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今季の静岡県内の主なリーグ戦は男女共にすでに始まっていることはみなさんご承知の通り。
そして東海リーグでも男子の1部、2部はすでに幕を開け、最後に残った東海女子フットサルリーグが去る7月3日、初めてその会場となる名古屋市北スポーツセンターにて開催されました。

先日一足先に幕開けした東海1部が行われた守山スポーツセンターからも20分程度の距離にあるアリーナです。

玄関を入った瞬間、プールの消毒に使うカルキ臭さが・・・ジムやスイミングプールなども併設されているアリーナですが大都会、名古屋市の施設だけに相当の利用者があるのでしょうね!(ちなみにガラス張りのプールエリアは撮影禁止の張り紙で保護?されていました。)

試合が行われるメインアリーナは40m X 20mのピッチがしっかり収まる程よいサイズ。観客席は3方向からピッチを見下ろせる配置です。
守山スポーツセンターもそうでしたが、一般利用者の多いアリーナだけにこの北スポーツセンターも各種競技のラインがカラフルなピッチです。
ただ、黄色みを帯びた照明と、その暗さ(ピッチが約1/4程度の点灯、観客席は後方通路の蛍光灯のみ)はカメラにとっては厳しさを予感させます。

観客席からピッチを見下ろすとこんな感じ。

観客席からピッチを見下ろすとこんな感じ。

こちらはピッチレベルから。その暗さ故、撮影感度を上げなくてはならずノイズが気になる撮影者です。それにしても非常口の緑灯がでかい! しかも近距離にたくさんあるでしょ!

こちらはピッチレベルから。その暗さ故、撮影感度を上げなくてはならずノイズが気になる撮影者です。それにしても非常口の緑灯がでかい! しかも近距離にたくさんあるでしょ!

さて、これまで静岡からは3チームが参加を続けてきた東海女子ですが今季は2チームが参加。連覇を狙うFrontier FCと悲願の東海制覇に挑むgolrira shizuokaがその2チームです。

新規参入チームを含めての8チームが東海女王の座を目指す今季の東海女子、やはりその開幕を見逃すわけには行きません!と言うわけで出掛けたのですが、女子のスケジュールはインターバルに多少の余裕があり、試合終了後、各チームのキャプテンや監督さんにコメントを頂くことも出来ましたので、得点経過のレポートと併せ、ご紹介させていただきます。

まずは今季のオープニングゲームとなったgolrira shizuokaと蹴球小娘(三重県)から掲載いたします。

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2011東海女子フットサルリーグ【第1節】@北スポーツセンター(名古屋)・・・2011/07/03(sun)

■golrira shizuoka 4 vs 1 蹴球小娘/ONZE

昨シーズンの東海リーグでは3位、全日本女子では静岡県代表として東海大会に臨みながらも全国枠を逃したgolrira shizuoka(以下、ゴリラ)。今季は新たな戦力を加え悲願達成に向けスタートを切る。

golrira shizuoka

golrira shizuoka

 

東海の古豪、ギャングの所属する三重県からの2チーム目として東海女子に参戦する蹴球小娘/ONZE(以下、蹴球小娘)。昨季のリーグで全敗の屈辱を晴らすべく、今シーズンのスタートラインに立つ。

蹴球小娘/ONZE

蹴球小娘/ONZE

フットサル選手にとって、基本的なボール扱いが上手い事は当然だが、判断力や戦術眼などに優れている事などが良い選手か否かの判断材料にもされるだろう。

それらはもちろん重要な要素ではあるが、こと女子選手に限っては「強いボールが蹴れる事」あるいは「足が速いこと」のどちらかだけでも他の選手より優れていれば大きなアドバンテージに成り得る。

今季のgolrira shizuokaの新戦力の中にその両方を兼ね備えた選手が加入した。
背番号18番をつける谷下友希がその選手だ。その谷下の東海リーグ初登場を楽しみにキックオフの時間を迎えた。

前半のキックオフはゴリラ。キャプテンの斎藤、ベテラン稲葉、昨季の得点王の松島、静岡県選抜として全国優勝を経験した青山のおなじみの4人に、やはり選抜メンバーの横山がゴレイロとしてピッチに立った。

開始直後から右サイドの斎藤を基点とした組み立てでボールをつなぐ。その斎藤から、青山をターゲットにしたパスが通るがフィニッシュの精度が上がらず決めきれない。青山は左サイドで受け自らの仕掛けからもチャンスを作るが、小娘の寄せも厳しく枠を捉えるシュートが打たせてもらえない。

小娘はしっかり守り、奪ったボールを三重県選抜として全国を経験しさらに成長した山本のカウンターに託す。

ゴリラのポゼッションが高いまま試合は進むが、最初のローテーションでピッチに立った注目の谷下が結果を出す。
ピッチに立った瞬間からゴールへの積極的なアプローチを見せていた谷下だったが、前半5分、それまで何度となくシュートを放っていた青山がパサーとなり谷下に配球、これを鮮やかに決めゴリラの今季ファーストゴールが生まれた。

先制ゴールを奪われはしたが、カウンター狙いの小娘はそのスタイルを変えずゲームを進め、速攻から飛び出したゴリラのゴレイロ横山をかわしビッグチャンスが訪れる。しかし、がら空きとなったゴールに松島が良く戻り、シュートを体でブロック、ゴリラは事なきを得る。

攻めながらも追加点が奪えなかったゴリラは前半終了間際、谷下がゴール正面で待つ青山にパス。これを青山が落ち着いてコースを狙いゴール。貴重な追加点を奪い後半へ折り返す事となる。

前半以上に積極的な入りをしたゴリラは後半開始2分後、左アラでボールを受けた青山が得意のボールタッチで一瞬マークを外すと利き足を振り切り自身の2点目、チームとしての3点目を奪う。
ゴリラは直後にも昨季の得点王、松島が中盤左サイドで受けたボールを中央へのカットインから右足で豪快に決めた。

大量リードを許してしまった小娘は、19分、前半からたびたびゴリラゴールを目指していた山本が、ゴリラの長い横パスをカット、そのままスピードを生かしたドリブルで持ち込みゴールを奪う。

この試合、その後の残り10分少々でゴールが動く事はなかった。

4-1となってからのゴリラは中学生の望月、高校生の竹下を含めベンチ入りした全員がピッチに立ち、点差を詰められることなく試合を終えた。

ファーストセットの戦力には定評のあるゴリラだが、ローテーションが必須のこの競技でいわゆるセカンド以降の戦力が課題だった。もちろん尾崎、小長井らの成長もあり最小限の時間はピッチを任せられるようになっては来た事も事実。
今季は先にご紹介した谷下の加入により、ファーストセットの組み換えあるいはセカンド以降の選手起用に大きな幅ができ、結果としてチームの総合力としての底上げが実現するのではないか。

今年こそ!を予感させるゴリラのオープニングゲームだった。

 

※ゴリラ、斎藤希キャプテンのコメント。

▼初戦を終えての感想は?
・・・今年はチーム全体で戦う事がテーマです。そういう意味で全員がピッチに立ち結果も出せて良かったです。

▼自身にゴールがなかったが?
・・・後半のあの場面(ゴール正面絶好の位置からフリーで放ったシュート)は決めたかったですけどね。ただ自分のゴールに大きなこだわりはないですよ。誰が取ってもチームのゴールですから。

▼今季の目標の設定は?
・・・最大の目標は全日本女子ですね。去年の悔しさを跳ね飛ばしたい。必ず全国の舞台に立ちたいです。もちろん東海リーグも重要ですが、去年の悔しさを糧に全国を目指せばリーグでの結果もついてくるはず。(※昨季は静岡県大会を勝ち上がったが東海大会で全国への2枠に手が届かなかった。)

▼注目選手、新戦力などについて聞かせてください。
・・・もちろん今日ゴールを決めた友季(谷下)には期待してますが、とにかく今年は全員の戦力で戦う1年にしたい。中学生の菜々も含めて全員が注目選手かな?

 

※蹴球小娘、山田一博監督のコメント。

・・・負けはしましたが、昨年(7失点での敗戦)を思えば成長は感じています。攻守両面でやろうとしている形は出来てきましたし、全員に同じ考え方が定着しつつある。全体的には良い方向に進んでいると思います。
ただ、この試合の前半終了間際、そして後半の立ち上がりの失点は課題です。一番失点してはいけない時間帯である事はみんなが解っていたんですけどね。
今季、攻撃の中心は山本ですが中学生の登録メンバーも含め全員で成長していきたいです。

 

■得点経過(※公式記録による)
 ▼前半
   04:43分→golrira:谷下友季(18)
   14:26分→golrira:青山実苗(7)
 ▼後半
   17:08分→golrira:青山実苗(7)
   17:45分→golrira:松島千佳(3)
   18:56分→蹴球小娘:山本未来(23)

ゴリラシズオカ、主将、斎藤希(10)。

ゴリラシズオカ、主将、斎藤希(10)。

穏やかな表情からは想像できないほどアグレッシブなプレーを見せる斎藤(10)。この日、最も長くピッチに立ち、チームを引っ張った。

穏やかな表情からは想像できないほどアグレッシブなプレーを見せる斎藤(10)。この日、最も長くピッチに立ち、チームを引っ張った。

ゴリラの新戦力、レフティの谷下(18)。走力、シュート力共に申し分ない逸材。しかも彼女の魅力は右足でのシュートにも躊躇がないことだ。

ゴリラの新戦力、レフティの谷下(18)。走力、シュート力共に申し分ない逸材。しかも彼女の魅力は右足でのシュートにも躊躇がないことだ。

左足を振り切る谷下(18)。美しいシュートフォーム。

左足を振り切る谷下(18)。美しいシュートフォーム。

元祖ゴリラのレフティといえばこの青山(7)。独特のボール裁きでディフェンスを切り裂く。今年3月のトリムカップでは静岡県選抜として全国優勝を経験した。

元祖ゴリラのレフティといえばこの青山(7)。独特のボール裁きでディフェンスを切り裂く。今年3月のトリムカップでは静岡県選抜として全国優勝を経験した。

この日のゴリラは2人のレフティーで3ゴールを奪った。2ゴールの青山(7)と1ゴールの谷下(18)。

この日のゴリラは2人のレフティーで3ゴールを奪った。2ゴールの青山(7)と1ゴールの谷下(18)。

ディフェンシブな位置でのプレー時間が長かったと思うが、最後には「私も居るわよ!」と強烈なミドルを叩き込んだ昨年の得点王、松島(3)。(※同得点だったギャングの森本とタイトルを分けあっている。)

ディフェンシブな位置でのプレー時間が長かったと思うが、最後には「私も居るわよ!」と強烈なミドルを叩き込んだ昨年の得点王、松島(3)。(※同得点だったギャングの森本とタイトルを分けあっている。)

今季ゴリラのゴールを守るのは横山(5)。昨年は選抜メンバーとして全国の舞台の雰囲気を経験した。安定感が備わればチームにとっての心強さも倍増するだろう。ちなみに彼女もレフティー。

今季ゴリラのゴールを守るのは横山(5)。昨年は選抜メンバーとして全国の舞台の雰囲気を経験した。安定感が備わればチームにとっての心強さも倍増するだろう。ちなみに彼女もレフティー。

蹴球小娘の鷲野(17)はまだ中学生(13歳!)のプレーヤーだ。ゴリラの11番は松野。

蹴球小娘の鷲野(17)はまだ中学生(13歳!)のプレーヤーだ。ゴリラの11番は松野。

蹴球小娘唯一のゴールを決めた山本(23)も10代のプレーヤーだ。

蹴球小娘唯一のゴールを決めた山本(23)も10代のプレーヤーだ。

その山本の縦へのスピードは東海地域でもトップクラス。昨年は三重県選抜として全国の舞台を経験している。若い選手だけに今後の活躍、成長が楽しみな一人だ。

その山本の縦へのスピードは東海地域でもトップクラス。昨年は三重県選抜として全国の舞台を経験している。若い選手だけに今後の活躍、成長が楽しみな一人だ。

ゴリラも育成年代の選手を積極的に起用するチームだ。この竹下(12)は高校生。昨年には1ゴールも記録している。

ゴリラも育成年代の選手を積極的に起用するチームだ。この竹下(12)は高校生。昨年には1ゴールも記録している。

こちらの望月(13)は試合当日の時点では13歳の中学生。この年代からトップレベルの選手のプレーを肌で感じる事が出来るのは素晴らしいと思う。

こちらの望月(13)は試合当日の時点では13歳の中学生。この年代からトップレベルの選手のプレーを肌で感じる事が出来るのは素晴らしいと思う。

第10回静岡県社会人フットサル1部リーグ【第2節】@エコパ・サブアリーナ・・・2011/07/02(sat)

■Obra-Prima 3 vs 2 MATO GROSSO FUJI

マトのキックオフで始まったゲームはお互いがハーフで守り静かな時間帯が長く続く。

オブラは時折、マトのディフェンスの裏側でフリーになった選手にロングフィードを入れシンプルなチャンスメークを狙うが、ゴレイロの菅谷が的確な指示と対応で決定機を与えない。

マトはパスでの組み立てを基本に攻めるが、ゴールに結びつくような有効な連携が見出せないまま前半の試合時間を消費した。

お互いにスコアレスで迎えた後半、オブラは右サイドを基点にゲームの流れを掴むこととなる。

後半開始早々、マト陣内ペナルティーエリア右側でボールを受けた西谷が素早くゴール前に折り返すとフリーで待っていた下田が確実に決め先制点を奪う。
マトにとっては警戒していた西谷へのパスに全員が気を取られ、ゴール前でフリーとなる選手を生み出してしまった。さらに西谷への詰めも甘く、折り返しを許した事もこの失点につながった。

さらにオブラは加藤が右サイドをドリブルで仕掛け、角度のない位置から思い切りよく枠を狙う。
このシュートに備えていた名手菅谷だったが、ファーストタッチでボールを処理しきれずわずかにもたついてしまうと、その隙を見逃さなかった山根が抜け目なくボールを突付きゴール内へ蹴りこんだ。

0-2とリードを奪われたことで、より積極的にゴールを目指さなければならなくなったマトにスピード感が生まれてきた。
それまではボールはつながるものの出し手のタイミングや受け手の動き出しが遅く時間がかかっていたパス交換がよりシンプルになる。
27分には自陣からの連携の良いパス交換から最後は寺田が右から深谷へラストパス。大きく左右に振られたオブラのディフェンスが対応できず反撃のゴールとなった。
さらに攻勢を続けるマトは右コーナーキックからゴール正面に入ったボールに寺田が粘りゴレイロの股間を抜くシュートを決め2-2の同点に追いつく。

一気にたたみ掛けたいマトだったが、オブラが踏みとどまった。
同点のシーンから2分後、右サイドを西谷がドリブルで進む。対応したディフェンスを上手く交わしゴール前に折り返すとそこには大西がフリーで待っていた。

先制点の場面を思い起こさせる展開にマトの菅谷も「何故フリーなんだ!」とディフェンスに激を飛ばすが後の祭り。
結局、これが決勝点となりオブラは開幕2連勝、マトは2連敗となった。

マトにとって惜しかったのは、勝ち越されたあと相手ミスからゴール前で絶好のチャンスを得たシーン。
ゴレイロと1対1の状況で安田の放ったシュートはこの日オブラのゴールを守る竹内が体の正面に当てて防いだ。

その後、第1節同様に菅谷がハーフラインを越え、攻撃に出たが勝点に届くゴールは生まれず試合終了となった。

静岡県で最も長い歴史を誇るチームの一つ、MATO GROSSO。
県リーグに降格ということだけで残念に思う関係者も多いと思うが、若い戦力を加えた新たなスタートは厳しい船出となった。
短い準備期間で今季を迎えたことで、ベテラン勢の経験と若手のポテンシャルがまだ融合しきれておらず苦しい試合を余儀なくされたことに違いはないが、この日2点のビハインドを追いついたマトには今後の伸びしろを大いに感じた事も事実。

ひとり一人の持ち味を戦術で消してしまう事が無いよう、伸び伸びとしたプレーを期待したい。

一方、2連勝で序盤を終えたオブラは昨年の成績を上回るどころか、LOCO☆(昨季2位)、FSC(同3位)といった同支部の先輩チームを凌ぐ成績も現実味を帯びてきた。
引き続きシーズンを通しての安定した戦いを期待したい。

■得点経過(※公式記録による)
 ▼前半
   ※両チーム得点なし
 ▼後半
   22分→Obra:下田高裕(10)
   25分→Obra:山根諒平(7)
   27分→MATO:深谷亮平(10)
   31分→MATO:寺田祐(13)
   33分→Obra:大西洋平(5)

やはり今季もこの人が攻守の核となる。オブラの西谷(6)。

やはり今季もこの人が攻守の核となる。オブラの西谷(6)。

先制ゴールを奪ったオブラの下田(10)。対応するのはマトの植田(4)。

先制ゴールを奪ったオブラの下田(10)。対応するのはマトの植田(4)。

ラッキーなゴールではあったが貴重な追加点を奪った山根(7)。プレスを掛けるのは寺田(13)。

ラッキーなゴールではあったが貴重な追加点を奪った山根(7)。プレスを掛けるのは寺田(13)。

決勝ゴールを奪ったオブラの大西(5)。

決勝ゴールを奪ったオブラの大西(5)。

エースゴレイロがベンチ入りできなかったオブラ。この日は竹内(2)がゴールを守った。

エースゴレイロがベンチ入りできなかったオブラ。この日は竹内(2)がゴールを守った。

決勝点の直後。まさに明暗が分かれる両チーム選手の表情だ。

決勝点の直後。まさに明暗が分かれる両チーム選手の表情だ。

県リーグ初ゴールを奪った寺田(13)をハグして祝福する植田(4)。チームはこの同点ゴールを勝点に結びつける事が出来なかった。

県リーグ初ゴールを奪った寺田(13)をハグして祝福する植田(4)。チームはこの同点ゴールを勝点に結びつける事が出来なかった。

シュート力もある新戦力の寺田(13)は新人ながらフリーキックを任される場面も。

シュート力もある新戦力の寺田(13)は新人ながらフリーキックを任される場面も。

左利きの安田(16)は小柄な体ながら上手いボール裁きとスピードを備える。伸びしろが期待される逸材だ。

左利きの安田(16)は小柄な体ながら上手いボール裁きとスピードを備える。伸びしろが期待される逸材だ。

第10回静岡県社会人フットサル1部リーグ【第2節】@エコパ・サブアリーナ・・・2011/07/02(sat)

■テレポケット/DOPPO 3 vs 7 BEN Yoshiwara

新規昇格チームながら第1節では同支部の大先輩格MATO GROSSOに競り勝ったBEN。

その第1節でDOOPOは7失点での敗戦を喫しているだけに、ディフェンス面での立て直しが求められる。

キックオフはDOPPO。

結果から書くと、BENの序盤からの勢いをDOPPOは最後まで止める事が出来なかった。
特にBENの國京は前半でハットトリックを完成させるなど、精度の高いフィニッシュでチームに勢いを加えた。

まず、前半5分過ぎ、相手陣内の第2PK付近でボールを奪うと時間をかけずシュート、トゥーで放たれたボールはゴレイロの右手下をすり抜けゴール左隅へ収まった。

國京は12分にも右サイドの崩しからバーへ突き上げるようなシュートを放ち2点目を奪う。

この間、DOPPOにもチャンスがなかったわけではないが、数的優位なカウンターを決め切れなかったりで流れを引き戻せなかった。

セットでの交代を基本に攻勢を仕掛けるBENは17分、國京を基点とした攻めから最後は山本佑太が決める。
直後にはゴール正面でボールを受けた國京が左右への切り返しでディフェンスを振り切り、最後は右足で強いグラウンダーのシュートを鮮やかに決め4-0と大量リードで前半を終えた。

後半たちあがり、BENはやはり4点リードで集中がゆるんだのか、DOPPOの上野にハーフライン付近で簡単にボールを奪われ独走ドリブルを許し1点を返される。
数分後には自陣ゴール付近で与えてしまったフリーキックをDOPPOの大石が直接狙うと、ボールは壁に入った加藤に当たりコースが変わってゴールイン、2点差となる。(※公式記録ではオウンゴール)

このゴールで気合を入れなおしたBENはキャプテンの竹原が好機を作る。
左コーナーキックからの展開でボールを受けた竹原が相手プレスに耐えボールを保持するとゴール前でフリーになっていた田中に絶妙なパス。
田中は無人のゴールへサイドキックで丁寧に蹴りこみ5-2とリードを広げた。

DOPPOもこの試合で比較的動きの良かった山本佑介と大石で反撃する。
山本が左サイドを突破しファーポスト狙いでゴールを狙うとしっかり走りこんでいた大石が体で押し込み再び2点差に。

さらにゴールを奪いにかかるDOPPOの気勢を沈めたのはBENの石川だった。

2点差に追いつかれた直後に、竹原からの配球を左サイドで受けそこから右上スミに決めると、終了間際にも相手の不十分なクリアを見逃さず右サイドから豪快に叩き込んだ。

7ゴールを奪ったBENは昇格チームながら2連勝、DOPPOにはチーム全体のエネルギーが感じられず第1節同様の7失点で連敗を喫した。

■得点経過(※公式記録による)
 ▼前半
    6分→BEN:國京伸一郎(20)
   12分→BEN:國京伸一郎(20)
   17分→BEN:山本佑太(6)
   18分→BEN:國京伸一郎(20)
 ▼後半
   21分→DOPPO:上野健太(12)
   24分→DOPPO:オウンゴール
   28分→BEN:田中孝義(18)
   30分→DOPPO:大石晋也(10)
   31分→BEN:石川悟司(8)
   39分→BEN:石川悟司(8)

BENにとっては笑顔がはじけ続ける前半だった。中央がハットトリックの國京(20)。

BENにとっては笑顔がはじけ続ける前半だった。中央がハットトリックの國京(20)。

國京(20)の3点目の直前。見事な切り返しからの鮮やかなゴールだった。

國京(20)の3点目の直前。見事な切り返しからの鮮やかなゴールだった。

終盤に2ゴールを奪ったBENの石川(8)。

終盤に2ゴールを奪ったBENの石川(8)。

BENの大型プレーヤー、田中(18)がドリブルで進む。

BENの大型プレーヤー、田中(18)がドリブルで進む。

チームが7点奪った試合でこの人にゴールスコアがないことがちょっと不思議な気もするが・・・。要所では存在感を示していたBENの竹原(5)。

チームが7点奪った試合でこの人にゴールスコアがないことがちょっと不思議な気もするが・・・。要所では存在感を示していたBENの竹原(5)。

この日はゴレイロのユニフォームを着ることなく試合を終えた上野(12)。1ゴールを記録。

この日はゴレイロのユニフォームを着ることなく試合を終えた上野(12)。1ゴールを記録。

DOPPOの中では最も運動量を発揮していた山本(14)。小柄な体だが果敢に突破にチャレンジする。

DOPPOの中では最も運動量を発揮していた山本(14)。小柄な体だが果敢に突破にチャレンジする。

DOPPOの大石もアグレッシブな動きを見せていた。

DOPPOの大石もアグレッシブな動きを見せていた。

第10回静岡県社会人フットサル1部リーグ【第2節】@エコパ・サブアリーナ・・・2011/07/02(sat)

■IKAI FUTSAL 5 vs 3 LOCO☆

この日の第1試合を行った両チームに第1節で敗れているチーム同士の対戦となった第2試合。
序盤での連敗だけは避けたい想いがぶつかり合う試合が予想された。

キックオフはLOCO☆。

そのLOCO☆のファーストプレーで今季キャプテンを務める真田がロングフィードをうまく処理しチャンスを作る。
これをイカイのゴレイロ新倉を中心に凌ぐと、その後の主導権はイカイが握ることとなる。

敵陣深い位置からのプレスでLOCO☆のボールの出所を封鎖、苦し紛れにセーフティーに逃げるLOCO☆から簡単にボールを奪うと、人もボールもテンポ良く動くイカイらしいボール廻しに。

第1節ではここから先の攻撃に課題を残したイカイだったが、この日はゴールへの意欲を全員が意識。特に熊谷のそれは目を引くものがあった。
まず、開始3分、ゴール前で自らが放ったシュートが一旦はゴレイロにはじき返されるが、再びシュート。これもカバーに入った鈴木真一にブロックされるがその跳ね返りをボレーでLOCO☆ゴールに突き刺した。

この後、LOCO☆にもビッグチャンスが訪れる。
真田が相手ボールをインターセプトからドリブルでイカイゴールに迫る。飛び出したゴレイロをかわしながら放ったシュートはゴールポストに跳ね返り再び自分の足元に。これをしっかりミートして枠を狙うが、そこには体勢を立て直した新倉が構えていた。

前半、イカイの前プレに苦しんだLOCO☆にあって、この真田だけが孤軍奮闘。彼らしいキープ力、突破力を存分に発揮しイカイゴールに迫っていた。

さて、先取点を奪った熊谷だが12分には右サイドでフリーとなり受けたボールをシュート、これが決まって2-0。
そのすぐ後にも上手い位置取りから再びシュートを放つと、直接ゴールとはならなかったがゴレイロが飛び出しほぼ無人となっていたゴール前で待つ谷口の足元につながり、その谷口が難なく蹴りこみ3-0とリードを広げて前半を終えた。

後半に入るとハーフタイムでのミーティングが功を奏したのかイカイの前プレを回避するボール回しが機能し、LOCO☆にチャンスが訪れる。
イカイの最前列のディフェンスラインを突破しボールが繋がると、小笠原、青崎を中心にシュートまでたどり着く回数が増える。
24分、その小笠原からゴール前の田中へのパスが通り1点を返すと、さらに29分、豊富な経験からの鋭い読みでボールを奪った鈴木真一から加藤を経由し最後は青崎が決め2-3と1点差に迫った。

これで流れを掴み取りたかったLOCO☆だが次の1点を急ぐあまり、ディフェンスがおろそかに。

簡単に許したイカイの内村の縦への突破に対し、飛び出したゴレイロとカバーに入った真田が交錯、こぼれたボールを柴田があっけなく決め再び2点差に。
さらに高い位置でボールを奪った東海林のショートカウンターからファーポスト側へサポートに入った熊谷へ繋がり、これで熊谷がハットトリックを完成した。

直後にLOCO☆も青崎のドリブルの仕掛けからゴール正面でフリーとなった加藤にパス。無人のゴールへ決め1点を返したが反撃もここまで。

イカイは第1節での課題をクリアし、うれしい1部リーグ初勝利をあげた。
一方、LOCO☆は第1節同様に序盤からの連続失点を喫し、苦しい戦いを強いられた。

■得点経過(※公式記録による)
 ▼前半
    3分→IKAI:熊谷和夫(4)
   12分→IKAI:熊谷和夫(4)
   15分→IKAI:谷口謙二(5)
 ▼後半
   24分→LOCO:田中努(7)
   29分→LOCO:青崎健(3)
   29分→IKAI:柴田勉(14)
   31分→IKAI:熊谷和夫(4)
   31分→LOCO:加藤浩司(11)

立ち上がりからゴールへ向けた積極的なプレーが目を引いた熊谷(4)。ハットトリックを完成。

立ち上がりからゴールへ向けた積極的なプレーが目を引いた熊谷(4)。ハットトリックを完成。

熊谷のお膳立てでイージーゴールを決めたイカイの闘将、谷口(5)。気合の入る顔に今季への想いが伺える。

熊谷のお膳立てでイージーゴールを決めたイカイの闘将、谷口(5)。気合の入る顔に今季への想いが伺える。

第1節では不本意な失点を喫していた新倉(1)。この試合では攻撃陣にも支えられ、勝点3に貢献。

第1節では不本意な失点を喫していた新倉(1)。この試合では攻撃陣にも支えられ、勝点3に貢献。

得点こそなかったが積極的な仕掛けは健在だったイカイの内村(10)。

得点こそなかったが積極的な仕掛けは健在だったイカイの内村(10)。

イカイの熊谷(4)に2人がかりで対応するロコのディフェンス。小塩(6)と真田(8)。

イカイの熊谷(4)に2人がかりで対応するロコのディフェンス。小塩(6)と真田(8)。

イカイの東海林(13)にプレシャーを掛け前を向かせない対応を見せるロコの鈴木(14)。ひと回り以上の年齢差のあるマッチアップだ。

イカイの東海林(13)にプレシャーを掛け前を向かせない対応を見せるロコの鈴木(14)。ひと回り以上の年齢差のあるマッチアップだ。

今季キャプテンとしてピッチに立つロコの真田(8)。攻守に高いスキルを持つプレーヤーだ。

今季キャプテンとしてピッチに立つロコの真田(8)。攻守に高いスキルを持つプレーヤーだ。

1点差に迫るゴールを決めた青崎(3)と祝福する真田(8)。

1点差に迫るゴールを決めた青崎(3)と祝福する真田(8)。

左足からの強烈なシュートが持ち味のロコ、小笠原(9)。

左足からの強烈なシュートが持ち味のロコ、小笠原(9)。

イカイの柴田(14)とロコの青崎(3)。2人とも1ゴールずつを奪った。

イカイの柴田(14)とロコの青崎(3)。2人とも1ゴールずつを奪った。

第10回静岡県社会人フットサル1部リーグ【第2節】@エコパ・サブアリーナ・・・2011/07/02(sat)

エコパにサブアリーナが出来て3年ほど経ちますが、男子の県リーグが行なわれるのは今回が初めてです。
この日は1部リーグ所属の8チームにより【第2節】4試合が消化されました。

手短なレポートで1試合ずつご紹介します。

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■セレゾン浜松フットサルクラブ 3 vs 2 FSC/PROVA清水フットサルコート

第1節で「今季中心になるのでは?」との声も多かったチームにそれぞれ競り勝った両チーム。
この第2節での対戦は互いに序盤の山と捉えていたのではないだろうか。
観る者にとってもシーズン全体の流れを推し量る興味深い対戦カードだ。

キックオフはFSC。

序盤から互いにハーフでの守りを固め、リスクを犯してでも点を取りに行く積極さは見られないまま時間が経過する。
半ば過ぎまで崩す場面も崩される場面もなかったが、ファールカウントはFSCがその数を重ねて行く。

試合が動いたのは前半残り5分程となった頃だった。

ボールを保持したFSCが小さく守るセレゾン守備陣形の外側で何本かボールをつなぐと、杉山が左サイドのやや距離のある位置からファーポストに走り込む朝倉をターゲットに強いシュートパスを狙った。
このボールがしっかりとパスコースを埋めていたセレゾンの山ノ井にあたって大きく軌道が変わるとゴレイロ坂井の逆をつく形でゴールネットを揺らした。(※公式記録ではFSC杉山のゴール。)

守りの形は出来ていただけに、セレゾンにとってはやや不運な失点だった。

それでも落ち着きを失わなかったセレゾンはその後もコンパクトな守りからカウンターを狙いFSCゴールを目指す。
すでに5ファールに達していたFSCはセレゾンの仕掛けに上手く対応し、リードを保ちハーフタイムを迎えるべくノーファールでのディフェンスを全員が意識する。が、タイマーが残り3秒となったところで6個目のファールを犯してしまった。

セレゾンはこの第2PKを大場がしっかりと決め、同点に追いつきハーフターン。

後半も互いに勝負どころを探るような展開で試合は進むが、FSCが簡単なパスミスや連携ミスで不用意にボールを失う機会がやや多い。
対するセレゾンは、奪ったボールをよりシンプルにゴールを目指す意識が徹底しており、ワンツーやドリブルの仕掛けで速攻を繰り返す。

次に試合が動いたのは後半が10分ほど経過した頃。

セレゾンの藤崎が放ったシュートがFSCゴールの左ポストを叩き内側に跳ね返る。
この時点でゴールラインを越えたようにも見えたが、しっかりと詰めていた山村がダメを押した。
公式記録では山村の得点となったこのゴールでセレゾンが逆転。

さらにセレゾンはコンパクトな守りからの速攻を徹底すると、やや前掛かりになったFSCのボール廻しからハーフライン付近で岩田がボールを奪う。
フリーの岩田はそのままドリブルでゴールを目指すと、最後はゴレイロもかわし確実にゴールへボールを流し込んだ。

FSCは終了間際、ゴール前でディフェンスを背負って待つ朝倉に杉山がディフェンスの股間を抜くパスを通す。
朝倉はディフェンスを背負ったまま右足裏のトリッキーなボール裁きでゴールを狙うとこれが見事に決まり2-3と追いすがる。

しかし試合はこのまま終了。

セレゾンが不運な失点にも関わらず、落ち着いた試合運びで逆転勝ちを収めた。

■得点経過(※公式記録による)
 ▼前半
   15分→FSC:杉山貴文(5)
   19分→セレゾン浜松:大場史人(7)
 ▼後半
   30分→セレゾン浜松:山村竜二(14)
   36分→セレゾン浜松:岩田宏樹(21)
   39分→FSC:朝倉俊(10)

両チームのキープレーヤー、FSCの杉山(5)とセレゾンの大場(7)。前半に1点ずつを取り合った。

両チームのキープレーヤー、FSCの杉山(5)とセレゾンの大場(7)。前半に1点ずつを取り合った。

逆転ゴールを記録したセレゾンの山村(14)。

逆転ゴールを記録したセレゾンの山村(14)。

落ち着いたボール裁きで貴重な追加点を奪ったセレゾンの岩田(21)。

落ち着いたボール裁きで貴重な追加点を奪ったセレゾンの岩田(21)。

セレゾンの若きスピードスター、河村拓朗(8)。

セレゾンの若きスピードスター、河村拓朗(8)。

県リーグを戦うチームの中で最も声を出し続けるゴレイロの坂井(1)。最後尾から常にチームにエネルギーを送り込む。

県リーグを戦うチームの中で最も声を出し続けるゴレイロの坂井(1)。最後尾から常にチームにエネルギーを送り込む。

FSCの攻撃を捨て身のディフェンスで死守するセレゾンの選手たち。今年のセレゾンは攻守にわたり集中力が持続できていると思う。

FSCの攻撃を捨て身のディフェンスで死守するセレゾンの選手たち。今年のセレゾンは攻守にわたり集中力が持続できていると思う。

昨季を最後に引退したFSCの大黒柱、小林のつけていた10番を引き継いだ朝倉。ポテンシャルは充分に高い選手だ。

昨季を最後に引退したFSCの大黒柱、小林のつけていた10番を引き継いだ朝倉。ポテンシャルは充分に高い選手だ。

FSCのキャプテン、白鳥(17)は体を張ったプレーを随所で見せていた。

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