先週の土曜日に行われました、県リーグ第3節の模様をダイジェスト版のレポートにてお知らせします。
【LOCO☆ vs テレポケット/DOPPO】
第1節の大勝から第2節の大敗へとまさに天国から地獄までをわずか2節で味わったLOCO。
一方のDOPPOは開幕2連敗と元気がないシーズン序盤だ。
試合はお互いが手堅いゲーム運びで進んで行ったが、12分杉本、13分岩堀とDOPPOが立て続けにゴールを奪い今季の初勝利への執念を見せた。
対するLOCOは攻撃の起点となる沢渡に今ひとつ切れがなくチャンスが作れないでいたが、16分に青崎が1点を返し前半を終える。
後半に入りボールを保持する時間が長くなったLOCOは24分、相手ゴール前でフリーキックからのサインプレーを加藤がゴール正面から決め2-2の同点に追いつく。
そして30分、この日2点目のゴールを青崎が決め3-2とLOCOが逆転に成功。
その後も、移籍後初出場のゴレイロ山田(昨シーズンはPruDEUS所属)を中心にLOCOが守りきり逃げ切った。DOPPOは手痛い開幕3連敗となってしまった。
【[sliik]スリーク vs 大和撫子/VIORA藤枝】
前節、1部昇格後の初勝利を上げチームの勢いが上昇しているスリークが優勝候補の大和撫子に挑んだ一戦はお互いがゴールを奪い合う最後まで目の話せない展開となった。
試合開始わずか2分に大和撫子の向島が先制点を奪う。開始早々の失点ではあったがスリークも集中して守り8分には黒田が同点ゴール。大和撫子も直後の10分に再び向島がゴールを奪い2-1で前半を折り返した。
後半開始からまもなくの23分、スリークは長野がゴールを決め再び同点に追いつく。が、大和撫子もすぐさま野木がゴールを奪い再びリード。さらに24分、長島が追加点を奪い4-2と大和撫子がその差を2点に広げた。
あきらめないスリークは30分にチームを引っ張る高柳が2点を立て続けに奪い4-4の同点としてしまう。
試合はこのまま両チームともゴールを決めきれず引き分け。
スリークにとっては大健闘のゲームだっただろう。一方の大和撫子は引き分けた事も痛いが、攻守にわたる中心選手の野木が第2節に続きこの試合でもイエローカードを受け、次節Heroとの大一番に出場停止となった事は想定外だったかもしれない。
【AS PRACA vs SOLA MAGIA】
今季より県リーグ新規参入組の両チームの戦い、どちらも第1節、第2節を落としているだけにどうしても勝ちたい試合だ。
先制点を奪ったのはAS PRACA。前節でも切れのあるドリブルを見せていた福興が決め1-0。
しかしSOLA MAGIAは18分に江川が同点ゴールを奪いハーフタイムを折り返した。21分には原田のゴールで2-1と逆転に成功したSOLA MAGIAだが24分にAS PRACA増田に同点ゴールを奪われる。そして
25分、AS PRACAはこの日の先制点をあげている福興がゴールを決め再逆転。しかしSOLA
MAGIAも27分に岡部が決め試合を振り出しに戻す事に成功した。
試合時間も残り少なくなった28分、AS PRACAの朝倉が勝ち越しゴールを奪う。終了間際にも佐藤のゴールで追加点を奪ったAS PRACAが嬉しい県リーグ初勝利を挙げた。
【BEN futsal club vs Obra-Prima】
どちらのチームも開幕2連勝と勢いがあるチーム同士の対戦。
前半は一進一退の攻防で進むが、ハーフタイム直前の13分、Obra-Primaの大西が左サイドの角度のない位置から決め1-0のリードで後半へ進む。
大西は18分にもトリッキーなゴールを決め2-0、直後に西谷もゴールを奪い3-0とリードを広げた。反撃に移りたいBENだったが23分に竹原が1点を奪うにとどまり、その後2点の追加点を奪われ試合終了。全勝対決はObra-Primaに軍配が上がった。
【INTERIOR S-FUT vs セレゾン浜松フットサルクラブ】
開幕戦こそベンチを埋め尽くすメンバーで試合に臨んだINTERIORだが、開幕2連敗を受けてのこの試合、ベンチ入りのメンバー数が少なくなった事が今後へ向け気がかりなだけに今季の初勝利を挙げチームに勢いをつけたいところだ。
同じく開幕2連敗のセレゾン浜松ではあるが、対照的に今季で最も多い選手がベンチ入りし、初勝利を目指す。
試合はそのセレゾン浜松が前半から4分大場、15分寺田、後半に入り21分安間、22分大場と順調にゴールを重ね4-0。このままセレゾン浜松の楽勝ペースで進むかと思われた試合だったが、25分柴山、29分三寺、32分大村とINTERIORが立て続けにゴールを奪い1点差まで詰め寄った。しかしセレゾンは32分に大場が決め5-3、このままのリードを守りきって今季の初勝利となった。INTERIORは前後半ともファールトラブルが響き開幕3連敗となってしまった。
【F.S.C/PROVA清水フットサルコート vs Hero Futsal Club】
この日の第1試合で優勝候補の一角、大和撫子の引き分けを受けてのこの試合。
Heroにとっては、なぜか相性の悪い中東部支部勢との対戦だけに目の離せない試合となる事が予想された。
試合は予想通り、FSCの堅い守備で始まった。Heroはボール支配率では圧倒的ではあるが、ズレを生じないFSCの連携されたディフェンスのためゴール前への配給が良い形で出来ず、チャンスメイクがなかなか出来ない。わずか1,2度訪れたチャンスもゴールへ結びつける事が出来ず0-0のまま後半へ進む事となった。
後半開始直後、この試合最初のゴールがFSCのオウンゴールと言うかたちでHeroに転がり込んだ。FSCにとっては不運な失点ではあったが、その後も変わらずに堅守からの速攻で何度となくHeroのゴールを脅かす展開が続いた。しかし、36分、前節から出場の井出がゴール前で見事なシュートフェイクからゴール正面でフリーとなり、左足でゴールネットを揺らし2-0。
FSCは終了5秒前にゴレイロからのロングフィードを小林が頭で決め1点を返したが万事休す。Heroが苦しみながらも開幕3連勝と優勝争いへ一歩リードした。しかし、第1節に続いて、この日イエローカードを受けた司令塔、内藤が次節の大和撫子戦に出場停止となった事がどう影響するだろうか?Hero/内藤、大和撫子/野木とどちらのチームも中心選手が次節の大一番に出場できない事は静岡県リーグファンにとっては残念なこととなってしまった。
【イカイ フットサル vs ARTISTA】
新規参入のイカイが同じ東部支部所属の先輩格のARTISTAに挑んだこの試合、どちらも非常に集中したプレーを展開し最後まで試合の行方がわからない緊迫したゲームとなった。
昨年から大幅にメンバーが変わったイカイではあるがおなじみの企業ロゴの入ったユニフォームで今季も戦う。対するARTISTAは第2節を落とし、昨年、一昨年の不本意な成績から今年こそ脱却し上位を狙うためにも連敗だけは避けたいところだ。
試合はどちらも攻守に集中する中、前半終了間際にイカイが板山のゴールで先制、後半も一進一退の展開が続いたが18分、26分にARTISTAの加藤(友)がゴールを奪い逆転。残り時間も集中して守ったARTISTAが東部支部ダービーを制した。
試合を終え、帰宅前に会場の外で長い時間ミーティングを行っていたイカイには昨年までの「チームは家族」のテーマが引き継がれていたように思う。
本命不在の今季の2部リーグ、両チームとも今後の戦い次第で1部への道が開かれるはずだ。
【豊友 vs FAMILLE FUTSAL CLUB】
新規参入チーム同士の対戦となったこの試合、豊友は前節で初勝利を挙げ今節での連勝を狙う。一方のFAMILLEは一試合消化が少ないがまだ県リーグ未勝利なだけに、同じ新規参入チームには負けられない一戦だ。
試合は開始直後から豊友のペースでボールが動き、3分服部、11分坂本、後半に入っても17分坂本、20分山梨と一方的な展開で4-0まで差を広げた。しかし、少人数での試合運びのためか、20分過ぎから動きの悪くなった豊友に対しFAMILLEは21分中村、24分永井、25分武藤と立て続けに3点を返し一時は1点差まで詰め寄った。しかし29分に豊友は坂本、中谷が連続ゴールで追いすがるFAMILLEを突き放し今季の2勝目を挙げた。
豊友はこの日のベンチ入りがわずか7人、しかも前後半を通してファールが「0」の戦いには好感が持てる。しかし来季の1部リーグ昇格を想定するならばメンバー数の増強は必須だ。