表題のレポート、とっくに終わった大会だろ!とのお叱り、ごもっともです。
県内のリーグ戦や地域リーグと違い、県選抜のレポートは張り切ってやるぞ!思ってはいたのですが・・・。
やはり良い結果が出なかった大会は気も重く、お伝えするイメージが沸きにくいものですね・・・。
それでも、多くの方に応援していただいていたわけですし、事実は事実としてこのブログには掲載したいと思います。
大幅な遅れで本当に申し訳ありませんが、ご理解をお願いいたします。
(※なお、掲載は原則的に公式記録に基づいた内容にて行いたいと思います。試合当日、現地から速報させていただいたものと時間の経過など異なる部分があるかと思いますがあらかじめご了承ください。)
■第25回全国選抜フットサル大会
会場:石川県金沢市、いしかわ総合スポーツセンター
会場となる、いしかわ総合スポーツセンターは昨年4月に完成した新しい施設でした。
メインアリーナ、サブアリーナ、プールにフィットネスルーム、多目的スペースが一列に配された、大型の建物です。
メインアリーナの広さ、天井の高さは、静岡県内の会場と比較をすると「浜松アリーナより広く(天井は高く)、エコパよりすべての部分で一回り狭いかな」という表現がわかりやすいのではないでしょうか?
県内のアリーナと大きく違うのは、採光のためのガラス部分の広さが圧倒的に広く、また白に近いフロアーの色と併せ、非常に明るい屋内だった事です。まぁ、試合中はすべてのカーテンを閉めてしまいますので関係ないといえば関係ない話ですが。
▼7月17日、金曜日、14:00キックオフ
静岡県選抜 6 vs 2 福島県選抜
大会初戦の対戦相手、福島県選抜は、全国大会初出場。その構成メンバーは若く、失う物はなにもなし!の心意気で静岡に向かってくる事は容易に想像できました。
一方、早朝6:00に浜松をマイクロバスで出発し、約4時間半をかけて会場に到着した県選抜。
移動直後の試合である事や、移動時間の長さなど遠征試合の難しさは充分理解はしていたのですが・・・。
キックオフから、相手ゴール前で安藤、剣持らがシュートチャンスは作るものの、精度を欠き先制点が奪えません。開始6分、静岡ゴール前で与えてしまったフリーキックを一旦は壁に当てて跳ね返しはしたものの、最後は福島県選抜に押し込まれ先取点を奪われてしまいます。
その後の県選抜は向島のシュートがバーを叩くなど相変わらず決めきれず試合が進むと、12分、福島県選抜に追加点を奪われ0-2となってしまいます。
静岡県選抜は、東海選抜の時からそうでしたが、入りの悪さは相変わらずですね。
しかし、2点目を奪われた直後、小池、中澤、安藤、佐野のセットがシンプルな攻撃で反撃開始です。
16分、左サイドから中澤のゴール前への折り返しが相手ディフェンスのオウンゴールを誘い、1-2。直後には、右サイドを駆け上がった中澤に安藤がパス、その落としを安藤がシュートコースに入り自らシュートで2-2。(公式記録は16:00)
同じく16:00には佐野が角度のない位置からファインゴールを決め3-2、あっという間の逆転です。さらに、17分には交代して入ったばかりの門田が決めて4-2で前半終了です。
後半に入り、圧倒的にボールをつなぐ静岡ですが追加点が生まれません。試合時間も残り5分となったころ、中澤が左サイドから中央ゴール前へドリブルで仕掛け、最後まで粘りゴール、5-2。このゴールは結構大事な1点だったと思います。そして最後は39分、ゴレイロからのロングフィードを門田が持ち込みゴール、最終的に6-2のスコアで初戦を終えました。
快勝とはいえないかもしれませんが、大会初戦の結果としては及第点の一戦だったと思います。
また、公式記録上は観客数150人となっていますが・・・地方都市でのしかも平日での開催ですのでしょうがないかなとは思いますが、キックオフ直前のスタンドがこのような状況だったのはちょっと寂しかったですね。150人・・・まぁ、試合を行っていない参加チームの選手、スタッフ全部合わせれば建物の何処かにはいたのでしょうね。
▼7月18日、土曜日、10:00キックオフ
静岡県選抜 2 vs 3 京都府選抜
大会2戦目の相手は京都府選抜です。
関西リーグへ強豪チームを送り込んでいますし、府リーグも今年度はより活性化したりと連盟の取り組みも活発な様子が伺える京都府選抜。
静岡県内のチームとの対戦経験を持つ選手も多く、がっちりマークされての難しい試合が予想されます。
週末、土曜日と言う事もあり、昨日と違いスタンドには選手以外の観客も多く見られる中、静岡のキックオフで試合開始です。(ちなみに公式記録は昨日と同じ150人の観客数。)
立ち上がりからパスはある程度つながるものの、京都府選抜のボール際の厳しいマークでなかなか良い形でフィニッシュまでいけない静岡県選抜。
一方、京都府選抜は時折みせる早いプレスでボールを奪い速攻を仕掛けるなど、一進一退の展開でゲームが進みます。
立ち上がりからの厳しいマークでファールも重ねて行った京都府選抜は5ファールに到達。前半の残り時間も少なくなった16分、京都ゴール右前でゴールを背にボールを受けた井出が、体をうまく使いながらゴールライン際にボールを動かし、角度のない位置から決め待望の先取点を奪いました!
東海選抜(予選)から含め、静岡県選抜が先取点を奪ったのはこの試合が初めてですね!
このゴールの直後には和泉監督はタイムアウトを取り、前半残り時間への指示を徹底、結局前半を1-0とリードして折り返す事となります。
思惑通り、1点をリードして後半を迎えた静岡県選抜ですが、開始わずか3分後の23分、オウンゴールと言う形で同点ゴールを献上してしまいます。
振り出しに戻ってしまったものの、充分試合時間も残っており、再び主導権をとりたい静岡ですが、全体に動きがぎこちなく思い通りの展開に持ち込めません。
そんな中、30分に京都府選抜に逆転ゴールを奪われてしまいます。
さらに、ややパワープレーを意識した攻撃の隙をつかれ、相手陣内からのロングシュートを決められ1-3となります。(34分)
36分に井出が先制点に続くゴールを決め2-3。
その後も惜しい形は何度か作るものの、結局同点ゴールは奪う事が出来ずこのまま試合終了。
東海選抜から含め、初めての敗戦を味わう事になってはしまったが、午後の福岡選抜戦に予選突破を懸けることとなりました。
▼7月18日、土曜日、15:00キックオフ
静岡県選抜 1 vs 3 福岡県選抜
敗れてしまった京都戦と同時に進んだ同グループもう一試合では、福岡県選抜が3-2で福島県選抜に勝利。この時点では京都府選抜-福島県選抜の結果にはよるものの、まだ予選突破の可能性は充分残っていたのですが・・・。
予選突破のための必須条件は、勝利。メンバーの誰もが理解して臨んだ予選最後の試合となった福岡県選抜戦。
福岡県選抜は静岡県選抜に勝てば文句なしの予選突破となるだけに、集中力も高まっているであろうし、京都と同様、地元地域リーグに多くの強豪を送り込むばかりか、新規参入チームも加えてフットサル熱が高い地域の代表だけ合って静岡県選抜にとって簡単なゲームではない事は間違いない。
他のグループだが、地元石川県が勝利を上げ会場が盛り上がっていく中でのキックオフ。(公式記録の観客数は200人。)
この試合のゴレイロは今大会で始めて中森が務める布陣でスタートした訳だが、開始直後の2分、中森にとっては予期しないジャッジからの展開で福岡に先制ゴールを奪われてしまった。
勝つことが最低条件の静岡は、1点のビハインドの後も冷静に試合を進めるものの追いつく事が出来ず試合が進み、前半もまもなく終了と言う19分に、福岡に追加点を奪われてしまった。
先制点もそうだったが、取られてはいけない時間帯での失点を重ねてしまった静岡県選抜。これまでも何度となくこういう逆境を乗り越えてきてはいるものの、全国ベスト4を懸けた試合とあって相手福岡県選抜のモチベーションも高く集中したゲーム運びに、後半もなすすべなく時間だけが過ぎてしまう。
29分には0-3となるゴールを奪われると、小池をゴレイロにパワープレーを展開。終了直前に剣持が1点を返すが万事休す。1-3で大会を終えることとなった。
ここ5年間で、一度だけ東海予選での敗退はあったが、全国へ進んだ大会はすべて決勝戦まで勝ち上がってきた静岡県選抜。
これまで何度となく優勝争いを演じてきた東京と北海道の主力たちが、今季はFリーグでプレーするとあってこの大会には参加できず、静岡有利か!?という声もささやかれていた中でのこの結果をどうとらえるのか?
次年度以降の、この選抜大会の存在が取りざたされている中、各クラブで発揮するパフォーマンスだけでなく、選抜と言う集まりでもレベルを落とすことなくプレーできる心身を備えた選手による白熱した試合こそが、この大会の継続につながる道だと思う。
それぞれの選手が、自分の地元を代表しているのだという強い自覚が静岡より京都や福岡が少しだけ勝っていたのではないか?
終わってみれば、東京都選抜の個人の能力の高さに加え、攻守にわたる組織力が際立った大会となってしまったような気がする。
確かに、サブアリーナで行われていた各チームのウォームアップを見ていても、もっともハードに動いていたのが東京都選抜だったかもしれない。