開催日時:7月15日
会場:静岡県・浜松アリーナ
試合時間:前後半20分
写真・文/橋爪充
SuperSports XEBIO 東海フットサルリーグ2019の1部第3節、第3試合では前年度リーグ王者のNASPA四日市がForce Futsal ISEを降した。
三重県内でしのぎを削る両チームは、それぞれが3セットを1~2分ごとに目まぐるしくチェンジ。主導権を握ろうとする。先取点は先に動いたナスパ。1分33秒、不動のピヴォ森下直紀が交代直後のプレーで見事な落としを見せ、東拓実が強烈なシュートを蹴りこむ。ナスパの3セットに対応する3セットを用意したフォースだったが、出ばなをくじかれた。
後半同点に追いつかれたナスパだったが、相手がかぶせてくる3セットにも徐々に適応。32分、前半と全く同じ東→森下のピヴォ当てで勝ち越しゴールを奪った。ナスパは残り約2分半の相手パワープレーもしのぎ切り、最後はゴレイロ小林真一がパワープレー返しを決めて勝負あり。3連勝を飾った。
フォースは周到な準備で試合に臨み、ハーフライン付近からの速い攻撃で幾度となくナスパのゴールを脅かしたが、1得点にとどまった。終盤のパワープレーでの逸機が響いた。フォースはリーグ戦1勝2敗となった。
▼NASPA四日市 3-1 Force Futsal ISE
1分 東拓実(ナスパ)
22分 小林優大(フォース)
32分 東拓実(ナスパ)
39分 小林真一(ナスパ)
▼ナスパ・水谷健太監督兼選手
開幕節、2節目は昇格したチームを相手に連勝したが、どこのチームも実力はどっこいどっこいという印象だった。フォースとも厳しい試合になると思っていた。
―そうした中での3連勝。
内容はどうであれ、結果が付いてくるとリズムが良くなる。(昨季準優勝だった)地域チャンピオンズリーグから、負けない雰囲気が出ている。
―3セットをお互いにこまめにチェンジする展開だった。
フォースに3セットのイメージはなかったのでびっくりした。引いてくるのは分かっていたので、引いた相手にどのタイミングでシュート打つかをずっと練習していた。得点の場面はその形が出た。
―追いつかれても焦りは見えなかった。
去年から負けない雰囲気がある。後半の最後までパワーが落ちないので、どこかで点が入るだろうという雰囲気がどのセットもある。それが強みだ。
―今シーズンの目標は。
今年も地域チャンピオンズリーグに出たい。夏に試合がぎっしり詰まっているので、早めに(地域CL出場権を得る)上位4位を決めたい。6勝したらほぼ確定だろう。早くそこにたどりつきたい。
▼フォース・酒徳万真監督兼選手コメント
ナスパの3セットに対して、ある程度の準備はしていた。プラン通りにゲームを運べたが、最初の失点がもったいなかった。相手は決めるところで決めて勝ったという印象だ。
―3セットは初めて見たが、綿密に用意していたのか。
今回の試合のためにメンバーを選んで、3セットを組んだ。相手の10番(東選手)は警戒していたが決められてしまった。先制されたシーンはセカンドセットが中途半端な状態でまだふわっとしているときにやられた感がある。ピヴォ当ては分かっていたが、簡単にやらせてしまったのが痛かった。
―前への推進力、シュートで終わる意識など良い部分も出たのでは。
確かに良いところもあったが、まだまだ甘さがある。今年こそは全国に行こうという思いはあるが、こういう試合を落としてしまってはいけない。もっとやり切れたかなという思いがある。
―今後の目標は。
チームとしてはいい形ができているが、結果がついてきていない。8月の3連戦が大切。3年前に1度出た地域チャンピオンズリーグへの再出場を果たしたい。