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Fリーグ2012第8節、アグレミーナ浜松はバサジィ大分に0対3で敗れた。

ベンチ入りはこの12人。前節のメンバーから高橋亮祐が外れ、金城レアンドロが入った

 この試合、密かに浜松初勝利の予感を抱いていた。理由は2つあった。大分が今季まだアウエーで勝利を挙げていないこと。そして6月23日に同じ浜松アリーナで行われた府中戦が、非常に希望の持てる内容だったことだ。

 

 浜松のスターティング5は引き分けで勝ち点を得た町田戦と同じ顔触れだった。向島佑介、ニージャーリ、萩原洪拓、田中充彦。ゴレイロは山本浩正だ。

 

 浜松の立ち上がりは良かった。ボール回しのテンポが今一つの大分のファーストセットを相手に、右サイドを深くえぐる場面が何度かあった。
最大のチャンスは4分。右サイド剣持貴充からタテに出たボールをニージャーリが右コーナー付近から折り返した。ゴレイロは動けない絶妙なコース。「誰か触れば」というパスだったが、詰めている選手がいなかった。

 

 大分はセカンドセットでペースを握った。前線の中村友亮、蒲原旭がクロスするような動きでひっかきまわす。特に静岡学園出身の中村は「出身県に錦を飾る」気持ちを前面に押し出すように、積極的なドリブルを繰り返した。「大分の前節(町田戦)の試合DVDを見たが、真ん中に長いボールを入れてくる攻撃が多かった」(前田健一監督)。浜松にとって大分の攻撃イメージは、想定と多少異なっていたかもしれない。

 

 押し込まれた浜松は13分に失点。右CKからハーフ手前のチーニョが強いシュートを放ち、浜松ゴレイロ山本のパンチングを中村が押し込んだ。
浜松は前半17分、第2PKのチャンスを得る。キッカーは蓮池紳吾。だが慎重に狙ったシュートは惜しくも左ポストをたたいた。1点ビハインドで前半折り返しとなった。

 

 後半は大分の攻撃が活性化。「1タッチ2タッチのボール回しを意識させた」という館山マリオ監督の指示通り、前半は沈滞していたファーストセットがリズミカルにパスを回し始める。21分、左サイドを突破した久光邦明の折り返しを仁部屋和弘が中央で合わせ2点目。31分、左サイドからカットインした小曽戸允哉3点目。浜松は日本代表選手の連続ゴールで3点差をつけられてしまう。

 

 浜松は残り7分半から剣持をゴレイロに据えてパワープレーを開始。「ゾーンディフェンスの練習の副産物」(前田監督)というパワープレーは、左ゴール前にニージャーリを置き、同サイドの剣持とのパス交換からシュートチャンスをうかがう意図に見えた。
大分も「4点目を取りに行く」(館山監督)という意志を込めて、仁部屋のパワープレー。お互いに目まぐるしくゴレイロが交替する展開だったが、結局このまま試合終了となった。

 

 3対0大分勝利。浜松は連敗だ。8節を終えて1分け7敗でまだ「片目」があかない。試合後の前田監督は「次はすぐ上の順位の湘南戦。勝ち点で並びたい」と意欲をにじませた。

 

Fリーグ3試合目の出場を果たしたニージャーリ

大分・小曽戸にしつこくアプローチする笠井健太

長い出場時間の中で安定したパフォーマンスを継続する向島

蓮池の第2PKは惜しくもポストをたたいた。この選手の活躍はチームの起爆剤になるはず

金城は後半、2度カウンターから決定機を作った

 

「勝ちゲーム」逃したホーム開幕戦
       ・・・Fリーグ2012第3節アグレミーナ浜松対府中アスレティックFCレポート

 

 アグレミーナ浜松がホーム浜松に初登場。後半の同点劇で1465人の観客を沸かせた。

 

 連敗スタートの両チーム。どことなく悲壮感の漂うのは府中のほうか。筆者は伊藤雅範監督に何度か話を聞いたことがある。現役時代からフットサルを愛し、また勝つための方法をとことん考え抜く男だった。上位を狙える戦力を預かる立場としては、開幕2連敗は受け入れがたい結果だったに違いない。

 

 アグレミーナはFリーグ3戦目。名古屋、北海道というタイプの違う2チーム相手につかんだものを、初のホームゲームに還元したい。「フットサル初観戦」という人も多いだろうスタンドに、このスポーツの面白さを伝える役割も担っている。

 

 府中ペースで進んだ前半。7分、両チームにとって予期せぬことが起こる。府中のセカンドセットの要、完山徹一が2枚目のイエローカードを食らって退場したのだ。4対3の数的優位。アグレミーナはFリーグ入りして初めて、先制するチャンスを得た。

 

 だがここで得点が入らない。府中は宮田義人、山田ラファエルユウゴ、星龍太の3人で守りを固める。アグレミーナは蓮池紳吾、田中充彦がシュートを放つが、全体的にボールを慎重に扱う傾向が強く、ワンタッチパスで崩すなどといった試みが見られなかった。

 

 「完山の退場シーンは頭が真っ白になった。ゲームの形を変えざるを得なかった。具体的にはファーストの宮田に完山の役割を担ってもらい、宮田の代わりにロドリゴを使った」(府中・伊藤監督)

 

 数的不利をしのいだ府中は、「代役」ロドリゴが活躍する。このあたりは勝負のアヤだ。18分、右キックインからボールを受けたロドリゴは緩急つけた動きで左に持ち出し、角度のないところから左足ミドルシュート。これがゴール右上隅に決まった。ここまで決定機を数多く防いできたゴレイロ山本浩正は、ピッチに足を取られたか。

 

 前半を0対1で折り返したアグレミーナだったが、後半は守備が決壊する。28分、ゴール右で深い切り返しを見せた柴田祐輔にマーカーが付いて行けず2点目。30分にはキックインから、警戒していたはずの山田ラファエルに長距離砲を食らった。

 

 開幕節の名古屋戦と同じ展開。「このまま大量失点か」という思いもよぎったが、この日のアグレミーナにはホームの後押しがあった。

 

 「普通は3対0になったところで試合は終わる。でも彼らがはあきらめていなかった」と伊藤監督に言わしめた同点劇。まず、左サイドの崩しから田中のシュートパスを向島佑介が沈め、2点差。22秒後、右CKから中島涼太が美しい弧を描くミドルシュートをゴール右上隅に突き刺す。その21秒後には、相手ゴレイロがオウンゴール。バックパスをトラップ後、前に押し出そうとして空振りしたか。ボールがゴールラインをまたいだ。

 

 43秒間に3点取った。浜松アリーナは、蜂の巣をつついたような騒ぎだ。「もう1点!」。スタンドから声が上がる。

 

 一気呵成に攻め立てるアグレミーナ。31分、剣持貴充の左CKが逆サイドフリーの萩原洪拓に届き、フリーでシュート。これはゴール右に外れる。37分、中島が倒されて府中は5ファール。蓮池が前線で盛んに仕掛ける。右サイドをパラレラで抜けた剣持も強烈なシュートを放った。「行ける」という雰囲気が会場内に充満した。

 

 だが勝ち越し点を奪ったのは府中だった。前がかりになったアグレミーナの背後をついた。左サイドをダンタスがドリブルで疾走。スピードに乗ったままファーポストめがけてシュートパスを放つと、全速力で走り込んだ星龍太の足にピタリとあった。なだれ込むような4点目。府中はこれを守り切り、今季初勝利を挙げた。

 

 アグレミーナにとっては、勝ってもおかしくないゲームだった。展開にツキがあったからだ。山本が必死のセーブを見せ、相手に退場者が出た。後半は相手シュートが3本ポストをたたいた。明らかにフォローの風が吹いていた。昨年、花巻での経験がある中島は「会場の後押しもあった。逆転まで持っていかないと。チームとして1つ勉強したと思う」と話した。

 

 裏を返せば、ポストに助けられていなければ大量失点で敗れた可能性もあったということ。相手との距離を意識した1対1の対応、シュートブロックには大きな進歩が見られたが、瞬間的なマークの甘さが失点につながっている。山本は「守備の仕方というより、自分たちのミスからピンチを招く場面が非常に多い。根本的なミスを少なくすることが最優先」と分析する。

 

 3節を終え、アグレミーナの選手たちは、Fリーグの舞台には地域リーグにいないレベルのゴールゲッターがいることを身を持って知ったはず。次節の相手浦安にも、稲葉洸太郎、高橋健介、中島孝ら抜け目なくゴールを陥れるタレントがいる。「40分間走り続けて勝利したい」(蓮池)という言葉を実際のゲームで表現したい。

 

 前田監督は会見で、「数人の選手で戦っている状態。チームとしての底上げが課題だ」と話した。

 

●府中アスレティックFC 4-3 アグレミーナ浜松

 18分 ロドリゴ(府中) 1-0
 28分 柴田祐輔(府中) 2-0
 30分 山田ラファエルユウゴ(府中) 3-0
 30分 向島佑介(浜松) 3-1
 31分 中島涼太(浜松) 3-2
 31分 オウンゴール 3-3
 39分 星龍太(府中) 4-3

 

写真・レポート:橋爪充

 

▲アグレミーナのメンバー。第2節北海道戦に出場した高橋亮祐に替えて畠山デビットケイチを入れた

▲第2節浦安戦と同じ顔触れの府中。ゴレイロには前節先発の村山竜三ではなく第1節先発の田中俊則を起用

▲過去2戦はそれぞれシュート2本に終わった蓮池だが、この日は8本のシュートを打った

▲浜松アリーナに詰めかけた観客に最も強烈な印象を残したであろうゴレイロ山本。幾多のピンチを防いだ。フットサル3戦目。明らかに順応が見られる

▲7分に府中・完山が退場。アグレミーナは数的優位だったが生かせず

▲攻守に奮闘した向島佑介。チーム初ゴールに続き、ホーム初ゴールもスコア

▲1点差に迫るチーム2点目を決めた中島涼太は、何度も咆哮。「らしい」シーンだ

▲先制ゴールを決めるなど、試合を通じてアグレミーナの脅威になり続けた府中・ロドリゴ

▲府中は今季初勝利。選手、スタッフはホッとした顔つきだった

▲試合後の前田監督、蓮池の記者会見。前田監督はさまざまな思いが去来したか、会見途中で声を詰まらせた

「歴史的初陣は大差敗戦」
         ・・・Fリーグ2012【第1節】名古屋オーシャンズ対アグレミーナ浜松レポート

 

 アグレミーナ浜松のFリーグ初戦は率直な表現を使えば「玉砕」に終わった。5連覇している名古屋オーシャンズに1対8。大きな力の差を感じた一戦だった。

 

 アグレミーナのスタメンはゴレイロ山本浩正、剣持貴充、蓮池紳吾、中島涼太、向島佑介。一方のオーシャンズは岡崎でのプレシーズンマッチと同じ顔触れ。ゴレイロ川原永光、木暮賢一郎、逸見勝利ラファエル、北原亘の代表メンバーに昨季リーグ得点王の森岡薫が入る。

 

 序盤からオーシャンズが落ち着いたテンポでボールを回し、主導権を握る。パススピードは速く、ほとんどミスを犯さない。

 

 8分、オーシャンズが先制する。森岡がアグレミーナゴールの左前、ペナルティエリアの少し外で前を向いてボールキープ。タイミング良くゴール右に走り込んだペドロコスタの折り返しが、アグレミーナDFの頭に当たってゴールに吸い込まれた。

 

 10分、オーシャンズが追加点。ハーフライン付近でボールを奪うと、素早い切り替えで右に展開。渡邉知晃が前方をふさぐDFの股の間にシュートパスを通し、ラファエルサカイがスライディングで押し込んだ。スピードに乗った、フットサルのだいご味を感じさせるゴールだった。

 前半、アグレミーナは3回のチャンスをつかんだ。2分、自陣左深くから中島→剣持→向島という大きなサイドチェンジにトライ。4分、左サイド萩原洪拓から右前方の蓮池にパスが通るが、シュートは川原に止められる。18分には笠井健太のシュートのこぼれを蓮池がダイレクトで打つが、枠をとらえられなかった。

 

 DFの連携は、時間が進むにつれ乱れ始めた。森岡の深い切り返しで前が空くシーンが何回か見られ、フリーで打たれた強いシュートを山本が再三セーブする。

 

 「気持ちで負けないようにしよう。チームの決めごとを徹底しよう」と話しあって臨んだ後半だったが、時間の経過とともにどんどんスコアが離れていく。開始早々、渡邉にゴールを許し、24分にもゴールに近いエリアでワンツーを決められて再び渡邉にゴールを献上。24分に向島がチーム初ゴールを挙げるも、27分からの4分間で立て続けに4失点を喫した。

 

 ヒールパスも交えたパスワーク、相手をギリギリまで近づけてからボールを離す個人の技量。岡崎市でのプレシーズンマッチは「床がベタっとしていてスピーディーな展開ができなかった」(オーシャンズ・アジウ監督)ようだ。前週とはボール回しとフィニッシュの精度が明らかに異なった。
 きりきり舞いさせられたセカンドセット(吉川智貴、ラファエルサカイ、森秀太、ペドロコスタ、渡邉知晃から4人をチョイス)はこの日も威力抜群で、アグレミーナはスタミナを削り取られた。くたくたになったところでファーストセットの森岡、逸見に、確実にゴールを決められた。オーシャンズの戦術の引き出しの多さと決定力を思い知らされた。試合は1対8で決した。

 

 残念なのは、試合途中でアグレミーナの士気が明らかに下がったことだ。試合後の記者会見で前田監督は「半数ぐらいの選手がモチベーションを下げてしまった」と振り返った。
一方のオーシャンズは全く逆だった。点差が離れると弛緩することも多いこのチームだが、アグレミーナ戦に関してはまったくそうした気配がなかった。試合後、川原に水を向けるとこんな答えが返ってきた。
「点差に関係なく自分たちが気持ちを切らさず、良いプレーを続けることが大事。そうすれば次戦でも『名古屋は怖い』という印象を残すことができる。もう試合をしたくない、と思われるぐらいのチームにしなくては」
まさしくプレーオフを見据えての発言だが、こうしたメンタルはどんなチームにも必要なことではないだろうか。

 

 客席を埋めたファンや関係者にとって、この2チームに実力差があるのは百も承知。だからこそ、勝敗以上に敢闘精神に期待がかかる。この日、アグレミーナがゴール前に迫るとスタンドから大きな歓声が沸いた。向島のゴール後の「記念すべきFリーグ初ゴールです!」という場内のアナウンスには、割れんばかりの拍手が贈られた。選手は、このことを忘れてはいけない。

 

 リーグを5年間けん引してきたオーシャンズには惨敗した。だが悲観することはない。当たり前の現実があっただけ。玉砕上等だ。ここから一つ一つ積み上げていけばいい。

 

 すぐには結果が出ないかもしれない。クラブもチームもファンも、今は雌伏の時だ。竜の如く天空を突く日はきっと来る。

 

●名古屋オーシャンズ 8-1 アグレミーナ浜松
 8分 オウンゴール 1-0
10分 ラファエルサカイ(オーシャンズ) 2-0
21分 渡邉知晃(オーシャンズ) 3-0
24分 渡邉知晃(オーシャンズ) 4-0
24分 向島佑介(アグレミーナ) 4-1
27分 森岡薫(オーシャンズ) 5-1
29分 逸見勝利ラファエル(オーシャンズ) 6-1
30分 逸見勝利ラファエル(オーシャンズ) 7-1
31分 森岡薫(オーシャンズ) 8-1

 

写真・レポート:橋爪充

 

▲試合前の整列で、客席の声援にこたえるアグレミーナの選手たち

▲集合写真撮影。県内外から多くのメディアが駆け付けた

▲オーシャンズは岡崎のプレシーズンマッチには出場しなかったラファエルサカイもベンチ入り

▲ドリブルで攻め上がる萩原。試合後「相手どうこうではない。自分たちの戦いを確立しなくては」と語った

▲北原を背負ってボールキープする笠井。前線で起点になるシーンが多かった

▲記念すべきチーム初ゴールを挙げた向島。川原との1対1を制した

▲筆者が撮影した写真に最も多く映り込んでいたのが中島。それだけ攻守に奮闘したということだろう

▲吉川に前を塞がれて天を仰ぐ蓮池。キレのあるカットインシュートをもっと見たかった

▲試合後、サポーターへの挨拶に向かうアグレミーナのメンバー。まだ1試合を終えたばかり。ここからだ

静岡県リーグと同時に幕を開けた今季のFリーグ。東京は代々木第1体育館でのセントラル開催の初戦に注目のアグレミーナ浜松が登場した。

現地入りしていた橋爪記者より、その試合についての第1報が届いたので早速ご紹介したい。

後日詳細レポートも掲載予定だが、この第1報は監督や選手のコメントを中心に仕上げられていた。

試合を見ることが出来なかった一人として、貴重な速報レポートであると同時に、詳報が待ち遠しいと心より思う。

橋爪記者、いつもありがとうございます。

 

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アグレミーナ浜松の初陣は1対8の敗戦だった。

 

6月16日、代々木第一体育館で名古屋オーシャンズと対戦した浜松は、前半7分にオウンゴールを献上。前半を0対2で折り返すと、後半開始早々にも失点。向島佑介が一矢報いるも26分からは4分間に4ゴールを喫した。

 

浜松は17日、エスポラーダ北海道と対戦する。
(文・写真/橋爪充)※後ほど詳報します。

レポートに添えられていた1枚の写真。アグレミーナ浜松にとって記念すべきFリーグ初戦は「白」のユニフォームで戦ったようだ。

 

▼前田健一監督コメント(記者会見)
 アグレミーナ浜松としての開幕戦という歴史的なゲームを、勝利で飾ることができず残念。今日の課題を明日、来週のゲームに生かしたい。連戦の中でFリーグの他チームに追いつき追い越したいと思う。先週のプレシーズンマッチでは試合全体を通じてうまくDFできていて4失点という印象だったが、今日は選手がボールに気を取られすぎてマークを外すシーンが多かった。半数の選手は試合途中でモチベーションを下げてしまっていたように見えたのが残念だ。

 

▼蓮池紳吾選手コメント(記者会見)
 見ての通りの結果。ふがいない形で終わってしまい、後悔している。明日の試合は、今日の悔しさをぶつけたい。

 

▼山本浩正選手コメント
 力の差が歴然としていた。前半を0対2で終えたが、雰囲気は悪くなかった。後半開始早々の失点で(チームの集中力が)切れてしまったようだった。個人的には皆、もう少しリラックスしてプレーできたらいいと思う。

 

▼向島佑介選手コメント
 3000人以上の観客の中でアグレミーナ浜松として歴史的な一歩を踏み出すことができた。感慨深い。だが1対8という結果は真摯に受け止めて次の一歩につなげていきたい。今日の試合は、一人一人が場の雰囲気に慣れるまでに5~10分ほどかかってしまった。前半を0対2で終えたが、もう少しなんとかできたような気がする。自分の得点はボールを拾った時点で川原選手と1対1になることが分かっていた。ミドルの方が相性がいいので、選手みんなの気持ちを込めて打った。

 

▼萩原洪拓選手コメント
 王者チームにやられてしまったという印象。試合の途中で気持ちが切れてしまった。前半の最初のようなかたちでプレーできていれば、全体的にもっと見せ場のある試合になったはず。明日の北海道戦は、相手どうこうではなく、まず自分たちのプレーができるように。名古屋はそれができている。自分たちの色が出せるようにしたい。

 

▼ 笠井健太選手コメント
 0対2で前半を終えたが、ハーフタイムには「気持ちで負けないこと。チームの決めごとは徹底しよう」と声を掛け合った。名古屋はプレシーズンマッチのときとはフォーメーションを変えてきた。自分への対策を施してきたように感じた。多少うれしさはあったが、その中で自分の欠点が浮き彫りになった。悲観していても仕方がない。明日はチームとしての自信につながるような試合をしたい。

 

▼名古屋オーシャンズ・川原永光選手コメント
 新参入の浜松が相手だったが、Fリーグの王者として「なかなか簡単には勝てないんだ」ということを見せたかった。前週のプレシーズンマッチは4対0で、なかなか点が入らなかったが、今日は早い段階で2点取れたので展開は楽だった。
(静岡県にFリーグチームができたことについて)うれしい。サッカーと同じように、「東海ダービー」で盛り上がりをつくることもできる。頑張ってほしい。

今週末に迫った静岡県リーグと東海リーグの開幕、各チームとも初戦に向けた準備も仕上げの段階を迎えている事と思います。

 

そして同時に幕開けとなる「Fリーグ2012 powered by ウイダーinゼリー」。

 

こちらも全国各地でプレシーズンマッチが行われ、シーズン開幕へ期待が高まる時期となりました。

そんなタイミングで行われた注目のプレシーズンマッチ、「アグレミーナ浜松vs名古屋オーシャンズ」のゲームレポートを、フットデ静岡をご覧のみなさまのために橋爪氏が寄稿してくださいました。

簡潔ではありますが、その中に詰まったアグレミーナ浜松へ向けた橋爪氏の大きな期待が感じられるレポートだと思います。加えて、選手からのコメントにも開幕を目前にしたそれぞれの熱い気持ちが感じられます。

静岡から初めてFリーグに参戦するアグレミーナ浜松、選手たちの活躍に期待したいと思います。

また、フットサルタイムズさんのサイトに掲載されている「より詳細な」橋爪レポートへのリンクもご紹介しておきます。

 

    ”6年生”が”1年生”一蹴/Fプレシーズンマッチ名古屋対浜松レポート

 

それでは、以下、橋爪氏によるレポートをどうぞご覧ください。

 

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開催日:2012年6月9日(土曜日)
会場:愛知県岡崎市、岡崎中央総合公園体育館
写真/レポート:橋爪充

 

 6月9日、アグレミーナ浜松はプレシーズンマッチで名古屋オーシャンズと対戦した。

 結果は0対4。現時点での実力差がそのまま出た、という印象だ。パスの精度、シュート数、DFの緻密さ、セットプレーの多彩さ、落ちない運動量。どれを取っても名古屋が1枚、2枚上だった。

 だが、悲観するばかりではつまらない。Fリーグに初参戦する浜松に初めて与えられた「物差し」はかなり「長かった」。それだけのことだ。少しでも自分たちを「大きく」していけばいい。

 サイドで森岡薫を封じたディフェンス、一発で相手の背後を突く田中充彦のパス、相手を背負ってシュートまで持ち込む笠井健太の強さ。チーム、個人の良さが垣間見られた場面もあった。

 開幕まであと1週間。自分たちの武器を磨き、長いシーズンに備えてほしい。開幕節がすべてではない。浜松の「冒険」はまだ始まってもいない。

▲この日はけがなどにより蓮池紳吾、松本行令らを欠いた

 

 

▼前田健一監督

けがをした選手以外のメンバーで臨んだ。日本代表が顔をそろえるチームとどれだけきちんと試合できるかが大事だった。この対戦で勝つ力を得るには時間がかかる。率直に言ってそういう感想だ。でも頑張るしかない。われわれが目指しているのは5連覇している名古屋を超えること。練習量で上回ることはできないので、頭を使って、判断の速さで勝負するフットサルを目指してやっていきたい。

 

▼山本浩正選手

フットサルの公式試合に出場するのは初めてだった。王者と試合ができて楽しかった。得たものは大きい。相手のプレスが早く、自滅するような部分も多かったが、対処法もいくつかあるように思う。開幕1週間前にそれが体感できて良かった。

 

▼萩原洪拓選手

開幕前に日本一のチームと対戦できたことは良かった。試合自体は「やられてしまった」という印象。個人、チーム全体のプレッシャーに負けて、ボールを離してしまうことが多かった。もうちょっとボールの持ち方に余裕がほしかった。僕たちはどのチームに対しても挑戦者の立場のはず。今日は、その気持ちがあまり出せていなかった。

 

▼笠井健太選手

これまで比較対象がない中で練習していたが、こういう場があることでチームとして通用する部分、しない部分が明確になった。(前で張る場面も多かったが?)体が強いので、前で自分がボールを持てるとチームにとって役に立つと考えた。フットサルを始めて2カ月なので、自分はまだ「使われる」側の選手だと思う。うまく使ってもらえるように動きの精度を上げたい。(森岡選手とマッチアップすることが多かったが?)昨シーズンのMVP。リーグで一番いいピヴォだから、実際に体験して技術や動きを盗もうと思った。

 

▼向島佑介選手

思っていた以上に通用した部分があった。プレスの強さもある程度想定内。ボール保持者への早いサポートが必要だと思った。得点取れなかったのは残念だ。残り1週間、ディフェンスの連携やセットプレーへの対応を修正したい。走り負けない試合を目指したい。

 

▲運動量の多さが光った向島佑介

▲スタメン出場の中島涼太は前半、惜しいシュートを放った

▲後方からのパス出しで2度の決定機を演出した田中充彦

▲笠井健太の存在は、名古屋の選手にもはっきり記憶されたことだろう

▲岡崎中央総合公園体育館のスタンドには、ボードを掲げて応援するサポーターの姿があった

 
 
 
 

・・・以下、管理人あとがき

今週末、6月16日(土曜日)に東京の代々木第一体育館にてセントラル方式で幕開けとなる今季の「Fリーグ2012 powered by ウイダーinゼリー」ですが、県リーグの開催日(開幕日)と重なり私は現地に出掛けていくことが出来ません。が、その注目の開幕節でのアグレミーナ浜松のゲームについても橋爪氏にレポートをお願いしてあります。

第1節の対戦カードもこのレポートと同様に「アグレミーナ浜松 vs 名古屋オーシャンズ」、どんなゲームが繰り広げられ、橋爪レポートがどう伝えてくれるのか!?

橋爪さん、大きく大きく!期待しています!!
そしてよろしくお願いいたします!!