※当エントリーは昨日行われた東海女子第2節の残り試合、大洋薬品/BANFF feminino vs Frontier FCの消化を待って掲載させていただきました。
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今回のエントリー、まず以下のコメントに目を通して欲しいと思います。
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> 今日は東海女子フットサルリーグの開幕。残念ながら見に行く
> ことはできませんが、東海地方の女子フットサルにとって素晴
> らしい一年の始まりとなることをお祈りしております。
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> トリムカップの地域予選、本戦と東海代表のほとんどの試合映像
> は拝見しましたが、東海は関西とともに関東と遜色ない実力を備
> えた選手たちが集うポテンシャルが高い地域だと認識しています。
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> 指導者養成でお世話になった方も多くいらっしゃる地域ですので
> タイミングがあえば是非一度ご挨拶をかねて観戦に訪れたいですね。
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これは現在、フットサル日本代表チームのコーチ兼通訳、あるいはフットサル女子日本代表監督としてとして活躍されている、在原正明さんの7月3日付けのブログからの抜粋です。
バルドラール浦安の指揮を執っていたシト・リベラ氏の通訳をされていた時期に、全日本選手権の予選ラウンドでエコパを会場に試合をされた事もありますが、そのエコパで日本代表候補のトレーニングキャンプが数多く行なわれるようになって以降、県内あるいは東海地域のあちこちで在原さんとお会いしお話させていただく機会を何度も作って頂きました。当初は女子の代表監督の肩書きは持たない時期だったのですが・・・。
昨年の11月、全日本女子の全国大会が行われた三重県伊勢市の会場で、初めて女子の代表監督就任とのお話を耳にしました。
それ以降、静岡県内の女子フットサルの活動に関わる者として、県内の女子フットサル事情あるいは東海エリアのその状況などを機会あるごとに、時には一方的に?お話させて頂きましたが、東海女子フットサルリーグを気にしていただいたこのブログを拝見した時にはうれしく思うと同時にその日を楽しみにしていたのです。
そして8月28日に静岡市清水区で予定されていた東海女子セントラルへの視察の可能性について、開催日の数週間前よりご連絡を頂きました。あくまでも在原さんのプライベートな時間の中でのご予定であり、さらに「(男子)代表の活動予定にもよりますが・・・」の条件付ではありましたが・・・。
その当日、清水総合運動場体育館にてお会いできました事を大変うれしく思いますし、公私とも多忙なお時間の中、遠路をお出掛けいただいたことに心からお礼をさせて頂きたいと思います。さらにはその日会場を訪れていた東海各地域の選手や関係者とも懇談の時間を取って頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
東京→清水の行程は順調だったとお伺いし少しホッとした事を覚えていますが、清水→小田原→東京の帰路については・・・。本当にご苦労様でした。
在原さんご本人も当日の様子をブログにて伝えてくださっています。是非そちらもご覧ください。
▼東海女子フットサルリーグ
http://arihara.office59-blog.com/article/222974447.html
それではこれよりフットデ静岡としてのレポートを!
現場では公式記録関連の諸作業も平行して携わっていましたので試合ごとの詳細なレポートとは行きませんが、そこは何卒、ご容赦ください。
★★★
・・・シーズン前半戦から後半戦への折り返しにさしかかった今季の東海女子フットサルリーグは8月28日に第4節の4試合を消化。
ここまでギャングと共に3連勝で首位争いを繰り広げていたゴリラに初黒星がつき、この日今季の新規参入チーム、エストレーラに競り勝ったギャングが唯一4連勝で単独首位に立った。
昨年度の全日本女子でギャングが全国第3位に入賞、年度末のトリムカップでは静岡県女子選抜が全国優勝、そして4月の東海オールスターでは東海女子オールスターが関東女子に圧勝と全国へ向けその潜在能力の高さを示してきた東海女子。
もちろんこれまで輩出してきた代表候補の数や層の厚さでは関東や関西に及ばないのかもしれないが、ここでは他の地域に負けない闘争心そして向上心を持った選手たちの熱い戦いが毎年のように繰り広げられている。もちろん他地域に先駆けて地域の女子リーグを開催、運営してきた東海フットサル連盟の活動がその熱い流れを支えてきた。だが今はそれぞれのチーム、ひとり一人の選手が所属各県そして東海地域を代表して戦かっているのだと言う気持ちを強く持ちピッチに立ってくれているように思う。
それではこの日行なわれた4試合を簡単に振り返りたい。
▼estrela/LENDA 4 vs 6 member of the gang
ギャングが前半を4-1のスコアで折り返し、やはり圧勝かと思わせる戦いぶりだったが、後半に入るとエストレーラの前に出る気持ちに足が止まり1点差まで詰め寄られる。その後もあわや同点の場面を作り出されるが、それでも勝ち方を知っているギャングが終了直前の田中(真)のゴールで6-4と突き放し勝利した。
今季東海女子に新規参入したエストレーラは、徹底した守備の戦術をベースに全員が連動するフットサルで強豪を苦しめているが、何よりも試合を楽しむ気持ちを勝利へのエネルギーへと変換できるチームだ。今季、東海女子を見て楽しむための大きなアクセントとなっているチームである事は言うまでもない。
▼蹴球小娘/ONZE 1 vs 1 FALCO GIFU FS
ここまで3連敗のチーム同士の対戦となったこの試合、どちらも今季の初勝利を上げたい気持ちがぶつかり合うゲームだった。互いにスコアレスで迎えた後半、ファルコがチームの大黒柱である加藤のゴールで先制すると蹴球小娘は三重県選抜にも名を連ねる若きエース、山本未来が同点ゴールを奪う。結局スコアはこの後動かず1-1の引き分けで終了。この結果、今季の東海女子8チームが全て勝点を奪った。
▼Frontier FC 4 vs 0 golrira shizuoka
わずか1週間前に全日本女子の静岡県代表の座を懸け激闘を繰り広げたばかりの両チームによる対戦。
この日のフロンティアは、今季初めて迷いなく自信だけをピッチに持ち込んで戦う姿が見られた。女子チームにとって最も重要と位置づけられる全日本女子への県代表の座を失ったチームとは思えないパフォーマンスを多くの観客の前で披露したフロンティア。前半を3-0と大きくリードして向かえた後半ですら、女子のゲームでは珍しい5ファールを越え第2PKが発生するほどアグレッシブなプレスに出る。攻めてもボールがゴールネットを揺らすまで前へ進む気持ちを忘れなかったフロンティアが4-0のスコアで一週前の雪辱を果たした。
さて、9月後半に行われる全日本女子の東海大会に出場する全てのチームが顔を揃えたこの日、ゴリラの0-4の敗戦を他県の3チームはどう捉えたのだろうか?
筆者の個人的な意見ではあるが(多くの方も同様か?)、点差ほどの実力差がある両チームではなかったことに間違いはないだろう。
いやいや、逆にここで敗れたゴリラを他県3チームはさらに手強い存在となり東海予選に臨んでくる!と覚悟を決めたに違いない。
ポテンシャルが高いチームであればあるほど、思いどうりの結果が出なかったことをさらなる向上へのエネルギーに変換できる。
まさにこの日のフロンティアがその事をしっかりと証明してくれた。
言い換えれば、ゴリラは莫大なエネルギーを生み出すための貴重な時間をこの日過ごした訳だ。
彼女達にはこの日フロンティアが見せた圧倒的な強さで攻めきるその気迫のバトンをしっかりと受け取り、東海大会へ向け良い準備をして欲しいと思う。
▼大洋薬品/BANFF feminino 0 vs 0 atadura
今節でもう1つ、全日本女子の県予選決勝カードの再戦となったのがこの試合。愛知県所属のアタドゥーラと大洋薬品バンフの対戦だ。アタドゥーラは昨年の大会で東海地域代表として全国大会へ駒を進めたサムライレディースが母体の強豪チームだ。8月初旬に行われた愛知県大会決勝戦で対戦した両チーム、この時は2対1のスコアでアタドゥーラがかろうじて勝利を納めてはいるが、コンビネーションに成長を見せる大洋薬品バンフは司令塔の山田を中心にその時の雪辱を果たすためさらに集中力を高めて試合に臨んだ。同県対決ならではの意地のぶつかり合いが随所でおこる激しい攻防を繰り広げたこの試合は結局スコアレスドローに終わった。
この時点で勝点で単独首位に立ったギャングが得失点差でも+17と他チームを大きく引き離してはいるが、直接対決の結果こそが最優先される今季の順位付けのレギュレーションでは、特に大きな意味は持たないと言える。
上位チームとの対戦を全て残しているギャングにとっての残り3試合は、勝点をさらに積み上げるための楽な試合は一つもない。
さらには全日本選手権へ向けての東海予選なども同時に消化しなければならず、チームコンディションの面でもピークを維持する事は簡単ではないだろう。
経験豊富な彼女達がどんなボールさばきを見せるのか!?今季の東海女子もまた、最後の最後まで目が離せない。