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2010ワールドカップへのアジア地区最終予選が続き、さらに本大会出場決定!などと、日本代表といえば「サッカー」に目が行きがちな今日この頃ですが…。

先週と今週の2週にわたり、静岡はエコパアリーナを会場に、フットサル日本代表候補が一同に会しトレーニングキャンプが行なわれたことは、静岡県内のフットサルファン、フットサル連盟関係者にとりまして本当にうれしくまた驚きの出来事でした。(ちょっとおおげさか?!)
サッポ前日本フットサル代表監督が退任し、スペインからミゲル・ロドリゴ新監督を迎えての新生日本フットサル代表のあらたな船出が、エコパアリーナから始まったのですから、やっぱり事件ですよね。
このブログのヘッダーの画像もしばらく記念バージョンにしておきます。

会場となったエコパアリーナには、日本国内で精力的にフットサルの取材を続けているメディア関係者の方々も来場し、監督や選手のコメントを拾っていました。
フットデ静岡ではこのトレーニングキャンプの期間に、特に静岡県出身の選手あるいは静岡県に縁のある選手にフォーカスを当てた取材を行ないました。
新監督やチームの中心となるであろう選手のコメントは様々なフットサルメディアにて報じられると思いますので、そちらをご覧ください。

まずは6月2日から5日に行なわれました、いわゆるフル代表候補選手によるトレーニングキャンプですが、ここには日本代表のゴレイロとして長く活躍しているご存知、川原永光選手(今年度から名古屋オーシャンズ)、そして昨年からシュライカー大阪の守護神としてFリーグを舞台に活躍している藤原潤選手、さらにFリーグ開始の年から切れ味鋭いドリブルやフェイントなど奇想天外なプレーを披露してきた畠山ブルーノタカシ選手(今年度から名古屋オーシャンズ)が招集されました。
いずれの選手も静岡出身(浜松暮らしが長い畠山家ですので、あえてそう書かせてください。)であり、静岡県内でも長くプレーをしていました。

続いて6月9日から12日まで行なわれたU-24の年代を対象にしたトレーニングキャンプには、田原FCから蓮池紳吾選手が招集されたほか、フル代表候補として前の週にも参加していた藤原選手がこのキャンプにも参加しました。
また、静岡県の出身ではありませんが、東海2部リーグに所属するFALCO GIFUから中島千博選手が招集されました。
中島選手は高校時代を静岡市(清水区、旧清水市)で過ごした経歴があります。
加えて、中島選手と同様に高校時代を静岡市内で過ごした諸江剣語選手(バルドラール浦安)、さらに田原FCがジュビロカップ4連覇を成し遂げた当時に在籍していた原章展選手(ペスカドーラ町田)にもコメントをいただくことができました。

余談ですが、県内のフットサルチームの監督や選手たちも、平日の昼間にもかかわらず、かなりの人数がスタンドからその様子をみていましたね! さすが(なのかは解りませんが?!)静岡ですね。
そう言えば、同じ会場(エコパ・サブアリーナ)のこけら落としとなった静岡県選抜 vs 名古屋オーシャンズの際も、月末、年度末の平日にもかかわらず、立ち見の観衆も出るほどの大盛況でしたねぇ。

さてさて、話が長くなりましたが、やっぱり新しく日本代表の監督となったミゲル・ロドリゴ監督をご紹介しない訳には行きませんよね。
と、言う訳でこの記事には、新監督のほか、選手たちと練習を共にした帯同スタッフの何人かをご紹介させていただきます。

静岡県関連の各選手のコメントなどは別の記事として掲載させていただきますので、お楽しみに!

■ミゲル・ロドリゴ(MIGUEL RODRIGO)

ミゲル・ロドリゴ監督

ミゲル・ロドリゴ監督

スペインはヴァレンシア出身、1970年7月15日生まれの現在38歳。
スペイン、イタリア、ロシアなどでの指導を経て、2006年よりスペインのカハ・セゴビア(現在、フットサル日本代表・高橋健介選手が所属)の監督を4シーズンにわたり務める。

 

■セルジオ・ガルジェッリ(SERGIO GARGELLI )

セルジオ・ガルジェッリ ゴレイロコーチ

セルジオ・ガルジェッリ ゴレイロコーチ

イタリアはフィレンツェの出身。1974年5月28日生まれの現在35歳。
イタリア・トスカーナ地方のディビジョンB所属チームの監督を務めた経験を持ち、2008年より府中アスレティックFCの監督に就任。今年度、府中アスレティックFCのFリーグ新規参入によりFリーグの監督という立場に。
今回のキャンプでは、ゴレイロの専属コーチとして様々な練習メニューを行なっていました。

 

■在原 正明(ありはら まさあき)氏

バルドラール浦安でシト・リベラ監督の通訳として活躍。
自身もフットサルの競技歴を持つ一方、指導者としてのプログラムも数多く経験。
特にスペインでの滞在経験が豊富で、今回のキャンプではミゲル新監督の口となり耳となり、ほぼすべての練習メニューで監督の傍らに立ち、指示を選手に伝える重要な役目を担っていた。

在原正明氏

在原正明氏

以下に在原氏とのやり取りのいくつかをご紹介します。

 【フットデ静岡】・・・練習を止め指示を繰り返すことが多い監督ですので、単なる通訳という以上に重要な役目で大変なのでは?
【在原氏】・・・たしかにそうですね。でも自分は競技者としての経験もあり指導者としての勉強も数多くして来ましたので、今、監督の言っていることをどう伝えたら選手たちにその本意が伝わるか、瞬時に判断し最適な言葉で選手に伝えてるよう努力しています。

 【フットデ静岡】・・・このキャンプで、監督の言葉を選手に伝えるなかで監督の考えるテーマみたいなものを感じますか?
【在原氏】・・・はい。今回のキャンプでは特にコミュニケーションをはかると言うことがもっとも重要と考えていると思います。たとえば、練習メニューひとつひとつの出来、不出来への要求よりも、その状況について選手全員が同じ認識を共有することを目指していますね。

 【フットデ静岡】・・・所属チームでの意識との違いなど、そのギャップに戸惑う選手からの声はありませんか?
【在原氏】・・・う~ん、それはありますね。そういった選手と監督との折り合いをつけることも、僕の重要な役割だと思っています。これはピッチの上だけではありませんね。ホテルでのビデオミーティングでもそうですし、練習を離れたプライベートな時間の中でも、よく選手と話をしていますよ。

そしてキャンプ最終日にはこんなお話も!

 【フットデ静岡】・・・いよいよ終わりですね。掛川は?
【在原氏】・・・掛川ですか?掛川城くらいには行ってみたかったかなぁ?宿舎と練習会場は近くていいんですけど、さすがに何泊も同じ食事メニューだとねぇ、飽きちゃいますよ!

そうですね、1週目、2週目で何泊したんでしょうね?そう言えば、また月末にありますね。
滞在ホテルの担当者さん、今度は、日替わりメニューでおもてなししてください。って無理ですかね?! これ、結構大事だと思いますよ~。

 

■小森 隆弘(こもり たかひろ) 氏
早稲田大学卒業。自身もサッカープレイヤーの経歴を持ち、海外での経験も豊富。
2002年の日韓W杯ではブラジル代表の通訳としてチームエスコートを担当、さらに2002年のトヨタカップの際には南米代表チームエスコートを務めた。
過去、スペイン滞在時にミゲル新監督と出会い、その縁もあって新生日本代表のスタッフとして今回のキャンプに参加とのこと。
キャンプでは、主にウォーミングアップやクールダウンを担当。もちろん練習の合い間には選手とコーチの間に入り通訳もこなす。

小森隆弘氏

小森隆弘氏

小森さんにはキャンプの取材中に何度か通訳をしていただきましたが、とてもやさしい語り口で話されていたことが印象的です。
そして、キャンプ最終日の練習終了後、監督を連れわたくしのもとへ来ていただき「監督が自分の写真を欲しがっていますのでもしよろしければ・・・」と声を掛けていただきました。
さらにその場での即席インタビューの中で、静岡県選抜の和泉監督や田原FCの前田監督も会場に足を運び、練習を熱心に見学していたことを伝えたところ、次回のキャンプでは静岡県内のフットサル指導者などへの講義を行なう提案もしていただきました。
これは一大事ですね!何とか実現に漕ぎ着けたいものです。

 

■最後にご紹介させていただくのは、この代表キャンプの行程のすべてをまとめていらっしゃる、(財)日本サッカー協会 代表チーム部の村山勉氏です。

村山勉氏

村山勉氏

今回、取材についてお問い合わせした際にも快くご了承をしていただきました。

その村山さんにはずばりこんな質問を!

 【フットデ静岡】・・・今回のこのキャンプ、なぜ、エコパだったんでしょう?
【村山氏】・・・招集対象選手が日本各地に散らばっていますから、やはりその中央で開催できれば良いかなと思いました。新幹線の駅もありますし、宿舎から会場までも近く、移動も楽ですしね。
新しいアリーナですし、なにより、平日の予約の空きがありましたから、好都合でした。
縦が38mというのが心配でしたが監督はあまり気にしていないようですし、メインアリーナに行けばとんでもなく広いスペースもありますしね。

なるほど!ですね。私たち静岡のフットサル関係者にも好都合でした。
本当にありがとうございました。
さらに、この月末にもう一度代表キャンプに立ち合わせていただけることが、本当に楽しみです。
監督にご提案いただいた件も、是非、実現したいと思います。

村山さん、よろしくお願いします!

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