■FSC/PROVA清水フットサルコート vs 大和撫子/VIORA藤枝
勝ち点3を奪えばその時点で今季の優勝が決定する大和撫子だったが、この日はベンチ入りのFPが5人と戦力面での不安を抱えたままキックオフを迎えることとなった。
対するFSCは堅守からの速攻で安定した成績を残している。全員が自分達の目の前での優勝決定はさせまいとの強い思いで試合に臨んだ。
FSCのキックオフで試合開始。
試合は予想通り、FSCが自陣での守りを固め、機を見て速攻に出る展開で進む。
大和撫子はボールポゼッションは高いものの、決定的な場面までつなぎきる事が出来ない。
結局、前半は0-0のまま終了。大和撫子にとっては早い時間で先制し試合のペースをつかみたかったところだが、鈴木修平(8)、望月崇之(10)らのシュートはことごとくFSCのディフェンス網に引っかかっていた。
逆にFSCにとっては思い通りの展開だったと言えるだろう。
後半も半ばまでは同様な展開だったこの試合は、残り10分を切ってから目まぐるしく動く事となった。
辛抱強く守っていたFSCだったが不運にも31分にPKを与えてしまう。
大和撫子はこのチャンスを8番の鈴木修平が決め、待望のリードを奪う。が、しかし守りへの意識が芽生えたのか、大和撫子らしい攻撃が見られずFSCに押し込まれる場面が続くと35分にFSCの杉山(5)が同点ゴールを奪う。
優勝のためには勝ってこの試合を終えたい大和撫子はPKを決めた鈴木をゴレイロにパワープレーを開始。試合終了まで残りわずかとなった37分、この攻撃が実りラッキーな形で再びリードを奪うことに成功した。
しかし、ここでも大和撫子らしいパスワークを駆使せず、再三にわたり敵陣コーナー付近でのボールキープで時間の消費を狙う。
残り時間が1分を切ったとき、FSCは自陣コーナー付近での強いディフェンスでボールを奪い、前線で待つ小林(10)へボールをつなぐと、小林がこれを見事な反転から同点ゴールを決めてしまう。
このままでは優勝へのノルマが達成できない大和撫子は、残り数十秒を再びパワープレーで攻め立て、決定的かと思われる場面を作りだすもののこのまま試合終了。
今季の県1部リーグの優勝決定は、後に行われるHero FCの試合結果に委ねられる事となった。
▼後半
31分→大和撫子:鈴木(8)
35分→FSC:杉山(5)
37分→大和撫子:オウンゴール
39分→FSC:小林(10)