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今週末に迫った静岡県リーグと東海リーグの開幕、各チームとも初戦に向けた準備も仕上げの段階を迎えている事と思います。
そして同時に幕開けとなる「Fリーグ2012 powered by ウイダーinゼリー」。
こちらも全国各地でプレシーズンマッチが行われ、シーズン開幕へ期待が高まる時期となりました。
そんなタイミングで行われた注目のプレシーズンマッチ、「アグレミーナ浜松vs名古屋オーシャンズ」のゲームレポートを、フットデ静岡をご覧のみなさまのために橋爪氏が寄稿してくださいました。
簡潔ではありますが、その中に詰まったアグレミーナ浜松へ向けた橋爪氏の大きな期待が感じられるレポートだと思います。加えて、選手からのコメントにも開幕を目前にしたそれぞれの熱い気持ちが感じられます。
静岡から初めてFリーグに参戦するアグレミーナ浜松、選手たちの活躍に期待したいと思います。
また、フットサルタイムズさんのサイトに掲載されている「より詳細な」橋爪レポートへのリンクもご紹介しておきます。
それでは、以下、橋爪氏によるレポートをどうぞご覧ください。
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開催日:2012年6月9日(土曜日)
会場:愛知県岡崎市、岡崎中央総合公園体育館
写真/レポート:橋爪充
6月9日、アグレミーナ浜松はプレシーズンマッチで名古屋オーシャンズと対戦した。
結果は0対4。現時点での実力差がそのまま出た、という印象だ。パスの精度、シュート数、DFの緻密さ、セットプレーの多彩さ、落ちない運動量。どれを取っても名古屋が1枚、2枚上だった。
だが、悲観するばかりではつまらない。Fリーグに初参戦する浜松に初めて与えられた「物差し」はかなり「長かった」。それだけのことだ。少しでも自分たちを「大きく」していけばいい。
サイドで森岡薫を封じたディフェンス、一発で相手の背後を突く田中充彦のパス、相手を背負ってシュートまで持ち込む笠井健太の強さ。チーム、個人の良さが垣間見られた場面もあった。
開幕まであと1週間。自分たちの武器を磨き、長いシーズンに備えてほしい。開幕節がすべてではない。浜松の「冒険」はまだ始まってもいない。
▼前田健一監督
けがをした選手以外のメンバーで臨んだ。日本代表が顔をそろえるチームとどれだけきちんと試合できるかが大事だった。この対戦で勝つ力を得るには時間がかかる。率直に言ってそういう感想だ。でも頑張るしかない。われわれが目指しているのは5連覇している名古屋を超えること。練習量で上回ることはできないので、頭を使って、判断の速さで勝負するフットサルを目指してやっていきたい。
▼山本浩正選手
フットサルの公式試合に出場するのは初めてだった。王者と試合ができて楽しかった。得たものは大きい。相手のプレスが早く、自滅するような部分も多かったが、対処法もいくつかあるように思う。開幕1週間前にそれが体感できて良かった。
▼萩原洪拓選手
開幕前に日本一のチームと対戦できたことは良かった。試合自体は「やられてしまった」という印象。個人、チーム全体のプレッシャーに負けて、ボールを離してしまうことが多かった。もうちょっとボールの持ち方に余裕がほしかった。僕たちはどのチームに対しても挑戦者の立場のはず。今日は、その気持ちがあまり出せていなかった。
▼笠井健太選手
これまで比較対象がない中で練習していたが、こういう場があることでチームとして通用する部分、しない部分が明確になった。(前で張る場面も多かったが?)体が強いので、前で自分がボールを持てるとチームにとって役に立つと考えた。フットサルを始めて2カ月なので、自分はまだ「使われる」側の選手だと思う。うまく使ってもらえるように動きの精度を上げたい。(森岡選手とマッチアップすることが多かったが?)昨シーズンのMVP。リーグで一番いいピヴォだから、実際に体験して技術や動きを盗もうと思った。
▼向島佑介選手
思っていた以上に通用した部分があった。プレスの強さもある程度想定内。ボール保持者への早いサポートが必要だと思った。得点取れなかったのは残念だ。残り1週間、ディフェンスの連携やセットプレーへの対応を修正したい。走り負けない試合を目指したい。
・・・以下、管理人あとがき
今週末、6月16日(土曜日)に東京の代々木第一体育館にてセントラル方式で幕開けとなる今季の「Fリーグ2012 powered by ウイダーinゼリー」ですが、県リーグの開催日(開幕日)と重なり私は現地に出掛けていくことが出来ません。が、その注目の開幕節でのアグレミーナ浜松のゲームについても橋爪氏にレポートをお願いしてあります。
第1節の対戦カードもこのレポートと同様に「アグレミーナ浜松 vs 名古屋オーシャンズ」、どんなゲームが繰り広げられ、橋爪レポートがどう伝えてくれるのか!?
橋爪さん、大きく大きく!期待しています!!
そしてよろしくお願いいたします!!
短くお知らせを。
今年度の全日本女子フットサル選手権への静岡県予選大会となる「第9回 静岡県レディースフットサル選手権」への参加チーム募集が開始されました。
▼実施要項、参加申込書はこちら
第9回 静岡県レディースフットサル選手権 大会要項/参加申込書
ここ2年間、静岡県から全日本女子フットサル選手権の全国大会へ進んだ女子のクラブチームはありません。
「今年こそは!」の想いを強く持っていることはもちろんですが、もうひとつ、「出来るだけ多くの県内チームに、この予選大会に参加して欲しい!」と思います。
第11回東海選抜大会を伝える橋爪レポートはこちら。
▼東海選抜大会/三重県選抜、継続性を生かした3連覇
http://www.futsal-times.com/news_body.php?id=35158
三重県選抜関係者にとっては昨年登りつめる事が出来なかった頂への再挑戦の権利を手にするために絶対に勝たなければならない戦い、そして静岡県関係者にとっては地元開催の東海選抜での3年連続敗退だけは避けたい強い想いが詰まった決勝戦だった。
結末は冒頭でご紹介した橋爪レポートのタイトルや、当ブログでも既報のとおり三重県選抜の3連覇で大会は終了した。
「2度ある事は3度ある!」のか「3度目の正直!」なのか!? それぞれのチームが、それぞれの想いで目指した北の大地「北海道」への1枠を掴み取る戦いを簡単に振り返ってみたい。
三重県選抜は第1試合から、池山隼也に代えて小久保武がベンチ入りした。その小久保だけが、唯一、昨年の全国経験を持たない選手だ。
一方の静岡県選抜は初戦とまったく同じ12名がベンチ入りとなる。負傷の影響が心配されたゴレイロの皆川も先発リストに含まれていた。
試合は静岡県選抜のキックオフで開始。
先制ゴールは今季、三重県選抜のキャプテンを任された本渡幸一が奪う。
決して闘志を前面に出し味方を鼓舞するタイプの選手ではないが、この日の第1試合でも先制ゴールを奪いチームのエネルギーを引き出すきっかけを作っている。
決勝でのこのゴールは、第1試合から決勝戦まで約5時間のインターバルで冷めきった体と頭を甦らせたゴールでもあった。好天に恵まれた屋外で思い思いに時間を費やしていた選手たち、頭ではわかっていても、そのインターバルの長さは目に見えぬ敵となりえるほど選手のコンディションに影響を与えていたのではないだろうか?
対する我等が静岡県選抜、昨年の決勝でも開始早々に先制され、さらに連続失点でペースを握られた苦い経験がある。が、今季、静岡のキャプテンとして「結果を出す!」ことにこだわってきた伊藤豊大が三重の勢いにストップをかけた。
三重ゴール正面、ペナルティエリアライン上からの間接フリーキックを松浦公亮が小さく動かし、伊藤が決め同点に追いついた。
さらに1分後、今季、久しぶりに選抜のリストに名を連ねたベテラン向島雅之の頑張りから松浦が足元の技を披露し逆転ゴールを奪う。
この日の初戦同様に一旦は逆転を許した三重県選抜だったが、試合展開にあせりは見せない。
ギャングセットを軸に静岡にその後の主導権を奪われる事なく試合を進めると、森重則が試合を振り出しに戻すゴールを奪う。
ペナルティーエリア内でボールの処理に各選手間の明確な連携が取れなかったその隙を突かれ、森に押し込まれてしまった。
静岡にとっては、このゴールシーンはもちろん、リードしてからこの時間帯までにもう一押し出来なかったことが悔やまれる。
それでも2-2とある意味、悪くないスコアで折り返した静岡だったが、後半開始直後、三重の峯山宗丈に決められ勝ち越されてしまう。
気を引き締めて入ったはずの後半立ち上がりにしては、あまりにあっけない失点だった。
さらに木村雄一のシュートをきっかけに、そのこぼれ球を石川哲也から石川勝也と丁寧につながれ連続失点。2点のビハインドとなってしまった。
反撃に転じたい静岡は残り10分を切り今季選抜に復帰した門田雄輔のアシストでベテラン野木武臣が1点を返したものの、その後は特に策を施せぬまま時間だけが経過する。
終了間際には木村にとどめの一撃を喰らい万事休す、今年もまた全国大会に静岡の名を進めることが出来なかった。
今年の男子選抜活動を振り返ってみよう。
年度が変わって間もない4月8日、静岡市中央体育館で今年の選抜チームはスタートを切った。
その後、追加招集も行いながら数度の練習、数度のトレーニングマッチを消化し本番に臨んだ静岡県選抜、昨年と比べ活動の中身も雰囲気も間違いなく向上していたと思う。
チーム活動を優先したい時期にあっても選抜としての集まりに時間を割いてくれた選手、スタッフには心からお疲れ様の言葉をかけてあげたい。また今季の選抜活動に施設を提供していただいたデスポルチ・クラップス関係者のみなさんにもお礼をさせて頂きたいと思う。
今年、ベンチ入りを果たした12名の顔ぶれは、昨年の決勝戦から7名が入れ替わっていた。ベンチ入りできなかった中にも選抜初招集を含めた若くのびしろのある選手が多く含まれている。
今年のように豊富な競技経験を持つコーチ陣も含めたベテラン勢と共に活動する事で、若い力がさらに伸びるきっかけになることと思う。
また、昨年の選抜メンバーから、剣持貴充、蓮池紳吾、本田拓磨の3名が今季、Fリーグのステージへと歩みを進めた静岡県選抜。各選手の今季の活躍を願う事はもちろんであるが、今年の選抜メンバーの中からも日本のトップリーグを視野に入れた選手が育つ事を期待したい。
最後に今年の東海選抜大会を終えての筆者なりの想いではあるが・・・3年連続での地域予選敗退に頭を抱えている暇はない。冒頭の橋爪氏のレポートタイトルにも含まれる「継続」の文字、今の静岡にとって必要なものはその二文字に尽きると思う。
◆得点経過(※公式記録による)
▼前半
4分→三重:本渡幸一(11)
8分→静岡:伊藤豊大(9)
9分→静岡:松浦公亮(8)
14分→三重:森重則(13)
▼後半
21分→三重:峯山宗丈(4)
28分→三重:石川勝也(3)
31分→静岡:野木武臣(4)
38分→三重:木村雄一(14)
※以下、第11回東海選抜大会の決勝戦、「静岡 vs 三重」のフォトギャラリーを掲載させて頂きます。
準決勝2試合が終了した後、やや時間を開けて行われた3位-4位決定戦。
岐阜県選抜は新しいユニフォームを着用、愛知県選抜は田中監督自らがピッチに立ったゲームでした。
そのキックオフを待つ間に、バックヤードでは静岡県フットサル連盟の委員長会議、各種打ち合わせが行われました。
この試合については、公式記録からの得点経過、そして会議から戻ってドタバタと撮影した試合の様子をフォトギャラリーにて掲載いたします。
◆得点経過(※公式記録による)
▼前半
10分→愛知:田中勝利(11)
13分→愛知:浦上浩生(16)
▼後半
21分→愛知:西森磨彦(4)
31分→愛知:石野真士(17)
第1試合の熱戦の余韻が冷めやらぬまま、わずかなインターバルを挟み今年の静岡県選抜の初戦の時を迎えた。
岐阜県選抜のキックオフで開始された試合は、直後から静岡県選抜が積極的なプレスでボールを奪いに行く。
そして開始からわずか数十秒、ボールを奪ってからの最初のプレーを先制ゴールに結びつけた。
ゴールスコアラーはこの日のベンチ入りの中で最年少の浦輝だ。奪ったボールをスピードに乗ったドリブルで縦に運び、そのまま思い切り良くシュート。これが岐阜ゴールに突き刺さった。彼らしさを存分に発揮した一連のプレーそしてフィニッシュだった。
昨年、選抜に始めて招集された浦だが、その年は足の故障の影響で練習会ですら一度もボールを蹴る事がなかった。
そして今年の選抜メンバーにも名を連ねた彼は、「今年こそ選抜でプレーする。」という気持ちを強く持っていたに違いない。
まだ23歳と若く、もちろんフットサルの経験値も決して高くはない選手だが、大会まで何度か行われたトレーニングマッチでは、持ち前の身体能力の高さとスピードを発揮した精力的なプレーを見せていた。
そして初めて経験する選抜での公式戦初戦でも「らしさ」をいきなり発揮、彼自身の選抜初ゴールを記録したのだ。
これからの静岡の若い世代の中心選手であることは誰もが認めるだろうし、フットサルプレーヤーとしての伸びしろに大きく期待したいと思う。
さて、この「あっという間」の先制ゴール以降のこの試合の印象を簡単にご紹介したい。
結局、前半は終わってみれば開始直後の浦のゴールが両チームにとって唯一のゴールだった。
岐阜県選抜は開始直後の失点以降はしっかり守ってカウンターの機会を伺う展開に、そして静岡県選抜は先制後もボールを保持する時間が長く、それなりにシュートも放ってはいるのだが、連携やフィニッシュに精度を欠き追加点を奪えなかった。
1-0で折り返した後半開始まもなく、静岡県選抜が追加点を奪う。左コーナーキックから小さく動かしたボールを栗原正翔が角度のない位置からトゥで突付くと、ボールはゴレイロの足元を抜けゴールネットに達した。
やや幸運ではあったが静岡が2-0と点差を広げた。
「このゴールで落ち着きのある試合運びに持ち込めるだろ。」と思ったのも束の間、26分に岐阜県選抜の村瀬智哉に1点を返されると、つまらないファールを積み重ね後半を10分以上残し5ファールを溜め込んでしまう。
その後、第2PKまで献上してしまうがこれはゴレイロの皆川広紀が好セーブ。
振り返れば、このシーンで同点にならなかったことが試合結果に大きく影響したと思う。
その後、やや粘りの足りなくなった岐阜の守備網を、中澤晋平、野木武臣の連続ゴールで破り4-1とリードを広げると、パワープレーに出た岐阜の布陣に対しても終了間際に2点を加え最終的に6-1での勝利となった。
静岡にとっては「点差ほど中身があったゲームではない。」ことは明らかだった。第2PKの場面でもし追い付かれていれば岐阜は勢いを増したであろうし、静岡はファールトラブルでさらに窮地に追い込まれただろう。
それでもトーナメント戦は勝つことがすべて。3年ぶりの全国大会出場へ向け、次につながる結果を残した事だけは間違いはない。
◆得点経過(※公式記録による)
▼前半
1分→静岡:浦輝(3)
▼後半
22分→静岡:栗原正翔(11)
26分→岐阜:村瀬智哉(8)
33分→静岡:中澤晋平(17)
35分→静岡:野木武臣(4)
39分→静岡:門田雄輔(10)
39分→静岡:伊藤豊大(9)
※以下、第11回東海選抜大会の第2試合、「静岡 vs 岐阜」のフォトギャラリーを掲載させて頂きます。