Archive for the ‘県リーグ’ Category
開幕戦に登場したHero FCとともに今季の優勝候補の一角に上げられる大和撫子。
基本的には大きなメンバー変更もなくシーズンの開始を迎えることとなった。
一方のDOPPOは開幕前に主力メンバーの離脱があったものの、キャプテン赤堀の「勝ちますよ!」の試合前の言葉どおり、選手全員が自信をもって開幕戦に臨んでいる様子だ。
試合開始から10分を過ぎたころ、DOPPO小牧(3)が先取点を奪う。しかし直後に大和撫子も鈴木(8)のゴールで同点とし、前半は1-1のまま終了となった。
後半開始直後に向島(5)のゴールで2-1と逆転した大和撫子は32分に阿野(11)が追加点を奪い3-1とリードを広げる。
これで大和撫子ペースになるか、と思われた試合だったが残り5分間は予想に反し大接戦のゲームとなった。
DOOPOはゴレイロの上野(12)をハーフライン付近まであげ、パワープレーに出ると、35分高柳(5)が1点返し2-3。この時点で両チームともファールカウントが5個を数える。
さらに高柳は相手の6個目のファールで得た第2PKを確実に決め3-3の同点(38分)。それもつかの間、今度はDOPPOが6個目のファールを犯し第2PK。これを大和撫子、阿野(11)が決め4-3と再びリード(39分)。
が、またまた大和撫子はファールを重ね再び高柳が第2PKを決め4-4の同点(39分)。
この試合に決着をつけるゴールは、最後の最後にパワープレーに出た大和撫子の鈴木(8)により39分に記録され5-4で1部昇格最初の試合を飾った。
【大和撫子/VIORA藤枝 野木キャプテンの試合後のコメント】
やはり1部リーグは昨年戦った2部と比べレベルの高さや厳しさが違うと感じた。
目標は優勝、東海2部リーグ昇格なので今後も気を引き締めて戦いたい。
今季の2部リーグ開幕を控え、様々な憶測が飛び交ったイカイ。やはり支部リーグ所属チームでありながら2年連続で全日本選手権に出場を果たしたからこその注目の高さだったであろう。
突如世界を襲った不況の嵐にこの企業チームも大きく影響された。多くのメンバーがチームを離れなければならなくなった社会情勢の中、本当にこれまでのイカイの戦いが継承できるのだろうか?いったい誰がチームに残るのか?企業チームとしての形態を維持できるのか?
この日、浜松アリーナに現れたイカイ フットサルはそのメンバーこそ大きく入れ替わってはいるものの、おなじみの企業ロゴが入ったこれまでのイカイのユニフォームに身を包んだ選手たちだった。
対する豊友は焼津市を拠点とするチームで昨年の中西部リーグを制し、参入戦でも上位通過で県リーグに昇格してきた強豪だ。この日のベンチ入りは少人数ではあるが個々の能力も高く運動量の点でも15分ハーフを戦うには充分なフィジカルを備えている。
試合は開始早々にイカイが先制点を奪うとその後はお互い仕掛けあうものの、どちらのチームもシュートの数が非常に少ないまま進む。
後半もお互いシュートが少ない状況は変わらず、後半7分にイカイが追加点で2-0、直後の後半8分、豊友が1点返したが試合はこのままのスコアで終了。
2-1でイカイが勝ったが、県リーグに新規参入したチームで唯一の開幕戦勝利だった。
いくら初対戦でお互いをけん制しながらの試合とは言え、両チームともシュートが少なすぎるのではないだろうか?
両チームともに上位を狙える実力は備えていると思うが、今後のゲームでは積極的な攻撃で旋風を巻き起こして欲しい。
※このゲームについては、フットサルタイムズさんのサイトにも独自のレポートが掲載されています。
http://www.futsal-times.com/news_body.php?id=17438
今季の県リーグ2部開幕戦に登場する4チームの中で、唯一県リーグの経験のあるのがARTISTAだ。
ARTISTAは昨年と一昨年の県2部リーグでいずれの年も上位に食い込めず、参入戦にまわり降格の危機を瀬戸際で踏みとどまってきた。
それだけに、開幕戦での勝利の重要性を感じてのキックオフだったに違いない。
対するFAMILLE FUTSAL CLUBはARTISTAと同じ東部支部の所属だ。
民間の大会での優勝経験もある実力チームで昨年の支部リーグを2位の成績で参入戦へ進み県リーグに昇格してきた。
試合展開はキックオフから着実にゴールを重ねていったARTISTAが前半で4-0とほぼ試合を決めた形で折り返し、後半こそゴールの奪い合いとなったが最終的に6-3でARTISTAが待望の開幕戦での勝利を奪い取った。
FAMILLEは6失点に加え15分ハーフの前後半ともに5ファールに達するなど、組織での守備に課題が残った。
もうひとつの開幕戦は、F.S.C./PROVA清水フットサルコート vs INTERIOR S-FUTの対戦だ。
昨シーズンを最下位で終えたINTERIORはEstrelado/焼津の東海2部昇格、KAIDO FCの県リーグからの撤退という2つの出来事により今季もまた県1部リーグの舞台で戦うチャンスを獲得した。
一方のFSCは1部昇格初年度の昨シーズンを3位の好成績で終え、今季に向けても高い意識で準備を進めてきた。
試合展開は、「まずは守りから」の意識が徹底されているFSCが思惑通りカウンターからの速攻でチャンスを作ると、INTERIORもなんとか守る応戦が繰り返される中、前半残り5分にFSCベテラン小林が彼らしくしぶとくボールに食らいつき先制点を奪う。後半5分に追加点を奪ったFSCに対し、INTERIORも後半13分にセットプレーから1点を返した。しかし直後にFSC小林がこの日2点目のゴールを決め突き放すと、3分後に作原がゴール正面からのフリーキックを直接決め4-1、INTERIORの反撃を終了直前の三寺のゴールだけにとどめ、4-2でFSCが開幕戦を白星で飾った。
この試合で興味深かったのは、FSCのユニフォームでプレーした作原だ。
昨シーズンまで、この日の対戦相手のINTERIORの中心選手として活躍していた訳だが、今季の初戦でその古巣との対戦となった。
試合後のインタビューで作原は終了直前に受けたタックルの痛みをこらえながら「正直、やりにくかったですね。」と話す。現在でもINTERIORの練習を目にする機会が多いことを上げ「でも基本的な戦術には変化がないことがわかっていた相手なので、それなりの対応策はできたかな?」と続けた。さらに今年の目標をたずねると「まず最初の試合で勝てたので、やっぱり優勝目指して勝ち続けたいですね。個人的な目標ですか?得点王も狙いたいですね。」と加えた。
昨シーズン終了後に多くのメンバーがチームを離れ、一時は「試合をするのがやっとらしい」と噂されるほど人不足に頭を抱えていたINTERIORだが、この試合ではそんな噂はなかったかのようなメンバー数で試合に臨んできた。
今後は、そのメンバー数とフットサル施設所属チームのアドバンテージを生かしチーム作りに励んで欲しいと思う。
【FSC/PROVA清水フットサルコート 小林代表の試合後のコメント】
うちの戦い方である、まずは守りからはいり速攻から点を取ると言うゲーム運びはできたと思う。
ただ、セットプレーからの2失点は今後しっかりと修正したい。
ベテランの作原(4)や若手の寺尾(9)、そして県外のチームからの新加入の馬場(14)など戦力補強については良い準備は出来ているが、県1部は厳しい戦いが続くので一戦一戦大切に試合に臨みたいと思う。
できれば優勝を狙いたいですね。
今季のシーズン開幕戦となったこの試合、今年の優勝候補の一角に上げられるHero FCの戦いぶりに注目が集まった。
Hero FCは保田監督のもと、昨年より取り組んできた組織でのフットサルの完成度が問われるゲームとなったが、司令塔の内藤を中心に若手からベテランまでがそれぞれの役割を充分に果たし、終わってみれば5-0の完勝であった。
5得点に目が向きがちではあるが、引く時は引き、プレスに行く時は行く意思統一された冷静なディフェンスも、保田監督のベンチワークのなかで重要な位置を占めているのではないだろうか。
さらにコントロールタワーとして正確な配球で攻撃を組み立てる内藤も、時には最前線でゴールを狙うなど、まさに全員が連動するムーヴィングフットサルへと着実に進んでいるように思われた。
一方のセレゾン浜松はベテラン鈴木正紀が衰えを感じさせない運動量でチームを引っ張った。これまでFリーグや民間施設の運営など試合に集中しにくい状況であったと聞くが、この試合では出場時間も長く、今季の静岡県リーグを盛り上げてくれる一人になることは間違いないだろう。
また、同じくベテランのゴレイロ、坂井も鈴木同様にチームをまとめていくキープレーヤーだ。
第2節以降の巻き返しが期待される。
さらに、この試合では、Hero内藤とセレゾン鈴木のマッチアップが幾度となく見られた。
時代こそ違えど、Jリーグクラブでの経歴を持つ選手同士のこうしたプレーが県リーグレベルで見られることも静岡県ならではの光景だと感じた。
【Hero FC 保田監督、試合後のコメント】
昨年から取り組んできたことが、少しずつではあるが向上してきたことは確か。
今後、ポジショニング、動き、ピッチの中での目線のとり方などさらにレベルアップしていきたい。
昨シーズンから今シーズンにむけ、ゴレイロの北原や鈴木哲、石上など新しい戦力が加わったが、選手間のコミュニケーションも良い感じになってきた。
静岡フットサルオープンリーグなど、実戦練習の機会が多かったこともチームの仕上げに役立っていると思う。
今季は県リーグの制覇はもちろんだが、全日本選手権でも県予選上位進出を目指したい。
もちろん、東海リーグというもうひとつ上の舞台で選手たちを戦かわせてあげたいという気持ちも強いです。
とにかく、一戦一戦頑張ります。
※このゲームについては、フットサルタイムズさんのサイトにも独自のレポートが掲載されています。
http://www.futsal-times.com/news_body.php?id=17362