「なんとしても全国へ!」・・・ファルコにとっての初戦、アタドゥーラとの対戦で見せた彼女達のプレーこそ、その想いをピッチに出し切った気持ちの入ったゲームだった。
開始直後に続き序盤でさらに失点を重ね0-2のビハインドで前半を終了。しかしながら「負けられない戦い!」を全員が確認しあって臨んだ後半、粘り強いディフェンスとゴールへの執念で追いすがり、試合時間が1分を切ってから同点ゴールを奪った。
参加4チームで最もベンチ入りの戦力が少ないチームではあるが彼女達のテーマである「全員で!全力で!」の見事な戦いだった。
続く2試合目でギャングに前半0-0と善戦するものの敗れたファルコだったが、初戦での勝点1で可能性を残した東海2枠入りに向け、ゴリラとの対戦を迎えた。
その試合に課せられたノルマは勝利。さらに1点でも多くゴールする事が悲願の全国への条件だった。
開始早々に加藤愛のゴールで先制点を奪うと、しっかり守ってカウンターを忠実に実行、何本のシュートがゴリラのゴールポストを叩いただろうか?そんな際どいシーンを数多く作り出すものの追加点が奪えない。
すると2年連続での勝点0だけは阻止したいゴリラの意地の攻撃に同点弾を浴び1-1の引き分けで終戦となってしまった。
試合後、彼女達が流した涙に掛ける言葉もなかったが、ファルコの戦いぶりにあらためて惹き付けられたこの日の3試合だった事は言うまでもない。