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これまでも記事の中で何度か触れさせていただいた、今季から新たに導入された「Futsal Data System」(以下、FDS)。
昨年までの「Sim Seed」に代わり、各種リーグ戦や大会の公式記録の管理を行う新たなシステムです。

このたび、そのFDSで管理されている試合結果などの情報の閲覧が可能となりましたので、以下にそのリンク先をお知らせすると共に、当ブログのページメニュー(トップの画像のすぐ下)に【TFL情報】のページを新設させて頂きました。

この記事に戻らなくても、各種情報へリンクできますので、よりいっそう東海リーグを楽しむために今後は、是非、ご覧ください。

また、東海フットサル連盟のサイトからも同様の情報へのリンクが設けられています。
リーグ戦以外の東海地域の大会情報も掲載されるサイトですので、こちらのサイトも訪れてみてください。

    東海地域フットサル公式ページへGo!! ≫≫

+++ FDSによる東海フットサルリーグ各種情報 ++++++++++++++++++++++++++++//

■東海1部
  ▼日程/結果
  ▼順位表
  ▼星取表
  ▼処分履歴
  ▼得点ランキング
  ▼フェアプレーポイントランキング

■東海2部
  ▼日程/結果
  ▼順位表
  ▼星取表
  ▼処分履歴
  ▼得点ランキング
  ▼フェアプレーポイントランキング

■東海女子
  ▼日程/結果
  ▼順位表
  ▼星取表
  ▼処分履歴
  ▼得点ランキング
  ▼フェアプレーポイントランキング

これでこれまでのページメニュー、東海【1部】、東海【2部】、東海【女子】は必要なくなりますね!
今後、ページメニューの有効な利用法を考えてみたいと思います。
もちろん、しばらくは掲載したままにしておきますが・・・。

この日の守山スポーツセンターでのスケジュールは、第1試合に続きこの第2試合も静岡県勢同士のダービーマッチが組まれていました。
そう言えば、この試合時間には2部の会場でも「XEBRA vs スリーク浜松」の静岡ダービーが・・・。
そちらの結果も気にしながらの第2試合の観戦でした。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//

■大和撫子/VIORA藤枝 0 vs 2 EMERSON FC

昨シーズンの東海2部を制し今季の1部リーグへステップアップしてきた大和撫子/VIORA藤枝(以下、大和撫子)。その2部での戦いは成績の割には注目度が今ひとつと言えなくもなかった。言い換えれば「このチームはこれだ!」というスペシャルなパーツを個人にも戦術にも持たず、チームの総合力で一歩ずつ進んで来たと言う事だろう。今季は剣持(XEBRAからの移籍)、阿野(XEBRAからの復帰)というチームの顔にもなれる選手が合流し、昇格初年度ながらも上位を狙う準備は万全だ。

大和撫子/VIORA藤枝

大和撫子/VIORA藤枝

対するEMERSON FC(以下、エマーソン)の昨季の成績は東海1部第3位。フットサル経験値が高くない若者達ががむしゃらに戦った結果ではあるが、そのシーズン中での成長も目を見張るものがあった。ゴレイロ鈴木、フィクソの小嶋の両ベテランを底辺に、選抜での貴重な経験を積んだ大石や身体能力に優れた太田など昨季を経験した若者達がさらに躍動すれば、今季も周囲をあっと言わせる成績を残せるのではないか。しかしこの日のベンチに太田の姿はない。

Emerson FC

Emerson FC

キックオフは大和撫子。

試合開始からほんの10数秒が経過した時、この試合の行方を決めたかもしれないプレーが起きた。と、書いたらご批判を受けるだろうか?

もちろん筆者はその瞬間からそう思ったわけではない。が、試合が進むにつれ「やっぱり、あのプレーが・・・」との思いが次第に強くなり、試合が終わった瞬間にはそれが確信へと変った。

「そのプレーとは・・・」などと書くと大げさな超大作へ発展しそうな気配もあるが、なんてことはないプレーなのだ。

キックオフからボールを廻した大和撫子は、左サイドを野木が突破しゴール前へ早いボールを蹴り込む。そこに合わせて走りこんだのはXEBRAからの復帰を果たした阿野だった。

ドンピシャのタイミングかとも見えたが、ボールスピードが思いのほか速かったのか、若干振り遅れ気味となった阿野はこのチャンスを決めることが出来なかった。

エマーソンの立場で言えば、わずか十数秒でこの日のゲームプランがもろくも崩れるところだった。

そのゲームプランとは、「しっかり守ってカウンター」と、まぁ、よくあるものとも言えるだろう。

自陣に引きコンパクトな陣形で構えるエマーソンは徹底的に縦を切り、出し所、進み所が無くなった相手には二人目が加勢しボールを奪う。あるいは無理な横パスを出させてはインターセプトからの速攻を狙う。

経験豊富な小嶋が底を受け持つだけに、他にも幾つかのプランを描いていたとは思うが、この日の大和撫子に相対するにはこの決め事だけで充分だった。

ボールの行方を見極める小嶋(17)。この試合ではポジショニング、カバーリングに質の高いプレーを見せた。

ボールの行方を見極める小嶋(17)。この試合ではポジショニング、カバーリングに質の高いプレーを見せた。

前線への配球でも高い精度を見せていた。

前線への配球でも高い精度を見せていた。

大和撫子は単純なパス交換にも安定感が無く、高い位置でのポジションを要求する出し手と、セイフティーな位置まで降りて待ちたい受け手との呼吸が合わず、あっけなくボールを失う事が多かった。

やっと繋がった高い位置へのパスも受け手が時間を掛ければ、エマーソンの若手の寄せに苦労する羽目になり、やっと見つけたスペースにボールを出せばそこは小嶋が仕掛けた罠のエリアだ。当然パスを読みきった小嶋は常に相手より一歩先にボールを蹴りだす。ドリブルでの仕掛けも集中したエマーソンの寄せを突破できず潰される。

前線への配給を見せる野木(4)だが思うような組み立ては最後まで出来なかった。

前線への配給を見せる野木(4)だが思うような組み立ては最後まで出来なかった。

攻撃の形が出来ない大和撫子は剣持、鈴木修平、望月が遠目からシュートを放つが体を張ったエマーソンの守りの前に跳ね返されると、ルーズボールにいち早く追いつくエマーソンが人手を掛けずドリブルからシュートまで行き着く。

受け手にアクションを求める剣持(10)。チーム全体に最後まで流れが起きなかった。

受け手にアクションを求める剣持(10)。チーム全体に最後まで流れが起きなかった。

その剣持はやはり警戒される存在なだけに厳しいチェックに倒れる場面もしばしば。

その剣持はやはり警戒される存在なだけに厳しいチェックに倒れる場面もしばしば。

彼らしいシュートも何本か放ったが、最後までゴールネットには届かなかった。試合開始直後には味方シュートが下腹部を直撃、ベンチへ下がりしばらくうずくまる、というシーンもあった。

彼らしいシュートも何本か放ったが、最後までゴールネットには届かなかった。試合開始直後には味方シュートが下腹部を直撃、ベンチへ下がりしばらくうずくまる、というシーンもあった。

まったくプランどおりの展開で前半を終えたエマーソン。攻め手が見出せない大和撫子。0-0のスコアの割にはハーフタイムのベンチの顔色に差があった。

もしも最初のプレーで大和撫子が先制していたら、もっと試合が大きく動く展開になっていたことだろう。

後半に入っても、特に策を見出したとは思えない大和撫子の攻撃を前半同様、自分達の取り所でものにすると、この日の開幕4試合で最も印象に残るゴールが生まれる事になる。
後半が3分ほど過ぎただろうか。ハーフライン付近でボールをインターセプトしたエマーソンは2対1の数的優位な状況で速攻を仕掛ける。
左サイドを斎藤が、右サイドを山口が大和撫子陣内をダイレクトで強いパス交換を行いながらスピードも落とさず前進、最初の一往復でディフェンスをかわすともう一往復で飛び出した大和撫子のゴレイロ鈴木陽太をもかわし、最後は左サイドの斉藤が無人のゴールへきれいに蹴り込んだ。

鮮やかな先制ゴールにベテラン2人も笑顔で祝福を送る。

鮮やかな先制ゴールにベテラン2人も笑顔で祝福を送る。

 

必要ならばハーフラインまでも飛び出し相手の組み立ての芽を摘んでいた小嶋(17)。後方11番が先制ゴールの際の斉藤の相棒だった山口将平。

必要ならばハーフラインまでも飛び出し相手の組み立ての芽を摘んでいた小嶋(17)。後方11番が先制ゴールの際の斉藤の相棒だった山口将平。

後半早い時間でのこのゴールは、リードしたエマーソンでさえ「ちょっと早いかな?」と感じたかもしれない。当然取り返しに来る大和撫子の攻撃に厚みが出ることを想定したことだろう。しかしこの日のゲームの流れはすでにエマーソンに向かって強く流れていた。

「攻撃に厚み」ではなく「攻撃へのあせり」からファールの数も増やしてしまった大和撫子は後半10分が過ぎた頃、ファールカウントが5に達してしまう。
程なく犯してしまった6個目のファールをエマーソンの大石に決められ追いつくどころかリードを広げられてしまう。

大石綾(8)の第2PKのシーン。前進してきたゴレイロ鈴木陽太の足元を抜いた。

大石綾(8)の第2PKのシーン。前進してきたゴレイロ鈴木陽太の足元を抜いた。

2-0とリードを広げベンチにもガッツポーズが。

2-0とリードを広げベンチにもガッツポーズが。

試合時間が刻々と少なくなる中、大和撫子は鈴木周平をゴレイロにパワープレーを行うが、やりたいことが形にならないまま時間だけを使ってしまった。

終盤には鈴木修平(8)をゴレイロにパワープレーを行ったが、形が作れず時間だけを消費してしまう。

終盤には鈴木修平(8)をゴレイロにパワープレーを行ったが、形が作れず時間だけを消費してしまう。

試合はこのまま2-0でエマーソンが勝利。

面白い試合だったかと問われれば、決して「はい」とは言えない試合だったが、ふたつの点でこの日の4試合の中でのベストがあったゲームだったと感じている。
一つは先制点の場面、二人のパス交換に会わせ会場が次第に大きな歓声に変わりゴールが決まってどよめきが起きた。多くの観衆もこの日のベストゴールと認めてくれるのではないだろうか。
もう一つ、エマーソンが見せたゲームプラン通りの試合展開をピッチで実現したその再現率も最も高かった。

新戦力を迎え入れ、戦前の予想では圧勝では?などと思われていたこの試合での敗戦は長いシーズンを戦う大和撫子にとっては良い薬になっただろう。昨年のゲームの流れを思い出し次節以降チーム力が上向きになる事を期待したい。

良く守ったエマーソンだが、ディフェンス面ではやはり小嶋頼みである事は隠し様がない。
今日のように外からしか攻めて来ない相手には中で待ち落ち着いた対応が出来たが、東海1部には様々な攻めを持ち味とする強豪がひしめく。どのようなゲームプランでも今日ほどの再現率を見せられれば良いのだが・・・。

さて、この試合を振り返り、エマーソンの会心の勝利と捉えるか、大和撫子の不甲斐ない試合だったと見るかは人それぞれだろう。

いずれにしても、開始直後のあのワンプレーが両チームの明暗を分けた試合だったと強く感じた筆者だ。

■得点経過(※公式記録による)
 ▼前半
   ※両チーム得点なし
 ▼後半
   23分→EMERSON FC:斎藤佳彦(6)
   32分→EMERSON FC:大石綾(8)第2PK

小嶋と鈴木、2人のベテランがピッチに立っていたからこそのこの日の戦術であった事は間違いない。

小嶋と鈴木、2人のベテランがピッチに立っていたからこそのこの日の戦術であった事は間違いない。

第2PKを決めた大石(8)をゴレイロの鈴木恵吾(12)が祝福。鈴木は終始安定したプレーで勝利に貢献した。

第2PKを決めた大石(8)をゴレイロの鈴木恵吾(12)が祝福。鈴木は終始安定したプレーで勝利に貢献した。

パスの出しどころを失った相手には素早く複数の選手が寄せボールを奪う。この試合数多く見られた象徴的なシーンだ。

パスの出しどころを失った相手には素早く複数の選手が寄せボールを奪う。この試合数多く見られた象徴的なシーンだ。

ドリブル突破での打開を試みる大和撫子の野木(4)。

ドリブル突破での打開を試みる大和撫子の野木(4)。

昨季は怪我のためにシーズンの半分以上を棒に振った向島(5)。今季は開幕戦から元気な姿を見せたのだがチームとしての結果には結びつかなかった。

昨季は怪我のためにシーズンの半分以上を棒に振った向島(5)。今季は開幕戦から元気な姿を見せたのだがチームとしての結果には結びつかなかった。

選抜招集組みの二人。ベテランの野木(4)が仕掛け若手の大石(8)が対応。この試合は若手に軍配が上がった。

選抜招集組みの二人。ベテランの野木(4)が仕掛け若手の大石(8)が対応。この試合は若手に軍配が上がった。

こちらもU-23枠で選抜にも招集されていた谷津(13)。

こちらもU-23枠で選抜にも招集されていた谷津(13)。

体を張ったブロックで阿野(11)のシュートをブロックする大石稜(8)。

体を張ったブロックで阿野(11)のシュートをブロックする大石稜(8)。

シュートを放つ大和撫子の望月崇之(3)。遠目からのシュートに終始してしまった。

シュートを放つ大和撫子の望月崇之(3)。遠目からのシュートに終始してしまった。

左サイドから利き足を振り抜く阿野(11)。ブロックに入るのは新村(13)。共に昨シーズンはXEBRAに登録されていた。

左サイドから利き足を振り抜く阿野(11)。ブロックに入るのは新村(13)。共に昨シーズンはXEBRAに登録されていた。

前半には相手選手と交錯し床へ叩きつけられる場面も。一旦はベンチへ下がるが再びピッチにたった。彼もまたXEBRAへの在籍経験者だ。

前半には相手選手と交錯し床へ叩きつけられる場面も。一旦はベンチへ下がるが再びピッチにたった。彼もまたXEBRAへの在籍経験者だ。

「高速料金、休日¥1,000-ポッキリ!」の最終日となった、19日の日曜日。
今季の東海リーグは1部、2部同日開催、しかし別会場という状況の中、「やっぱり観たい1部リーグの開幕戦!」を求め、名古屋市は守山スポーツセンターまでハンドルを握ることにしました。

ピッチレベルからの守山スポーツセンターのメインアリーナ。天井までの空間は広く開放感がある。

ピッチレベルからの守山スポーツセンターのメインアリーナ。天井までの空間は広く開放感がある。

こちらは観客席最前列からのピッチ。一般利用者のための各種競技用のラインが気になると言えば気になるか?タテ40mがぴったりと収まっている。とにかく新築の臭いまで残っていた真新しいアリーナだ。

こちらは観客席最前列からのピッチ。一般利用者のための各種競技用のラインが気になると言えば気になるか?タテ40mがぴったりと収まっている。とにかく新築の臭いまで残っていた真新しいアリーナだ。

写真撮りに速報、そして新システムによる公式記録の管理作業も横目で見ながら過ごした4試合でした。さらに2部の速報ではチーム関係者、連盟関係者のご協力もあり、なんとか大きな遅延なくご報告出来たかな?と。

ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。

いずれにしても今季の東海リーグが開幕(女子は7月3日)したわけですが、休日¥1,000-の高速料金制度の廃止や、主に製造業で行われると言う、土・日出勤のシフト変更は、種目を問わず真剣にアマチュアスポーツに取り組む方にとっては厳しい状況と言わざるを得ないかもしれませんね。

それでも頑張るフットサラーをフットデ静岡は応援します!(と、言いつつ、県外への取材は今後は厳しいかも・・・。)

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■田原FC 2 vs 2 DELIZIA磐田

昨年の東海1部開幕戦でも対戦した両チーム(DELIZIA磐田は前身のジュビロ磐田として)、1部昇格を決め意気揚々と試合に臨んだ田原FCは0-7という思いもよらないスコアでの敗戦を喫し、その後のリーグでの戦いで精彩を欠くこととなった。
田原FCはその後の公式戦(PUMAカップ県大会決勝)でジュビロ磐田に競り勝ち、気持ちの上では一区切り付いてはいるものの、やはり「リーグ戦での借りはリーグ戦で返したい。」の思いも強いだろう。今季はFリーグの舞台を経験した松本が加入し、昨年以上の目標に向かいスタートを切る。

田原FC

田原FC

対するDELIZIA磐田(ジュビロ磐田)は田原FCとは対照的に7-0でスタートを切った昨季を、そのままの勢いで独走し念願の東海王者の称号を手にした。諸事情によりチーム名の変更となり迎える今季、ディフェンディングチャンピオンとしての誇りとチャレンジャーとしての謙虚さを肝に銘じたスタートとなる。

DELIZIA磐田

DELIZIA磐田

どんな因果かは定かではないが、今季も事実上、昨年と全く同じ「磐田ダービー」で両チームにとってのシーズン開幕となった。

デリッツィア磐田(以下、磐田)のキックオフで始まったゲームは、その磐田が千葉から門田へのシンプルなパラレラでファーストシュートを放つ。その後も短い時間でのローテーションで選手が出入りし運動量を落とさず攻守を継続するものの、連携ミスも多く精度の高いフィニッシュには結びつかない。

若きリーダー、磐田の本田拓磨(18)。

若きリーダー、磐田の本田拓磨(18)。

小さいながらもサポーターと共に仕上げたバナーが掲げられていた。

小さいながらもサポーターと共に仕上げたバナーが掲げられていた。

磐田の門田雄輔(10)。開幕戦でのゴールは生まれなかったが、意欲的にゴールを狙うプレーは健在。

磐田の門田雄輔(10)。開幕戦でのゴールは生まれなかったが、意欲的にゴールを狙うプレーは健在。

対する田原FC(以下、田原)は今年もキャプテンマークを付ける蓮池にFリーグを経験し戻ってきた松本、若手の成長株、石野と萩原のセットでスタート。磐田の高い位置からのプレスに苦しみながらも、蓮池や石野がやや遠目からでも強引に打ち磐田ゴールをこじ開けようとする。が、磐田のゴレイロ皆川がこれを許さない。

今季も田原のキャプテンを務める蓮池。ガードは固い!

今季も田原のキャプテンを務める蓮池。ガードは固い!

その後、磐田のポゼッションがやや高いながらも一進一退でゲームは進む。どちらのチームも中盤で人手をかけた潰しが目立つが、ジャッジの流れから磐田のファールが前半を7分ほど残し5個に達してしまう。
それでも、それまでの積極さを失わずに攻める磐田は高い位置で田原のミスから奪ったボールを千葉が右サイドから左足で田原ゴール左上に強烈に叩き込んだ。

メモリアルゴールを決めた千葉は一目散にベンチに戻り全員とハイタッチ。

メモリアルゴールを決めた千葉は一目散にベンチに戻り全員とハイタッチ。

新たなチームとしての記念すべきファーストゴールで先制した磐田だったが、この喜びは長くは続かなかった。

1分後、田原の萩原が自チームのベンチ付近でハードヒットを受け倒れると、レフリーは一瞬、田原のファールを示す。が、これが訂正され磐田の6個目のファールとなりボールは磐田陣内の中央に移された。
この第2PKを田原のキャプテン蓮池が丁寧に決め試合は振り出しに戻った。

第2PKを蹴る蓮池紳吾(9)。丁寧にコースを狙いゴール右隅へ蹴りこんだ。

第2PKを蹴る蓮池紳吾(9)。丁寧にコースを狙いゴール右隅へ蹴りこんだ。

前半はこのまま1-1で終了、後半へ折り返すこととなった。

この前半で気になったのが、ピッチコンディションだ。昨年12月から運用が始まったと聞く真新しいアリーナ床面は、まだワックス処理の効果が最大に表れているためか全く滑る気配がなく、ボールが足に絡まるシーンが多かった。特に、足裏でなめるドリブルを好む選手には少なからずプレーのし辛さがあったと思う。

そして後半開始。

前半とは全く違うセットで試合に入った田原に対し、前半同様の布陣で臨む磐田が攻勢を仕掛ける。いくつかのファールも込みで何とか最初のローテーションまで耐えた田原だったが、後半が5分過ぎたころ磐田のキックインからの攻めで思わぬ失点をしてしまう。

磐田にとっての右サイドでのキックインを河合→横山でシンプルにフィニッシュすると、低く強いシュートがゴール正面でディフェンスしていた石野の足に当たりボールはそのままゴールへ飛び込んでしまった。

磐田の横山が放ったシュートが足に当たり自ゴールへ蹴りこむ形となった石野潤はゴール前に座り込み顔をゆがめる。公式記録ではシュートを放った横山の得点となっているようだ。

磐田の横山が放ったシュートが足に当たり自ゴールへ蹴りこむ形となった石野潤はゴール前に座り込み顔をゆがめる。公式記録ではシュートを放った横山の得点となっているようだ。

再び1点を追いかける展開になった田原は、この自殺点とも言えるゴール(公式記録は横山のゴールとなっていたが・・・)を与えてしまった石野が、磐田陣形の隙間を狙いドリブルで盛んに仕掛ける。 潰されたり孤立したりする場面も多々あったが、それでも磐田のアタックラインを少しずつ引き下げる役目は成していたと思う。

試合はこのままのスコアで進み、残り5分を切った頃にこんな場面が発生した。

田原が自陣ベンチ付近でのキックインからリスタートしたボールが後半ゴールを守る杉本につながれた瞬間、レフリーの笛が吹かれバックパスの判定に。猛抗議の田原ベンチだったが対戦相手の磐田もこの流れを認め、キッカーの河合がゴールラインへボールを蹴りだし、ゴールクリアランスとして田原にボールを返した。

ところがこのゴールクリアランスからの展開で磐田ゴール前までボールを運んだ田原が、最後は右サイドの好位置で待つ和泉のシュートまでつなぎ、これが決まって2-2の同点に追いつくこととなった。

このジャッジからの一連の流れは、いろいろな捕らえられ方をする場面ではあったと思うが、抜け目のないポジショニングと確実なシュートを披露した和泉の老獪なプレーを褒めるべきだと思う。

短い出場時間の中、さすが!と思わせる同点ゴールを決めたベテラン和泉秀実(7)。試合前にはトレーナから入念なケアを受けていた。

短い出場時間の中、さすが!と思わせる同点ゴールを決めたベテラン和泉秀実(7)。試合前にはトレーナから入念なケアを受けていた。

この後の試合は、前半とは対照的に田原のファールカウントが5を数えた状態で時間が経過して行く。6個目のファールを十分にケアしながら磐田の攻めに対応してきた田原に残り数秒でビッグチャンスが訪れる。

残り時間を考慮した最後のプレーで磐田ゴール前に入れられたボールが、ゴール正面でチャンスをうかがっていた松本の前にこぼれる。シュート練習ならばほぼ確実に枠内へ蹴りこむであろうシチュエーションではあったが、残り1秒で松本が思い切り放ったボールはわずかに磐田ゴールを外れ、劇的な決勝ゴールは生まれなかった。試合後、松本はこの場面を振り返り「残りの秒数を把握していただけに焦ってしまった。」と話す。

これがその場面。会場にどよめきが起こった事は言うまでもない。

これがその場面。会場にどよめきが起こった事は言うまでもない。

結局、どちらのチームにとっても「勝ち切れなかった」という思いと「負けなくてよかった」という思いが同居した結果だったのではないだろうか。

面白い試合ではあったが、両チームとも今季からの新戦力を生かしきれない、課題を抱えたスタートだったとも言える。第2節まで3週間のインターバルがあるが、どこまでパフォーマンスを向上させて来るのか!?

観る立場から言えば「今季がさらに面白くなる!」というわけだ。早くも次節が待ち遠しい。

■得点経過(※公式記録による)
 ▼前半
   15分→DELIZIA磐田:千葉武(11)
   16分→田原FC:蓮池紳吾(9)第2PK
 ▼後半
   24分→DELIZIA磐田:横山正浩(12)
   36分→田原FC:和泉秀実(7)
新加入の2人、磐田の伊藤豊大(8)と田原の松本行令(14)。

新加入の2人、磐田の伊藤豊大(8)と田原の松本行令(14)。

磐田に新加入のテクニシャン、伊藤豊大(8)だが、まだチームに完全にフィットしてきていないようだ。今後が楽しみな一人だ。対応する田原の7番は2-2に追いつくゴールを奪った和泉。

磐田に新加入のテクニシャン、伊藤豊大(8)だが、まだチームに完全にフィットしてきていないようだ。今後が楽しみな一人だ。対応する田原の7番は2-2に追いつくゴールを奪った和泉。

多くの時間を無難なプレーに費やした松本行令(14)。田原にとっては戦力の底上げに欠かせない選手だ。

多くの時間を無難なプレーに費やした松本行令(14)。田原にとっては戦力の底上げに欠かせない選手だ。

中盤ではどちらも数をさいてボールを奪いに行っていた。田原の畠山デイビッドからボールを奪う磐田の横山正浩(12)。10番は門田雄輔。

中盤ではどちらも数をさいてボールを奪いに行っていた。田原の畠山デイビッドからボールを奪う磐田の横山正浩(12)。10番は門田雄輔。

こちらは磐田の鈴木孝博(5)を止める田原の畠山デイビッド(11)と松本行令(14)。

こちらは磐田の鈴木孝博(5)を止める田原の畠山デイビッド(11)と松本行令(14)。

8番は田原の新間貴文。

8番は田原の新間貴文。

先発のゴレイロとしてピッチに立った永原正雄(16)。先制ゴールこそ奪われたものの、安定した守備で前半を守りきった。

先発のゴレイロとしてピッチに立った永原正雄(16)。先制ゴールこそ奪われたものの、安定した守備で前半を守りきった。

この試合は一人でゴールを守った皆川広紀(1)。田原のセットプレーに備える。

この試合は一人でゴールを守った皆川広紀(1)。田原のセットプレーに備える。

MIKASA フットサルボール・・・Fリーグはもちろん、今季の東海リーグや静岡県レディースリーグ、あるいは男女共に選抜大会などなど、広く大会使用球としての提供を続けていただいていることは、みなさんご存知かと思います。

今季、東海地域も含め各リーグで使用する試合球の取りまとめを行っている静岡県フットサル連盟にて、そのMIKASAフットサルボールの販売を行っております。
静岡県内あるいは東海地域で活動されているチームで今後ボールの購入予定がありましたら、是非とも静岡県フットサル連盟事業部を通しての購入をお願いいたします。

詳しくは注文書記載の連絡先担当者までお問い合わせください。

    ■MIKASAフットサルボール注文書≫≫

ちなみに筆者もオリジナルネーム入りで6個を発注済で~す!

MIKASAキャンペーンガール!ではありません・・・。

MIKASAキャンペーンガール!ではありません・・・。

今季の東海リーグは同日ながらも1部、2部、別会場での開幕です。

昨年までの「Sim Seed」に代わり、今季から新たな「Futsal Data System」で公式記録などの管理となります。
担当役員は、先週の東海選抜の際に試運転を兼ねてシステムを動かしたのですが・・・。

まだまだ不慣れで、どうなることやら!? さらに、昨年までのような速報画面は無い?のでは??

観戦に来ていただく応援団のつぶやきに負けず、速報を行いたいと思います。

■2011東海フットサル1部リーグ【第1節】@守山スポーツセンター

▼10:00
田原フットサルクラブ:2
vs(前半:1-1)・・・試合終了 
DELIZIA磐田:2

▼11:30
大和撫子/VIORA藤枝:0
vs(前半:0-0)・・・試合終了
EMERSON FC:2

▼13:00
ROBOGATO:0
vs(前半:0-0)・・・試合終了
MEMBER OF THE GANG:1

▼14:30
NASPA四日市:4
vs(前半:2-1)試合終了
Praia Grande:2

■2011東海フットサル2部リーグ【第1節】@岐阜メモリアルセンター

▼10:00
Force Futsal ISE:9
vs(前半:3-2)・・・試合終了
LEGARE:4

▼11:30
スリーク浜松:3
vs(前半:3-2)・・・試合終了
XEBRA:7

▼13:00
FALCO GIFU:5
vs(前半:1-1)・・・試合終了
オーシャンズ サテ:4

▼14:30
Sallista/BDF:2
vs(前半:0-2)・・・試合終了
samurai futsal/delasal:3

▼16:00
Estrelado/焼津0:
vs(前半:0-0)
Futsal Clube UNIAO:7