サムライフットサルレディースとして活動していた昨季、悲願の全日本女子全国大会出場を果たしはしたが、初戦のオウンゴール(富山県代表)との対戦で1-1と引き分け勝点1を得たものの、続く2試合では広島県代表のピヴォックス・アスパラーゴに3-0、優勝した埼玉県代表の武蔵丘短期大学シエンシアには6-0と連続完封負けを喫した。
経験豊富なベテラン勢と、身体能力が高い若手戦力が程よく混在するチームだが、全国の舞台ではその程よい配分がピッチ上でのバランスの良さとは結びつかなかった。
だが今年の東海大会を前に、アタドゥーラの名で活動してきた彼女達に頼れる監督が現われた。
東海1部を戦うロボガトの近藤友治選手がその人だ。
彼が監督としてこのチームを見るようになってからわずか1ヶ月との事だが、筆者が目にした今季の東海女子開幕戦での彼女達の戦い方と比べ、パスワークや相手ボール際への寄せの鋭さは際立って良くなっていると感じた。
もちろん、初戦のファルコとの試合で2-0から追いつかれた事への反省は多々あるだろう。ギャングとの0-2の敗戦もまたしかり。まだまだ成長しなければ全国の強豪と互角に渡り合えないと言う自覚は彼女達こそが強く感じたに違いない。
それでも東海地域に与えられた全国への2枠の一つを手に入れたことは紛れもない事実。
東海のトッププレーヤーを指導者に迎え、自分達ひとり一人の潜在能力をさらに引き出してもらう事が出来さえすれば、難しい戦術に頼らずともより高いレベルでの戦いが出来る気がしてならない。
2年連続で臨む今年の全国の舞台では、ひとり一人が持っている能力を存分に発揮し、自己主張を大いにして欲しい。
選手全員の自己主張がチームの和となった時こそ全国で戦える戦力を発揮できるのではないか。
その全国大会まではわずか1ヶ月。短期間ではあるが彼女達のさらなる成長に期待したい。