今季の東海1部リーグは、この【第8節】を含め、各チーム残り3試合、エコパアリーナを使用しての開催は今回が最後となります。
この日の対戦カードは、静岡県勢同士の2試合が予定されているとあって、県内チームのサポーターも多く観戦に来ていましたね。
開催日の試合速報からはだいぶ間が開いてしまいましたが、写真を中心に3回に分けて簡単なレポートをご紹介したいと思います。
▼DANNY FC/Emerson vs Praia Grande
今年度、チーム体制が変わり、ほぼ真新しいチームでスタート、その後、急成長を見せるDANNY FC。
勝ち負けの結果だけで見れば今季わずか1勝ではあるが、試合内容に関してはシーズン序盤とはまったく別チームといっていいほどのパフォーマンスを披露できるようになった。
一方のPraia Grandeは前節に後期リーグの大一番となったGANG戦を7-5と勝利し、昨年逃した東海制覇をはっきりと視野に入れて臨むこの第8節だ。
前期での対戦では6-0とPraiaが完封勝利を納めてはいるが、急成長を見せているDANNYが相手だけにPraiaとしては気の抜けない一戦である事は間違いないだろう。
DANNYのキックオフで始まった試合は、Praiaのポゼッションがやや高く進みはするものの、本来のPraiaらしい全員が連動する流れが作れずゴールが奪えない。
DANNYもスピードを生かした速攻から時折ディフェンスの裏を取りPraiaゴールに迫るが、得点を奪えないまま試合は進む。
そんな攻防が続いた17分、DANNYゴール前でのこぼれ玉をPraiaの渡辺友博(21)が蹴り込みようやく先制点を奪った。
渡辺友博にとっては、前期の同じカード、三重県ゆめドーム上野で行われたDANNY戦以来のゴールとなる。
結局、前半は両チームあわせてこのゴールだけで終了、後半へ折り返した。
後半開始わずか2分、DANNY斉藤(11)がPraiaのプレスが甘くなった一瞬の隙を突き同点ゴールを決める。
皮肉にも、このゴールで目が覚めたのか、これ以降のPraiaのプレスは本来の速さ、強さを取り戻した。
後半のPraiaのファールカウントは、最終的に5個に達しはしたが、自分たちに足りなかったものをしっかりと理解し修正した結果であり、決してラフなものではなかった。
良いプレスで高い位置からボールを奪うことができるようになってからは、フィニッシュまでのスピードもあがり、DANNYは防戦一方となる。
その後、試合は26分に野島(17)が中央突破から勝ち越しゴールを奪うと、27分には五味(15)、33分に栗原(11)、35分に大浜(19)、そして39分に再び五味が決め、6-1でPraiaが勝利した。
Praiaはこの日の1失点を機に、来週末に迫った全日本選手権への静岡県予選であるK-MIXカップ、そしてもちろん東海制覇へ向け、さらに集中力が高まったのではないだろうか?
一方、後半、同点ゴールを奪うまでのDANNYはすばらしかったと思う。
シーズン当初と明らかに違うのは、フットサルの守り方を身に付けてきたことだろう。
ゴールを奪うセンスを持った選手が多いだけに、守備から攻撃、攻撃から守備の切り替えを自分たちのリズムで行えるようになれば、良いゲームができる時間帯がさらに長くなるだろう。
DANNYは、来季の東海1部残留のためには、2部リーグ上位チームとのプレーオフを回避できない状況ではあるが、今季の残り2節でさらなる成長をし、是非、来季も東海1部で戦って欲しいと思う。