Archive for the ‘県リーグ’ Category
久しぶりの県リーグが1部、2部同時にエコパにて開催されます。
と、同時に鈴鹿スポーツガーデンでは、来年早々に全国大会が行われる「U-15/女子U-15」の東海予選大会が行われます。
私は鈴鹿に出掛けてしまいますが、県リーグの結果は何とかお伝えしなくては・・・。
■平成23年度 第10回静岡県社会人フットサルリーグ1部/2部【第4節】@エコパアリーナ
▼9:30・・・1部リーグ(20分ハーフ、プレイングタイム)
Obra-Prima:3
vs試合終了
BEN YOSHIWARA:5
IKAI FUTSAL:5
vs試合終了
F.S.C/PROVA:2
▼11:10・・・2部リーグ(15分ハーフ、プレイングタイム)
CALIENTS:3
vs試合終了
BIG HIP:1
ARTISTA:3
vs試合終了
FARANG Futsal Club:6
▼12:40・・・1部リーグ(20分ハーフ、プレイングタイム)
セレゾン浜松:4
vs試合終了
MATO GROSSO:3
テレポケット/DOPPO:3
vs試合終了
LOCO☆:2
▼14:20・・・2部リーグ(15分ハーフ、プレイングタイム)
沼津蹴球団FC:1
vs試合終了
Natureza Grande:6
浜西フットサル: 7
vs試合終了
豊友:2
静岡県社会人フットサルリーグは今季で第10回目のシーズンを迎えた。
これまで数々の強豪を輩出し、その多くは現在でも東海地域での戦いでしのぎを削っていることは皆さんご承知の通り。
一昨年、優勝したヒーロー(ゼブラと合併)、準優勝の大和撫子(東海リーグ昇格)が同時に県リーグの舞台から姿を消し、残されたチームで県リーグを盛り上げてきた。昨年は圧倒的な点取り屋の高柳英明を擁するスリークがその県リーグを巣立っていったわけだが、今季の県リーグには「これだ!」というスペシャルなチームや選手が不在の、まさに「本命なきの大混戦!」が予想されていた。
その県リーグも第3節を迎え、各チームとも序盤の戦いを終える事となる。
この日の結果、セレゾン浜松、ベン、オブラの3チームが3連勝で、混戦が予想されるシーズンを一歩リード。
残留・降格争いではこれまで県1部リーグでそれなりに実績を残してきたロコやドッポが未だ白星無しの厳しい状況に追い込まれた。
中盤から後半への折り返しとなる次節以降、全勝チーム同士の対戦も予定されており今季の覇権争いからは目が離せなくなる事は間違いない。
その前に、この日(8月27日開催)の県1部リーグの4試合を簡単にレポートしておきたい。
(※先日掲載させていただいた2部リーグ同様、わずかな写真とゲームの印象をお伝えするにとどまります。ご了承ください。)
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▼IKAI FUTSAL 1 vs 5 BEN Yoshiwara
誰もが認める練習量で今季のいち押しにも上げられていたイカイ。
開幕戦でセレゾンに敗れたものの前節では昨年の準優勝ロコに快勝、連勝街道に乗りたいチームに若きFリーグ経験者、ハルキ リマ・カルロス キヨシが加わった。
対するベンはここまで2連勝と新規昇格チームでの争いではこの日対戦予定のイカイを一歩リードする。さらにこの日から頚椎の故障で長期離脱していた平林が復帰。竹原を中心に誰もが優れた得点感覚を持つチームだけに、参入初年度での上位争いも現実的だ。
同じ新規昇格チーム、さらには同じ東部支部所属チームとあって、熱い気持ちがぶつかり合う試合が予想された。
試合開始から相変わらずポゼッションの高いイカイがボールを廻すが、ベンも堅い守りで最後の一線には侵入を許さずインターセプトからのカウンターで対抗。
イカイは16分に柴田がゴールを奪いゲームの主導権を握ったかにみえた。
だが「同点での前半終了も想定していた」というイカイにとって、その想定が現実となる。
前半終了の数十秒前、ベンの竹原がハーフライン付近でボールをはたき、ピッチ中央をゴールへ向かって抜ける。この抜け方が巧かった。付いてくるディフェンスを一旦押し込み、自らは僅かにバックステップでボールを受けるフトコロを作った。
この細い空間に見事なパスが通ると、竹原はすでにゴレイロと一対一になる。落ち着いた足技でゴレイロをも抜き去り無人のゴールへボールを蹴りこんだ。
想定内だったとは言えやはり気落ちが感じられるイカイは、後半に入るとフィニッシュまでボールをつなげなくなる。守備の面でもベンが誇る点取り屋たちに4連続ゴールを決められ1-5と予想外のスコアで敗れた。
組織のイカイ、個のベンの戦いはベンの完勝に終わったが、ボールの有り無しに関わらずベンのひとり一人が見せたゲームへの対応は素晴らしかった。
これまで1部昇格初年度でタイトルを奪ったチームはない。「もしやベンが!?」とも思わせるゲームだった。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
16分→イカイ:柴田勉(14)
19分→ベン:竹原司(5)
▼後半
26分→ベン:國京伸一郎(20)
34分→ベン:平林智和(10)
34分→ベン:竹原司(5)
38分→ベン:田中孝義(18)
▼テレポケット/DOPPO 1 vs 7 MATO GROSSO FUJI
第1回の県リーグを制し最も早く東海へ飛び出していった歴史あるマト。そのマトが県リーグでのプレーとなったことに一抹の寂しさを感じはするが、今季へのインターバルの時期から新たなチーム作りに取り組む関係者の情熱を筆者も目の当たりにしているだけに、一試合でも早い新生マトの勝利を願っていた。
この日の対戦相手は、西部支部所属のドッポ。このドッポも今季のリーグでは苦しんでいる。ベンチ入りの数はいるのだが試合で発揮できるエネルギーは少なく、第1節、第2節と連続で7失点の大敗を喫してしまった。
どちらも勝利に飢えているチーム同士ではあったが、勝利への執念はマトが圧倒的に強く持っていたのだろう。
スコアどおり7-1でマトの完勝だった。敗れたドッポはこれで3戦連続の7失点、1部リーグに長く在籍しているチームだけに早く浮上のきっかけを見つけて欲しい。
今季初勝利のマト、若い選手も加入しているだけに勝利の喜びを次節へのパワーとして上昇気流に乗って欲しい。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
2分→マト:深谷亮平(10)
3分→マト:高島徹(8)
11分→マト:安田尚生(16)
16分→マト:深谷亮平(10)
▼後半
23分→ドッポ:大石晋也(10)
24分→マト:寺田祐(13)
34分→マト:深谷亮平(10)
39分→マト:安田尚生(16)
▼セレゾン浜松フットサルクラブ 6 vs 2 LOCO☆
今季の県1部リーグに参戦している8チームの中で、1部在籍年数が最も長いチームがロコだ。これまでも好・不調の波を乗り越え1部リーグにとどまり続けてきた。
昨季は優勝したスリークに次ぐ準優勝の成績を残しているが、今季はこれまで開幕2連敗と足踏み状態。
1部残留のためにも3連敗だけは避けたい想いでゲームに臨む。
対するセレゾン浜松も東海リーグへ昇格していた2シーズンを含めればロコ同様、県1部リーグ以上の戦いの場に身を置いてきた。そして今季のチームのテーマは「東海昇格!」。開幕節のイカイ戦、前節のFSC戦と強豪相手に接戦をものにしてきたが、目標達成のためには今節も実力あるチームにしっかりと勝ちを納めたいところだ。
試合は開始早々、セレゾンの点取り屋、大場がロングフィードへのワンタッチでいとも簡単に先取点を奪う。
対するロコも9分、素晴らしい速攻のパス交換から真田が決め追いつく。この攻めだけを見るならロコの強さを感じもするのだが、その後のロコは今季の連敗を象徴するかのような甘いディフェンスとあまりにも精度を欠くフィニッシュで自滅。結局2-6のスコアで3連敗を喫した。
セレゾンの攻守にわたる安定感はこの日も素晴らしかった。彼等の目標達成の可能性を口にするのはまだ早いが、チームとして着実に階段を登っていることだけは確かだ。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
3分→セレゾン:大場史人(7)
9分→ロコ:真田恭佑(8)
11分→セレゾン:藤崎智也(16)
16分→セレゾン:大場史人(7)
18分→セレゾン:藤崎智也(16)
▼後半
25分→セレゾン:岩田宏樹(21)
33分→セレゾン:河村拓朗(8)
35分→ロコ:真田恭佑(8)
▼Obra-Prima 4 vs 3 FSC/PROVA清水フットサルコート
第5回の県2部リーグを優勝し1部リーグに昇格したエフエスシーは、翌年から昨年までの3シーズン、いずれの年も県1部リーグ3位と安定した成績を残してきた。堅い守りと攻撃の核、チーム代表者でもある小林の得点力がチームを支えてきたが今季、その小林が引退し攻撃力の面での力不足を不安視する声があるのも事実。
それでも新キャプテンの白鳥の活躍などで初戦のロコとの中東部ダービーに競り勝ち、前節でも好調セレゾンに2-3と敗れはしたがほぼ互角の戦いを演じた。
この日の対戦は、ロコ戦に続く中東部ダービーとなるオブラが相手だ。
そのオブラは1部リーグ昇格初年度の昨季をギリギリ残留の成績で終えている。今季は調子が今ひとつのチームを相手に連勝スタートを切ってはいるが、後半戦へ向けてチーム力が試される戦いとも言えるだろう。
互いに手の内を良く知るチーム同士の戦いだけに一進一退の状況で時間が過ぎる。
試合が動いたのは前半終了間際。
オブラが西谷のゴールで先制すると、時間を空けずしてエフエスシーの白鳥が同点ゴール、さらに押し込むエフエスシーが相手のオウンゴールを誘い逆転して前半を終えた。
後半に入ると、ベンチ入り全体の戦力でやや分があるオブラが攻勢に出る。足の止まったエフエスシーは3連続で失点し逆転を許してしまう。終了間際に白鳥がこの日2ゴール目を奪い3-4と追いすがるが反撃もそこまで。
土曜開催に加え製造業での土日操業が各チームの戦いに多少なりとも影響を与えている今シーズンだが、この日のエフエスシーもかなり少ない戦力での戦いを余儀なくされた。
4-3で競り勝ったオブラは開幕3連勝で上位グループにとどまる事になったが、ここからが実力の試される戦いの始まりだろう。
中東部支部の他の2チームが元気のない今季、支部の代表としても県リーグ1部の舞台で良い結果を残して欲しいと思う。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
19分→オブラ:西谷太希(6)
19分→FSC:白鳥裕己(17)
20分→FSC:オウンゴール
▼後半
25分→オブラ:加藤達大(9)
28分→オブラ:佐藤雅一(18)
37分→オブラ:下田高裕(10)
39分→FSC:白鳥裕己(17)
6月4日に開幕した今季の県リーグだが、2部リーグについては第1節以降、約2ヶ月半ものインターバルが空くスケジュールだったため8月27日に行なわれた試合が第2節となる。
この日を終えて、わずか2試合の消化にもかかわらず、すでに全勝チームはなくなり1勝1分でファランと豊友が首位争いを半歩リードした形だ。
2面同時進行だったことやバックヤードでの諸作業のため、1試合1試合をじっくり観戦する事はまったくできながったが、記録に残しているわずかな写真とピッチの印象を元に簡単にレポートしたいと思う。
▼ARTISTA 5 vs 6 BIG HIP
ビッグヒップは開始早々と前半終了間際にゴールを奪い2-0とリードして前半を終えた。
後半に入るとアルティスタの尾崎が徐々に持ち前の決定力を発揮するものの、チームとしてのディフェンスの甘さが露呈し取っても取り返され、取っても取り返されを繰り返す。それでも一時は5-5に追いつく頑張りをみせたが5-6とリードを奪われた後は追いつく余力がなかった。
孤軍奮闘のアルティスタの尾崎は試合後、チームとしての勝利への執着心の欠落を嘆いた。
一方、接戦をものにしたビッグヒップだが、この日の6ゴールに昨年の得点王、高林のゴールが一つもなかった。
圧倒的な得点力を持つ彼のゴール抜きに6ゴールを奪い勝利できた事は攻撃面では朗報ではあるが、敗れたアルティスタを含め両チームにとってはディフェンス面に大きな課題を残したゲームと言えるだろう。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
1分→BIG HIP:新田圭祐(8)
12分→BIG HIP:野中達也(19)
▼後半
16分→ARTISTA:尾崎隼一(10)
17分→BIG HIP:野中達也(19)
18分→ARTISTA:尾崎隼一(10)
18分→BIG HIP:石田航介(17)
21分→BIG HIP:石田航介(17)
21分→ARTISTA:早房雅志(3)
22分→ARTISTA:尾崎隼一(10)
22分→ARTISTA:早房雅志(3)
25分→BIG HIP:竹内慎弥(15)
▼沼津蹴球団FC 1 vs 6 豊友
沼津蹴球団は前半、ゴレイロとフィールドプレーヤーの立ち位置の呼吸が合わず、セットプレーから簡単に失点を重ねてしまった。攻めでもビルドアップのための最初のパス交換がことごとくミスとなり流れが作れなかった。チーム体制としては最も優れた組織を持つチームだが、久しぶりの床での公式戦のためか全員が精彩を欠くゲームだった。
豊友は前半のうちに決定機を効率よく得点に繋げ3点を奪った。後半も中島を中心に安定したゲーム運びで快勝した。
中島の加入以降、ミニサッカーからフットサルへの明らかな進化を感じるチームだ。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
4分→豊友:中島雅人(5)
7分→豊友:増田哲也(19)
10分→豊友:中島雅人(5)
▼後半
21分→豊友:清水敬之(11)
25分→沼津蹴球団:小松雅美(11)
28分→豊友:清水敬之(11)
29分→豊友:坂本隆志(18)
▼CALIENTS 2 vs 4 FARANG Futsal Club
ファランが対戦相手カリエンテの八木、若松の個人技にしっかりと対応し許容範囲内の失点に押さえ、攻めてもチームをまとめる竹下友規の2ゴールなどで4ゴールを奪い勝ちきった。
この試合、最も記憶に残っているのは前半終了間際の竹下のファールのシーンだ。
ハーフライン付近をドリブルで進む相手に対するものだったが、笛の鳴った瞬間から「申し訳ない」と相手をいたわる。だが、竹下に歩み寄ったレフリーの手にはイエローカードが。「そりゃないよ!」の声と表情の竹下。彼にしてはあまり見せないリアクションだけに記憶に残っていたのだが、資料の公式記録を整理してその理由が判明。
彼にとっては初戦に続くイエローカードで次節、彼等の地元開催となる静岡中央体育館のピッチに立つことが閉ざされた瞬間だったからだ。(※この後静岡中央体育館で開催予定の第3節は延期されることになった。いずれにしても竹下友規の次節出場停止は変わらないのだが・・・。)
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
7分→FARANG:竹下友規(3)
8分→CALIENTS:若松良介(13)
9分→FARANG:津原祐貴(8)
14分→FARANG:竹下友規(3)
▼後半
19分→CALIENTS:八木覚(5)
24分→FARANG:興津大祐(29)
▼浜西フットサル/イクマインドア球’S倶楽部 3 vs 1 Natureza Grande
薄い選手層ながらも個々の能力の高さで今季の県リーグ昇格を果たしたナトゥレーザは、昨季まで東海1部プライアで活躍していた五味がこの日はベンチ入り。
同じく新規参入を果たしている西部支部の浜西フットサルとの対戦だったが、シュート数では32-10(公式記録による)と圧倒しながらも、この日浜西のゴールを守った増田の好セーブの前に奪ったゴールは1点止まり。前半の立ち上がりに喫した2失点を取り返すことなく試合を終えた。
浜西は前半のシュート数わずか3本で2得点、決め所での決定力と増田の好守が目に付いたゲームだった。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
1分→浜西:西中宝弘(4)
6分→浜西:宮木一(10)
▼後半
17分→Natureza:五味義通(15)
28分→浜西:宮木一(10)
本日、静岡県社会人フットサルリーグ開催日です。
■平成23年度 第10回静岡県社会人フットサルリーグ【1部/第3節、2部/第2節】@エコパアリーナ
▼9:30・・・2部リーグ(15分ハーフ、プレイングタイム)
ARTISTA:5
vs(前半:0-2)・・・試合終了
BIG HIP:6
沼津蹴球団FC:1
vs(前半:0-3)・・・試合終了
豊友:6
▼11:00・・・1部リーグ(20分ハーフ、プレイングタイム)
IKAI FUTSAL:1
vs(前半:1-1)・・・試合終了
BEN YOSHIWARA:5
テレポケット/DOPPO:1
vs(前半:0-4)・・・試合終了
MATO GROSSO:7
▼12:40・・・2部リーグ(15分ハーフ、プレイングタイム)
CALIENTS:2
vs(前半:1-3)・・・試合終了
FARANG Futsal Club:4
浜西フットサル:3
vs(前半:2-0)・・・試合終了
Natureza Grande:1
▼14:10・・・1部リーグ(20分ハーフ、プレイングタイム)
Obra-Prima:4
vs(前半:1-2)・・・試合終了
F.S.C/PROVA:3
セレゾン浜松:6
vs(前半:4-1)・・・試合終了
LOCO☆:2
第10回静岡県社会人フットサル1部リーグ【第2節】@エコパ・サブアリーナ・・・2011/07/02(sat)
■Obra-Prima 3 vs 2 MATO GROSSO FUJI
マトのキックオフで始まったゲームはお互いがハーフで守り静かな時間帯が長く続く。
オブラは時折、マトのディフェンスの裏側でフリーになった選手にロングフィードを入れシンプルなチャンスメークを狙うが、ゴレイロの菅谷が的確な指示と対応で決定機を与えない。
マトはパスでの組み立てを基本に攻めるが、ゴールに結びつくような有効な連携が見出せないまま前半の試合時間を消費した。
お互いにスコアレスで迎えた後半、オブラは右サイドを基点にゲームの流れを掴むこととなる。
後半開始早々、マト陣内ペナルティーエリア右側でボールを受けた西谷が素早くゴール前に折り返すとフリーで待っていた下田が確実に決め先制点を奪う。
マトにとっては警戒していた西谷へのパスに全員が気を取られ、ゴール前でフリーとなる選手を生み出してしまった。さらに西谷への詰めも甘く、折り返しを許した事もこの失点につながった。
さらにオブラは加藤が右サイドをドリブルで仕掛け、角度のない位置から思い切りよく枠を狙う。
このシュートに備えていた名手菅谷だったが、ファーストタッチでボールを処理しきれずわずかにもたついてしまうと、その隙を見逃さなかった山根が抜け目なくボールを突付きゴール内へ蹴りこんだ。
0-2とリードを奪われたことで、より積極的にゴールを目指さなければならなくなったマトにスピード感が生まれてきた。
それまではボールはつながるものの出し手のタイミングや受け手の動き出しが遅く時間がかかっていたパス交換がよりシンプルになる。
27分には自陣からの連携の良いパス交換から最後は寺田が右から深谷へラストパス。大きく左右に振られたオブラのディフェンスが対応できず反撃のゴールとなった。
さらに攻勢を続けるマトは右コーナーキックからゴール正面に入ったボールに寺田が粘りゴレイロの股間を抜くシュートを決め2-2の同点に追いつく。
一気にたたみ掛けたいマトだったが、オブラが踏みとどまった。
同点のシーンから2分後、右サイドを西谷がドリブルで進む。対応したディフェンスを上手く交わしゴール前に折り返すとそこには大西がフリーで待っていた。
先制点の場面を思い起こさせる展開にマトの菅谷も「何故フリーなんだ!」とディフェンスに激を飛ばすが後の祭り。
結局、これが決勝点となりオブラは開幕2連勝、マトは2連敗となった。
マトにとって惜しかったのは、勝ち越されたあと相手ミスからゴール前で絶好のチャンスを得たシーン。
ゴレイロと1対1の状況で安田の放ったシュートはこの日オブラのゴールを守る竹内が体の正面に当てて防いだ。
その後、第1節同様に菅谷がハーフラインを越え、攻撃に出たが勝点に届くゴールは生まれず試合終了となった。
静岡県で最も長い歴史を誇るチームの一つ、MATO GROSSO。
県リーグに降格ということだけで残念に思う関係者も多いと思うが、若い戦力を加えた新たなスタートは厳しい船出となった。
短い準備期間で今季を迎えたことで、ベテラン勢の経験と若手のポテンシャルがまだ融合しきれておらず苦しい試合を余儀なくされたことに違いはないが、この日2点のビハインドを追いついたマトには今後の伸びしろを大いに感じた事も事実。
ひとり一人の持ち味を戦術で消してしまう事が無いよう、伸び伸びとしたプレーを期待したい。
一方、2連勝で序盤を終えたオブラは昨年の成績を上回るどころか、LOCO☆(昨季2位)、FSC(同3位)といった同支部の先輩チームを凌ぐ成績も現実味を帯びてきた。
引き続きシーズンを通しての安定した戦いを期待したい。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
※両チーム得点なし
▼後半
22分→Obra:下田高裕(10)
25分→Obra:山根諒平(7)
27分→MATO:深谷亮平(10)
31分→MATO:寺田祐(13)
33分→Obra:大西洋平(5)