ウイダーFリーグ第31節アグレミーナ浜松対デウソン神戸が1月17日に浜松アリーナで行われた。
アグレミーナ浜松は1/4に墨田セントラルで開催された大阪戦で劇的な試合展開で後期初勝利を挙げた。
続く1/5の湘南戦では接戦となったが惜しくも1点差で勝ち点を逃した。
前節の名古屋戦では敗れはしたものの最多得点記録を更新し今節でのホーム初勝利に期待が膨らんでいた。
対するデウソン神戸は前期9位、後期は現在4位と1つも落とせない試合が続いている。
今シーズンの順位や戦績は伸び悩んでいるもののタレントを揃えた好チームであるとこは間違いない。
また浜松には神戸に在籍経験のある選手がいると共に神戸にも静岡にゆかりのある選手が数人顔を揃えた。
浜松のスタメンは赤窄(GK)、松本、三輪(C)、蓮池、江藤。
神戸のスタメンは森(GK)、渡井、川崎、西谷(C)、相井。
キックオフ開始直後、浜松は蓮池が持ち込んでミドルシュート。
これは惜しくもバーの上に外れたが積極的な立ち上がりとなった。
しかし神戸はこれに動揺すること無く攻勢をかける。
相井のシュートを皮切りに序盤から激しいプレッシングを仕掛ける。
浜松は蓮池のシュート以降なかなかシュートまで持って行く事が出来ない。
神戸は4分、左から右サイドを駆け上がった森にワイドに展開。
曽根田が追走したが一瞬マークがルーズになった隙を見逃さず森がそのまま持ち込み逆サイドネットへ流し込み先制点を奪った。
神戸は前線でキープ出来る選手達が数人いる利点を生かし厚みのある攻勢を仕掛け続けていた。
これを須藤が壁とGK赤窄のニアサイドに強烈なシュートを直接蹴り込み追加点。
早い時間帯で点差を広げる。
神戸は原田、岡崎、相井が次々と浜松ゴールにシュートを浴びせるがGK赤窄も果敢な飛び出しでなんとか防いでいた。
浜松はカウンターを仕掛けたところを奪われてしまい逆にカウンターを食らってしまうが剣持がゴール前ギリギリでクリアする。
このプレーで剣持は一時ベンチに下がって三輪と交代する。
11分、神戸の渡井が自陣深い位置でボールを奪取。
長い距離をドリブルで運びパスを出すと森が右サイドの相井に展開、走り込んだ渡井が中央でパスを受けてゴールに流し込んだ。
3点差をつけられた浜松はセカンドセットで好機を作る。
剣持から展開されたパスを松浦が左サイドから中央に走り込んだ小池にパスを通すも一歩届かず。
神戸から移籍してきた江藤もシュートチャンスを探って前線でボールを呼び込んでいく。
CKからの原田のダイレクトシュートはポストを叩き追加点を奪うには至らないが完全なる神戸ペースだ。
岡崎、相井、山蔦らのキープから西谷、渡井、稲田らアタッカー陣が幾度となく好機を作っていた。
浜松はゴール前のFKから剣持、江藤と連続シュートを放つも枠を捉える事が出来ない。
そのまま前半は3-0で神戸リードして終えた。
前半に比べてパスも前線で回り初めCKを獲得。
そのCKから剣持がミドルシュートを放つも枠を捉える事が出来ない。
24分にはCKからボールを受けた山蔦が岡崎にPIVO当て。
岡崎がうまくタメを作って流したボールに山蔦が走り込みダイレクトでゴールを決めた。
残り時間8分、曽根田をGKにしてパワープレーを開始する。
開始早々から小池を中心にリズムよくパスを回しシュートチャンスを多く作った。
そして3分には小池の中央からのシュートを最後は松本はゴール前で押し込み1点を返す。
三輪のディフェンスでファイルを与えてしまい第2PKになるも岡崎のシュートはGK赤窄がストップ。
この日の浜松のパワープレーはシュートチャンスが多くゴールの可能性を感じさせる内容だったが追撃も1点で留まりタイムアップ。
4-1で神戸が浜松に勝利した。
浜松のホームゲーム初勝利のチャンスは次節の大分戦での今シーズン最後のホームゲームのみとなった。
アグレミーナ浜松/保田監督
「ホームゲームが残り2試合の内の1試合という事で勝利を狙っていました。ここ3試合で理想には近づいてきていただけに今日のゲームは内容の悪い試合になってしまい申し訳ないと思っています。」
「敗因としては攻守の切り替え、人数のかけ方、DFからOFの切り替えなどの部分で相手が上回っていました。立ち上がりからの連続失点、しかも悪い形だったのでリズムが作れませんでした。」
「次節のホーム最終節に向けてチーム状態は決して悪くないと思ってます。今日の試合が悪かった事は確かですがもう一度良い状態で臨めば大分戦で良いゲームが出来ると思います。」
アグレミーナ浜松/三輪選手(C)
「試合の入り方の悪さとDFの寄せの遅さがこのような結果に繋がってしまいました。しかしこの2.3試合の状態は決して悪くはないので練習から集中して次節に挑みたいと思います。」
デウソン神戸/小川監督
「とにかく勝ち点が取れて良かったです。前半からギアを入れて走りました。早く点も取れていい状態で後半に入れました。少し押し込まれた時間帯もありましたが我慢して守れていました。パワープレーのディフェンスもしっかり奪いにいけていたので良かったです。しかし返すことは出来なかったのでもっと練習で選手とコミュニケーションをとって準備をしていきたいです。」
デウソン神戸/西谷選手(C)
「1点目から4点目までウチらしさを出せました。後半が少し課題が残ったのがプレスが少し落ちてしまった部分です。前半のように後半も戦いたかったので継続出来るようにしていきたいです。とにかくチームには勝ち点3が必要だったので良かったです。」
浜松は次節今季最後のホームゲームを同じ浜松アリーナで迎える。
対戦相手は現在後期2位と好調の大分。
ここ数試合調子を上げていたのも事実だが今節でその調子の良さを見せれなかったのも事実。
現在のチーム状態の真価は今季最後のホームゲーム初勝利のかかったゲームで問われる事となった。
●アグレミーナ浜松 1-4 デウソン神戸
4分 森(神戸) 0-1
7分 須藤(神戸) 0-2
11分 渡井(神戸) 0-3
24分 山蔦(神戸) 0-4
34分 松本(浜松) 1-4
写真・レポート:奥山泰博
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