もうひとつの開幕戦は、F.S.C./PROVA清水フットサルコート vs INTERIOR S-FUTの対戦だ。
昨シーズンを最下位で終えたINTERIORはEstrelado/焼津の東海2部昇格、KAIDO FCの県リーグからの撤退という2つの出来事により今季もまた県1部リーグの舞台で戦うチャンスを獲得した。
一方のFSCは1部昇格初年度の昨シーズンを3位の好成績で終え、今季に向けても高い意識で準備を進めてきた。
試合展開は、「まずは守りから」の意識が徹底されているFSCが思惑通りカウンターからの速攻でチャンスを作ると、INTERIORもなんとか守る応戦が繰り返される中、前半残り5分にFSCベテラン小林が彼らしくしぶとくボールに食らいつき先制点を奪う。後半5分に追加点を奪ったFSCに対し、INTERIORも後半13分にセットプレーから1点を返した。しかし直後にFSC小林がこの日2点目のゴールを決め突き放すと、3分後に作原がゴール正面からのフリーキックを直接決め4-1、INTERIORの反撃を終了直前の三寺のゴールだけにとどめ、4-2でFSCが開幕戦を白星で飾った。
この試合で興味深かったのは、FSCのユニフォームでプレーした作原だ。
昨シーズンまで、この日の対戦相手のINTERIORの中心選手として活躍していた訳だが、今季の初戦でその古巣との対戦となった。
試合後のインタビューで作原は終了直前に受けたタックルの痛みをこらえながら「正直、やりにくかったですね。」と話す。現在でもINTERIORの練習を目にする機会が多いことを上げ「でも基本的な戦術には変化がないことがわかっていた相手なので、それなりの対応策はできたかな?」と続けた。さらに今年の目標をたずねると「まず最初の試合で勝てたので、やっぱり優勝目指して勝ち続けたいですね。個人的な目標ですか?得点王も狙いたいですね。」と加えた。
昨シーズン終了後に多くのメンバーがチームを離れ、一時は「試合をするのがやっとらしい」と噂されるほど人不足に頭を抱えていたINTERIORだが、この試合ではそんな噂はなかったかのようなメンバー数で試合に臨んできた。
今後は、そのメンバー数とフットサル施設所属チームのアドバンテージを生かしチーム作りに励んで欲しいと思う。
【FSC/PROVA清水フットサルコート 小林代表の試合後のコメント】
うちの戦い方である、まずは守りからはいり速攻から点を取ると言うゲーム運びはできたと思う。
ただ、セットプレーからの2失点は今後しっかりと修正したい。
ベテランの作原(4)や若手の寺尾(9)、そして県外のチームからの新加入の馬場(14)など戦力補強については良い準備は出来ているが、県1部は厳しい戦いが続くので一戦一戦大切に試合に臨みたいと思う。
できれば優勝を狙いたいですね。