第3日第2試合 バサジィ大分 7 vs 2 アグレミーナ浜松
昨日は神戸との撃ち合いを制した大分と、町田を相手にクラブ創設以来初完封となるスコアレスドローだった浜松の対戦。大分、浜松ともメンバーの入れ替えはなかった。
2分、大分が先制。左ライン際を突破した仁部屋和弘のシュートパスを、ファーの森村孝志が合わせた。
浜松はセカンドセットに和久田章太を起用。徐々にボールキープの時間を増やす。大分は7分、鋭いカウンターから田村龍太郎が持ち上がりシュートパスを放つが、逆サイドの森村には一歩合わず。
7分、浜松が追いつく。セットの入れ替わりの途中だった。「古巣対決」となる中村友亮が左から斜めにドリブル。左サイドライン際でパスを受けた野嶋倫が相手ゴレイロの股を抜くシュートを決めた。
その後は大分の時間帯。11分、森村のカウンターのドリブルから、こぼれを拾った小曽戸允哉がグラウンダーのシュートを右隅に決めた。浜松は中村のドリブル、小池良平のパスなどから何度もチャンスをつくり出すが、3回の枠内シュートはすべて大分ゴレイロの青柳佳祐にストップされる。
前半終了間際、大分が3点目。足を滑らせた浜松・松本行令から小曽戸がボールを奪い、そのまま右足トウでゴールにたたき込んだ。前半はこのまま3対1で終了した。
後半は立ち上がりに浜松がチャンスを作る。江藤正博が立て続けに枠内シュートを放つが、すべて青柳に止められる。
22分、大分に追加点。右サイドキックインから、ディドゥダが「チョンドン」で強烈なシュートを突き刺した。30分あたりから球際の勝負を制するようになった大分は、前に圧力をかけ続ける。31分、自陣から小曽戸がドリブルで持ち上がり、左の北嶋佑一がだめ押しの5点目を決めた。
浜松は直後に曽根田をゴレイロにしてパワープレーを開始。35分に松本のシュートから曽根田が押し込んで1点返すが、その後パワープレー返しで2点を失う。
ゲームは7対2で決した。大分は2連勝の滑り出し。浜松は第3節の浦安戦で初勝利を狙う。
浜松・保田健二朗監督コメント
「結果として大差で負けてしまった。要因はオフェンスでいえば、ゴールに対する意識。ディフェンスではボールに対してのアプローチ。数的不利で取られたものばかりではない。同数で取られたのはなぜか。ボールへのアプローチが正しくなかったということだろう」
―昨年に比較してチーム力は向上していると思うか
「日本代表の2人が入ったことで選手の意識に変化がある。来ていないメンバーを見れば、昨年以上に競争が起きていることがわかると思う」
―今シーズンの目標は
「やる以上はトップを狙う。まずはプレーオフ進出を目指す」
浜松・三輪修也主将コメント
「決めるところで決めていれば違う形になった。大分は隙がなく、しっかり決めてくる。次の試合では自分たちが決めるところを決め、守るところを体を張って守りたい。一人一人がしっかり意識しなくては、上の相手に勝つのは難しい」
大分・吉武茂郎監督代行コメント
「監督がいない中、開幕2連勝できた。優位に前半を進め、後半になっても選手は集中を欠かさずに臨んでくれた。昨日出た課題を踏まえて、良いゲームをしてくれた」
大分・小曽戸允哉主将コメント
「2連勝したが、課題は多く見つかったが、次の大阪線までに修正して臨んでいきたい」
―課題とは
「一番は自分たちがリードしているときの戦い方。失点した後のリズムをつくれない。自分たちが失点しても、ボールポゼッションを高めることに集中したい」
現地レポート:橋爪 充
掲載:フットデ静岡
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