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第1節最後の試合はどちらのコートも昨年からの県2部残留組vs新規昇格組の試合となった。
Obra-Primaは昨シーズンからの残留チームだが、今季に向けあらたに数名のメンバーが加わり戦力補強を進めてきた。
昨シーズンまで大学生チームとして県1部リーグに参戦していたKAIDO FCが4年生の卒業などによるメンバー不足のため解散、残りのメンバーが、プレーの場所を求めて移籍した訳だが、社会人と学生という生活スタイルの違うメンバー同士ながら何とか時間のやりくりをし練習を重ねてきた。
一方のSOLA MAGIAは参入戦からの昇格チームではあるが、以前県リーグに参戦していた経験を持つ選手も在籍しており、どんな戦いを見せるか興味深いチームだった。
試合はObraが経験豊富な西谷(6)、SOLAは元XEBRAの岡部(19)が中心となり静に進んでいたのだが、前半10分過ぎにSOLAの岡部がこの日2枚目のイエローカードを受け早々に退場処分となってしまった。
一枚目が異議、2枚目が不正入場だっただけに、もう少し落ち着いたプレーをして欲しかった。
中心選手を失ってからも何とか前半を0-0で折り返したSOLAだが、後半9分にObraの中村(8)に先制ゴールを奪われてしまう。
さらに終了直前には下田(10)に駄目押しとなるゴールを奪われ万事休す。
昇格後、最初の試合を勝利で飾ることができなかった。
逆に開幕戦をものにしたObraはこの日の県2部リーグ全試合の中で唯一の完封試合2-0で試合を終えた。
昨シーズンを7位という不本意な成績で終えたLOCO。Estrelado/焼津が東海2部へ昇格したことによる順位繰上げのため降格を免れた。
一方のスリークは昨シーズンを2部リーグ2位の成績で今季の1部リーグ昇格を決め、その初戦を本拠地、浜松で迎えるだけあって応援団の数も多く、試合前のアップでも選手たちはみな気合が入っている様子だ。
試合は開始2分にLOCOの沢渡(5)が先制点を奪うとその後もゴールを重ね前後半合わせて一人で5ゴール、さらにゴレイロの田村(1)もファインセーブを連発しスリークに付け入る隙を与えず、終わってみれば8-1でLOCOの完勝だった。
スリークの攻撃の核となる高柳(6)は、LOCOの厳しいマークを受け思うようにプレーさせてもらえず苛立つ様子も見られたが、それでも自チーム唯一の得点を奪ったのはさすがだ。
この日5ゴールと爆発した沢渡は昨年度県2部リーグに参戦していたPruDEUSからの移籍で1部リーグでのプレーは初めてとなる。
4月から始まった、静岡フットサルオープンリーグに中東部支部選抜のメンバーとして参加。
東海リーグ勢とも互角以上に渡り合える身体能力の高さを武器に、縦への突破、シュート力そしてディフェンスにも強さを発揮し大きな注目を浴びている。
今季の県1部リーグでLOCOと対戦する各チームにとっては、大きな脅威となりそうだ。
また、LOCOには他のチームと大きく違う特徴がある。
それは構成メンバーの年齢差が非常に幅広く、さらにそのすべての選手が試合に出場することだ。
今年度の登録も、下は20台前半から上は40台半ばの選手まで在籍する。
この試合にも出場した望月哲也(15)は現在45歳、間違いなく静岡県リーグ最高齢のプレーヤーだろう。
【LOCO☆ 小塩キャプテンの試合後のコメント】
ここ数年、リーグ初戦で勝つことができず、苦しいシーズンを送ってしまったので、しっかりと戦いたかった。
攻守共にバランスの良いゲーム運びが出来たと思う。勝てて良かったです。
【LOCO☆ この日5得点の沢渡選手 試合後のコメント】
まず、チームに貢献できて非常にうれしいです。前所属チームを離れた後もランニングだけは欠かさず続けていたことと、オープンリーグでプレーできたことがコンディションの維持に役に立ったと思います。
得点王ですか?まずはチームに貢献して上位にいけるように頑張りたいです。もちろん調子がよければ得点王も狙いたいですね。頑張ります。
開幕戦に登場したHero FCとともに今季の優勝候補の一角に上げられる大和撫子。
基本的には大きなメンバー変更もなくシーズンの開始を迎えることとなった。
一方のDOPPOは開幕前に主力メンバーの離脱があったものの、キャプテン赤堀の「勝ちますよ!」の試合前の言葉どおり、選手全員が自信をもって開幕戦に臨んでいる様子だ。
試合開始から10分を過ぎたころ、DOPPO小牧(3)が先取点を奪う。しかし直後に大和撫子も鈴木(8)のゴールで同点とし、前半は1-1のまま終了となった。
後半開始直後に向島(5)のゴールで2-1と逆転した大和撫子は32分に阿野(11)が追加点を奪い3-1とリードを広げる。
これで大和撫子ペースになるか、と思われた試合だったが残り5分間は予想に反し大接戦のゲームとなった。
DOOPOはゴレイロの上野(12)をハーフライン付近まであげ、パワープレーに出ると、35分高柳(5)が1点返し2-3。この時点で両チームともファールカウントが5個を数える。
さらに高柳は相手の6個目のファールで得た第2PKを確実に決め3-3の同点(38分)。それもつかの間、今度はDOPPOが6個目のファールを犯し第2PK。これを大和撫子、阿野(11)が決め4-3と再びリード(39分)。
が、またまた大和撫子はファールを重ね再び高柳が第2PKを決め4-4の同点(39分)。
この試合に決着をつけるゴールは、最後の最後にパワープレーに出た大和撫子の鈴木(8)により39分に記録され5-4で1部昇格最初の試合を飾った。
【大和撫子/VIORA藤枝 野木キャプテンの試合後のコメント】
やはり1部リーグは昨年戦った2部と比べレベルの高さや厳しさが違うと感じた。
目標は優勝、東海2部リーグ昇格なので今後も気を引き締めて戦いたい。
今季の2部リーグ開幕を控え、様々な憶測が飛び交ったイカイ。やはり支部リーグ所属チームでありながら2年連続で全日本選手権に出場を果たしたからこその注目の高さだったであろう。
突如世界を襲った不況の嵐にこの企業チームも大きく影響された。多くのメンバーがチームを離れなければならなくなった社会情勢の中、本当にこれまでのイカイの戦いが継承できるのだろうか?いったい誰がチームに残るのか?企業チームとしての形態を維持できるのか?
この日、浜松アリーナに現れたイカイ フットサルはそのメンバーこそ大きく入れ替わってはいるものの、おなじみの企業ロゴが入ったこれまでのイカイのユニフォームに身を包んだ選手たちだった。
対する豊友は焼津市を拠点とするチームで昨年の中西部リーグを制し、参入戦でも上位通過で県リーグに昇格してきた強豪だ。この日のベンチ入りは少人数ではあるが個々の能力も高く運動量の点でも15分ハーフを戦うには充分なフィジカルを備えている。
試合は開始早々にイカイが先制点を奪うとその後はお互い仕掛けあうものの、どちらのチームもシュートの数が非常に少ないまま進む。
後半もお互いシュートが少ない状況は変わらず、後半7分にイカイが追加点で2-0、直後の後半8分、豊友が1点返したが試合はこのままのスコアで終了。
2-1でイカイが勝ったが、県リーグに新規参入したチームで唯一の開幕戦勝利だった。
いくら初対戦でお互いをけん制しながらの試合とは言え、両チームともシュートが少なすぎるのではないだろうか?
両チームともに上位を狙える実力は備えていると思うが、今後のゲームでは積極的な攻撃で旋風を巻き起こして欲しい。
※このゲームについては、フットサルタイムズさんのサイトにも独自のレポートが掲載されています。
http://www.futsal-times.com/news_body.php?id=17438
今季の県リーグ2部開幕戦に登場する4チームの中で、唯一県リーグの経験のあるのがARTISTAだ。
ARTISTAは昨年と一昨年の県2部リーグでいずれの年も上位に食い込めず、参入戦にまわり降格の危機を瀬戸際で踏みとどまってきた。
それだけに、開幕戦での勝利の重要性を感じてのキックオフだったに違いない。
対するFAMILLE FUTSAL CLUBはARTISTAと同じ東部支部の所属だ。
民間の大会での優勝経験もある実力チームで昨年の支部リーグを2位の成績で参入戦へ進み県リーグに昇格してきた。
試合展開はキックオフから着実にゴールを重ねていったARTISTAが前半で4-0とほぼ試合を決めた形で折り返し、後半こそゴールの奪い合いとなったが最終的に6-3でARTISTAが待望の開幕戦での勝利を奪い取った。
FAMILLEは6失点に加え15分ハーフの前後半ともに5ファールに達するなど、組織での守備に課題が残った。