第11回FUTSAL地域チャンピオンズリーグは、CAFURINGA 東久留米 vs FUGA TOKYOの関東リーグ所属チーム同士の決勝戦となり、関東リーグでは準優勝に甘んじていたFUGAが4-3のスコアで今季の関東王者CAFURINGAを振り切り、昨年に続く同大会の2連覇を達成した。
残念ながら、東海リーグのチャンピオン、ジュビロ磐田フットサルクラブは1勝も上げることなく、そのチーム名に終止符を打つことになってしまった。
今回、そのジュビロ磐田の初日の1試合だけを観戦した訳だが、できることなら神戸からの帰路、新幹線の車内にてレポートをまとめ即日掲載したい思いだった。が、作業時間や諸事情によりそれが叶わず残念な気持ちだ。
こうして数週間が過ぎてしまうと、その結果とも相まって記事掲載の意味を考えてしまうが、やはり自分自身が観たその試合の様子をお伝えしたいと思う。
会場に着いたのは、ちょうど大会の開幕戦となる「CAFURINGA 東久留米」vs「広島F・DO」がキックオフされた直後だった。
本来なら「LEON福岡」vs「DEER BOYS SENDAI」が行われているはずのとなりのピッチは、ご覧の通り。
このたびの東日本大震災で甚大な被害が生じた被災地のひとつ、仙台を活動の拠点にしていたDEER BOYS が早くから大会参加を辞退することになっていたため、Aグループ については3チームによる予選リーグとなってしまった。
被災地あるいはディアボーイズへの激励・応援メッセージを書き込むために会場内に用意された連盟旗には、常に参加チームや運営スタッフなど多くの人たちが取り囲みその想いを書き綴っていた。
この日の試合開始時には、会場全体での黙祷と出場チームによる合同の集合写真の撮影が行われ、さらに出場全チームが腕に喪章を付け試合に臨んでいた。
さて、そのオープニングゲームだが、今季関東リーグを制したカフリンガの力強さを目の当たりにしたことはもちろんであるが、私、静岡人としてはこの試合の主審を務めていたレフリーにも視線を注ぐこととなった。
東海地域からの推薦を受け、静岡県所属のY氏が裁くゲームだったからだ。
このゲームは得点機会の発生が多かったばかりか、警告、退場などの場面も何度か起こり、主審副審ともに多くの作業が発生するゲームだった。
裁き終わった後、Y氏との会話の中で「開幕ゲーム、しかも片側のピッチのみの進行で緊張しました。一つ一つの笛について振り返る場面もありますが・・・、ただ自分としては精一杯のジャッジをやりきった思いです。」と聞く事が出来た。
選手の立場でも、パスミス、シュートミス、ディフェンスでのミスなど起こることは当たり前だ。
ただ、試合を終えたとき勝ち負けに関わらずその結果を謙虚にあるいは潔く受け入れられるかどうかは、試合への集中力が大きく関わっていると常日頃から思っている。
そういう意味では、Y氏の言葉には多少の安堵を感じた。
チームだけでなくレフリーにとっても、こうした全国大会は目標であり、次のステップへのチャレンジの場ともなっていることは間違いない。
選手とレフリーの関係、このことは常に様々な意見が交わされるなかなかデリケートな事柄かもしれない。この記事ではこれ以上その関係について触れないが、いずれ選手とレフリーをテーマにした自分自身の想いを表してみたいとも考えている。
※肝心のジュビロの戦いについては別記事とさせて頂きます。