Author Archive
静岡県社会人フットサルリーグは今季で第10回目のシーズンを迎えた。
これまで数々の強豪を輩出し、その多くは現在でも東海地域での戦いでしのぎを削っていることは皆さんご承知の通り。
一昨年、優勝したヒーロー(ゼブラと合併)、準優勝の大和撫子(東海リーグ昇格)が同時に県リーグの舞台から姿を消し、残されたチームで県リーグを盛り上げてきた。昨年は圧倒的な点取り屋の高柳英明を擁するスリークがその県リーグを巣立っていったわけだが、今季の県リーグには「これだ!」というスペシャルなチームや選手が不在の、まさに「本命なきの大混戦!」が予想されていた。
その県リーグも第3節を迎え、各チームとも序盤の戦いを終える事となる。
この日の結果、セレゾン浜松、ベン、オブラの3チームが3連勝で、混戦が予想されるシーズンを一歩リード。
残留・降格争いではこれまで県1部リーグでそれなりに実績を残してきたロコやドッポが未だ白星無しの厳しい状況に追い込まれた。
中盤から後半への折り返しとなる次節以降、全勝チーム同士の対戦も予定されており今季の覇権争いからは目が離せなくなる事は間違いない。
その前に、この日(8月27日開催)の県1部リーグの4試合を簡単にレポートしておきたい。
(※先日掲載させていただいた2部リーグ同様、わずかな写真とゲームの印象をお伝えするにとどまります。ご了承ください。)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//+++
▼IKAI FUTSAL 1 vs 5 BEN Yoshiwara
誰もが認める練習量で今季のいち押しにも上げられていたイカイ。
開幕戦でセレゾンに敗れたものの前節では昨年の準優勝ロコに快勝、連勝街道に乗りたいチームに若きFリーグ経験者、ハルキ リマ・カルロス キヨシが加わった。
対するベンはここまで2連勝と新規昇格チームでの争いではこの日対戦予定のイカイを一歩リードする。さらにこの日から頚椎の故障で長期離脱していた平林が復帰。竹原を中心に誰もが優れた得点感覚を持つチームだけに、参入初年度での上位争いも現実的だ。
同じ新規昇格チーム、さらには同じ東部支部所属チームとあって、熱い気持ちがぶつかり合う試合が予想された。
試合開始から相変わらずポゼッションの高いイカイがボールを廻すが、ベンも堅い守りで最後の一線には侵入を許さずインターセプトからのカウンターで対抗。
イカイは16分に柴田がゴールを奪いゲームの主導権を握ったかにみえた。
だが「同点での前半終了も想定していた」というイカイにとって、その想定が現実となる。
前半終了の数十秒前、ベンの竹原がハーフライン付近でボールをはたき、ピッチ中央をゴールへ向かって抜ける。この抜け方が巧かった。付いてくるディフェンスを一旦押し込み、自らは僅かにバックステップでボールを受けるフトコロを作った。
この細い空間に見事なパスが通ると、竹原はすでにゴレイロと一対一になる。落ち着いた足技でゴレイロをも抜き去り無人のゴールへボールを蹴りこんだ。
想定内だったとは言えやはり気落ちが感じられるイカイは、後半に入るとフィニッシュまでボールをつなげなくなる。守備の面でもベンが誇る点取り屋たちに4連続ゴールを決められ1-5と予想外のスコアで敗れた。
組織のイカイ、個のベンの戦いはベンの完勝に終わったが、ボールの有り無しに関わらずベンのひとり一人が見せたゲームへの対応は素晴らしかった。
これまで1部昇格初年度でタイトルを奪ったチームはない。「もしやベンが!?」とも思わせるゲームだった。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
16分→イカイ:柴田勉(14)
19分→ベン:竹原司(5)
▼後半
26分→ベン:國京伸一郎(20)
34分→ベン:平林智和(10)
34分→ベン:竹原司(5)
38分→ベン:田中孝義(18)
▼テレポケット/DOPPO 1 vs 7 MATO GROSSO FUJI
第1回の県リーグを制し最も早く東海へ飛び出していった歴史あるマト。そのマトが県リーグでのプレーとなったことに一抹の寂しさを感じはするが、今季へのインターバルの時期から新たなチーム作りに取り組む関係者の情熱を筆者も目の当たりにしているだけに、一試合でも早い新生マトの勝利を願っていた。
この日の対戦相手は、西部支部所属のドッポ。このドッポも今季のリーグでは苦しんでいる。ベンチ入りの数はいるのだが試合で発揮できるエネルギーは少なく、第1節、第2節と連続で7失点の大敗を喫してしまった。
どちらも勝利に飢えているチーム同士ではあったが、勝利への執念はマトが圧倒的に強く持っていたのだろう。
スコアどおり7-1でマトの完勝だった。敗れたドッポはこれで3戦連続の7失点、1部リーグに長く在籍しているチームだけに早く浮上のきっかけを見つけて欲しい。
今季初勝利のマト、若い選手も加入しているだけに勝利の喜びを次節へのパワーとして上昇気流に乗って欲しい。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
2分→マト:深谷亮平(10)
3分→マト:高島徹(8)
11分→マト:安田尚生(16)
16分→マト:深谷亮平(10)
▼後半
23分→ドッポ:大石晋也(10)
24分→マト:寺田祐(13)
34分→マト:深谷亮平(10)
39分→マト:安田尚生(16)
▼セレゾン浜松フットサルクラブ 6 vs 2 LOCO☆
今季の県1部リーグに参戦している8チームの中で、1部在籍年数が最も長いチームがロコだ。これまでも好・不調の波を乗り越え1部リーグにとどまり続けてきた。
昨季は優勝したスリークに次ぐ準優勝の成績を残しているが、今季はこれまで開幕2連敗と足踏み状態。
1部残留のためにも3連敗だけは避けたい想いでゲームに臨む。
対するセレゾン浜松も東海リーグへ昇格していた2シーズンを含めればロコ同様、県1部リーグ以上の戦いの場に身を置いてきた。そして今季のチームのテーマは「東海昇格!」。開幕節のイカイ戦、前節のFSC戦と強豪相手に接戦をものにしてきたが、目標達成のためには今節も実力あるチームにしっかりと勝ちを納めたいところだ。
試合は開始早々、セレゾンの点取り屋、大場がロングフィードへのワンタッチでいとも簡単に先取点を奪う。
対するロコも9分、素晴らしい速攻のパス交換から真田が決め追いつく。この攻めだけを見るならロコの強さを感じもするのだが、その後のロコは今季の連敗を象徴するかのような甘いディフェンスとあまりにも精度を欠くフィニッシュで自滅。結局2-6のスコアで3連敗を喫した。
セレゾンの攻守にわたる安定感はこの日も素晴らしかった。彼等の目標達成の可能性を口にするのはまだ早いが、チームとして着実に階段を登っていることだけは確かだ。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
3分→セレゾン:大場史人(7)
9分→ロコ:真田恭佑(8)
11分→セレゾン:藤崎智也(16)
16分→セレゾン:大場史人(7)
18分→セレゾン:藤崎智也(16)
▼後半
25分→セレゾン:岩田宏樹(21)
33分→セレゾン:河村拓朗(8)
35分→ロコ:真田恭佑(8)
▼Obra-Prima 4 vs 3 FSC/PROVA清水フットサルコート
第5回の県2部リーグを優勝し1部リーグに昇格したエフエスシーは、翌年から昨年までの3シーズン、いずれの年も県1部リーグ3位と安定した成績を残してきた。堅い守りと攻撃の核、チーム代表者でもある小林の得点力がチームを支えてきたが今季、その小林が引退し攻撃力の面での力不足を不安視する声があるのも事実。
それでも新キャプテンの白鳥の活躍などで初戦のロコとの中東部ダービーに競り勝ち、前節でも好調セレゾンに2-3と敗れはしたがほぼ互角の戦いを演じた。
この日の対戦は、ロコ戦に続く中東部ダービーとなるオブラが相手だ。
そのオブラは1部リーグ昇格初年度の昨季をギリギリ残留の成績で終えている。今季は調子が今ひとつのチームを相手に連勝スタートを切ってはいるが、後半戦へ向けてチーム力が試される戦いとも言えるだろう。
互いに手の内を良く知るチーム同士の戦いだけに一進一退の状況で時間が過ぎる。
試合が動いたのは前半終了間際。
オブラが西谷のゴールで先制すると、時間を空けずしてエフエスシーの白鳥が同点ゴール、さらに押し込むエフエスシーが相手のオウンゴールを誘い逆転して前半を終えた。
後半に入ると、ベンチ入り全体の戦力でやや分があるオブラが攻勢に出る。足の止まったエフエスシーは3連続で失点し逆転を許してしまう。終了間際に白鳥がこの日2ゴール目を奪い3-4と追いすがるが反撃もそこまで。
土曜開催に加え製造業での土日操業が各チームの戦いに多少なりとも影響を与えている今シーズンだが、この日のエフエスシーもかなり少ない戦力での戦いを余儀なくされた。
4-3で競り勝ったオブラは開幕3連勝で上位グループにとどまる事になったが、ここからが実力の試される戦いの始まりだろう。
中東部支部の他の2チームが元気のない今季、支部の代表としても県リーグ1部の舞台で良い結果を残して欲しいと思う。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
19分→オブラ:西谷太希(6)
19分→FSC:白鳥裕己(17)
20分→FSC:オウンゴール
▼後半
25分→オブラ:加藤達大(9)
28分→オブラ:佐藤雅一(18)
37分→オブラ:下田高裕(10)
39分→FSC:白鳥裕己(17)
6月4日に開幕した今季の県リーグだが、2部リーグについては第1節以降、約2ヶ月半ものインターバルが空くスケジュールだったため8月27日に行なわれた試合が第2節となる。
この日を終えて、わずか2試合の消化にもかかわらず、すでに全勝チームはなくなり1勝1分でファランと豊友が首位争いを半歩リードした形だ。
2面同時進行だったことやバックヤードでの諸作業のため、1試合1試合をじっくり観戦する事はまったくできながったが、記録に残しているわずかな写真とピッチの印象を元に簡単にレポートしたいと思う。
▼ARTISTA 5 vs 6 BIG HIP
ビッグヒップは開始早々と前半終了間際にゴールを奪い2-0とリードして前半を終えた。
後半に入るとアルティスタの尾崎が徐々に持ち前の決定力を発揮するものの、チームとしてのディフェンスの甘さが露呈し取っても取り返され、取っても取り返されを繰り返す。それでも一時は5-5に追いつく頑張りをみせたが5-6とリードを奪われた後は追いつく余力がなかった。
孤軍奮闘のアルティスタの尾崎は試合後、チームとしての勝利への執着心の欠落を嘆いた。
一方、接戦をものにしたビッグヒップだが、この日の6ゴールに昨年の得点王、高林のゴールが一つもなかった。
圧倒的な得点力を持つ彼のゴール抜きに6ゴールを奪い勝利できた事は攻撃面では朗報ではあるが、敗れたアルティスタを含め両チームにとってはディフェンス面に大きな課題を残したゲームと言えるだろう。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
1分→BIG HIP:新田圭祐(8)
12分→BIG HIP:野中達也(19)
▼後半
16分→ARTISTA:尾崎隼一(10)
17分→BIG HIP:野中達也(19)
18分→ARTISTA:尾崎隼一(10)
18分→BIG HIP:石田航介(17)
21分→BIG HIP:石田航介(17)
21分→ARTISTA:早房雅志(3)
22分→ARTISTA:尾崎隼一(10)
22分→ARTISTA:早房雅志(3)
25分→BIG HIP:竹内慎弥(15)
▼沼津蹴球団FC 1 vs 6 豊友
沼津蹴球団は前半、ゴレイロとフィールドプレーヤーの立ち位置の呼吸が合わず、セットプレーから簡単に失点を重ねてしまった。攻めでもビルドアップのための最初のパス交換がことごとくミスとなり流れが作れなかった。チーム体制としては最も優れた組織を持つチームだが、久しぶりの床での公式戦のためか全員が精彩を欠くゲームだった。
豊友は前半のうちに決定機を効率よく得点に繋げ3点を奪った。後半も中島を中心に安定したゲーム運びで快勝した。
中島の加入以降、ミニサッカーからフットサルへの明らかな進化を感じるチームだ。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
4分→豊友:中島雅人(5)
7分→豊友:増田哲也(19)
10分→豊友:中島雅人(5)
▼後半
21分→豊友:清水敬之(11)
25分→沼津蹴球団:小松雅美(11)
28分→豊友:清水敬之(11)
29分→豊友:坂本隆志(18)
▼CALIENTS 2 vs 4 FARANG Futsal Club
ファランが対戦相手カリエンテの八木、若松の個人技にしっかりと対応し許容範囲内の失点に押さえ、攻めてもチームをまとめる竹下友規の2ゴールなどで4ゴールを奪い勝ちきった。
この試合、最も記憶に残っているのは前半終了間際の竹下のファールのシーンだ。
ハーフライン付近をドリブルで進む相手に対するものだったが、笛の鳴った瞬間から「申し訳ない」と相手をいたわる。だが、竹下に歩み寄ったレフリーの手にはイエローカードが。「そりゃないよ!」の声と表情の竹下。彼にしてはあまり見せないリアクションだけに記憶に残っていたのだが、資料の公式記録を整理してその理由が判明。
彼にとっては初戦に続くイエローカードで次節、彼等の地元開催となる静岡中央体育館のピッチに立つことが閉ざされた瞬間だったからだ。(※この後静岡中央体育館で開催予定の第3節は延期されることになった。いずれにしても竹下友規の次節出場停止は変わらないのだが・・・。)
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
7分→FARANG:竹下友規(3)
8分→CALIENTS:若松良介(13)
9分→FARANG:津原祐貴(8)
14分→FARANG:竹下友規(3)
▼後半
19分→CALIENTS:八木覚(5)
24分→FARANG:興津大祐(29)
▼浜西フットサル/イクマインドア球’S倶楽部 3 vs 1 Natureza Grande
薄い選手層ながらも個々の能力の高さで今季の県リーグ昇格を果たしたナトゥレーザは、昨季まで東海1部プライアで活躍していた五味がこの日はベンチ入り。
同じく新規参入を果たしている西部支部の浜西フットサルとの対戦だったが、シュート数では32-10(公式記録による)と圧倒しながらも、この日浜西のゴールを守った増田の好セーブの前に奪ったゴールは1点止まり。前半の立ち上がりに喫した2失点を取り返すことなく試合を終えた。
浜西は前半のシュート数わずか3本で2得点、決め所での決定力と増田の好守が目に付いたゲームだった。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
1分→浜西:西中宝弘(4)
6分→浜西:宮木一(10)
▼後半
17分→Natureza:五味義通(15)
28分→浜西:宮木一(10)
※当エントリーは昨日行われた東海女子第2節の残り試合、大洋薬品/BANFF feminino vs Frontier FCの消化を待って掲載させていただきました。
++++++++++++++++++++++++++++++//
今回のエントリー、まず以下のコメントに目を通して欲しいと思います。
>
> 今日は東海女子フットサルリーグの開幕。残念ながら見に行く
> ことはできませんが、東海地方の女子フットサルにとって素晴
> らしい一年の始まりとなることをお祈りしております。
>
> トリムカップの地域予選、本戦と東海代表のほとんどの試合映像
> は拝見しましたが、東海は関西とともに関東と遜色ない実力を備
> えた選手たちが集うポテンシャルが高い地域だと認識しています。
>
> 指導者養成でお世話になった方も多くいらっしゃる地域ですので
> タイミングがあえば是非一度ご挨拶をかねて観戦に訪れたいですね。
>
これは現在、フットサル日本代表チームのコーチ兼通訳、あるいはフットサル女子日本代表監督としてとして活躍されている、在原正明さんの7月3日付けのブログからの抜粋です。
バルドラール浦安の指揮を執っていたシト・リベラ氏の通訳をされていた時期に、全日本選手権の予選ラウンドでエコパを会場に試合をされた事もありますが、そのエコパで日本代表候補のトレーニングキャンプが数多く行なわれるようになって以降、県内あるいは東海地域のあちこちで在原さんとお会いしお話させていただく機会を何度も作って頂きました。当初は女子の代表監督の肩書きは持たない時期だったのですが・・・。
昨年の11月、全日本女子の全国大会が行われた三重県伊勢市の会場で、初めて女子の代表監督就任とのお話を耳にしました。
それ以降、静岡県内の女子フットサルの活動に関わる者として、県内の女子フットサル事情あるいは東海エリアのその状況などを機会あるごとに、時には一方的に?お話させて頂きましたが、東海女子フットサルリーグを気にしていただいたこのブログを拝見した時にはうれしく思うと同時にその日を楽しみにしていたのです。
そして8月28日に静岡市清水区で予定されていた東海女子セントラルへの視察の可能性について、開催日の数週間前よりご連絡を頂きました。あくまでも在原さんのプライベートな時間の中でのご予定であり、さらに「(男子)代表の活動予定にもよりますが・・・」の条件付ではありましたが・・・。
その当日、清水総合運動場体育館にてお会いできました事を大変うれしく思いますし、公私とも多忙なお時間の中、遠路をお出掛けいただいたことに心からお礼をさせて頂きたいと思います。さらにはその日会場を訪れていた東海各地域の選手や関係者とも懇談の時間を取って頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
東京→清水の行程は順調だったとお伺いし少しホッとした事を覚えていますが、清水→小田原→東京の帰路については・・・。本当にご苦労様でした。
在原さんご本人も当日の様子をブログにて伝えてくださっています。是非そちらもご覧ください。
▼東海女子フットサルリーグ
http://arihara.office59-blog.com/article/222974447.html
それではこれよりフットデ静岡としてのレポートを!
現場では公式記録関連の諸作業も平行して携わっていましたので試合ごとの詳細なレポートとは行きませんが、そこは何卒、ご容赦ください。
★★★
・・・シーズン前半戦から後半戦への折り返しにさしかかった今季の東海女子フットサルリーグは8月28日に第4節の4試合を消化。
ここまでギャングと共に3連勝で首位争いを繰り広げていたゴリラに初黒星がつき、この日今季の新規参入チーム、エストレーラに競り勝ったギャングが唯一4連勝で単独首位に立った。
昨年度の全日本女子でギャングが全国第3位に入賞、年度末のトリムカップでは静岡県女子選抜が全国優勝、そして4月の東海オールスターでは東海女子オールスターが関東女子に圧勝と全国へ向けその潜在能力の高さを示してきた東海女子。
もちろんこれまで輩出してきた代表候補の数や層の厚さでは関東や関西に及ばないのかもしれないが、ここでは他の地域に負けない闘争心そして向上心を持った選手たちの熱い戦いが毎年のように繰り広げられている。もちろん他地域に先駆けて地域の女子リーグを開催、運営してきた東海フットサル連盟の活動がその熱い流れを支えてきた。だが今はそれぞれのチーム、ひとり一人の選手が所属各県そして東海地域を代表して戦かっているのだと言う気持ちを強く持ちピッチに立ってくれているように思う。
それではこの日行なわれた4試合を簡単に振り返りたい。
▼estrela/LENDA 4 vs 6 member of the gang
ギャングが前半を4-1のスコアで折り返し、やはり圧勝かと思わせる戦いぶりだったが、後半に入るとエストレーラの前に出る気持ちに足が止まり1点差まで詰め寄られる。その後もあわや同点の場面を作り出されるが、それでも勝ち方を知っているギャングが終了直前の田中(真)のゴールで6-4と突き放し勝利した。
今季東海女子に新規参入したエストレーラは、徹底した守備の戦術をベースに全員が連動するフットサルで強豪を苦しめているが、何よりも試合を楽しむ気持ちを勝利へのエネルギーへと変換できるチームだ。今季、東海女子を見て楽しむための大きなアクセントとなっているチームである事は言うまでもない。
▼蹴球小娘/ONZE 1 vs 1 FALCO GIFU FS
ここまで3連敗のチーム同士の対戦となったこの試合、どちらも今季の初勝利を上げたい気持ちがぶつかり合うゲームだった。互いにスコアレスで迎えた後半、ファルコがチームの大黒柱である加藤のゴールで先制すると蹴球小娘は三重県選抜にも名を連ねる若きエース、山本未来が同点ゴールを奪う。結局スコアはこの後動かず1-1の引き分けで終了。この結果、今季の東海女子8チームが全て勝点を奪った。
▼Frontier FC 4 vs 0 golrira shizuoka
わずか1週間前に全日本女子の静岡県代表の座を懸け激闘を繰り広げたばかりの両チームによる対戦。
この日のフロンティアは、今季初めて迷いなく自信だけをピッチに持ち込んで戦う姿が見られた。女子チームにとって最も重要と位置づけられる全日本女子への県代表の座を失ったチームとは思えないパフォーマンスを多くの観客の前で披露したフロンティア。前半を3-0と大きくリードして向かえた後半ですら、女子のゲームでは珍しい5ファールを越え第2PKが発生するほどアグレッシブなプレスに出る。攻めてもボールがゴールネットを揺らすまで前へ進む気持ちを忘れなかったフロンティアが4-0のスコアで一週前の雪辱を果たした。
さて、9月後半に行われる全日本女子の東海大会に出場する全てのチームが顔を揃えたこの日、ゴリラの0-4の敗戦を他県の3チームはどう捉えたのだろうか?
筆者の個人的な意見ではあるが(多くの方も同様か?)、点差ほどの実力差がある両チームではなかったことに間違いはないだろう。
いやいや、逆にここで敗れたゴリラを他県3チームはさらに手強い存在となり東海予選に臨んでくる!と覚悟を決めたに違いない。
ポテンシャルが高いチームであればあるほど、思いどうりの結果が出なかったことをさらなる向上へのエネルギーに変換できる。
まさにこの日のフロンティアがその事をしっかりと証明してくれた。
言い換えれば、ゴリラは莫大なエネルギーを生み出すための貴重な時間をこの日過ごした訳だ。
彼女達にはこの日フロンティアが見せた圧倒的な強さで攻めきるその気迫のバトンをしっかりと受け取り、東海大会へ向け良い準備をして欲しいと思う。
▼大洋薬品/BANFF feminino 0 vs 0 atadura
今節でもう1つ、全日本女子の県予選決勝カードの再戦となったのがこの試合。愛知県所属のアタドゥーラと大洋薬品バンフの対戦だ。アタドゥーラは昨年の大会で東海地域代表として全国大会へ駒を進めたサムライレディースが母体の強豪チームだ。8月初旬に行われた愛知県大会決勝戦で対戦した両チーム、この時は2対1のスコアでアタドゥーラがかろうじて勝利を納めてはいるが、コンビネーションに成長を見せる大洋薬品バンフは司令塔の山田を中心にその時の雪辱を果たすためさらに集中力を高めて試合に臨んだ。同県対決ならではの意地のぶつかり合いが随所でおこる激しい攻防を繰り広げたこの試合は結局スコアレスドローに終わった。
この時点で勝点で単独首位に立ったギャングが得失点差でも+17と他チームを大きく引き離してはいるが、直接対決の結果こそが最優先される今季の順位付けのレギュレーションでは、特に大きな意味は持たないと言える。
上位チームとの対戦を全て残しているギャングにとっての残り3試合は、勝点をさらに積み上げるための楽な試合は一つもない。
さらには全日本選手権へ向けての東海予選なども同時に消化しなければならず、チームコンディションの面でもピークを維持する事は簡単ではないだろう。
経験豊富な彼女達がどんなボールさばきを見せるのか!?今季の東海女子もまた、最後の最後まで目が離せない。
本日東海リーグ【第5節】開催日です。開幕戦そして第2節に続き、1部、2部、別会場での開幕です。
東海1部は富士体育館、そして東海2部は千種スポーツセンターがその会場です。
何処まで急ぎの掲載が出来るかわかりませんが、精一杯「速報」を頑張ります!
■2011東海フットサル1部リーグ【第5節】@富士市立富士体育館
▼10:00
ROBOGATO:4
vs(前半:2-0)・・・試合終了
NASPA四日市:4
▼11:30
田原フットサルクラブ:3
vs(前半:2-2)・・・試合終了
大和撫子/VIORA藤枝:3
▼13:00
Praia Grande:2
vs(前半:0-0)・・・試合終了
MEMBER OF THE GANG:1
▼14:30・・・東海女子
大洋薬品/BANFF:1
vs(前半:0-3)・・・試合終了
Frontier FC:5
▼16:00
DELIZIA磐田:4
vs(前半:2-2)・・・試合終了
EMERSON FC:3
■2011東海フットサル2部リーグ【第5節】@千種スポーツセンター
▼10:00
Sallista/BDF:0
vs(前半:0-2)・・・試合終了
Force Futsal ISE:6
▼11:30
オーシャンズ サテ:6
vs(前半:4-0)・・・試合終了
LEGARE:1
▼13:00
Futsal Clube UNIAO:3
vs(前半:1-0)・・・試合終了
samurai futsal/delasal:0
▼14:30
スリーク浜松:2
vs(前半:2-2)・・・試合終了
Estrelado/焼津:4
▼16:00
XEBRA:1
vs(前半:1-1)・・・試合終了
FALCO GIFU:5
まずはじめに、ブログをご覧いただいてくださる皆様にお詫びを・・・。
本日開催予定でした、静岡県社会人フットサル2部リーグ【第3節】は台風12号の影響を考慮し、中止となりました。
当ブログでの事前の告知ができず残念な気持ちです。
静岡市中央体育館まで足を運んでくださった方にはお詫びのしようがありませんね。
今後、県内でのリーグ戦・大会などに付きまして、開催・延期の検討過程を含めて出来る限りの情報を事前にお知らせできるよう努力いたします。
本日は本当に申し訳ありませんでした。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
・・・ 【2011 FIFA Fair Play Day】 STADIUM ANNOUNCEMENT ・・・
本日は世界のサッカーにとって非常に特別な日 ― FIFA フェアプレーデーです。
サッカーが持つスポーツ精神を称え、普及させるために、本日世界中で行われる
すべてのサッカーの試合は、世界フェアプレーデーをお祝いします。
本日は、全ての選手、コーチ、審判、そしてファンの皆様に、『フェアプレーの精神
と敬意を示すことこそ、サッカーをプレーする最良の形であることを見失ってはなら
ない』と思い起こさせる日なのです。
サッカーは、人々を結束させ、世界中で最も大切で尊いスポーツであるということを
世界に向けて示しましょう。
FIFAフェアプレーデーを皆様の記憶に残るイベントにするために、ご協力をお願い
いたします。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
・・・と、言う事で、この期間に該当する3日(土曜日、静岡市中央体育館)の県2部リーグならびに4日(日曜日、富士市富士体育館)の東海リーグでは試合前の集合写真の撮影を両チームそしてレフリー合同で行ないたいと思います。(※試合の進行にもよりますが・・・)
と、思っていたのですが、まず本日のリーグ戦中止でその活動は出来ませんでした。
明日の東海リーグでは是非!と思っていますが、試合の進行状況にもよりますね!
ただ、心配なのは台風12号の影響でしょうか?
特に清水インターと富士インターの間の由比パーキングエリア付近は高波のための通行止めが比較的起こりやすい区間です。通常なら一般国道を利用しても1時間以内の距離なのですが、高速道路が使えない状況ではかなりの混雑が予想されます。
富士体育館で行われる東海リーグ参加チームのほぼ全てが、この区間の通過を余儀なくされますので、移動時間には余裕の上にも余裕を持って考慮して頂きたいと思います。
以上、FIFAフェアプレーデーのお知らせと台風情報?でした。