第10回静岡県社会人フットサル2部リーグ【第1節】
■豊友 2 vs 2 FARANG Futsal Club
昨シーズン、フィクソに中島を迎え戦ったシーズンを3位で終えている豊友。数々の有力チームを輩出してきた中西部支部に所属チームしているだけに、一刻も早く次のステップへ進みたいところだ。登録選手数の少なさに不安もあるが、今季も昨年と同様の布陣で1部リーグ昇格を目指す。
同支部に所属していたチームを引き継ぐ形で昨シーズンの県1部リーグを戦ってきたFARANG Futsal Club(以下、ファラン)だが、わずか1勝で最下位に沈んだ。今季はこの2部リーグで再出発となる。昨シーズンの3位のチームとの初戦は2部リーグ全体の戦力を把握するためには絶好のカードではないだろうか。
ファランのキックオフで始まった試合、序盤から互いにゴールを奪い合う展開になる。
キックオフ直後の1分、右コーナーキックからのセットプレーを効果的なフェイクと動きでフリーになった中島がシュートを放ち先制ゴールを奪う。
あっけなく先制されたファランだったが、3分に左サイドをドリブルで進んだ見城が角度のない位置から強引にシュートを放つ。ボールは僅かにディフェンスにあたり微妙にコースが変わってそのままゴールネットに突き刺さった。
お互いにキャプテン同士がゴールを奪い合い、仕切り直しとなったゲームは、再び豊友の中島がセットプレーから決めることになる。6分に左コーナーキックを得た豊友がファーでフリーになる中島に合わせると、中島はこれをボレーでピッチに叩きつけ見事なゴールを奪った。
このゴール以降は互いに一進一退で前半を終了。
後半に入ると、少人数で試合に臨む豊友にやや疲労が見え始める。全体に足が止まり始めボールの動きに連動する選手が少なくなりボールの保持がままならない。
対するファランは決定機こそ奪えないもののボールを奪う回数が増える。
そして22分、左サイドで得たキックインの流れから見城が思いきり良くシュートを放つと、ボールはディフェンダーに当たってコースが変り最後は豊友のゴレイロ近藤の指先をかすめゴールネットに達した。
結局試合は2-2の引き分けで終了。また、この試合での4ゴールすべてが2点ずつそれぞれのチームのキャプテンが記録したことになる。
近藤にとっては奪われたどちらのゴールもやや不運ではあったが、ファランを引っ張る見城の思い切りの良さが生み出したゴールである事は間違いない。
勝点1を分け合った試合だが、互いに今季の課題を見つけ出せた試合だったのではないだろうか。
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
1分→豊友:中島雅人(5)
3分→豊友:中島雅人(5)
6分→FARANG:見城拓真(9)
▼後半
22分→FARANG:見城拓真(9)