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■決勝トーナメント【決勝戦】・・・神奈川県選抜 vs 三重県選抜

三重県選抜はこれまで戦った4試合中3試合で逆転勝ち。しかしその全てで三重らしさを存分に発揮した逆転劇を演じてきた。

決勝戦に臨む三重県選抜のメンバー

対する神奈川県選抜は予選リーグこそ危なげない3連勝で決勝トーナメントに駒を進めたが、大阪府選抜との準決勝では残り時間4分まで1-3のビハインドを終了直前の同点劇からのPK戦でしぶとく勝ち上がって来た。

こちらは神奈川県選抜。

さて、この両チームによるゲームの詳細は、大会後、フットサルネットさんに掲載された橋爪レポートにてじっくりご覧いただくこととしよう。

   ▼第27回全国選抜フットサル大会決勝 「神奈川県選抜対三重県選抜」レポート
    http://www.futsalnet.com/fn2009/2011/10/topics-001658.php

と、これだけではあまりに橋爪レポートに甘えすぎとのご批判!?も受けそうなので、私からも少しだけ。

本文とは関係ないが、決勝戦の主審を務めたギャヴィン・サーティン氏。サッカーでも行われているがイングランドFA(The FA)とのレフリー交流プログラムの一環で来日。この試合以外でも数試合を担当していた。

三重県選抜の決勝トーナメント進出に引きづられ3日間とも会場に出向いた筆者であったが、開催会場が関東地域の山梨県と言う事もあり、連日どちらかといえば関東贔屓、特にこの試合では(当たり前だが)神奈川県贔屓のギャラリーやメディアの方が多かったと感じた。

そして、筆者の記憶に一番残っている事・・・それは準決勝の神奈川県選抜vs大阪府選抜のカードだ。PK戦までもつれ込んだその試合展開、試合内容はともかく「事実上の決勝戦!」とか「決勝で観たかった!」の声が聞こえてきた事に「ちょっと待ってよ!」と声を上げたい心境に何度となくさせられたものだ。

予選リーグでの神奈川県選抜の破壊力は一歩抜き出た印象であった事も間違いないし、初戦こそ出来の悪さで石川県選抜と引き分けた大阪府選抜もその後は本来の力強さを示していた。
どちらも実力あるチームに間違いないわけだが、三重県選抜の評価が高まらない会場の空気には少なからず不満を感じていた。

そして決勝のキックオフから約6分後、スコアは2-0と三重県選抜が大方の予想に反してリードを広げたのだ。

右サイドからのコーナーキックからキッカーの木村(14)と池山(10)がドンピシャのタイミングで先制ゴールを奪った。

しかしながらそのアドバンテージにも、なぜか関東贔屓の多数派意見を覆すことに自信が持てない自分がいた。

確かに開始1分のコーナーキックから奪った先制点は、神奈川県選抜の一瞬の隙をついた鮮やかなゴールだったし、追加点も見方によっては「三重県にツキがあるのでは?」とも思わせるラッキーゴールだった。

「でも、これはこの大会での三重県ペースではないな・・・」 そう思うと同時に、神奈川ベンチにも慌てる雰囲気が存在しない事を感じた。

事実、ピッチ上ではリードを奪った三重県選抜のほうが、本来のボール運びやパスワークが出来ていなかった。
神奈川県選抜のプレスを嫌い、シンプルな回避に終始しているうちに完全に自分達のリズムを失ってしまったのかもしれない。

結局、橋爪レポートの通り三重県選抜は2-5のスコアで敗れてしまった。

東海地域の代表である三重県選抜の初優勝を期待していた筆者にとって、試合開始前の会場の空気を覆せなかった事は残念ではあるが、決勝戦での神奈川県選抜の戦いの素晴らしさを素直に認めたいと思う。

試合終了。ベンチ前の大きな輪とピッチ内での小さな輪が両チームの明暗を表していた。

敗れた三重県選抜も恥ずべき戦いは一試合もなかった。自信を持って東海地域にそして三重県に持ち帰って欲しい準優勝だ。

最後に・・・三重県選抜の選手、スタッフのみなさん、お疲れ様でした。そして、準優勝おめでとう!

以下、フォトギャラリーにてゲームの様子を掲載いたします。

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