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■全国選抜観戦記【その7】・・・その他の写真をフォトギャラリーで
ここまで駆け足で掲載を連投した全国選抜観戦記ですが今回で最終回となります。
思い返せば大会そのものは2ヶ月近くも前に行われたのですが、今こうして写真の整理を進めながら作業をしていると、懐かしくもあり、また、昨日の事のように鮮明に記憶がよみがえる瞬間を捉えた写真もあります。
前回、決勝戦をお伝えさせていただいたのですが、最終回では三重県選抜以外の対戦カードから、決勝トーナメント進出を果たした神奈川県選抜、大阪府選抜そして岡山県選抜の戦いを中心にピックアップ、さらに閉会式後の集合写真なども加えさせて頂きました。
三重県以外の全国大会参加チームの戦いも、全国の地域リーグの選手たちを知る大変貴重なものでした。
そんな選手たちにも何かのきっかけで当ブログをご覧頂き、拙い写真ではありますがご自身やチームメイトの試合の様子を見つけ、懐かしくそして大会を振り返るきっかけとなれば嬉しく思います。
ただ、こんなに掲載が遅くなってしまった事については、申し訳なく思うばかりです。
そして何より、来年こそ静岡県選抜を追いかけての全国選抜取材行脚になることを願い、全国選抜観戦記を締めさせて頂きます。
以下、フォトギャラリーにてゲームの様子などをご覧ください。
■決勝トーナメント【決勝戦】・・・神奈川県選抜 vs 三重県選抜
三重県選抜はこれまで戦った4試合中3試合で逆転勝ち。しかしその全てで三重らしさを存分に発揮した逆転劇を演じてきた。
対する神奈川県選抜は予選リーグこそ危なげない3連勝で決勝トーナメントに駒を進めたが、大阪府選抜との準決勝では残り時間4分まで1-3のビハインドを終了直前の同点劇からのPK戦でしぶとく勝ち上がって来た。
さて、この両チームによるゲームの詳細は、大会後、フットサルネットさんに掲載された橋爪レポートにてじっくりご覧いただくこととしよう。
▼第27回全国選抜フットサル大会決勝 「神奈川県選抜対三重県選抜」レポート
http://www.futsalnet.com/fn2009/2011/10/topics-001658.php
と、これだけではあまりに橋爪レポートに甘えすぎとのご批判!?も受けそうなので、私からも少しだけ。
三重県選抜の決勝トーナメント進出に引きづられ3日間とも会場に出向いた筆者であったが、開催会場が関東地域の山梨県と言う事もあり、連日どちらかといえば関東贔屓、特にこの試合では(当たり前だが)神奈川県贔屓のギャラリーやメディアの方が多かったと感じた。
そして、筆者の記憶に一番残っている事・・・それは準決勝の神奈川県選抜vs大阪府選抜のカードだ。PK戦までもつれ込んだその試合展開、試合内容はともかく「事実上の決勝戦!」とか「決勝で観たかった!」の声が聞こえてきた事に「ちょっと待ってよ!」と声を上げたい心境に何度となくさせられたものだ。
予選リーグでの神奈川県選抜の破壊力は一歩抜き出た印象であった事も間違いないし、初戦こそ出来の悪さで石川県選抜と引き分けた大阪府選抜もその後は本来の力強さを示していた。
どちらも実力あるチームに間違いないわけだが、三重県選抜の評価が高まらない会場の空気には少なからず不満を感じていた。
そして決勝のキックオフから約6分後、スコアは2-0と三重県選抜が大方の予想に反してリードを広げたのだ。
しかしながらそのアドバンテージにも、なぜか関東贔屓の多数派意見を覆すことに自信が持てない自分がいた。
確かに開始1分のコーナーキックから奪った先制点は、神奈川県選抜の一瞬の隙をついた鮮やかなゴールだったし、追加点も見方によっては「三重県にツキがあるのでは?」とも思わせるラッキーゴールだった。
「でも、これはこの大会での三重県ペースではないな・・・」 そう思うと同時に、神奈川ベンチにも慌てる雰囲気が存在しない事を感じた。
事実、ピッチ上ではリードを奪った三重県選抜のほうが、本来のボール運びやパスワークが出来ていなかった。
神奈川県選抜のプレスを嫌い、シンプルな回避に終始しているうちに完全に自分達のリズムを失ってしまったのかもしれない。
結局、橋爪レポートの通り三重県選抜は2-5のスコアで敗れてしまった。
東海地域の代表である三重県選抜の初優勝を期待していた筆者にとって、試合開始前の会場の空気を覆せなかった事は残念ではあるが、決勝戦での神奈川県選抜の戦いの素晴らしさを素直に認めたいと思う。
敗れた三重県選抜も恥ずべき戦いは一試合もなかった。自信を持って東海地域にそして三重県に持ち帰って欲しい準優勝だ。
最後に・・・三重県選抜の選手、スタッフのみなさん、お疲れ様でした。そして、準優勝おめでとう!
以下、フォトギャラリーにてゲームの様子を掲載いたします。
■決勝トーナメント【準決勝】・・・三重県選抜 vs 岡山県選抜
昨年、男子の三重県選抜史上はじめて東海大会を突破した三重。
2年連続での全国大会となる今大会での最終目標を全国制覇と掲げてはいるものの、まずはそのための第1段階をクリアしたばかり。
目標達成への次なるステップはこの準決勝突破ということになる。
昨年の予選敗退から一歩前進したとも言える今年の決勝トーナメント進出だが、そこは誰もが初めて臨む未知の舞台だ。
対戦相手の岡山県選抜はワイルドカードでの決勝トーナメント進出とは言え、最大の激戦区だったAグループでの3試合を経験しているだけに、その勝負強さは侮れない。
三重県選抜のゲーム観戦の合間で見た予選ラウンドでの岡山県選抜の戦いは、ハイプレスを軸にゲームを進めるチームが多い中、いわゆるハーフでの守りを徹底し奪ったボールをシンプルなカウンターで攻めきるスタイルを見せていた。
大会最終日、午前10:30、定刻どおり準決勝開始のホイッスルが吹かれた。
岡山県選抜はこの試合でも自陣での守りを軸にゲームを進める。
立ち上がりに数度のチャンスを作った三重県選抜だが、ポストに嫌われるなど先制ゴールにあと一歩で手が届かない。
その後もボールはつながるがシュート際への岡山の寄せが厳しく、たびたびシュートブロックを受け岡山ゴールを脅かすまでに至らない。
前半10分過ぎ、ボールを奪った岡山県選抜が右サイドをドリブルで突破。ゴールライン付近までえぐっての折り返しにゴール正面で10番の山下が合わせ1-0。
先制ゴールは岡山県選抜が奪い前半はそのままのスコアで終了した。
後半は開始から5分が過ぎた頃、ハーフライン付近で岡山ボールを奪った三重県選抜の本渡が右サイドで縦にボールを運び、ゴール前の横内へ。予選リーグで無得点だった闘将についにゴールが生まれた瞬間だった。
この横内のゴールで三重県選抜が1-1に追いつく。
予選3試合中、2試合で逆転勝ちを収めている三重県選抜だが、この試合ではその後、勝越しゴールが奪えないまま時間を消費してしまう。
両陣営ともPK戦を意識していたであろう残り30秒、やはり予選ではゴールを決めていなかった三重県選抜の大黒柱とも言える木村が大仕事を成し遂げた。
岡山陣内でボールを奪った木村が、自らドリブルでボールを進め中央から強烈に決めた。
東海リーグでは何度も目撃している木村らしい試合を決めるゴールだったが、その一撃が全国大会での決勝進出を決める大事な試合の残り30秒でも炸裂したわけだ。
「あと一つ!」、気持ちを一つに三重県選抜は足早にロッカールームへ引き上げた。
以下、フォトギャラリーにてゲームの様子を掲載いたします。
■予選リーグ第3試合・・・三重県選抜 vs 鹿児島県選抜
昨年は新たに採用されていた順位付けのレギュレーションにより、決勝トーナメント進出を果たせず悔し涙に暮れた三重県選抜だったが、今年はそのレギュレーションによりすでにグループ1位を確定させて臨む予選リーグ最終戦となった。
このゲームに三重県選抜はギャングからの5人をベンチ外とし、監督登録の森恵輔を支え実質ベンチコントロールを行っている西口もベンチ入り登録させた。
言い方は悪いが、負けても良い試合だったこのゲームで見せた三重県選抜のパフォーマンスは、予選3試合の中で最もはつらつとしていたように思えた。
勝へのプレッシャーがない分、主力に代わって出場した多くの選手たちの本来のポテンシャルが存分に発揮されたのかもしれない。
ただ一人、今大会初ゲームに臨む事になった西口だけが「ベンチワークよりむっちゃ緊張するわ!」と顔をこわばらせてはいたが、その彼も交代でピッチに出ればナスパ勢とのコンビネーションはもちろん、ディフェンス面での頑張りも予選3連勝に充分貢献したと思う。
初戦に続き、先発フル出場のゴレイロ小林もこの試合で大当たり。再三にわたる好セーブに自らがドリブルで前進、そしてボールフィードなど森恵輔監督が話してくれた彼の持ち味を充分に発揮した。
後半の1失点で完封勝ちは逃したが、予選3試合で唯一、先制点を奪われずにすっきり勝った試合だった。
以下、フォトギャラリーにてゲームの様子を掲載いたします。
■予選リーグ第2試合・・・三重県選抜 vs 奈良県選抜
初戦の香川戦では立ち上がりに「らしくない」連携の悪さから失点をしてしまった三重県選抜。
この奈良県選抜との試合には森重則が戻り、最後尾からの組み立てにも安定感が生まれるはずだ。
この試合、横内がベンチ外となったことで、石川勝也がキャプテンマークをつけた。
先発は木村、森重則、中本、池山に森恵輔、つまり木村以外は初めてピッチに登場となるわけだが、実質、三重県選抜のファーストセットと言えるだろう。
三重県選抜のキックオフでゲーム開始。
先制ゴールを奪いたい三重県選抜だったが、この試合でも先行を許してしまう。
前半5分、自陣ゴール前で与えたフリーキックから、シュートの跳ね返りをしぶとく決められ奈良県選抜がリードを奪った。
またしても先制を許した三重県選抜だが、頻繁に吹かれるファールの笛でどちらのチームもファールカウントが増えていく中、ゲームの流れ自体はどちらかと言えば手元に引き寄せていたと思う。
先発セットのパスワークにも切れがあったし、松山、石川哲也、森下のナスパ勢に石川勝也が加わるセットもゴールへの推進力を最大限発揮していた。
前半10分、コーナーキックを得た三重県選抜は、その流れから松山が決め試合を振り出しに戻す。さらに数分後には、森重則と中本が短いピヴォ当てから最後は森が決めあっさりと逆転。
さらに1分後、第2PKを得た三重県選抜はこの時間までベンチを暖めていた本渡がキッカーとして登場。このファーストタッチでゴールを決め3-1とリードを広げた。
本渡はこの後訪れた2度目の第2PKにもキッカーとしてピッチに入ったが、この場面では決められずピッチに残りプレーを続けると、相手カウンターへの守備で見せたやや後方からのスライディングが決定機の阻止ととられ退場処分になってしまう。
このファールで奈良県選抜にも第2PKが与えられたが、ポイントはほぼPKと同距離。これを決められ3-2とリードは1点となり前半を終えた。
初戦でもそうであったが、ハーフタイムを挟んだ三重県選抜の後半は修正点をはっきりと洗い出し、前半を大きく凌ぐパフォーマンスを見せた。
その後半には、前半でも軽快なプレーを見せていたチーム最年長の中本と、反対にややボール裁きに冴えがなかった池山が活躍、二人で3点を奪い最終的にこの試合も6-3で逆転勝ちを納めた。
この時点で、同時に行われていた試合で香川県選抜が初戦で奈良と引き分けていた鹿児島県選抜に勝利したため、順位付けのレギュレーションにより、予選リーグ最終戦を待たずして三重県選抜の1位が確定する事となった。
以下、フォトギャラリーにてゲームの様子を掲載いたします。