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思い起こせば、昨年度の第5回全日本女子フットサル選手権 全国大会はエコパアリーナをその舞台に熱戦が繰り広げられましたね。
そのエコパに登場した東海地域の代表は、三重県代表の「member of the gang」と静岡県代表の「Frontier FC」の2チームでした。
今年の全国大会の舞台となるのは、静岡と同じ東海地域、愛知県は小牧パークアリーナ(11/27~29)です。
で、今年の東海地域に割り振られた予選通過枠は?
わずか【1】

この予選通過枠ですが、開催地枠というものがあるわけではなく、地域内でそれぞれの県予選に参加したチーム数の合計で決定されるのです。
静岡の場合は昨年度の予選参加が6チーム、今年度は7チームと増えているにもかかわらず予選通過枠がひとつ減ってしまう事となりました。
東海地域の他県での予選参加数も大きく減っている事はないはずですので、他の地域でさらに予選への参加が増えた地域がある、という事だと思いますが・・・。

いずれにしてもこの予選通過枠【1】を懸け、熱い戦いが行われました。

会場は名古屋市体育館。
参加チームは
愛知県代表→samurai futsal ladies / FUTSAL CAFE’ AREA
岐阜県代表→FALCO GIFU F.S.
三重県代表→member of the gang
静岡県代表→Frontier FC
この4チームによりトーナメント方式で大会は行われます。

準決勝の組み合わせですが第1試合が
【Frontier FC vs samurai futsal ladies / FUTSAL CAFE’ AREA】
第2試合が
【FALCO GIFU F.S. vs member of the gang】
の対戦となります。

▼まずは【Frontier FC vs samurai futsal ladies / FUTSAL CAFE’ AREA】から

Frontier FC

Frontier FC

samurai futsal ladies / FUTSAL CAFE AREA

samurai futsal ladies / FUTSAL CAFE AREA

先の日曜日、東海女子フットサルリーグでgolrira shizuokaと対戦し、思い通りのゲームをさせてもらえず2-3で敗れたばかりのFrontier FC。この日は、ゲームの入りからゴールへの積極さを感じさせる試合運びです。

前半中盤まで無得点の時間帯が続きましたが、10分、左サイド深い位置でボールをキープした(8)安部が対応したディフェンスをかわし角度のない位置からきれいに蹴り込み先制点を奪います。
14分には(2)加藤がドリブルシュートを放つとそのこぼれを(3)川添がしっかり詰めて2-0。

16分にも(10)久保田のシュートのこぼれを(4)小林がシュート、一度はディフェンスに跳ね返されますが再度落ち着いてゴールへ押し込み3-0とリードを広げます。
前半終了間際にsamurai(11)武藤の左からの速攻に(10)杉村がゴール前であわせ1点を返され3-1で前半終了。

後半開始後も前半同様にしばらく得点が動かない時間が続きますが、samuraiは後半8分過ぎと比較的早い時間から(11)武藤をゴレイロにパワープレーを開始。
よりセーフティーに集中して守れていたFrontierは32分、攻めにでた(6)中西の右からのシュートパスをゴール正面で(2)加藤があわせ追加点を奪います。
この1点でさらに前がかりに成らざるを得なかったsamuraiに対し、Frontierは34分相手パスをカットした(4)小林からノーマークで待つ(5)宮本へつなぎ、宮本はこれを落ち着いて決め5-1。
さらに宮本は立て続けに(10)久保田からのパスを受けもう1点奪います。
ここまででスコアは6-1。

ここまではFrontierにとっては、ほぼ、思い通りに試合を進めていたといえるでしょう。

もう、後がないsamuraiは激しいプレスからボールを奪い手数を掛けずに攻め込みます。

37分、Frontierゴール前でのフリーキックを(15)木全が右隅へ蹴り込み6-2。
38分にはやはりフリーキックからの展開で(7)濱田が右サイドへ決め6-3。
この連続ゴールに落ち着きを取り戻せないFrontierに対し、同38分にも(10)杉村から(12)大野とつなぎ左サイドからさらにゴールを奪います。
これでスコアはあっという間に6-4。
しかし、残り数分を何とか凌ぎきったFrontier FCがセットプレーの対応などに課題を残しながらも、決勝へ駒を進めることになりました。

ベテラン(8)安部は積極的にゴールを狙う機会が増えたように思う。

ベテラン(8)安部は積極的にゴールを狙う機会が増えたように思う。

準決勝のこの試合では不発だったが、決勝ではハットトリックを記録した(10)久保田。

準決勝のこの試合では不発だったが、決勝ではハットトリックを記録した(10)久保田。

セカンドセットでの宮本とのコンビネーションが良く機能していた(2)加藤。準決勝、決勝とも1ゴールを記録した。

セカンドセットでの宮本とのコンビネーションが良く機能していた(2)加藤。準決勝、決勝とも1ゴールを記録した。

昨シーズン途中から、主戦力としてピッチに立つ機会が多い(3)川添。

昨シーズン途中から、主戦力としてピッチに立つ機会が多い(3)川添。

実質1枚だけのゴレイロとしてゴールを守る(1)清水。前半はまずまず安定したプレーだったが、終了間際の3失点には課題を残した。

実質1枚だけのゴレイロとしてゴールを守る(1)清水。前半はまずまず安定したプレーだったが、終了間際の3失点には課題を残した。

 

▼【FALCO GIFU F.S. 1 (2 PK 3) 1 member of the gang】

FALCO GIFU F.S.

FALCO GIFU F.S.

member of the gang

member of the gang

昨年の全日本選手権に出場していた戦力がオフシーズンにごっそり抜け、さらに怪我人を多くかかえるgang。
対するFALCOは選手の入れ替わりもなく、メンバー数も充実して臨む今シーズンです。

ロングフィードを多用しシンプルにゴールを目指すgangに対し、丁寧にボールをつなぎ攻めるFALCOの試合は、どちらも再三にわたりゴール前で決定的なチャンスを作り出しますが、お互い最後を決めきれず0-0のまま前半を折り返します。

後半開始早々の21分、今季キャプテンの座こそ若手の(4)伊久間に譲り渡してはいるものの、実質チームを引っ張り続けるベテラン(11)小山が先制点を奪います。
その後の展開は前半同様、お互い決定機を決め切れないまま進みますが、gangにとって想定外の事態が30分に起こってしまいます。
右足からの強烈なシュートが武器でディフェンスにも強さを発揮していた(14)上杉に、この試合2枚目のイエローカードが示され退場処分となってしました。
この後2分間の数的不利を何とか守りきりたかったgangですが、FALCO(19)深尾に決められてしまい試合は振出しへ戻ります。
スコアこそ振出しへ戻ったものの、やはりgangにとってはただでさえ選手層の薄い状態でのこの日のゲームですので、さらに戦力を失った事で各選手にとって目に見えない部分での負担も多かったかもしれません。
それでもgangはベテラン(11)小山、(9)田中、(10)瀬口を中心に頑張ります。

FALCOは試合時間を数分残して5ファールに達し思うようなプレスが掛けられずgangの攻勢を受けますが何とか凌ぎきり、試合は前後半の20分づつを終え1-1の同点、5分ハーフの延長戦へと進む事に。
5ファールを持ち越すため、FALCOとしては思い切ったプレスが躊躇される状況が継続、一方のgangも長時間ピッチに立つ選手が多く、知らず知らずに疲労も蓄積、あと一歩のところでボールに届かない場面が多く勝ち越しゴールを奪えないまま試合は進み、結局、延長戦は互いに無得点で終了、決勝進出を懸けたPK戦へと入ります。

gangの先行で始まったPK戦は4人目までで互いに2人が失敗という状況で進み、迎えた5人目、gangはゴレイロの瀬口がキッカーをつとめ見事ゴール。そして自らがFALCO5人目のシュートをセーブし、苦しみながらも決勝への切符を掴み取りました。
この試合、どちらのチームにとっても「あそこで決めていれば・・・」との悔しさが何回も思い起こされる試合だったでしょう。それほど互いに決定的なチャンスを潰しあった試合でした。

FALCOの中心選手(7)加藤にプレッシャーを掛けるgangを引っ張る(11)小山。

FALCOの中心選手(7)加藤にプレッシャーを掛けるgangを引っ張る(11)小山。

FALCO(8)畔上とgang(9)田中。どちらも経験豊富なプレーヤーだ。

FALCO(8)畔上とgang(9)田中。どちらも経験豊富なプレーヤーだ。

FALCO(16)川上の決定的とも思える攻めに冷静に対応するgangゴレイロ(10)瀬口。

FALCO(16)川上の決定的とも思える攻めに冷静に対応するgangゴレイロ(10)瀬口。

gang(14)上杉の突破。右足から放たれる強烈なシュートが武器だったのだが・・・。

gang(14)上杉の突破。右足から放たれる強烈なシュートが武器だったのだが・・・。

gang(14)上杉に、この試合2枚目のイエローカードが出され退場処分となってしまった。

gang(14)上杉に、この試合2枚目のイエローカードが出され退場処分となってしまった。

岐阜代表のFALCOと三重代表のgangの一戦を観戦する紳士二人。

岐阜代表のFALCOと三重代表のgangの一戦をスタンドから観戦する紳士二人。

 

▼3位決定戦
【samurai futsal ladies / FUTSAL CAFE’ AREA 5 vs 3 FALCO GIFU F.S.】
(※ゲーム詳細は割愛させていただきます。ご了承ください。)

▼決勝戦
【Frontier FC 6 vs 3 member of the gang】
gangにとって、少人数しかもベテラン勢中心とあって省エネで決勝戦へ進みたかった準決勝で、試合巧者FALCOの前に苦戦し延長での10分間を余分にプレー、さらに攻守に期待の上杉を出場停止で欠く状況で臨まねばならない決勝戦です。

この試合、キックオフからFrontier FCは(8)安部、(7)石川、(4)小林が積極的にシュートを放ち攻勢に出ます。
gangは立ち上がりの難しい時間を何とか耐えると、4分、ハーフラインを越えたあたりの右サイドから(4)伊久間がロングシュート(あるいはゴール前へのフィードか?)を放つと、そのボールが直接Frontierゴールに吸い込まれgangが先制点を奪いました。
Frontierは直後の5分、(3)川添のドリブルからのシュートがgangディフェンス陣にあたりこぼれたところを、しっかり詰めた(2)加藤が蹴り込みあっけなく同点に。
しかしgangも直後の6分、ゴレイロ(10)瀬口からのロングフィードをゴール前で(3)後藤が頭ですらしゴール。
再び、gangがリードを奪います。
ここからFrontierは立ち上がり以上の攻勢を仕掛けシュートを連発しますが、gangの捨て身のディフェンスでゴールが奪えません。
gangは瀬口のロングフィードに小山が走るいつもの攻めで時折反撃に出ます。
12分にはgangがタイムアウト。gangにとっては休息の意味合いもあったタイムアウトだったかも知れませんが、Frontierにとってはgangディフェンスを崩すための意思統一を図るのに都合が良い時間帯でのタイムアウトとも言えるでしょう。
タイムアウト明けの16分、Frontierは(7)石川が自慢のスピードで右サイドを突破、その折り返しを(10)久保田が確実にあわせ同点ゴールを奪います。
さらに久保田は18分に自らドリブルで持ち込みそのままシュート、逆転ゴールをgangゴール内の左サイドネットへ突き刺します。
Frontierは初めてリードしたこの時点でタイムアウトを取り、前半残り時間での戦い方を確認、直後の19分に(5)宮本の長いドリブルに(2)加藤がサポート、宮本から当てられたボールを加藤は難しい体勢ながら完璧な落としでゴール前へ走り込む宮本へリターン、これを宮本が豪快に決め前半を2点差をつけて終了する事になりました。
 
後半に入るとFrontierのボール支配率が圧倒的となります。
gangは自陣に押し込められた形で小さく守りに徹する事になりますが、逆にディフェンス重視になったことでFrontierは追加点を奪えないまま35分まで試合が進みました。
そして35分、Frontierに待望の追加点が生まれます。
gangが自陣左サイドのコーナー付近まで追い込まれた状況で行った無理なボールキープを見逃さなかった(8)安部がボールを奪うと、ゴール前へ走りこんだ(10)久保田へ正確なパス、これを久保田が確実に決め5-2とリードを広げます。
久保田はこのゴールで決勝戦でのハットトリックを達成。
あきらめないgangは36分に(3)後藤がこの日2点目を奪い追いすがりますが、37分には(3)川添がパスカットから前がかりになっていたゴレイロをも置き去りにして無人のゴールへダメ押しとなる6点目を奪い試合を決定付けました。
Frontierが昨年に引き続き全国の舞台へ進む事となりました。gangは5年連続での全国大会を逃す結果となりました。
キャプテンとしての重責を果たした(4)小林。

キャプテンとしての重責を果たした(4)小林。

(8)安部。決勝でのゴールこそなかったが、仕掛けどころを見極める試合勘は見事。

(8)安部。決勝でのゴールこそなかったが、仕掛けどころを見極める試合勘は見事。

準決勝、決勝共に持ち味を生かした攻撃で貴重なゴールを記録した(5)宮本。

準決勝、決勝共に持ち味を生かした攻撃で貴重なゴールを記録した(5)宮本。

 
 
試合後、gangメンバーはそのままサポーターへのあいさつに向かいましたが、gangキャプテン伊久間はこの場で言葉を詰まらせ、悔しさを滲ませていました。
また、試合直後にもかかわらず、話を聞かせてくれた(9)田中は「メンバー数や準決勝での疲労を考えもう少し守備的な戦い方は頭になかったのか?」の問いに「ディフェンスの意識はあったんですよ。先制した時点でも、再度リードした時点でも・・・。瀬口を基点にみんなが走って攻めるのがgangのスタイルだし、そういう攻めが自分たちとっての守り方でもあるし・・・。ただ、そういうスタイルを変えるつもりはありませんでした。」と答えてくれました。さらに、
▼決勝では出ずっぱりで疲労も相当では?
「最後のほうは声が出なかった。ディフェンスしながら休ませてもらった時間もありますが、攻撃が人任せになってしまう事が多くって・・・。もっとサポートできればよかったんですが。後半の2失点は取られ方が悪かった。いらない失点ですよね・・・。疲れ、つらさを自分たち(ベテラン組)が表に出してはダメだと思う。若手の選手たちも不安に思ったりしますから。最後まで全員が楽しさを忘れずに試合をやりきるのがgangですから。この試合で美希((3)後藤)が2点取ったことは本当に嬉しいです。」
▼今季はメンバーの動きがあり、チーム作りが大変だったのでは?
「これまでは、点が取れる選手がいたり、個人で打開できる選手がいたりだったのですが、今年はそういう選手が抜けたことで、チームとして何をするかというのが求められていると思う。怪我で出れなかった選手や上杉(前の試合で退場処分のため出場できず)がいたら、どんな試合ができていたのかなと・・・とにかく今年は未知数な部分が多いチームなので。」
と、しっかりした受け答えをしていただきました。
 
さらに昨年度までのキャプテン(11)小山は「今年度のはじめの時点では、公式戦に参加できるか出来ないかの心配をしなければならないチーム状態だったことを思えば、集まってくれたメンバーでこれだけ戦えて、みんな良く頑張ったのかな、と・・・。ただ怪我で出れなかった仲間などと次の試合(全国大会で)が出来ればもっと良かったんですけどね。でも、フロンティアさん相手にこれだけやれて今後の東海リーグなどへ向けて自信にもなりましたよ。」と話してくれた。
そして最後に「自分が点を取ること以上に、今日のゲームで美希が点を取ってくれたことが本当に嬉しいし、チームも盛り上がる事が出来ると思う。」と、先に話を聞かせてくれた田中と同様に、チームメイトの成長に喜びを隠さなかった事が印象的でした。
決勝で2ゴールを奪ったgang(3)後藤。

決勝で2ゴールを奪ったgang(3)後藤。

 
優勝したFrontier FCの今季のキャプテンを務める(4)小林は「優勝できたことは素直に嬉しいです。全国を目指してやってきたので、これでやっとスタートラインに立てるな、と感じています。先週、東海リーグで負けた事で、もやもやしたものがあったんですがDVDを見ながらのミーティングなどで全員が必要な事、やらなければならないことを再確認して臨めた事が良かったのかも知れません。でも、やっとスタートラインにたどり着いただけで、これからが大切だと思います。11月の全国大会に向け、さらに頑張ります。」と話してくれました。
表彰式後のフロンティアのみなさん。全国でも頑張ってください!

表彰式後のフロンティアのみなさん。全国でも頑張ってください!

全国大会は11月27日~29日、愛知県小牧市、パークアリーナ小牧を会場に開催予定です。
Frontier FCのみなさん、全国の舞台でも頑張ってください!

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