▼全日本フットサル選手権 静岡県大会、決勝トーナメントに勝ち上がった4チームはすべて今季の東海1部リーグを戦うチームとなりました。
Cブロック1位:ジュビロ磐田フットサルクラブ vs Dブロック1位:Praia Grandeの一戦です。
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■ジュビロ磐田フットサルクラブ vs Praia Grande
先週の東海リーグで2節を残し早々と今年の東海王者を確定させたジュビロ磐田。
だがチームには浮かれた表情のかけらもなく、もうひとつの大きな目標を見据え集中力が高まる。
対するプライアは東海1部の連覇を絶たれはしたが、もうひとつディフェンディングチャンピオンとして臨むこの全日本選手権静岡県大会にチームのすべてを結集し予選リーグを無失点で勝ち上がって来た。
この両チームの今季の東海リーグ(前期)での対戦(8月15日、ゆめドーム上野)は門田雄輔の2発でジュビロが2-1と勝ってはいるものの、その結末は紙一重だった。
キックオフの瞬間から、両チームとも予選リーグでは見せることがなかった、より高いレベルでボールも人も動くスピーディーなゲームを繰り広げる。
先手を取ったのはジュビロ、前半4分、右サイドの角度のない位置から赤堀隆寛(9)が豪快に蹴り込んだ。
門田、鈴木の点取り屋の影に隠れた赤堀のゴールにベンチは総立ちで喜びを表した。
次に得点が動いたのは前半10分、ジュビロのオウンゴールでプライアが同点に追いつく。
プライアがカウンターから左サイドに展開、ゴールライン寸前でジュビロゴール前に強く蹴り込まれたボールがジュビロ選手にあたり、自らのゴールネットを揺らしてしまった。
ジュビロのフィールドプレーヤー全員が自ゴールへ向かってディフェンスしなければならない状況を作り出したプライアのスピード溢れる速攻が呼び込んだ同点ゴールだ。
試合は1-1で後半へ折り返す。
後半もジュビロが先手を取る。
右サイド、ほとんど角度がないほど深い位置でボールを裁いた横山正浩(20)がそのまま思い切り良くシュートを放つと、ボールは低い弾道のままプライアのゴレイロ赤窄孝(20)の左手をかすめゴールイン、2-1と再びジュビロがリードを奪う。
プライアはこのゴールからそう間を空けずして渡邉純(9)がゴレイロのユニフォームを着てピッチに入りパワープレーを開始。
最初の1プレー、2プレーこそボールの落ち着きが悪かったプライアだが、すぐに確実なボールポゼッションを回復、ジュビロ陣内でテンポ良くボールを動かすと、試合終了3分前にプライア望月亮太(6)が試合を振り出しに戻すゴールを決めた。
2-2、試合はこのまま前後半を終えPK戦へと続く。
ジュビロにとっては2年連続の準決勝でのPK戦となる。
そして・・・昨年ジュビロが流した涙は、今年、プライアが流す事となった。
東海大会を決めたジュビロ、その道が絶えたプライア、その両チームを応援していたサポーター、すべてに熱いものがこみ上げてくる結末だった。
敗れたプライアにはどんな言葉も慰めにはならないだろうが・・・本当に良いゲームでした。
▼得点経過・・・公式記録による
前半
4分→ジュビロ:赤堀隆寛(9)
10分→Praia:(ジュビロのオウンゴール)
後半
20分→ジュビロ:横山正浩(20)
27分→Praia:望月亮太(6)
PK戦
Praia:渡邉純(9)→○、奥山保司(10)→○、中澤晋平(8)→×、野島勇(17)→○、増田慈雄(2)→×
ジュビロ:門田雄輔(10)→○、横山正浩(20)→○、河合高宏(6)→○、本田拓磨(18)→○
▼Game Photo