今年5月のAFCフットサル選手権2014を制覇した日本代表!
その大会後では初となる、フットサル日本代表候補によるトレーニングキャンプが昨日(9/1)よりエコパアリーナにて行われています。
「1年ぶりの代表トレーニングキャンプ@エコパ」その初日に会場へ出掛けることができました。
Fリーグの開催週末開けではなかったものの、練習そのものはリカバリー的な、いわゆる軽めのレクリエーショナル的な要素の入ったものばかり。それだけに最初から最後まで笑いの絶えない珍プレー連続の楽しいキャンプインとなりました。また、今回のトレーニングキャンプ直前まで行われていた「AFCフットサルクラブ選手権中国2014」で見事優勝した名古屋オーシャンズからの招集選手5名は一部別メニューのキャンプ初日となりました。
練習に先立ち、全員が輪になって行った顔合わせの簡単なミーティングでは「こうして集まることが今回のキャンプの最大の目的であり重要なことなのだ」と選手たちに話したミゲル監督、その後も新しいメディカルスタッフの紹介や、新規招集選手いじり(?)など、楽しいやり取りが続きます。
個人的に最も興味深かったのは、男女フットサルの代表の好成績に触れ「自分たちが現時点でアジアのチャンピオンなのだ!俺たちは強いのだ!」と達成感に浸ることも大事なのだと話します。
日本的には「謙虚さ」が尊ばれる国民性からか、スタートラインに戻って「ゼロからの再出発!」と言った感じの切り替えが口にされやすい環境ではありますが、「自慢・自信・達成感」を継続させることの重要性をあえて口にしたミゲル監督、「日本人特有な国民性」を読み取った上で、代表選手に求めたいある種の「メンタルトレーニング」の一つではないかと感じました。
さらに「でも、(自慢するのは)ほんの僅かね!」と付け足すあたり、逆に「日本人的なミゲル監督」を感じた瞬間でもあります。
さて、初日の練習終了後、ミゲル監督に少しだけお話を伺いましたので、フットデ静岡の読者のみなさんにお知らせさせていただきます。
▼代表活動が再開されました。現時点での代表活動の目的などは?
・・・アジア制覇の後、最初のキャンプとなりますが、こうして集まることが最も重要なことだと考えています。具体的な目標では、大きな、長期的なものではなんと言っても2年後のアジアフットサル選手権で間違いありません。ワールドカップへの出場権もかかる大会ですからね。短期での目標というか活動では、毎年、年度末に実施している欧州遠征やそれ以外にも比較的早い段階で、いくつかの国際大会へ参加を予定しています。どれもワールドカップに匹敵するほどの強豪が顔をそろえる大会になりそうなので楽しみです。
▼今回の招集メンバーについて、今後のチーム作りのコンセプトが表れたものなのでしょうか?
・・・現時点ではあくまでも日本代表の中核を形成するのはアジア制覇時のメンバーと考えています。今回のキャンプではその中の4名が参加していませんが、少し大きなくくりで活動を行うために新たな選手を招集しているということです。今回招集された以外の選手も、何人か自分のリストに名前が挙がっている選手もいます。丸々2チームが編成できるくらいの規模で進めることができればと言う想いもあります。
▼いろいろな選手を試したいと?
・・・先ほども話しましたが、次の大きな目標は2年後のアジア選手権になるわけですので、(アジア・インドアゲームスなど)主だった大会のない来年は、チームの成熟期間に充てたいと考えています。その過程でいくつかの国際大会への参加を重ね、優勝経験を持った選手と新たな若手などをおりまぜたチーム作りを目指します。トレーニングマッチを含め、若手だけで試合を行うことはしませんし、あくまでもこれまでのメンバーとの編成の中で国際試合の経験値を高めさせたいと思います。
▼新規招集選手と言えば、新しいFリーグのチームの一つ、フーガすみだから、宮崎選手が代表初招集となりましたが?
フーガすみだは関東リーグの時からFリーグでやっていける実力あるチームだと感じていましたし、宮崎選手のポテンシャルにも注目していました。招集については、やはりチームの戦いの場がFリーグに変わり、より厳しいゲーム環境に身を置くことになったからというのが招集理由の一つでもあります。
▼そのフーガすみだを含め、今季、Fリーグに新たな2チームが加わり12チームとなりました。監督から見たFリーグとは?
・・・(今回のチーム数の増加も含め)非常にポジティブに捉えています。フットサルのトップリーグは絶対に必要ですし、高い水準の選手が競い合うことで全体の競技レベルが上昇するでしょう。できることなら16チーム程度まで規模が拡大した中でも、最高水準のゲームが繰り広げられるようになればと思っています。また、プレーオフのシステムなども(現在の変則的なものから)検討の余地があるのではと思っています。いずれにしてもFリーグの活性化は代表活動にとっても重要なことに間違いありません。
と、ここまで簡単にミゲル監督のお話をご紹介させていただきました。
この後、他の記者の方からの質問にいつも通り丁寧に答えるミゲル監督、サッカーの日本代表監督、アギーレ氏に話が及ぶと、すでに顔合わせを済ませたことや、コーチスタッフとの交流秘話を惜しげもなく話されていました。
もしかしたら?!ですが、ミゲル監督は、日本滞在の先輩監督として、日本人の国民性や日本人選手特有の精神的な部分を伝える貴重なアドバイザーとなり「アギーレ・ジャパン」の隠れた、そして貴重な戦力としても活躍するかもしれません!な~んちゃって!!
と言うことで、今回の記事を終了させていただきます。が、「ぱっ」と浮かんだプレゼント企画を次の記事にて発表させていただきます!
ご期待ください!!
それではフォトギャラリーをどうぞ!