Fリーグpowered by in ゼリー第4節アグレミーナ浜松対エスポラーダ北海道が7月14日に浜松アリーナで行われた。
現役日本代表の川原、中村らを補強した浜松はシーズン開幕戦をクラブ初の無失点で勝ち点1を獲得。
しかし続く第2節、第3節と連敗となり今季のホーム開幕戦を迎えた。
上位進出を果たすためには今節でホームゲーム初勝利をして波に乗りたい重要なゲームとなった。
その初勝利を目撃するべく浜松アリーナには1200人を超える観客が集まった。
対する北海道は川原と同じく現役日本代表ゴレイロ関口を擁する好チーム。
日本を代表する両チームのゴレイロ対決も注目を集めた。
前半中盤まで浜松は川原を中心に良い守備を見せ、時折カウンターでチャンスを作った。
2セットに分けて選手をスイッチしながら投入する浜松は中村、野嶋の素早い動きでアクセントをつけ先制点を狙う。
CKからの田中のヘディングシュートがポストに当たるなどあと1歩という場面が増えていく。
しかし前半12分、北海道は左サイズのスペースを室田(祐)が持ち上がり中央の水上にパスを送る。
水上が反転しながら放ったシュートは1度は川原がセーブするも跳ね返りを水上が粘りゴール天井に押し込んで先制点を奪った。
前半で追いつきたい浜松は幾度となくゴールに迫るが北海道のゴレイロ関口の好セーブもあって1点ビハインドで前半を折り返す。
後半キックオフから38秒で同点ゴールが生まれる。
浜松は川原の素早いスローイングが左サイドの中村へ、2人の選手を引きつけて逆サイドを駆け上がった曽根田にパスを送る。
これを曽根田がダイレクトで流し込み後半開始早々に試合を振り出しに戻した。
昨季までは後半に失速してしまう印象があった浜松だがこの日はタイムアップまでチーム全体のパフォーマンスを維持した。
逆転を狙う浜松はゴール前に人数をかけて攻めていくが松本、野嶋らのシュートは惜しくも阻まれてしまう。
押し込まれてても効果的なカウンターを繰り返していた北海道は31分にルーズボールに飛び出した川原の隙をついて中央に折り返し、そこに詰めていた高山のゴールで再び勝ち越しに成功する。
直後の33分、浜松は江藤の鋭いミドルシュートですぐさま同点にする。
気迫で引っ張るベテラン選手がチームの息を吹き返えさせる1発を決めた。
会場に駆けつけたファンからは勝利をたぐり寄せる逆転弾を期待してコールの大きさが増していく。
しかし34分、ゴール前中央でFKを得た北海道がテクニカルなアクションで最後は十川が左足で突き刺し三度目の勝ち越しゴールを決める。
5ファイルが後半中盤には溜まってしまった北海道。
1度だけ訪れた第2PKのチャンスに浜松は曽根田をキッカーとするが北海道ゴレイロ関口が気迫の顔面セーブを見せた。
浜松は後半終盤でも運動量が落ちない中村や仕掛けの緩急が特徴の野嶋、そしてスピードと高さがある松浦らが前線で奮闘するも北海道ゴールをこじ開けることが出来ない。
最後は曽根田をゴレイロにてパワープレーに出たがスコアは動かずタイムアップとなり、ホーム開幕戦勝利を惜しくも逃してしまった。
昨季に比べて戦力補強の影響もあってチーム力が向上しているのは明らかだったが結果だけが出せなかった。
アグレミーナ浜松公式サイトにて>>>第4節 vs.エスポラーダ北海道戦 監督・主将コメント
そして昨日速報をお届けしたとおり記者会見後、クラブより保田健二朗監督の無期限休養が発表された。
昨日の当サイトによる速報はこちらから>>>浜松保田監督、無期限休養へ
アグレミーナ浜松公式サイトにて>>>監督 保田健二朗の休養及び監督代行について
次節からは渡辺義朗コーチが監督代行として指揮を執り、和泉秀実社長がコーチとして補佐する。
クラブ関係者は「成績不振が理由ではない。早期復帰を望んでいる」と話した。
今節惜しくも敗れはしたものの保田監督のチーム作り、また采配は確実にチームの士気を高める効果的なものだったと言える。
長いリーグ戦が続いていく中、今後のクラブの動向にも注目していきたい。
アグレミーナ浜松 2-3 エスポラーダ北海道
12分 水上(北海道) 0-120分 曽根田(浜松) 1-1 31分 高山(北海道) 1-2
33分 江藤(浜松) 2-2
34分 十川(北海道) 2-3
写真・レポート:奥山泰博
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