■準決勝・・・第2試合
愛知県選抜 5 vs 6 三重県選抜
もうひとつの準決勝、愛知vs三重は序盤から激しくゴールを奪い合う展開だった。
キックオフから愛知がテンポ良くボールを繋ぐフットサルでペースを掴むと田中(11)が先制ゴール、開始3分でリードを奪う。
一方、先制されはしたものの、あわてることなくゲームを組み立てる三重は次第に流れを引き戻し、7分に若松(3)、9分に峯山(11)の連続ゴールであっさり逆転。13分には木村(2)が追加点を奪い3-1とリードを広げる。愛知は14分に田中(11)の2ゴール目で1点差に迫ると前半のうちに両チームともさらに1点ずつを奪い合い4-3で三重がリードし後半へ。
前半とはうって変わって得点が動かない時間帯が10分以上続いたが、33分に愛知の芝田(8)が試合を振り出しに戻すゴールを奪い4-4。
両ベンチが延長戦も視野に入れ始めた残り1分、ハーフライン付近でインターセプトした三重の木村(11)がそのまま中央をドリブルで駆け上がるとゴレイロとの1対1を左足トゥを振り切りゴールネットを揺らし再び勝ち越し。続けて峯山(11)が加点し試合は決したかに思えたが、あきらめない愛知もパワープレーから1点を返す攻防がわずか1分間に詰め込まれ観客席は最後の最後までどよめいた。
この結果を受け、決勝戦は岐阜vs三重(昨年の3位決定戦と同じ)、そして3位決定戦が静岡vs愛知(昨年の決勝と同じ)と決定した。
2つの準決勝を終えやはり気になるのが新基準でのジャッジだ。この試合の前半でも愛知のファールカウントは9まで到達した。手を使ったプレーがより厳格に裁かれるとの事だが、試合を見ている限りハンドオフを上手く使ったドリブルなどがオフェンス側のファールとされた場面も多かったように感じた。
これまでは手を使った側も使われた側も何も感じなかったプレー(感じる必要がなかったプレー)に笛が吹かれる機会が多くなる訳で、とられた選手も相手側も「えっ?!」という場面が多く発生しそうな気配だ。
もちろん、選手側が新基準に適合していかなければいけないのだが、レフリーによる判断基準の違いなどしばらくは戸惑う場面が予想され、ベンチワークに新たな気配りが必要となるかもしれない。
得点経過(※公式記録による)
▼前半
3分→愛知県選抜:田中(11)
7分→三重県選抜:若松(3)
9分→三重県選抜:峯山(11)
13分→三重県選抜:木村(2)
14分→愛知県選抜:田中(11)
16分→三重県選抜:峯山(11)
17分→愛知県選抜:磯(13)
▼後半
33分→愛知県選抜:芝田(8)
39分→三重県選抜:木村(2)
39分→三重県選抜:池山(13)
39分→愛知県選抜:磯(13)