試合速報もさせて頂きましたが、今季の静岡県社会人フットサルリーグの開幕戦が、先週の土曜日にエコパメインアリーナにて行われました。
1週間ほど遅れてしまいましたが、当日行われた1部リーグ4試合、2部リーグ4試合を1試合ずつ簡単に振り返りたいと思います。
欲を言えば、試合終了時に監督さんや選手への取材を行うことが出来れば良かったと思うのですが、2面同時進行の全試合の写真、全チームの集合写真撮り、速報、その他運営関係の諸々・・・。
どう考えても中身の濃い取材とはなりませんが、そこはそれなりでご容赦を!
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第10回静岡県社会人フットサル1部リーグ【第1節】
■MATO GROSSO FUJI 1 vs 2 BEN Yoshiwara
県リーグの第1回大会を制したMATO GROSSO FUJI(以下、マト)、当然その後の戦いの場は東海リーグだった。
そのマトが県リーグに降格しての初戦とあって、何かと注目される試合だったと言えるだろう。今季、チームはベテランゴレイロ菅谷の現役復帰を実現し、新たに加えた若い戦力への指導役を託し練習を繰り返してきた。チームとしての今季のテーマはその若手選手が経験を積み上げること、と言えるシーズンだ。
対戦するのは、同じ東部支部を拠点に活動を続けるBEN Yoshiwara(BEN futsal clubからチーム名変更、以下、ベン)だ。
ベンは参入戦行きを経験し、かろうじて残留を果たした昨シーズンを2位で終了。念願の1部リーグへの昇格を決めたシーズン初戦で同支部の大先輩格チームとの対戦となった。
ベンのキックオフで始まった試合は序盤から一進一退を繰り返す展開に。
マトはゴレイロの菅谷が広い守備範囲と声で最終ラインを固め、フィールドでは植田や高島を中心にボールを廻す。
一方のベンはキャプテン竹原を好守の軸に各選手が運動量を発揮する。
互いに先手を奪えないまま進んだ試合は、9分過ぎにハーフライン付近からマトの高島がゴール前にクロスを入れるとこれに安田が頭で合わせ待望の先制ゴールを奪った。
結局、前半に得点が動いたのはこの一度だけだった。
後半の入りも前半同様にどちらにも流れが傾かず正に一進一退の時間が過ぎる。が、次にゴールが生まれたのは今度はベンだった。
ゴレイロからのロングフィードに高い位置でポジションを取っていた竹原が、飛び出してきたマトのゴレイロ菅谷より一瞬先に頭で合わせるとボールはゴールに吸い込まれた。
このゴール以降はどちらも相手ゴールポストを叩くシュートを互いに放つものの勝越すことが出来ない。
マトには第2PKのチャンスも訪れたが決めきれず、まもなく試合終了かという時間帯に。
試合終了の数十秒前、マト陣内左サイドの高い位置を取った田中に長い縦のボールが入ると、1点目同様、マトのゴレイロ菅谷がペナルティエリアを飛び出して対応を試みる。しかし、一瞬先に田中が触れたボールはゆるやかな弧を描き菅谷の頭上を越える。あわててゴールへ向けて戻ろうとする菅谷をあざ笑うかのように、ボールは柔らかくワンバウンドしゴールネットに到達してしまった。
結局これが決勝ゴールとなり、新規昇格チームのベンが古豪復活を期すマトに逆転勝ちを収めた。
マトのゴレイロ菅谷にとっては2本のロングフィードをものにされてしまった悔しい2失点だが、マトのフィールドプレーヤーの誰もが菅谷の守備範囲の広さに甘えた結果だったと言えるだろう。
シンプルに高い位置を狙うベンの選手へのマークや、がら空きになったゴールへのカバーリングにフィジカルを費やす選手がいれば失う事のないゴールだったかもしれない。
いずれにしても、久しぶりの県リーグで残念な結果に終わったマトだが、伸びしろの大きい若手選手の今後の成長に期待したい。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
9分→MATO:安田尚生(16)
▼後半
30分→BEN:竹原司(5)
39分→BEN:田中孝義(18)