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今年5月のAFCフットサル選手権2014を制覇した日本代表!
その大会後では初となる、フットサル日本代表候補によるトレーニングキャンプが昨日(9/1)よりエコパアリーナにて行われています。
「1年ぶりの代表トレーニングキャンプ@エコパ」その初日に会場へ出掛けることができました。
Fリーグの開催週末開けではなかったものの、練習そのものはリカバリー的な、いわゆる軽めのレクリエーショナル的な要素の入ったものばかり。それだけに最初から最後まで笑いの絶えない珍プレー連続の楽しいキャンプインとなりました。また、今回のトレーニングキャンプ直前まで行われていた「AFCフットサルクラブ選手権中国2014」で見事優勝した名古屋オーシャンズからの招集選手5名は一部別メニューのキャンプ初日となりました。
練習に先立ち、全員が輪になって行った顔合わせの簡単なミーティングでは「こうして集まることが今回のキャンプの最大の目的であり重要なことなのだ」と選手たちに話したミゲル監督、その後も新しいメディカルスタッフの紹介や、新規招集選手いじり(?)など、楽しいやり取りが続きます。
個人的に最も興味深かったのは、男女フットサルの代表の好成績に触れ「自分たちが現時点でアジアのチャンピオンなのだ!俺たちは強いのだ!」と達成感に浸ることも大事なのだと話します。
日本的には「謙虚さ」が尊ばれる国民性からか、スタートラインに戻って「ゼロからの再出発!」と言った感じの切り替えが口にされやすい環境ではありますが、「自慢・自信・達成感」を継続させることの重要性をあえて口にしたミゲル監督、「日本人特有な国民性」を読み取った上で、代表選手に求めたいある種の「メンタルトレーニング」の一つではないかと感じました。
さらに「でも、(自慢するのは)ほんの僅かね!」と付け足すあたり、逆に「日本人的なミゲル監督」を感じた瞬間でもあります。
さて、初日の練習終了後、ミゲル監督に少しだけお話を伺いましたので、フットデ静岡の読者のみなさんにお知らせさせていただきます。
▼代表活動が再開されました。現時点での代表活動の目的などは?
・・・アジア制覇の後、最初のキャンプとなりますが、こうして集まることが最も重要なことだと考えています。具体的な目標では、大きな、長期的なものではなんと言っても2年後のアジアフットサル選手権で間違いありません。ワールドカップへの出場権もかかる大会ですからね。短期での目標というか活動では、毎年、年度末に実施している欧州遠征やそれ以外にも比較的早い段階で、いくつかの国際大会へ参加を予定しています。どれもワールドカップに匹敵するほどの強豪が顔をそろえる大会になりそうなので楽しみです。
▼今回の招集メンバーについて、今後のチーム作りのコンセプトが表れたものなのでしょうか?
・・・現時点ではあくまでも日本代表の中核を形成するのはアジア制覇時のメンバーと考えています。今回のキャンプではその中の4名が参加していませんが、少し大きなくくりで活動を行うために新たな選手を招集しているということです。今回招集された以外の選手も、何人か自分のリストに名前が挙がっている選手もいます。丸々2チームが編成できるくらいの規模で進めることができればと言う想いもあります。
▼いろいろな選手を試したいと?
・・・先ほども話しましたが、次の大きな目標は2年後のアジア選手権になるわけですので、(アジア・インドアゲームスなど)主だった大会のない来年は、チームの成熟期間に充てたいと考えています。その過程でいくつかの国際大会への参加を重ね、優勝経験を持った選手と新たな若手などをおりまぜたチーム作りを目指します。トレーニングマッチを含め、若手だけで試合を行うことはしませんし、あくまでもこれまでのメンバーとの編成の中で国際試合の経験値を高めさせたいと思います。
▼新規招集選手と言えば、新しいFリーグのチームの一つ、フーガすみだから、宮崎選手が代表初招集となりましたが?
フーガすみだは関東リーグの時からFリーグでやっていける実力あるチームだと感じていましたし、宮崎選手のポテンシャルにも注目していました。招集については、やはりチームの戦いの場がFリーグに変わり、より厳しいゲーム環境に身を置くことになったからというのが招集理由の一つでもあります。
▼そのフーガすみだを含め、今季、Fリーグに新たな2チームが加わり12チームとなりました。監督から見たFリーグとは?
・・・(今回のチーム数の増加も含め)非常にポジティブに捉えています。フットサルのトップリーグは絶対に必要ですし、高い水準の選手が競い合うことで全体の競技レベルが上昇するでしょう。できることなら16チーム程度まで規模が拡大した中でも、最高水準のゲームが繰り広げられるようになればと思っています。また、プレーオフのシステムなども(現在の変則的なものから)検討の余地があるのではと思っています。いずれにしてもFリーグの活性化は代表活動にとっても重要なことに間違いありません。
と、ここまで簡単にミゲル監督のお話をご紹介させていただきました。
この後、他の記者の方からの質問にいつも通り丁寧に答えるミゲル監督、サッカーの日本代表監督、アギーレ氏に話が及ぶと、すでに顔合わせを済ませたことや、コーチスタッフとの交流秘話を惜しげもなく話されていました。
もしかしたら?!ですが、ミゲル監督は、日本滞在の先輩監督として、日本人の国民性や日本人選手特有の精神的な部分を伝える貴重なアドバイザーとなり「アギーレ・ジャパン」の隠れた、そして貴重な戦力としても活躍するかもしれません!な~んちゃって!!
と言うことで、今回の記事を終了させていただきます。が、「ぱっ」と浮かんだプレゼント企画を次の記事にて発表させていただきます!
ご期待ください!!
それではフォトギャラリーをどうぞ!
フットサル日本代表のトレーニングキャンプが久しぶりにエコパアリーナにて開催されることとなった。
これまでにも幾度となくエコパを会場に行われてきたこのトレーニングキャンプだが、1年ぶりそしてワールドカップ終了後に新たに招集されている選手のトレーニングを初めて見ることができるので、スケジュール初日の夕方、エコパアリーナに出掛けて行くことにした。
事前にご連絡を取らせていただいた代表スタッフの方より「練習を行うピッチ1面の事前設営」のお話も伺っていたので、少し早めに到着した私同様、トレーニング視察に来ていた数名の女性陣(←連盟のお手伝いスタッフの方々です。)と共にラインテープ張りとゴールとベンチの設置のお手伝いをさせていただいた。
筆者はこれまで、日本代表選手自身がゴールを運び、ラインテープを張りながら会場準備を行う姿を見てきた。
Fリーグが開始されて6年が経ち、試合を行うピッチ、会場の環境も素晴らしいものとなって来ている。
たとえ練習のための会場であっても、日本各地から集まる選手たちに気持ち良くトレーニングに集中できる環境を用意することは、静岡県フットサル連盟の鎌田理事長が常々口にする「おもてなし」(←旬なはやり言葉ではありません!)の実践でもある。もちろん時間が許す範囲でのご協力であるのだが。
さて、スタッフの到着とほぼ同時にピッチ設営も終了。
おかげで筆者にとっては最も大事な(?)スタッフの方々との雑談のための時間を取ることが出来た訳だ。あくまでも雑談であるのでその内容はたわいもないことばかり。
「しっかり準備が整った会場でトレーニングを行うことができるのは、選手たちの気持ちの面でもプラスになると思います。時間の面でも無駄が省けますし到着からウォームアップそしてトレーニングとスムースな流れで進めることができますから。準備のお手伝い、本当にありがとうございます。」と感謝の言葉をいただいた。
「ただ、この環境に甘えさせないこと。あたりまえだと思わせないことが僕らスタッフの役目でもあります。多くの方に支えられてこその日本代表なのだと言う自覚を持たせたい。」とも付け加えていただいた事をご紹介しておくことにする。
※急な展開にもかかわらずお手伝いいただいたみなさん、ありがとうございました。メジャーを使わない設営としたら上出来のピッチですね!!
この日の練習そのものは、Fリーグ試合直後でもあり、リカバリーを兼ねた軽めのメニューばかり。これはミゲル監督が行うトレーニングキャンプではこれまで同様のルーティンである。
時間をかけたストレッチののち、ピッチ半面を使用した「鬼ごっこ」からオールコートでの追い駆けっこに。そして足でボールを使い始めた4対2のロンドのメニューでも手で操るボール1個を選手に与え、さまざまなルールを要求。ルールを無視した奇怪なプレーに味方からも「何やってんだよ!」と笑いの罵声が飛ぶ。
そして最後は9対9のゲーム。ここでもさまざまなルールが与えられるが、フィニッシュはボールを手で拾い上げパントシュートまたはハンドパスからヘディングでのダイレクトシュートのみ。
このメニューでも珍プレーの連続で終始笑いが絶えない選手たち。ただ、そんな中でもやはり代表として招集されている彼らの脅威の身体能力を垣間見る瞬間も多数あり見飽きることはなかった。
最後のゲームではゴレイロ3人が大活躍したビブスチームが、名古屋オーシャンズ・バサジィ大分からの招集組中心のビブ無しチームに圧勝!負けチームへの罰ゲームはゴールラインからゴールラインのランニング10本!という厳しい(!?)ものだった。
以下に練習終了後、通訳兼コーチの小森氏を介し伺ったミゲル・ロドリゴ監督のお話をご紹介したい。
▼昨年のワールドカップ前、三浦和良選手の代表招集で多くのメディアがここエコパに集結して以来のトレーニングキャンプになりますね。あれは10月初旬のことでしたからちょうど1年前の事になります。ようこそ!再びエコパへ!!
・・・ありがとうございます。ここエコパはフットサル日本代表にとっての「第2の故郷」との思いがあります。
▼早速ですが、今週のエコパそして次週に神戸でのトレーニングキャンプが予定されているわけですが、今回招集された代表にとっての当面の目標はどんなところにあるのでしょう?
・・・まずは来年5月のAFCフットサル選手権へ向けてのスタートです。代表経験が豊富なベテラン勢と、年齢も若く代表経験も浅い選手たちの融合を目指します。チームとしてまったく新しいことにチャレンジするわけではなく、これまでの日本のフットサルのスタイルを継承して行く中で、さらに厳しく3つの点を向上させチームとして共有したいと思います。まず日本人のスタイルに合ったフットサルを追求する、たとえば勤勉さや緻密さはパワープレーやセットプレーを完成させていくための重要な要素と言えるでしょう。アグレッシブなディフェンスも日本人的と言えると考えます。次に仲間、チームを優先し自分の考えだけで行動を起こさないことを徹底する。自分はスペイン人ではあるけれど、この考え方の重要さは良く分かりますし、なによりフットサルにとって必要なことだと思います。3つ目、これこそが今の日本にもっとも必要なことだと思います。それは「ディフェンスで死ぬ!」(死ぬ気で守りきる)ことです。これまで多くの試合で肝心な場面でディフェンスが破たんし失点することがありました。そこの強さが身についたら日本は世界のトップ5のチームに間違いなく入ります。
▼ワールドカップ終了後の海外遠征には若い選手の名前が多くあり「世代交代」とも言われていたかと思います。期待の若手、期待する選手として名前を挙げるとしたら?
・・・直前のリーグ戦での負傷で今回は合流できなかった内村は、年齢も若く国際試合の経験も少ない中でインドアゲームズでは素晴らしいプレーを見せてくれました。室田や吉川も若く才能ある選手です。また、滝田や仁部屋は前回のワールドカップには参加できませんでしたが、これからのメンバーの中心となって欲しいと思います。そしてもう一人、西谷です。彼はチームにとって不可欠なハードワークをやり通せる汗かき屋だけでなく、ピッチでタクトを振るようにチームを動かすことができる選手です。
▼彼らの成長がこれからの代表の鍵となる?
・・・すべての選手にも言えることですが、必要なのは海外の強豪との対戦など、厳しいプレッシャーの中でプレーする「経験」です。今回招集したメンバーの中から、海外での試合経験を積ませるために3ステップのスケジュールを予定しています。まずは10月末のグランプリ。ここでは新生ブラジル代表との対戦も実現します。ファルカンと数人の選手を除き、監督も含めワールドカップ時とはがらりと変わったブラジル代表との対戦は楽しみです。ふたつ目は11月に予定しているベトナムでの親善試合です。3つめは春先のヨーロッパ遠征になります。(※注:すべて現時点での予定)
▼木暮選手の引退、小宮山選手が招集外と、これまでキャプテンマークを付ける機会が多かった選手が不在となりますが。
・・・これまでもそうでしたが、誰か一人に(キャプテンを)固定することはしないでしょう。年齢や経験値で行くと北原や村上、稲葉にその役が回る可能性が高いとは思いますが、滝田はインドアゲームズで素晴らしいキャプテンシーを見せてくれました。時々の流れを見ながらキャプテンマークを渡したいと思います。少し先まで考えると、次回のワールドカップで北原、村上、稲葉が代表としてプレーすることは(年齢的にも)ないでしょう。しかし、彼らが残していく代表選手としてのプレー、振る舞いは次の世代にしっかりと引き継がれていくはずです。
▼最後の質問です。9月末に行われたAFCフットサルクラブ選手権で日本代表の守護神、川原選手が大きな怪我を負ってしまいました。もちろん今回のキャンプにも召集されていません。年齢的にも(もし今回招集されていれば)最高齢選手ですが、それでも代表ゴレイロのリストのトップは川原選手に変わりはないのでしょうか?
・・・今の時点で日本のゴレイロで最も優れているのは川原だという考えに変わりはありません。怪我の回復もまずまず順調とのことですし、つい最近も電話で連絡を取っています。やはりここ一番では彼の力が必要なのかもしれません。ただ、藤原、冨金原は代表経験も豊富ですし、若きゴレイロ関口も素晴らしい選手です。ヨーロッパ遠征でのプレーは周囲をあっと言わせるほどのパフォーマンスを披露しました。ですので、(川原選手の)回復の進み方にもよりますが、今後の海外遠征などで仮に川原不在の事態となっても心配ないと思います。彼には、焦らずしっかりと怪我を治してほしいと思います。
以上がミゲル監督にお話を伺った主な内容だ。
そしてこの日、スタンドから木暮選手(←選手ではないですが)が練習を見守っていた。若い世代の強化・育成も受け持つ木暮選手にとってトップの代表活動を視察することも重要なことであろう。解散間際の短い時間しかピッチレベルに移動されなかったのでごあいさつ程度となってしまったが、再びチャンスがあれば是非、若手を受け持つ立場としてのお話などを伺ってみたいと思う。
このトレーニングキャンプ、10月1日の午前と午後、そして明日10月2日の午前にも練習が予定されている。
10月24日に代々木第1体育館にて行われた日本代表とブラジル代表との国際親善マッチ、ダイジェスト放送で見た試合後のミゲル監督のインタヴューでミゲル監督本人からあんなに多くの日本語のフレーズが聞かれた事に驚きと嬉しさを感じた。
もちろん、肝心な部分についてはスペイン語による言葉を小森コーチが通訳してくれてはいたが、途中、ミゲル監督が発した日本語のコメントの通訳(?)で噛んでしまうという「オチ」まで披露してくれ、我が家では小さくだが盛り上がったテレビ観戦の締めだった。
実はこの試合について、試合後の記者会見での両チーム監督のコメントをまとめた橋爪レポートが手元に届いていた。
レポート到着から掲載まで少し間が空いてしまい、橋爪氏ならびにテレビ放送では知ること聞く事の出来ない「その手の記事」の掲載を期待してくださっていた読者の方にはお詫びをしなくてはいけない。
やっと掲載作業に手を付けられたので、一緒に届いた写真と共に掲載させていただいた。
是非ともご一読願いたい。
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■国際親善試合・・・フットサル日本代表 vs フットサルブラジル代表
開催日:2012年10月24日(水曜日)
会場:東京・国立代々木競技場 第一体育館
キックオフ:19:00
試合結果:日本代表 3 (2前半1) 3 ブラジル代表
文、写真:橋爪充
◎ブラジル代表マルコス・アウレリオ・ソラト監督コメント
▼今日の戦いぶりをどう評価するか
「前半はいつものブラジル代表らしくない内容だった。後半はペースをつかみ、支配できた。セットプレーで失点したが、ブラジル代表らしい試合だった。日本代表の成長ぶりも確認しながら試合を運んでいった」
▼ブラジルの選手は足が重そうに見えた。コンディションはどんな状態か。ピークをW杯本大会に合わせているのか
「月曜日にかなりハードな試合をやった。12時間の時差があるにもかかわらず、来日後ずっとハードな練習をしている。ブラジルでのシーズンが終わってすぐに移動したこともある。すべて加算するとかなりの負担になっていると思います」
▼ファルカンの状態は
「ドクターストップがかかっているわけではないが、ここまで戦術練習には加わらずフィジカルトレーニングのみだった。明日からチーム練習に合流させたい」
▼ジェは後半出ていなかったが、コンディションの問題か
「筋肉がつったというので(出さなかった)。今日は結果にこだわる試合ではない。選手のコンディションが一番大事。だからウィルジ、シソ、ジェは後半出さなかった」
▼日本と三浦選手の印象は
「昨日もそういう話をしたが、2008年と今の日本代表はぜんぜん違う。かなり成長している。フィジカルが強くなり、戦術の面ではミゲル・ロドリゴ監督が良い仕事をしている。われわれはカズのファンだ。戦術的になれていない部分はあるが、これからフットサル界にとって大きな存在になると思う」
▼日本のGKに多くのシュートを防がれた点については
「われわれは枠の中に24本のシュートを打っている。ブラジルがうまくいかなかった部分もあるが、日本のGKはよく止めていた。ブラジルはシュート数が多いが、セットプレーでやられることもある。油断しないことが大事だと思う」
▼今回の遠征の成果は
「疲れているという問題は大きい。日本の中でも移動が多かった。だが全体的には良い遠征だったと思う。日本のサッカー協会はフットサルをバックアップしている。フットサルはスペクタクルで、11人制のサッカーの育成という意味でも大事なスポーツ。日本のフットサルの盛り上がりに貢献できたことをうれしく思う」
◎日本代表ミゲル・ロドリゴ監督コメント
▼試合を振り返っての感想は
「良い試合ができてうれしい。お客さんがたくさん来ることが分かっていたので、楽しんでもらうことも重要な目標だった。試合では当然ながら、ブラジル代表の方が決定的なシーンを多く作り出した。ただ今日は私たちのGKが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。勇気を持ってチーム全体でポゼッションを高め、攻撃的な姿勢を保つことができた。守備という私たちの武器を生かせことが、引き分けという結果を生んだ。W杯を迎える上でいい勢いをつける壮行試合になったと思う」
▼これまではアラ・フィクソを2枚入れるのが定番だったと思うが、フィクソを1枚にしたりと攻撃的だった。どういう意図があったか。
「(ロドリゴ監督就任後の)2年間は守備とセットプレーにフォーカスした練習をやってきた。ここ1年は攻撃に力を入れるようになってきた。攻撃には、個々の選手の攻撃的なメンタリティーが必要。ブラジルのようなレベルの高い相手に受けて立とう、守ろうとすれば結果は見えている。今日は攻撃に重心を置いた、勇気ある試合ができた」
▼逸見選手の先制点のプレー、ゴールにつながったセットプレーに対しての評価は
「私はどういう結果になろうと選手の決断を支持する。逸見選手の決断も、私が評価するものではない。ずっと準備を重ねてきたセットプレーが、ブラジル相手に決まったのは非常にうれしい。現代フットサルにおいてはセットプレーは必須の武器。それが機能することを確認できた」
▼逸見選手がチームの中心に見えた。監督はどう認識しているか
「彼は生粋のフットサル選手。子どものころからずっとフットサルをプレーしている。何かを習得する上では、6~12歳が重要な時期。フットサルはボールをたくさん触れる、シュートもたくさん打てる、ドリブルのチャンスもたくさんある。彼はいろいろな魅力を知り尽くして育ってきた選手。そういう選手が日本にいることはラッキーなことだ。ただ、まだ若いので、あまりもてはやすと悪影響になる。そのことは注意しなくてはと思う」
▼本日の三浦選手のプレーを採点すると。注文はあるか
「自分がカズ選手から学び取らなければならないこと、彼が私から学び取らなければならないこと。お互いにお互いから学ぶことがある。今日の試合は、子どもがデビュー戦のピッチに立ったかのようだった。攻撃は良いプレーができたが、守備ではブラジル代表のスピードに戸惑っている感じがした。ただ、試合を重ねるごとにプレーが良くなると思う」
▼森岡選手も代表デビューだった。印象は
「試合を通じて『まだまだやれるぞ』『まだまだ力を出せるぞ』と声を掛けた。彼なら今日の3倍ぐらいはできる。試合終了後は『おめでとう』と声を掛けた。今日はやろうとするプレーがうまくいかなかったが、他の選手と同じように全力で走って、守備にも時間を割いていた。ただ、彼はこんな物じゃない。今後を期待している」
▼試合前のチームの様子は。この試合は何割ぐらいの力を出せたか
「よく集中できていた。私はいつも試合前に『ピッチに立つ以上、試合を楽しもう』と言う。今日もそれを変わらずに実行した。われわれは、先週まで非常に負荷の高いトレーニングを積んできた。後半はその影響が出たかもしれない。フィジカル的には60~65%程度だろう。戦術、技術的には十分高いレベルにまで達している。今日の試合に満足して有頂天になってはいけない。ブラジル相手に拮抗した試合ができたこと。希望、期待自身が生まれたことはポジティブな要素。『これだけやれたんだ』という考えが生まれるのは怖い。われわれはもっと攻撃的にできると思う」
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以下、レポートと共に届いた写真を掲載させていただいた。フットデ静岡用ということで県勢への配慮をしていただいたチョイスだろう。
なお、各写真へのキャプションは筆者がダイジェスト放送などを見た中での感想ほかを付け加えさせていただいたものであることをご了承いただきたい。
※橋爪さん、いつもありがとうございます。また、少々掲載が遅れ申し訳ありませんでした。今後ともよろしくお願い致します。
フットサル日本代表関連の記事の連投ですが、今回は新聞記事のご紹介です。
「この時期、どこのスポーツ紙でもフットサル代表を取り上げているでしょ!内容的には同じじゃないの?!」とおっしゃる気持ちもわかりますが、今回ご紹介するのは、ちょっと毛色(←ちょっとたとえが不適切かも!?)の違った紙面でして・・・。
静岡の方ならあまりにお馴染みの「静岡新聞」。その静岡新聞に日曜日ごとに折り込まれてくる「YoMoっと(よもっと)静岡」というタブロイド版、12ページ程度の新聞があります。
内容的には、科学や文学、音楽やスポーツなど様々な分野の記事、話題の記事を子供目線でわかりやすくそして読みやすく掲載している、いわば静岡新聞の「子供新聞」的な紙面構成となっているものです。
で、本日の(気が付けば午前零時をちょっとだけ過ぎましたので正確には昨日の)「YoMoっと(よもっと)静岡」の1面から3面まで、ぶっ通しで掲載されていたのが、今回ご紹介するフットサル日本代表に関する特集記事なのです。
もちろん、記事の内容をお伝えしたいこともありますが・・・静岡には子供向けの紙面にもフットサル日本代表の特集記事を掲載する企画を立て、社内の了解を取り付け、取材から紙面構成までを実行してしまう情熱に満ち満ちたフットサルフリークがいる事も知って頂きたいと思います。
そして「こんな新聞出せるのは静岡だけなんだろうな!」との思いも込めてのご紹介です。
と言う事で、以下に3枚の写真を掲載いたしましたので、是非ご覧ください。
Tengo un cario especial por este pabellon y sus trabajadores.
Aqui hace ya mas de tres aos inici mi aventura japonesa con el equipo nacional,aqui hice mi primera concentracion y dije mis primeras palabras de futbol sala en japones.
Siempre nos trataron muy bien, todo fue muy facil entrenar en Ecopa.
Espero seguir mas aos colaborando con vosotros y poder decir que Ecopa es nuestra “casa de entrenamiento”.
De corazon,muchas gracias.
Miguel Rodrigo
Japan Futsal Team Head Coach
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こちらの施設とここに関わるスタッフの皆さんには特別な思い入れを持っています。
私が日本に来て日本代表と”冒険”を始めてはや3年、初めての合宿を行い、初めてフットサルの言葉を日本語で話した場所です。
いつもとても親切にしていただいたおかげで、エコパでのトレーニングは非常に円滑でした。
この先も皆さんと何年もご一緒できるようにがんばります。
エコパは私たちのトレーニングのホームスタジアムです!
ミゲル ロドリゴ
フットサル日本代表監督
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11月1日から始まるフットサルワールドカップ出場のため、フットサル日本代表「ミゲル・ジャパン」(←サムライ5)が、いよいよタイへ向け出発したようです。
フットサルW杯へ向けたここ1ヶ月の日本国内でのフットサルの扱いは、日本のフットサル界がかつて経験した事のない盛り上がりだったと言えるでしょう。
8000人を越える観衆に見守られて行われた代々木でのブラジル代表戦、カズの(フットサル日本代表としての)初ゴールに沸いた旭川でのウクライナ代表戦、東西二つに分かれたFリーグからの選抜チームもブラジル代表と対戦など、これほどの短期間にフットサルのビッグマッチが数多く行われた事はただただ驚きです。
そして三浦和良選手の代表招集で連日報じられたフットサル日本代表によるトレーニングキャンプも「またしかり」です。
そのトレーニングキャンプですが、2009年にミゲル代表監督就任以降、エコパアリーナを会場に繰り返し行われてきました。
もちろん今回代表に初招集された三浦和良選手も今月初めにエコパアリーナでフットサルシューズを履いてトレーニングを行ったのです。
ワールドカップ本大会出場で一つの区切りを迎える(であろう)代表チーム、今後もエコパでの活動が有るのか無いのか気になることは以前の記事でも書いたことがありました。
そんな中、ミゲル・ロドリゴフットサル日本代表監督より、これまでのエコパアリーナでの代表活動について短くコメントを頂きました。
冒頭でご紹介したスペイン語がそのコメント全文です。
日本語訳はコーチ兼通訳として代表チームそしてミゲル監督を支える小森隆弘コーチによるものです。
「多忙」の一言では言い表せないほど分刻みでスケジュールに追いまくられる代表監督の立場でありながら、わざわざコメントを送っていただいた事になんとお礼をさせていただけばよいのか・・・。本当にありがとうございました。
ワールドカップでの健闘をお祈りしている事はもちろんですが、ふたたびエコパアリーナにてお会いできる日を心待ちにしております。
頑張れ!ミゲル!!
頑張れ!日本!!
写真撮影:静岡県フットサル連盟(フットデ静岡 )
撮影日:2012年10月1日~3日
撮影場所:エコパ・メインアリーナ