Archive for the ‘Fリーグ’ Category
Fリーグ関連の記事の連投ですが、こちらはやや私的な感情を込めたコメント付きでの掲載です。あらかじめご容赦を!
前回の記事では静岡県出身のFリーガーとして中村友亮選手をご紹介させて頂きましたが、今回、短く掲載させていただくプレーヤーは今季からシュライカー大阪に所属している本田拓磨選手です。
本田選手といえば、ジュビロ磐田フットサルクラブそしてDELIZIA磐田に所属、若い力として東海1部リーグの連覇に貢献した事はご存知かと思います。もちろん静岡県選抜としてもプレーしました。
その本田選手は今季、Fリーグの強豪チームシュライカー大阪でFリーガーとして新たなスタートを切っています。
プレシーズンマッチなどでは試合に出る機会もあったようですが、リーグ開幕からは日本代表ほかトッププレーヤーがベンチを埋めるシュライカー大阪だけに、なかなか出場機会がありませんでした。
それでも第6節あたりからベンチ入りの機会が増え、先のテバオーシャンアリーナカップにも出場、そして迎えたセカンドクールのスタート、大分セントラルの2日目【第11節】でついにFリーグ初ゴールを奪いました。対戦相手がアグレミーナ浜松だった事にも静岡への縁を感じます。
本田選手はこの試合で2ゴール、取材には行けなかった筆者ですが、試合後「自分の形でゴールが奪え気持ち良かった。これからも一歩ずつ進んで行きたい。」とメールにてコメントを頂きました。
その本田選手のプレーぶりについては、8月に小田原アリーナで行われた【第9節】vs
府中アスレティックFC戦で少しだけカメラに納めています。今回、ご紹介している写真はその時のものです。
残念な事にその会場でもほとんど会話をする時間はなかったのですが「もう少し時間はかかるかもしれないが、やれる自信は少しずつ付いてきているので結果を出したい。」と前向きなコメントをもらったばかりでした。
そのタクマ(←失礼!)が、DELIZIA時代のスタッフの結婚式にて浜松に立ち寄る情報が!・・・是非、会いたいね!
と言う事で、これからも出場機会が増え、次のゴールを奪い、ますます活躍する事を期待しています!
9月に入ってもう4日目ですね。
県リーグ、県レディースリーグ、東海2部、東海女子などなど、静岡県内での公式戦が次々と消化されていく中、フットデ静岡への掲載がほとんど出来ていない事を大変申し訳なく思います。
救いは、どの公式戦にしても最低限の記録、記憶はメディアなりノートなりに仕舞い込んでいるということ。もちろんスタッフの応援を得ての事ですので、その助っ人のためにも、そして何より熱い戦いを繰り広げている多くの選手のみなさんのためにも、どんな小さなあるいは簡単な記事であれ必ず観ていただけるよう掲載作業は行うつもりです。
ということで、9月に入った最初の記事として掲載させていただくのは・・・。
バサジィ大分に所属する「中村友亮(なかむらゆうすけ)」選手のご紹介です。
「なぜ大分の選手?」と感じる方も多いかもしれませんが、フットデ静岡ではこれまでも静岡に縁のある選手を時々取り上げさせていただいています。
今回ご紹介させていただく中村選手は静岡県沼津市の出身。
実は8月半ばに浜松アリーナで開催されたFリーグ【第8節】、アグレミーナ浜松との対戦時にお話をうかがえればなどと目論んでいたのですが、試合終了後、大分への戻りのスケジュールなど分刻みの忙しさの中で叶わぬものとなっていました。
しかしながら、8月末に開催された「 Fリーグ テバオーシャンアリーナカップ2012」の際に短い時間ですがお話を伺うことが出来ました。掲載が遅れたことでFリーグのセカンドクールの幕開け、中村選手が所属するバサジィ大分の地元で開催された「大分セントラル」終了のタイミングでの掲載となってしまいました。
さて、中村選手に話を戻し簡単なプロフィールから。
出身は静岡県沼津市。沼津市立大岡南小学校から沼津市立大岡中学校、そして静岡学園へと進学。大岡南小時代から少年団でサッカーをはじめたそうです。
そして静岡学園卒業と同時にヴィッセル神戸へ入団しJリーガーの仲間入り、その後FC琉球への在籍を経て昨年度からバサジィ大分でFリーガーとしてのキャリアをスタートしています。
以下、試合後に取材に応じてくださった中村選手とのやり取りを掲載させて頂きます。
▼フットデ静岡:静岡学園出身ということですが
・・・中学から進学する時点で静学サッカー部のセレクションを受けに行ったんです。それで合格して静学に進む事になりました。
▼クラブチームなどへの入部は考えなかった?
・・・はい。静学だけしか考えていませんでした。小さな時からテレビなどで見ていた静学のプレーが好きでしたし、大きな魅力を感じていました。
▼同時期に在籍していた選手は?
・・・浦安の渡井博之選手と浜松の剣持貴充選手は自分が1年の時の3年生でした。あとは浦安の田中智基選手がひとつ上にいましたし、湘南の中村猛選手とFUGAすみだの諸江剣語選手が同期です。
▼静学卒業後は?
・・・ヴィッセル神戸に入団しました。その後FC琉球でプレーしました。琉球ではトルシエ監督の下でもプレーしました。
▼サッカーからフットサルへの転身のきっかけは?
・・・そうですね、知り合いを通じ声を掛けていただいたことがきっかけではあるんですが。確かに最初はサッカーを続けるかすごく迷った時期もありました。
▼でも、フットサルを選択した。
・・・はい。実は琉球時代のことですが、沖縄は結構強い雨が降る事が多くて、ドームでの練習の機会がたびたびあったんです。フットサルコートサイズでの3 vs 3のような練習を良くやりました。そんな練習が非常に楽しかったですし自分に合っているのかなと感じていたんです。新しい競技へのチャレンジにも意欲が沸いてきて、それで最終的に大分さんにお世話になることになったんです。
▼静学時代の練習が役立っているのでは?
・・・ほんとにそう思います。朝練の時間はひたすらドリブルとリフティングばかりでしたからね。足裏でのプレーにも違和感はそうなかったです。
▼サッカーでのプレーとの違いなどは感じている?
・・・サッカーでは長い距離をディフェンスについて来られると、体格的なこともあわせ少し、しんどかったりがありました。そんな理由もあって自分としては一瞬勝負のスモールエリアのほうが得意でした。大きな選手とのマッチアップでも一瞬で裏を取ったり出来ますからね。フットサルはそんな自分の持ち味が生かせる競技じゃないかなと思います。フィジカルの出し方が自分には向いていると感じています。
と、ここでメディア担当の運営スタッフの方より「そろそろお時間が・・・」の声が掛かりました。伺いたかったメモの半分を残しての緊急事態に、急遽、この日のゲームの感想を一つふたつ伺いインタヴュー終了となってしまいました。
最後に試合終盤ピッチを退く事になった怪我について「足は大丈夫?」と問いかけると「はい。大丈夫です。」とのことでホッとした記憶が残っています。(※試合内容についてのコメントは時間も経っていますので割愛させて頂きました。申し訳ありません。)
地域リーグ相手(リンドバロッサ/関西リーグ)に苦しんだこの日の試合でも決勝点をアシストするなど2ゴールに絡み勝利に貢献した中村選手、今季の「Fリーグオフィシャルガイド」を見る限り最も小柄なプレーヤーですが、これからもピッチを俊敏に駆け回る彼のプレースタイルで活躍して欲しいと思います。
※以下、「 Fリーグ テバオーシャンアリーナカップ2012」 初戦での中村選手のプレーをわずかですがフォトギャラリーにてご覧ください。
「勝てた試合だった」
この試合からキャプテンを任された中島涼太は試合後、そう言って唇をかんだ。
3対4、アグレミーナ3連敗。前半は2対0で折り返した。勝利への道筋は見えかけていた。だが、残念ながら終着点へたどり着くことはできなかった。
「現実路線に戻り、まずは守備から」(前田監督)というチームコンセプトのもと、特にゴール前に人数をかけて守った前半だった。サイドでの寄せの素早さ、シュートに対しての体の張り方には見るべきものがあった。ベルマーレのボラが「ファルカンフェイント」で鋭く左右にボールを動かしても、萩原洪拓、蓮池紳吾らが粘り強く食いついていた。
10分、左キックインから剣持貴充が左足でゴール。16分には自陣からカウンターで持ち込んだ田中充彦が、相手ゴレイロとの1対1を見事に制して2点目を奪った。剣持のシュートの強さ。田中の「自分の距離」の作り方の上手さ。持ち味がよく出た2ゴールだった。
アグレミーナの前半のシュートは3本。このうち2本がネットを揺らしたのだから、効率が良い。ハーフタイムのプレスルームでは、「3対0になったらいよいよアグレミーナ勝利が現実味を帯びる」という声が聞かれた。ペスカドーラ戦で4対2から追いつかれたことを皆、承知している。
後半、先に得点を奪ったのはベルマーレだった。21分、前半剣持がシュートを放ったあたりから、ボラが左足でシュート。これがシュートコースに入った田中の体に当たってふわりと浮きあがり、ゴレイロ山本浩正の上を抜いてゴールイン。献身的にディフェンスに行っていただけに、アンラッキーな1点だった。だが、フットサルという競技はえてして、こういう「理不尽なゴール」が流れを変えるのだ。
ベルマーレは前半よりプレスラインを下げており、アグレミーナがボールを回す時間が増える。足元、足元でつなぐアグレミーナ。ベルマーレがボールカットからカウンター、アグレミーナのカウンター返し。
29分、ベルマーレの小野大輔が自陣左サイドでボールを持つ。アグレミーナの選手は誰もチェックに行かない。ほんのちょっとした時間。だが、この元日本代表ピヴォはこういう空白の時間を決して無駄にしない。右サイドを脱兎のごとく駆け上がった鍛代元気に向けて、糸を引くようなシュートパス。ドンピシャのスライディングシュート。試合は振り出しに戻った。
逆転ゴールはその50秒後。今度は左キックインから、同じように右ファーに突っ込んだ鍛代がプッシュした。2枚の壁の間が空く。1点目のゴールスコアラーに付ききれない。アグレミーナのディフェンスにほころびが見えたベルマーレの3点目だった。
アグレミーナは、ニージャーリが前線でボール保持する。コンディションは悪そうで、運動量は多くない。振り向いてのシュートも見せない。だが、ゴールを背にする形でとにもかくにもキープはしてくれる。必然的にボールが集まる。
アグレミーナは残り7分あたりから、ハーフラインを越えてプレッシャーをかけるようになった。これはベルマーレを慌てさせる効果を生んだ。37分、ベルマーレ鍛代にこの日3点目を決められ、2対4。だがリスクを負って前がかりの陣形を敷いている以上、仕方がない。直後にニージャーリがこの日初めて見せた反転シュートを突き刺し、チームを鼓舞した。
シュートシーンが続くアグレーミーナ。「パワープレーを使わなくてもひっくり返せる確証があった」(前田監督)という戦況が続く。残り17秒で第2PK奪取。だが関係者、ファンの期待を背負った剣持の一撃はゴレイロにストップされてしまった。ほどなく試合終了のホイッスルが鳴った。
「試合を重ねるごとに少しずつ強くなっていると思う」。前田監督はいつものように、前向きなコメントに終始した。続いて外国人監督招へいについて、初めて記者会見で口にした。「良い形で次の監督にチームを手渡したい」
リーグ戦は1週お休み。代わりにオーシャンアリーナ杯が開催される。23日に組まれた1回戦の相手はFリーグ準会員のフウガすみだだ。クラブ発足後、初の公式戦勝利を飾るか。それとも「格下」(あえてこの言葉を使う)相手に1敗地にまみれるのか。ある意味、リーグ戦以上に重要な意味を持つ1戦である。
●湘南ベルマーレ 4-3 アグレミーナ浜松
10分 剣持貴充(アグレミーナ) 0-1
16分 田中充彦(アグレミーナ) 0-2
22分 ボラ(ベルマーレ) 1-2
29分 鍛代元気(ベルマーレ) 2-2
29分 鍛代元気(ベルマーレ) 3-2
37分 鍛代元気(ベルマーレ) 4-2
37分 ニージャーリ(アグレミーナ) 4-3
写真・レポート:橋爪充
Fリーグ2012第8節、アグレミーナ浜松はバサジィ大分に0対3で敗れた。
この試合、密かに浜松初勝利の予感を抱いていた。理由は2つあった。大分が今季まだアウエーで勝利を挙げていないこと。そして6月23日に同じ浜松アリーナで行われた府中戦が、非常に希望の持てる内容だったことだ。
浜松のスターティング5は引き分けで勝ち点を得た町田戦と同じ顔触れだった。向島佑介、ニージャーリ、萩原洪拓、田中充彦。ゴレイロは山本浩正だ。
浜松の立ち上がりは良かった。ボール回しのテンポが今一つの大分のファーストセットを相手に、右サイドを深くえぐる場面が何度かあった。
最大のチャンスは4分。右サイド剣持貴充からタテに出たボールをニージャーリが右コーナー付近から折り返した。ゴレイロは動けない絶妙なコース。「誰か触れば」というパスだったが、詰めている選手がいなかった。
大分はセカンドセットでペースを握った。前線の中村友亮、蒲原旭がクロスするような動きでひっかきまわす。特に静岡学園出身の中村は「出身県に錦を飾る」気持ちを前面に押し出すように、積極的なドリブルを繰り返した。「大分の前節(町田戦)の試合DVDを見たが、真ん中に長いボールを入れてくる攻撃が多かった」(前田健一監督)。浜松にとって大分の攻撃イメージは、想定と多少異なっていたかもしれない。
押し込まれた浜松は13分に失点。右CKからハーフ手前のチーニョが強いシュートを放ち、浜松ゴレイロ山本のパンチングを中村が押し込んだ。
浜松は前半17分、第2PKのチャンスを得る。キッカーは蓮池紳吾。だが慎重に狙ったシュートは惜しくも左ポストをたたいた。1点ビハインドで前半折り返しとなった。
後半は大分の攻撃が活性化。「1タッチ2タッチのボール回しを意識させた」という館山マリオ監督の指示通り、前半は沈滞していたファーストセットがリズミカルにパスを回し始める。21分、左サイドを突破した久光邦明の折り返しを仁部屋和弘が中央で合わせ2点目。31分、左サイドからカットインした小曽戸允哉3点目。浜松は日本代表選手の連続ゴールで3点差をつけられてしまう。
浜松は残り7分半から剣持をゴレイロに据えてパワープレーを開始。「ゾーンディフェンスの練習の副産物」(前田監督)というパワープレーは、左ゴール前にニージャーリを置き、同サイドの剣持とのパス交換からシュートチャンスをうかがう意図に見えた。
大分も「4点目を取りに行く」(館山監督)という意志を込めて、仁部屋のパワープレー。お互いに目まぐるしくゴレイロが交替する展開だったが、結局このまま試合終了となった。
3対0大分勝利。浜松は連敗だ。8節を終えて1分け7敗でまだ「片目」があかない。試合後の前田監督は「次はすぐ上の順位の湘南戦。勝ち点で並びたい」と意欲をにじませた。