DUARIG Fリーグ2017/2018第10節、小田原セントラル2日目の第1試合で浜松はすみだに3対5で敗れた。浜松は3連敗。
前日の湘南戦を2対4で落としている浜松はゴレイロ岡島工、萩原洪拓、前鈍地マティアスエルナン、松浦勇武、中村友亮でスタートした。
先制はすみだ。開始1分30秒、右CKからボラが中村との1対1を制して強烈なシュートを叩き込んだ。浜松は7分、相手CKからの流れから中村が相手のDFに引っかかりながらも構わず前進し、最後は左足で同点ゴールを決めた。
選手の疲労を考慮して2分前後でセットを入れ替える両チーム。お互いに激しくプレスを掛け合う中で、浜松は中に返すパスミスを拾われるケースが目立つ。クアトロの形から徐々に押し上げを狙うが、すみだのプレッシャーに苦しみ、なかなか攻撃のリズムを作り出せない。
17分、浜松は痛いミスから失点する。相手陣から左サイドに出たハイボールを山元優典がラインを切ったとセルフジャッジ。猛然とボールを追ったすみだ宮崎曉に左サイドの独走を許し勝ち越しゴールを奪われた。
リバウンドメンタリティーが今季の売り物となっている浜松は、それでもめげずに攻撃を続けるが、前半終了間際には右サイド深くでボールキープした岡村康平を捕まえきれず、中への返しをまたしても宮崎に決められてしまう。前半はこのまま1対3で終了した。
後半の浜松はピヴォの岡野健を使って相手陣の深い位置に起点を作る攻めを繰り返す。25分には岡野の落としを新井裕生がたたくがゴール右。30分には前鈍地が岡野との大きなワンツーでゴールに迫るがすみだゴレイロ矢澤大夢にセーブされる。元名古屋オーシャンズサテライトの矢澤と岡島、二人のゴレイロの活躍が光る展開となった。
浜松は30分、右CKから松浦がファーに突っ込んで2点目。反撃ののろしをあげる。プレスの強度を上げてすみだに立ち向かう浜松。同点、逆転の匂いが漂いだす。
だが、これを断ち切ったのがボラだった。名古屋在籍時を思わせる体のキレと強さをいかんなく発揮していたボラは、33分、岡村へのピヴォ当てから出たボールをゴール右に正確に蹴りこんだ。
浜松は間接FKから松浦がゴールを決め、食い下がる。4対3。
是が非でも勝利がほしい浜松は残り3分30秒から須藤慎一をゴレイロに据えたパワープレーを開始。いくつかチャンスを作るものの、すみだが防ぎ切り、39分には諸江剣語がパワープレー返しを決めて勝負あった。
お互いにプレス強度の高い、局面ごとに見どころの多いゲームだったが、攻守にわたるミスの数の差、またそのミスを得点に結びつける力の差ですみだが上回ったと言える。さらに言えば、ボラという絶対的な存在の有無。ゴール前での「わかっていてもひっかかる」切り返しが猛威を振るい、2ゴールにつながった。
▼保田健二朗監督コメント
「ゲームの内容自体は一定の評価ができる。昨日同じように、失点の仕方がゲームの勝敗を分けた。ゴールに直結するミスが勝敗を分けたと感じている。40分間の集中と、リスク管理を徹底して次節の第1クール最終戦につなげたい」
-オフェンスのミスは目立ったが、カバーするためによく走っていたように感じる。監督はどう評価するか。
「ディフェンスからオフェンスにつなげるところは評価できる。フィニッシュのシーンには課題がある。ボラにはその精度の高さで決められていて、こちらは絶対的な局面で相手に防がれている。前半の2失点目はもったいなかった」
-クアトロとピヴォの使い分けにはどんな意図があるか。
「すみだへのスカウティングの中で、ピヴォが張った時に2列目のディフェンスが真ん中に対して遅れる傾向があった。そこで、3-1のピヴォからオフェンスに段差をつけるというのが狙いを込めて使った。クアトロに関しては、自陣ではカバーが入ってくるが相手陣では裏を取りやすい。後半は裏に引っ張る指示を出していた。もう少しチームとして浸透させていくことが必要だろう。
-シーズン開幕当初はケガをしていた松浦をキャプテンに任命した理由は。
年齢的に中堅だからだ。年長者と若手のつなぎ役、スタッフと選手のつなぎ役を任せたい。ムード作りという点での期待も込めた。キャプテンという立場を重荷に感じることはないと伝えた。
▼松浦勇武選手コメント
「失点の仕方、時間帯が問題だ。今日の試合では、自分たちが点を取っていい流れのときに取られてしまった」
-キャプテンに選出された心境は。
「個性的な選手が多いので、命じられた当初は悩んだ。みな、規則や決まり事で縛られるタイプではないので。ただ、自分も黙々とまじめにというタイプではない。テンションが高いのが取り柄だと思うので、自分の良さを出せばチームとして良くなっていくと思った」
▼前鈍地マティアスエルナン選手コメント
「失点の時間帯が早かったのが痛かった。ボラの技術にやられてしまった。2失点目はもったいないの一言。集中してやらなくてはいけない時間帯。チーム全体の足りないところだと思う」
-代表候補選出の感想は。
「このチームで自分の良いところを出せているから選ばれたと思っている。みんなに期待されているシュートやキープ、ドリブルなどをアピールしたい」
▼須賀雄大監督コメント
「浜松の粘り強い、昨年度以上の強度のプレスで前半は苦しい試合になった。昨日の疲れはあったがそれは相手も同じ。前半は難しかった。その中でプレスラインの設定と、攻撃の秩序を思い出して戦うことで、後半は試合をコントロールできたと思う。詰めが甘いところもあったので、修正していきたい」
-2日目の試合ということで、セットチェンジが早かったように感じたが。
「われわれは強度の高いプレーをするチーム。ハードワークを求めているので、心拍数の問題でもともと早めに選手を入れ替えている。もともと早いタイミングで交代するチームだが、連戦ということでさらに早くしたということだ」
-ボラの使い方についての考え方は。
「昨シーズンは探りながらの1年だった。シーズン終了後、個別に話をした。サイドの1対1の強さ、決定力という武器があり非常に貢献度が高い。きょうは左サイドでの仕掛けとピヴォの岡村がおりてきたときに深さを取りに行くという良さが、いつも以上に出たと思う」
-残り1試合あるが、第1クールの総括を。
「シーズン終盤に完成度を高めるビジョンを描いている。10試合戦い終えて、結果と成長を両方手に入れられたという実感がある。思い描いたゲームができている。ただ、11試合目が大切。次の勝利することでその総括も変わってしまう可能性がある。結果が非常に重要」
▼諸江剣語選手コメント
「昨日の疲労が残っていてきついゲームだった。3対1になった時間帯のビッグチャンスをものにできていれば楽なゲームになった。決め切る力をつけていかないと今後の試合が厳しくなる」
※TEXT & PHOTO :橋爪充
Fリーグ2017の代々木セントラル第3試合は浜松が浦安に1対0で勝利した。浜松が開幕セントラルで勝利するのは初めて。
写真・文/橋爪充
浜松のスタメンはゴレイロ石黒紘久、山元優典、須藤慎一、田中智基、新加入の岡野健。浦安はゴレイロ藤原潤、荒牧太郎、加藤竜馬、星翔太、野村啓介の布陣で臨んだ。
ボール保持率を高める浦安は、素早いパス回しにドリブルを加えてテンポよくゲームを進める。浜松のセカンドセットは復帰した中村友亮、松本行令、萩原洪拓、新加入の前鈍地マティアスエルナン。中村の前線での激しいチェックをスイッチに、コンパクトな布陣で守りを固める。
浜松の先制は5分。前鈍地のミドルシュートのこぼれを拾った野嶋倫が左サイド奥へ持ち込み、ひとタメ、ふたタメして相手ゴレイロの前を横切るシュートパス。ファーに侵入した萩原がこれを沈めた。
浜松は主導権を握る浦安に対して、自陣にしっかり引き、ボールホルダーへの厳しいアプローチを繰り返す。17分、右CKから加藤がドンピシャで合わせたシュートは石黒が間一髪のセーブ。
浜松は奪ったボールをシンプルに相手陣カドに放り込み、できる限りリスクを排除した戦いを選択。不利な体勢でカウンターを食らわない、現実的な試合運びに徹する。前半はこのまま1対0浜松リードで終了した。
後半の立ち上がりは浜松ペース。5分、前鈍内の持ち出しから松本、中村が連続してシュートを放つがゴレイロ藤原にすべて防がれる。7分は左サイドでパラに抜けた須藤が左足シュートを打つがゴール左。浦安はボールキープする時間こそ長いものの、シュートを打てない展開が続く。残り8分を切り、シュートの意識を高めた浦安。加藤のシュートがバーをたたき、荒牧のシュートパスに小野大輔が突っ込むが合わない。
浜松は前半で見せた長いボールを駆使した戦いを継続。残り4分からのディドゥダをゴレイロに据えたパワープレーも集中した守備でしのぎ切った。
先制後のいくつかの好機を決めきることができず、最少得点での勝利となった浜松。だが、安定した試合運びを最後まで続けたことは、チームの成長の証と言える。「粘り強く戦う」新しいチームスタイルを示し、勝ち点3を得たことは大きな弾みになるだろう。
■浜松保田健二朗監督監督コメント:
アグレミーナ浜松がFリーグに参戦して6年目になるが、初めて開幕戦を勝利した。満足している。終盤にかなり押し込まれた場面はあったが、選手は体を張ってディフェンスバランスを崩さず耐えてくれた。
▼選手たちにそれぞれのタスクをどう示したか?
苦しい試合になるのはわかっていた。去年の成績も含めて、今シーズンはディフェンスにフォーカスしてきた。(浦安が)こうくるだろうということが、きちんとケアできた。ゲーム前には何人かに個別にケアする部分を伝えた。伝えることで周りの選手もスタイルが明確になった。
▼レベルアップが必要な部分は?
きょうは1対0で、得点が1点どまりだった。決定機というのはまだあった。しっかり決め切って、もっと楽にゲームを運ぶことが必要。浜松は(保田監督が指揮を執り始めてからの)3年間、年間得点はすべて60点台。改善していきたい。
■浜松萩原洪拓選手コメント:
開幕戦ということで、苦しくなることはわかっていた。これまでは耐えきれず同点、逆転を許す場面があったが、そこを耐えきった。戦う意識が変わったから耐えきれたのだろう。
▼6年前の開幕時にもいた数少ない選手の一人として、初の開幕セントラル勝利をどうとらえるか?
ずっと、勝てないことに対しての責任を感じていた。勝てない時間が長いと、変えていくことがすごく難しい。なかなか乗り越えることができない。5年間、そういうシーズンを送ってきた。ことしは新しい選手が入ってきて、変わろうという意識がチーム全体に出ていると思う。
■浜松岡野健選手コメント:
▼開幕戦初勝利の感想は?
勝っていないことは聞いていた。自分が勝利に貢献して、チームの歴史を変えたいと思っていた。力になれてよかった。
▼移籍後のリーグ初戦のスタメンだったが?
ずっと準備をしてきたので、スタメンで出てもやることは変わらなかった。ピヴォとして前線でボールを収めること、ファーストディフェンダーとしての役割を果たそうと思った。自分の出来は50%ぐらい。もっといいボールの引き出し方をしたかった。
▼今季の目標は?
個人としてのゴール数は、少なくとも2桁。チーム内得点王を目指す。しっかり試合に出場して勝利に貢献したい。チームとしてはプレーオフ出場を本気で目指している。ことしの浜松は違うぞというところを見せたい。
■浜松中村友亮選手コメント:
▼試合を振り返って。
我慢強く戦えた。フットサルの試合で1対0は珍しいし、失点ゼロはこれまでの浜松のイメージとは違うものだろう。打ち合いではなく、1対0で勝てたことは大きな自信になる。接戦で守り切れたのが大きい。これを継続することが大切。
▼ディフェンス時に前からのチェイスが聴いていた。
自分の特徴はスピードと運動量。チームがきついときに、そういう形でチームに貢献していかなくてはと思っている。チームがきついときに頑張れる選手になりたい。
▼3年ぶりの浜松復帰だが、チームの雰囲気に違いは感じるか。
選手一人一人に危機感がある。(2年間在籍した)名古屋はプレッシャーがあった。1試合負けただけでいろいろ言われた。そういう意味で、浜松も上の人がプレッシャーかけてくれるのはいいと思う。試合中もベンチの声がしっかり出ている。ピッチ内でも、例えば(山元)マサさんが後ろから声を出してくれる。ベテランの存在が大きい。
▼今季のチームの目標は。
粘り勝つことに尽きる。プレーオフ進出を目指す。下位だったチームをそこに持って行くのは簡単ではないことは分かっている。1戦1戦、しっかりやって行ってそこにたどり着ければいい。
■浦安高橋健介監督コメント:
0対1というスコアなので、1点も取れなければ勝つことはできない。チャンスはたくさん作ったが、その数を質が伴うものに増やしていきたい。選手にもそれを求めている。チームの完成度の部分で足りないと感じる試合だった。カップ戦も含めて、試合の主導権を握られてもディフェンスからのカウンターで勝ってきたが、主導権を握る時間になったときに相手の脅威になるような攻撃をより多くできるようにならないといけないと思う。
▼新監督として、どういうチームにしていきたいか?
主導権を握りながら、オフェンスでもディフェンスでも相手の脅威になるようなフットサル。それを実行するために、選手が近い距離でプレーし、攻守一体化する。そういうトレーニングをしている。そのために必要になる個人戦術へのアプローチをし続けている。始動から2カ月弱で完成するとは思っていない。勝負に徹しながら修正していきたい。きょうはどちらも足りなかった。
■浦安星翔太選手コメント:
点を取っていないので、僕たちの力不足。それ以上でもそれ以下でもない。相手がどうこうではなく、自分たちの問題。リーグ戦の33分の1ではあるが、負けてスタートしてことは良くないと思っている。
DUARIG Fリーグ2017/2018の開幕試合は大阪が北海道に4対3で競り勝った。
写真・文/橋爪充
ディフェンディングチャンピオンの大阪は、今季キャプテンのアルトゥール、チアゴ、仁井貴仁、芝野創太でスタート。ゴレイロには新加入の富金原徹を起用した。北海道はゴレイロに19歳の坂桂輔を抜擢。水上玄太、鈴木裕太郎、十川祐樹、田辺陸という顔ぶれで臨んだ。
序盤から押し込む大阪。3分相手セットチェンジの間隙を突いて、今季北海道から加入した堀米将太が右サイドでボールを奪って、ライン際から中央に戻すとチアゴが合わせて大阪が先制した。大阪は5分に得たFKから新加入の相井忍、7分にはまたしてもFKからアルトゥールが決めて主導権を握る。
3失点し、8分には早くも5ファールを喫した北海道だが、小野寺隆彦監督はここでタイムアウトを入れ、ゲームの流れを変えようとする。9分にカウンターから水上が、11分に酒井が決めて1点差。両チームはその後、1点ずつを取り合い、4対3大阪リードで前半を終えた。
後半は前半と対照的にしのぎ合う展開。北海道は坂に代わって入ったゴレイロ鶴岡広之がナイスセーブを連発。チアゴ、アルトゥールらの鋭いシュートをはじき出す。北海道は残り2分から室田をゴレイロにしてパワープレーを敢行。残り1分を切って、左からの水上のパスを宮原勇哉が合わせるが冨金原が反応して上にセーブ。試合はこのまま4対3で終了した。
前後半を通じて、攻守の切り替えの早い、スリリングなゲーム展開だった。大阪はボールが収まるピヴォタイプの新戦力、堀米、芝野、相井がそれぞれに個性を発揮した。
北海道は二つのセットの練度の高さが印象的だった。前年度優勝チームを脅かした開幕戦は収穫が大きかった。セットプレーからの失点は、明らかにゴレイロとFPの意思疎通の問題。ゴレイロの経験不足も含め、今後の課題だろう。
■北海道小野寺隆彦監督コメント:
開幕戦を戦えて幸せだが、勝つことができず悔しい。大阪との実力差は分かっていたが、しっかり集中してDFしながら勝機をうかがった。0対3になり、苦しかったが、セットプレーやカウンターがはまり、僕たちの戦い方ができた。後半は同点、逆転する力がなかったが、想像した以上に選手がファイトしてくれた。
▼大阪対策は?
セットプレーに対して変則的なマンツーマン、素早くマークを付けられるようなシステムで臨んだ。ゾーンでもマンツーマンでもない、その中間のようなかたち。DFはうまくいったが、カウンターからの得点はできなかったのが残念だ。
▼チームの完成度は?
きょうの試合ではどちら(のセット)も3―1を採用し、新人も積極的に起用した。しっかり守ってカウンターという共通認識はしっかりできていたと思う。オーシャンカップにはなかった攻撃ができた。
■北海道酒井遼太郎選手コメント:
キャプテンとして初めての開幕戦。自分が2点取れた結果については満足しているが、チームとしてキャプテンとして何ができたのか。まとめる力が足りないと感じた。自分はチームメートに助けられている。これまで以上にまとまりのあるチームだと感じている。ここから32節、仲間に助けてもらいながら得点を重ね、チームに貢献したい。
■大阪木暮賢一郎監督コメント:
どのチームも、どんな大会も開幕戦は難しいものだ。きょうも同様で、苦しい時間帯があった。大事な勝ち点3が取れたことをポジティブに受け止めたい。長いシーズンが始まった。より良いチームにするために修正をしていきたい。
▼3得点してからテンポが落ちたように見えたが?
昨シーズンもそうだったが、北海道は前半10分で3対0になっても、あきらめないメンタルの強さを持っている。こちらが先行しても、終わってみると6対5といった展開がよくある。きょうも、タイムアウトをとったときに去年の経験を話した。北海道戦は苦しくなる、ゆるまずやろうと確認した。ただ、前半で3対0に持ち込めるというのは、ぼくらの強みでもある。3対0であっても、10対0にするぐらいのオフェンシブな部分を打ち出していきたい。
▼新加入選手を積極的に起用した。獲得の意図は?
自分の好みや昨シーズンのプレーぶり、チームとしてどういう選手が必要かなどを総合して考えた。特にAFCに備えて個の能力、オフェンシブな部分のタレントがほしかった。特に時間を作れる選手を獲得した。
■大阪アルトゥール選手:
相手がどうこうより、開幕戦は難しい。そういう中で勝ち点3を取れたのは良かった。どんどん良くなるためによいトレーニングをしたい。
▼昨シーズンの優勝でマークされるシーズン。研究されていると感じた部分はあったか?
自分たちのプレーが良くなかったという印象はない。Fリーグはこれまで、9年間、名古屋を研究してきたのだろう。昨シーズンは自分たちが名古屋を凌駕して、チャンピオンになった。今年は名古屋だけでなく、大阪をスカウティングするのは当然だと思う。去年のような大差の試合を続けるのは難しくなるだろうが、自分たちはそれを乗り越えなければいけない。
全日本選手権1次ラウンド3日目グループB第2試合
▼16:55キックオフ
府中アスレティックFC(Fリーグ)対アグレミーナ浜松(Fリーグ)
▼先発
府中=GKクロモト、皆本、岡山、渡邉、柴田
浜松=GK石黒、松本、松浦、山元、田中
0分:キックオフ。(府中0-0浜松)
1分:府中、左サイドから柴田がシュート。引き分けでも代々木進出が決まる府中。落ち着いた立ち上がり。(府中0-0浜松)
2分:府中、渡邉が裏に走る関にパス。松浦が足を出して防ぐ。(府中0-0浜松)
2分:カウンターから松本、山元がゴールに迫るがGKクロモトがブロック。(府中0-0浜松)
3分:浜松、セットチェンジ。須藤、。山桐、萩原、三井。(府中0-0浜松)
5分:府中、左サイドを持ち上がった上福元の浮き球パスを水田がシュートしようとするがヒットせず。(府中0-0浜松)
5分:府中、左CKから上福元がマーカーを背負った形から反転シュート。ゴール上。(府中0-0浜松)
6分:浜松、セットチェンジ。曽根田、小池、野嶋、銀島。(府中0-0浜松)
6分:府中、皆本から裏に出た渡邉に絶妙なループパス。渡邉のシュートは右ポスト。その後のCKでも渡邉のシュートが右ポストに当たる。(府中0-0浜松)
7分:府中、左サイドから柴田が強シュート。GK石黒セーブ。(府中0-0浜松)
8分:カウンターの応酬から最後は府中関がカットインして左足シュートするが、ゴール上。(府中0-0浜松)
8分:府中の猛攻続く。中盤でボールを奪った皆本が自分で持ち上がり右足トウシュート。ゴール上。(府中0-0浜松)9分:府中、ゴール前で上福元が何度も相手を背負う場面。(府中0-1浜松)
8分:浜松、先制!右サイドの松本が、ゴール前にポジショニングした田中にパス。田中がGKをかわしてナイスシュート。(府中0-1浜松)
9分:府中、ゴール前で上福元が何度も相手を背負う場面。(府中0-1浜松)
10分:府中は上福元、水田、岡山、完山でボール回し。浜松は小池、野嶋、曽根田、銀島のセットで守る。(府中0-1浜松)
11分:府中、相手キックインのカウンターから完山が持ち上がる。3対2の状況だったが、野嶋がよく戻りブロック。(府中0-1浜松)
12分:府中、ファーストセットで攻め立てる。浜松山桐が府中皆本に食い下がる。(府中0-1浜松)
13分:浜松、山元にYC。(府中0-1浜松)
13分:府中、カウンターでドリブル突破を図った松本を後ろから倒したとして完山にYC。(府中0-1浜松)
14分:右サイドライン際から渡邉がシュート。ポストに当たる。(府中0-1浜松)
14分:府中の厳しい攻撃が続く。松浦、山元、松本、田中で耐える浜松。(府中0-1浜松)
15分:浜松、石黒のロングキックをゴール前の山桐が狙うが枠をとらえられない。(府中0-1浜松)
16分:府中は完山、永島、上福元、岡山。遠い距離からもどんどんシュートを打つ。体を入れてブロックする浜松の選手たち。(府中0-1浜松)
17分:府中、上福元が左サイドを高速ドリブルで突破。シュートはサイドネット。(府中0-1浜松)
17分:府中、タイムアウト(府中0-1浜松)
18分:浜松、柴田のドリブルが少し流れたところを見逃さず、小池と曽根田が厳しくチェック。マイボールのキックインにする。(府中0-1浜松)
18分:府中、ゴール前の混戦から完山が右に抜けだし、右足でシュート。ゴール左に決まって府中追いつく!(府中1-1浜松)
19分:府中完山、浜松田中へのファールで2枚目のYC。退場。(府中1-1浜松)
19分:府中、前半残り1分11秒を数的不利で戦う。(府中1-1浜松)
19分:浜松、ベンチからシュート、シュートという声。須藤、田中、曽根田、野嶋。(府中1-1浜松)
19分:浜松、タイムアウト。(府中1-1浜松)
19分:浜松、田中のシュートに須藤突っ込むがあわない。(府中1-1浜松)
20分:前半終了。(府中1-1浜松)
20分:後半キックオフ。府中は岡山、柴田、皆本の3人でスタート。浜松は5田中、野嶋、須藤、曽根田。残り49秒は浜松の数的有利で試合が進む。(府中1-1浜松)
20分:府中、カウンターから皆本→柴田でゴールチャンスを作る。浜松はゴールが遠い。府中は渡邉が入り、数的不利解消。(府中1-1浜松)
22分:府中、渡邉の大きなサイドチェンジのパスを受けた水田が右サイド深くで勝負するが、山元が対応する。(府中1-1浜松)
24分:浜松、セットチェンジ。三井、須藤。山桐、萩原。府中は上福元、岡山、水田、永島。(府中1-1浜松)
25分:左サイドの競り合いを制した三井、中央に持ち込んでシュート。ゴール上。(府中1-1浜松)
26分:府中、右サイドで皆本からのパスを受けた柴田が切り返しを入れてシュート。山桐が体を入れてブロック。(府中1-1浜松)
27分:府中、皆本から永島へのピヴォ当て。落としを上福元が狙うが、石黒と交錯してゴール上。前半終了。(府中1-1浜松)
27分:府中、左CKから永島がシュート。石黒がかき出す。府中の猛攻が続く。(府中1-1浜松)
28分:浜松、自陣でボールを奪った松浦が出足鋭く前に。右足で強引にシュートを放つがゴール上。松浦はGKクロモトと交錯して担架で運ばれる。(府中1-1浜松)
29分:府中、GKクロモトが右サイドに上がって攻撃参加。(府中1-1浜松)
29分:府中、右CKから柴田が強シュート。ゴール左。(府中1-1浜松)
30分:府中、皆本が渡邉へのピヴォ当てを自らシュート。サイドネット。(府中1-1浜松)
30分:府中、キックインからクロモトを右サイドに上げる。ゴール前でのパス交換を浜松田中に拾われる。田中のシュートはゴール上。府中は事なきを得る。(府中1-1浜松)
31分:浜松は山元、須藤、松本、田中。徐々に府中陣内でプレーする時間が増えだす。(府中1-1浜松)
32分:府中、皆本が左サイドゴール前で1対1を制してシュート。GK石黒がセーブ。(府中1-1浜松)
33分:府中、ハーフライン付近でボールを奪って3対1の局面。柴田がシュートを打つが、GK石黒に阻まれる。(府中1-1浜松)
34分:府中、勝ち越し!皆本がハーフライン付近から仕掛け、右足を振りぬいた!(府中2-1浜松)
35分:浜松、GK石黒を攻撃参加させるパワープレー開始。(府中2-1浜松)
36分:浜松、右サイドを駆け上がった石黒がファーポストにシュートパス。曽根田が走り込んだが届かず。(府中2-1浜松)
37分:浜松、GKを小池に代えてパワープレー。山元、田中、松本、曽根田。(府中2-1浜松)
38分:浜松、パワープレー続行。田中のシュートはゴール左。田中にYC。異議か。(府中2-1浜松)
39分:浜松、タイムアウト。残り1分2秒。決勝トーナメント進出にはあと2点が必要。(府中2-1浜松)
39分:浜松、野嶋が鋭いシュート。GKクロモトセーブ。(府中2-1浜松)
40分:試合終了。府中が勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。(府中2-1浜松)
府中アスレティックFC谷本俊介監督コメント
「3日間を通してのきょうの試合だった。疲労度や得失点差など、リーグ戦とは異なる位置づけのゲーム。ホームで戦う浜松に対して、われわれはリーグ戦で1分け1敗している。彼らはやりやすかったと思う。こちらはけがや退場者も含めて、3人の主力が出場できなかったが、その分を若い選手が埋めてくれた。きょうの勝因はそこだろう。1次ラウンドで苦しい試合を経験することは悪いことばかりではない。逆境が決勝トーナメントの力になる。プレーオフでは引き分けで次戦に進めなかったが、王者に匹敵する力があることを、選手権で証明したい」
アグレミーナ浜松保田健二朗監督コメント
「どちらに転んでもおかしくないゲームだった。拮抗したゲームで、やはり決定力の差が出てしまった。数的有利の時間帯では左右のシューターを置いてゴールを狙わせたが、少し積極性に欠けたかもしれない。ただ、シーズンを振り返れば、こうした拮抗したゲームができるようになったことはチームとしての成長のあかしだろう。来シーズンはここをスタート地点として、1年間戦っていきたい。入口が高いレベルなら、よりよい結果が望めるだろう」
全日本選手権1次ラウンド3日目グループB第1試合
▼14:40キックオフ
名古屋オーシャンズサテライト(東海第1代表)対柏トーア’82(関東第3代表)
▼先発
名古屋サテ=GK高見、笠井、大薗、北野、瀧澤
柏=GK福重、中田、根津、馬場、山上
0分:キックオフ。2月に行われた地域チャンピオンズリーグ決勝の再戦。(名古屋サテ0-0柏)
2分:猛然と前プレスに行く柏。(名古屋サテ0-0柏)
3分:柏、先制! 左サイドのFKから馬場がシュート。跳ね返りを磯崎が押し込んだ。地域チャンピオンズリーグと同様に、柏がFKから先制。(名古屋サテ0-1柏)
4分:柏は磯崎、長坂、田中、国本のセット。名古屋サテは脇山、水谷、新田、岡田。(名古屋サテ0-1柏)
5分:名古屋サテ陣内右サイドで、柏馬場と名古屋サテ新田の見ごたえある攻防。制した新田が中央を駆け上がるがシュートには至らず。(名古屋サテ0-1柏)
6分:名古屋サテ、セットチェンジ。大薗、笠井、北野、瀧澤。(名古屋サテ0-1柏)
7分:名古屋サテ、同点に追いつく!北野へのピヴォ当てからの瀧澤のシュートはポストに当たるが、笠井が冷静に蹴り込んだ。(名古屋サテ1-1柏)
8分:名古屋サテ、大薗へのピヴォ当て。大薗反転してシュートを打とうとするが、倒される。ペナルティエリア正面少し外からのFK。(名古屋サテ1-1柏)
8分:FKは大薗。ゴール左にわずかに外れる。(名古屋サテ1-1柏)
9分:柏、西形が右サイドからドリブルで切り込むが、その前のプレーのファールを取られる。(名古屋サテ1-1柏)
9分:柏が、左サイドで勝負。巧みなボールタッチで大薗をかわし左足でシュート。DFにブロックされるが、場内を沸かせる。(名古屋サテ1-1柏)
10分:柏、左サイドを自陣から馬場がドリブル突破。シュートに持ち込むがDFにあたる。(名古屋サテ1-1柏)
11分:柏、馬場、山上らのボール回しで攻め込む。名古屋サテは近藤や新田がパスを寸断。(名古屋サテ1-1柏)
12分:柏、長坂が左サイド突破を図るが、名古屋サテ水谷が奪って前に。柏の左サイド、名古屋サテの右サイドで熱い攻防が続く。(名古屋サテ1-1柏)
13分:柏、ゴール前でルーズになったボールを国本が左足でたたくが、GK高見の正面。これで得たCKは、長坂が中央からシュートするが、またしてもGK高見が立ちはだかる。(名古屋サテ1-1柏)
14分:柏、ハイプレスが機能。前線でボールを奪い、最後は磯崎がシュートを打つがGK高見がブロック。(名古屋サテ1-1柏)
14分:積極的に攻め込む柏。(名古屋サテ1-1柏)
15分:名古屋サテ、キックインから左サイドの北野が反転シュート。ゴール前の笠井が合わせようとするが、柏高村が必死にブロック。ゴールを割らせない。(名古屋サテ1-1柏)
15分:名古屋サテ、右サイドハーフラインを少し越えたあたりから、大薗が強烈なシュート。FK福重がセーブ。(名古屋サテ1-1柏)
16分:名古屋サテ、ミスパスを拾った瀧澤が前進し、切り返してシュート。ゴール前で混戦になるが、柏DFが何とかかき出す。(名古屋サテ1-1柏)
17分:名古屋サテ、脇山が右サイドでDFを引きずりながら独力突破。シュートにまで持ち込むがゴール右。(名古屋サテ1-1柏)
19分:名古屋サテ、5ファールに到達。いつもはないようなミスパスもみられる。(名古屋サテ1-1柏)
20分:前半終了。柏の並々ならぬモチベーションが印象的。(名古屋サテ1-1柏)
20分:後半キックオフ。名古屋サテはGK尾関、大薗、北野、瀧澤、笠井。柏はGK福重、馬場、山上、根津、高村。(名古屋サテ1-1柏)
21分:名古屋サテ、ペナルティエリア少し外の間接フリーキックは水谷。DFにあたる。CKから大薗がロングシュート。ゴール上に外れるが、強烈な弾道に場内どよめく。(名古屋サテ1-1柏)
21分:鋭い出足でリスタートのボールを奪いにいく名古屋サテ。瀧澤がなめドリブルで左サイドを突破し、枠内にシュートを打つがGK福重がセーブ。(名古屋サテ1-1柏)
22分:柏、左CKから馬場や山上が狙いに行くがGK尾関に阻まれる。(名古屋サテ1-1柏)
23分:柏、田中、磯崎とつなぎ、長坂がシュート。DFがブロック。磯崎が中央至近距離から2度シュート。名古屋サテDFが体を張って防ぐ。沸き上がる柏ベンチ。(名古屋サテ1-1柏)
23分:名古屋サテ、GK尾関のスローがそのまま柏ゴールにイン。誰も触っていないため、ゴールは認められず。(名古屋サテ1-1柏)
24分:名古屋サテ、セカンドセット。自陣右からの岡田のサイドチェンジを左角あたりの脇山がダイレクトで狙うがヒットせず。(名古屋サテ1-1柏)
25分:柏、右キックインから馬場が鋭いシュート。地域チャンピオンズリーグの先制点と同じ位置だったが、GK尾関がキャッチ。(名古屋サテ1-1柏)
26分:柏、右サイドから瞬間的な緩急でマーカーを振り切り、振りの速いシュート。GK尾関の正面。(名古屋サテ1-1柏)
26分:名古屋サテ、右サイドを水谷高速ドリブルからしシュート。GK福重がセーブしたこぼれを岡田がグラウンダーシュート。福重、これも防ぐ。(名古屋サテ1-1柏)
27分:柏、馬場が個人技で名古屋サテゴール前に迫る。ペナルティエリア少し外のFKは壁に当たる。(名古屋サテ1-1柏)
28分:名古屋サテ、大薗、笠井、北野、瀧澤でボール回し。柏はシュートチャンスをあたえない。(名古屋サテ1-1柏)
29分:柏、中央磯崎からパスを受けた右サイド西形、縦に持ち出してシュート。GK尾関がセーブ。(名古屋サテ1-1柏)
30分:名古屋サテ、脇山へのピヴォ当てから岡田が左足グラウンダーシュート。惜しくもゴール右にそれる。(名古屋サテ1-1柏)
31分:膠着状態。水谷、脇山、近藤、岡田でボールを回す名古屋サテ。虎視眈々とカウンターを狙う柏。水谷が左サイドの最奥まで侵入し、折り返しを岡田が左足で合わせるもDFがブロック。(名古屋サテ1-1柏)
32分:名古屋サテ、中盤でボールを奪って岡田がシュート。柏高村がブロックして雄たけびを上げる。(名古屋サテ1-1柏)
32分:カウンターの応酬。名古屋サテは岡田が持ち上がるシーンが目立つ。(名古屋サテ1-1柏)
33分:名古屋サテ、高速カウンターから瀧澤→大薗とつなぎ、落としを北野がシュートするが、柏西形が気迫のブロック。(名古屋サテ1-1柏)
34分:名古屋サテ、笠井にYC。(名古屋サテ1-1柏)
35分:名古屋サテ笠井、柏西形、キャプテン同士の熱い攻防。約1分間、ボールが外に出ず、カウンターの応酬。両チームの運動量は落ちず。(名古屋サテ1-1柏)
35分:名古屋サテ、脇山がGK福重に強烈アプローチ。マイボールにする。(名古屋サテ1-1柏)
37分:均衡破れず。柏は遠距離から馬場にシュートを打たせるが、枠にはいかない。(名古屋サテ1-1柏)
38分:名古屋サテ、5ファールに到達。ピヴォの脇山にあてて左に出た水谷がシュートするもゴール左。(名古屋サテ1-1柏)
39分:大薗へのピヴォ当てから瀧澤シュート。GK福重が防ぐ。(名古屋サテ1-1柏)
39分:柏セットプレーを拾ったカウンター。大薗がゴール前で勝負強さを発揮して勝ち越しゴール!!残り15秒。(名古屋サテ2-1柏)
39分:柏は馬場をGKに据えてパワープレー。パワープレー返しの攻防で名古屋サテファール。柏に第2PK。(名古屋サテ2-1柏)
39分:柏、田中が第2PKを沈めて同点!(名古屋サテ2-2柏)
39分:名古屋サテ、タイムアウト。残り3秒。(名古屋サテ2-2柏)
40分:名古屋サテは岡田をGKにしてパワープレー。奏功せず。ドロー。(名古屋サテ2-2柏)
名古屋オーシャンズサテライト若山伸太郎監督コメント
「お互いに勝ちたいゲームだったはず。ドローは残念だ。立ち上がり、相手がよい状態で入ってきて、相手のプレスをうまく回避できなかった。その後、引いた状態になったときにいい形で同点に追いつくことができた。ただ、地域チャンピオンズリーグの決勝よりもボール回しがよくなっていて、こちらがボールを取り切れないところがあった。ことしのチームは昨シーズンはレギュラーではなかった選手、高校を卒業したばかりの選手、フットサルを始めたばかりの選手という構成だったが、思いのほかよい結果が出た。それだけに、最後は勝って終わりたかった」
柏トーア’82奈須隆康監督コメント
「地域チャンピオンズリーグの決勝戦で敗れている相手。何とかリベンジを果たしたいと思って試合に臨んだ。お互いにチャンスを作りつつ、DFの頑張りで崩しきれない展開だった。地域チャンピオンズリーグでは抑えきれなかった相手の攻撃に、きょうは対応できていた。チームとしての進歩を感じた」