昨年7月に石川県で行われた第25回全国選抜大会で静岡県選抜の予選敗退をお伝えした際にも感じた事ですが、やはり静岡勢の敗北を伝えることは辛いですね・・・。
第9回東海選抜大会に出場できる東海地域からの代表枠は【1】。
予選はトーナメント方式で行われ優勝チームが唯一の代表枠を掴み取ります。
組合せは昨年度のこの大会の順位により決められるのですが、最初の試合では昨年度の優勝チーム静岡と同第4位の岐阜、続いて2位の愛知と3位の三重という対戦カードになります。
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■準決勝・・・第1試合
静岡県選抜 4 vs 5 岐阜県選抜
静岡県選抜のキックオフで始まった試合は、今季から適用されるという新基準(?)のジャッジからか短いインターバルでファールの笛が鳴る展開に。
そんな中、開始数分で訪れた岐阜県選抜の決定機をこの試合ゴレイロに抜擢された杉本陽一(1)が勇敢にビッグセーブで凌ぐと、前半半ばにして岐阜県選抜のファールカウントが5に到達。時間をあけずして訪れた第2PKのチャンスには門田(13)、蓮池(9)と相次いで失敗してしまいますが3度目のチャンスに蓮池が決め静岡が先制です。
その後、一進一退を続ける中で静岡のファールカウントも5を数えますが何とか持ちこたえ残り時間1分を切ります。
前半をこのまま終えたい静岡でしたが、自陣でボールを奪われると岐阜のショートカウンターに振り回され最後はまったくのフリーで待つ中島(5)に押し込まれ1-1、後半へ折り返す事になりました。
後半に入ると早い段階から試合が動きます。22分に静岡の中澤(8)のゴールで勝ち越すと27分に岐阜の杉野(10)が同点ゴールで2-2。29分には静岡の向島(2)が正面から決めると同じ29分に本田(14)が執念のワンタッチで連続ゴールを決め4-2とリードが広がります。
あきらめない岐阜は34分に松尾(3)が決め1点差に詰め寄ると35分には馬渕(14)が起死回生の同点弾を静岡ゴールに鮮やかに蹴り込みます。
4-4で残り4分、ここで静岡に思いがけない事態が訪れてしまいます。この試合先制ゴールを決めた蓮池(9)が2枚目のイエローカードで退場処分となってしまったのです。
この判定で余儀なくされた2分間の数的不利な状況をほぼ守りきったかと思えた38分、岐阜の中島(5)に再び決まられこの試合初めて岐阜にリードを許すと、このゴールがそのまま決勝点となり試合終了、この瞬間に地元開催の全国大会への出場が断たれました。
公式記録上、岐阜県選抜のシュート数16に対し静岡は30。岐阜県選抜の勝利への執念、あと一歩の寄せの厳しさやゴールへの意欲が、わずかながら静岡県選抜に勝っていたのでしょう。
東海選抜の開催レギュレーションに変更がなければ、来年も準決勝では今年同様に岐阜県(最終的にこの大会で岐阜が2位、静岡が3位)と対戦することになるはずです。もちろん、その時選抜に招集されている選手が誰なのかはわかりませんが、今年の【借り】は必ず返してくれるはず!と確信しています。
さらに加えれば、4年前の東海選抜で愛知県に破れ今回同様に全国出場を逃した翌年には、静岡県選抜は2度目の全国制覇を成し遂げています。
いずれにしても静岡県開催の全国大会に地元静岡が出場できない訳ですが、静岡県フットサル連盟役員一同、しっかりと全国大会の運営を行うことはもちろん、全国選抜大会を盛り上げ「俺も選抜でプレーしたい!」と感じる環境を作り出し、来季へ向かいたいと思います。
その静岡開催の全国選抜は10月の9日(土)、10日(日)、11日(月・祝)に行なわれます。
多くの方のご来場をお待ちしております。
得点経過(※公式記録による)
▼前半
12分→静岡県選抜:蓮池(9)第2PK
19分→岐阜県選抜:中島(5)
▼後半
22分→静岡県選抜:中澤(8)
27分→岐阜県選抜:杉野(10)
29分→静岡県選抜:向島(2)
29分→静岡県選抜:本田(14)
34分→岐阜県選抜:松尾(3)
35分→岐阜県選抜:馬渕(14)
38分→岐阜県選抜:中島(5)