◆開催日:2015年9月13日(日)
◆会場:愛知県・テバオーシャンアリーナ
◆試合時間:前後半20分、ハーフタイム10分
◆写真・文/橋爪充
東海フットサルリーグ1部2015シーズンの前半の山場とも言える一戦は、名古屋オーシャンズサテライトがロボガトFCを振り切った。名古屋サテは4連勝とし、単独首位に立った。
Fリーグの2試合と同日同会場開催となった〝愛知県頂上決戦〟は、スペシャルマッチの色彩を帯びていた。開幕戦は両チーム10対0で大勝。ともに3連勝で顔を合わせた。
先手を取ったのは名古屋サテ。5分、右キックインから藤巻孝平が右足を振り抜くと、弾丸シュートがゴール左上隅に突き刺さった。好セーブを続けたロボガトのゴレイロ石原一平も反応したが、ボール速度が上回った。
ロボガトは「(三輪)修也くんが入ってくれたおかげでバリエーションが増えた」(寺本真也監督)というセットプレーに活路を見いだす。11分過ぎから相手陣のキックインで、何度か惜しいチャンスを作り、得点のにおいを漂わせると12分、三輪の右CKを相手DFの間に入り込んだ西森磨彦がジャンピングボレーをたたき込んだ。
前半は1対1で終了。球際の激しい攻防が続く、首位決戦にふさわしい熱戦になった。
後半、存在感を発揮したのがトップチームにも帯同する名古屋サテの齋藤功一。最後尾から前にボールを預けて、前線に進出するプレーを何度も見せる。
22分、平田マサノリへのピヴォ当てから勝ち越しゴール。33分には左サイドハーフライン付近で相手のパスを奪うと、そのままドリブルで前進しゴレイロを引きつけて冷静に蹴り込んだ。緊張感がピンと張り詰めるピッチ上で、一人平常心を保っているかのようなプレーでチームに3点目をもたらした。
ロボガトは4対1となった35分から山本雄志をゴレイロに据えてパワープレーを敢行。35分に三輪、残り11秒で近藤が押し込むもあと一歩及ばず。ゲームは名古屋サテが4対3で制した。
名古屋サテは4連勝で単独首位に立った。毎年トップチームに主力を送り出すチーム事情から、シーズン当初は苦戦するのが常だったが、今季は開幕からエンジン全開。若山伸太郎監督は「まだ4試合しか終わっていない。来週のゲームに向けて、我慢強さを身に着けたい」と話し、昨年のリーグ戦で勝てていないMEMBER OF THE GANG、DELIZIA磐田との連戦を見据えた。
◇若山伸太郎監督ミニインタビュー
▼競った試合になりましたね。
・・・相手の個の力の高さは練習から注意していました。もう少しやられるかと思っていましたが、選手ががんばって期待に応えてくれました。
▼前後半ともに、いい時間帯に点が取れました。
・・・もう少し狙った形から取りたかったのですが、選手がそれぞれ持ち味を生かしてくれました。
▼前半はセット分けして選手を起用しましたが、後半は特にセカンドセットを崩していた。どんな意図があったのでしょうか。
・・・(平田、橋本、三島、齋藤の)ファーストセットを崩すつもりはありませんでした。セカンドは守備的な要素が多かったので、相手の交代に合わせて選手を入れ替えました。よくふんばってくれたと思います。
▼ロボガトの緻密なセットプレー、パワープレーでピンチを招いた場面もありました。
・・・パワープレーは予測していました。シュートが上手い選手が多いので、(マークが)ずれたところを狙ってくるだろうなと。ボールの位置、人の配置に応じて連動して守る練習を繰り返しました。セットプレーはスカウティング通りではなかった。特にキックインは分からないものが多かったですね。ただ、今年のチームは変に崩れることがないんです。みんな若いけれど、きちんと切り替えることができています。
[試合結果]
名古屋オーシャンズサテライト 4-3 ROBOGATO FC
[得点経過]
5分 1-0 藤巻孝平(名古屋サテ)
12分 1-1 西森磨彦(ロボガト)
22分 2-1 齋藤功一(名古屋サテ)
33分 3-1 齋藤功一(名古屋サテ)
35分 4-1 平田マサノリ(名古屋サテ)
35分 4-2 三輪修也(ロボガト)
40分 4-3 近藤友治(ロボガト)