予想してはいましたが、次々と消化されていくスケジュールはかなりタイト。加えて2会場全試合の速報作業。
終了した試合の両チームへの直接取材は涙を飲む事にしてピッチに戻る筆者なのでした・・・。
どうでも良い事を付け加えさせていただくと、今季の東海1部前期リーグのスケジュールで静岡県勢が登場しない対戦カードは全28試合中わずか3試合。ある意味、貴重な対戦かもしれません!?
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■ROBOGATO 0 vs 1 MEMBER OF THE GANG
1部昇格最初のシーズンとなった昨季、下位リーグに回りながらも何とか残留を果たしたROBOGATO(以下、ロボガト)。多くのサポータに支えられる地元開催の今季初戦で好結果を残しシーズンへ弾みをつけたい。
ここ数年、全日本選手権での全国出場を連続して果たしているMEMBER OF THE GANG(以下、ギャング)。東海1部リーグでも昨年、一昨年と2位でシーズンを終えている。悲願の東海制覇に向け総力戦を全員が心して臨むシーズンが始まる。
ロボガトはこの日、運営担当と言う事もあり朝早くからチーム全員が会場入り。今季から移籍加入のゴレイロ遠藤選手も先週の愛知選抜での試合で痛めたという膝を気にしながらもピッチの設営に精を出していた。
一方、先週の東海選抜を制した三重県選抜の主力を占めるギャング。誰もが認める東海の雄であることは間違いないが、気が付けば中心選手の多くがベテランと呼ばれる域に達している。練習やトレーニングマッチに相当の時間を注ぐチームでもあり、長いシーズンを戦うためには疲労の蓄積にもこれまで以上に気を使わねばならない。この初戦でも主力の一人、日下を怪我で欠く布陣を余儀なくされた。
そして試合開始。ギャングのキックオフで始まった試合だったが、立ち上がりからロボガトの積極さが目に付く。
日下を怪我で欠き、木村、峯山がベンチスタートのギャングは、なかなかボールが足につかず自分達のリズムがつかめない。
最初のローテーションで木村や峯山がピッチに入ってからも、ロボガトの厳しいプレスに潰される場面が目立った。
このあと試合は一進一退に。どちらのチームにも完全に相手ディフェンスを崩しきる場面はなく、結局一つのゴールも生まれないまま前半は終了。
後半の立ち上がりも、キャプテンの東を中心に前半にも増してロボガトの厚みある攻撃がギャングゴールを次々と襲う。特に東(7)、青木(9)、山本(11)、田中充彦(22)のセットは好守にバランスの良さ発揮しつつ、ギャングゴールに迫っていた。
この苦しい時間をこの日ギャングゴールを守る松本が好セーブを連発し凌ぎきるとギャングも落ち着きとリズムを取り戻す。
後半が5分ほど経過した頃、ロボガト陣内の右サイドから峯山が思い切りの良いミドルシュートを放つと、これがロボガトゴールを良く守っていた市川の手をかすめネットを揺らした。
峯山はその後、ロボガトの6個目のファールで得た第2PKもチームから託されたが、こちらは市川に止められ、緊迫した試合からの脱却はならなかった。
どちらのチームにも疲労が大きく見られる試合終盤となったが、結局、1-0のスコアのまま試合終了。
惜しくも敗れたロボガト。もちろん昨季の得点源だった芝田の移籍を少なからず不安視する声もあるだろう。
しかしながら大きく悲観する材料は皆無の試合だったと思う。と言うより「今年はやるかも!?」との想いを筆者が感じたのも事実。
もちろん悔しさが込み上げる心情も容易に想像できるが、気持ちを切り替え次節のデリッツィア磐田(事実上のディフェンディングチャンピオン)との戦いに向け準備をして欲しい。
一方のギャングだが、初戦での勝点3に浮かれることなく次へ進まねばならないことは全員が理解しているはず。この試合で決勝ゴールを奪った峯山以降の若手世代の成長、あるいは新戦力の出現がシーズンを通して期待される。
次節ではギャングとは対照的に、今季の新戦力として経験値の高い松本が加入(←復帰でもあるが。)、石野、萩原ら若手の成長著しい田原FCとの対戦を控える。
楽しみな対戦カードだ!!(※残念ながら筆者は当日鈴鹿に出掛けることが出来ません。ガッカリ・・・。)
■得点経過(※公式記録による)
▼前半
※両チーム得点なし
▼後半
35分→GANG:峯山宗丈(4)
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