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9月に入ってもう4日目ですね。

 

県リーグ、県レディースリーグ、東海2部、東海女子などなど、静岡県内での公式戦が次々と消化されていく中、フットデ静岡への掲載がほとんど出来ていない事を大変申し訳なく思います。
救いは、どの公式戦にしても最低限の記録、記憶はメディアなりノートなりに仕舞い込んでいるということ。もちろんスタッフの応援を得ての事ですので、その助っ人のためにも、そして何より熱い戦いを繰り広げている多くの選手のみなさんのためにも、どんな小さなあるいは簡単な記事であれ必ず観ていただけるよう掲載作業は行うつもりです。

 

ということで、9月に入った最初の記事として掲載させていただくのは・・・。

 

バサジィ大分に所属する「中村友亮(なかむらゆうすけ)」選手のご紹介です。

バサジィ大分、背番号19、中村友亮選手。

 

「なぜ大分の選手?」と感じる方も多いかもしれませんが、フットデ静岡ではこれまでも静岡に縁のある選手を時々取り上げさせていただいています。

 

今回ご紹介させていただく中村選手は静岡県沼津市の出身。

 

実は8月半ばに浜松アリーナで開催されたFリーグ【第8節】、アグレミーナ浜松との対戦時にお話をうかがえればなどと目論んでいたのですが、試合終了後、大分への戻りのスケジュールなど分刻みの忙しさの中で叶わぬものとなっていました。

 

しかしながら、8月末に開催された「 Fリーグ テバオーシャンアリーナカップ2012」の際に短い時間ですがお話を伺うことが出来ました。掲載が遅れたことでFリーグのセカンドクールの幕開け、中村選手が所属するバサジィ大分の地元で開催された「大分セントラル」終了のタイミングでの掲載となってしまいました。

今年のテバオーシャンアリーナカップ初戦に臨むバサジィ大分。前列左端が中村選手。

さて、中村選手に話を戻し簡単なプロフィールから。

 

出身は静岡県沼津市。沼津市立大岡南小学校から沼津市立大岡中学校、そして静岡学園へと進学。大岡南小時代から少年団でサッカーをはじめたそうです。
そして静岡学園卒業と同時にヴィッセル神戸へ入団しJリーガーの仲間入り、その後FC琉球への在籍を経て昨年度からバサジィ大分でFリーガーとしてのキャリアをスタートしています。

 

以下、試合後に取材に応じてくださった中村選手とのやり取りを掲載させて頂きます。

 

▼フットデ静岡:静岡学園出身ということですが
・・・中学から進学する時点で静学サッカー部のセレクションを受けに行ったんです。それで合格して静学に進む事になりました。

 

▼クラブチームなどへの入部は考えなかった?
・・・はい。静学だけしか考えていませんでした。小さな時からテレビなどで見ていた静学のプレーが好きでしたし、大きな魅力を感じていました。

 

▼同時期に在籍していた選手は?
・・・浦安の渡井博之選手と浜松の剣持貴充選手は自分が1年の時の3年生でした。あとは浦安の田中智基選手がひとつ上にいましたし、湘南の中村猛選手とFUGAすみだの諸江剣語選手が同期です。

 

▼静学卒業後は?
・・・ヴィッセル神戸に入団しました。その後FC琉球でプレーしました。琉球ではトルシエ監督の下でもプレーしました。

 

▼サッカーからフットサルへの転身のきっかけは?
・・・そうですね、知り合いを通じ声を掛けていただいたことがきっかけではあるんですが。確かに最初はサッカーを続けるかすごく迷った時期もありました。

 

▼でも、フットサルを選択した。
・・・はい。実は琉球時代のことですが、沖縄は結構強い雨が降る事が多くて、ドームでの練習の機会がたびたびあったんです。フットサルコートサイズでの3 vs 3のような練習を良くやりました。そんな練習が非常に楽しかったですし自分に合っているのかなと感じていたんです。新しい競技へのチャレンジにも意欲が沸いてきて、それで最終的に大分さんにお世話になることになったんです。

 

▼静学時代の練習が役立っているのでは?
・・・ほんとにそう思います。朝練の時間はひたすらドリブルとリフティングばかりでしたからね。足裏でのプレーにも違和感はそうなかったです。

 

▼サッカーでのプレーとの違いなどは感じている?
・・・サッカーでは長い距離をディフェンスについて来られると、体格的なこともあわせ少し、しんどかったりがありました。そんな理由もあって自分としては一瞬勝負のスモールエリアのほうが得意でした。大きな選手とのマッチアップでも一瞬で裏を取ったり出来ますからね。フットサルはそんな自分の持ち味が生かせる競技じゃないかなと思います。フィジカルの出し方が自分には向いていると感じています。

 

と、ここでメディア担当の運営スタッフの方より「そろそろお時間が・・・」の声が掛かりました。伺いたかったメモの半分を残しての緊急事態に、急遽、この日のゲームの感想を一つふたつ伺いインタヴュー終了となってしまいました。
最後に試合終盤ピッチを退く事になった怪我について「足は大丈夫?」と問いかけると「はい。大丈夫です。」とのことでホッとした記憶が残っています。(※試合内容についてのコメントは時間も経っていますので割愛させて頂きました。申し訳ありません。)

こちらは試合開始前のシュート練習から。踏み込んだ軸足、振り上げた蹴り足、なかなかマッチョな足です!

決勝ゴールを奪ったディドゥダ選手へ駆け寄る中村選手。自らがドリブルで仕掛けディドゥダ選手へ決定的なパスを供給。

地域リーグ相手(リンドバロッサ/関西リーグ)に苦しんだこの日の試合でも決勝点をアシストするなど2ゴールに絡み勝利に貢献した中村選手、今季の「Fリーグオフィシャルガイド」を見る限り最も小柄なプレーヤーですが、これからもピッチを俊敏に駆け回る彼のプレースタイルで活躍して欲しいと思います。

静岡県出身の小さなFリーガー、中村選手にこれからも注目したいと思います。

 

※以下、「 Fリーグ テバオーシャンアリーナカップ2012」 初戦での中村選手のプレーをわずかですがフォトギャラリーにてご覧ください。 

 

計画を立てていたオーシャンアリーナにも行けず・・・。

結果のご報告程度の掲載となります。

 

■2012東海フットサル1部リーグ【第4節】@鈴鹿スポーツガーデン
▼10:00
大和撫子/VIORA藤枝:4
vs(前半:-1)試合終了
オーシャンズサテライト:3

▼11:30
ROBOGATO:4
vs(前半:2-3)試合終了
Praia Grande:4

▼13:00
NASPA四日市:2
vs(前半:2-2)試合終了
MEMBER OF THE GANG:3

▼14:30
FALCO GIFU F.S.:4
vs(前半:1-0)試合終了
XEBRA:0

▼16:00
DELIZIA磐田:2
vs(前半:2-1)試合終了
Futsal Clube UNIAO:2

 

 

■2012東海フットサル女子リーグ【第3節】@テバオーシャン・サブアリーナ
▼10:00
AOMIレディースFC:4
vs(前半:2-2)試合終了
オーマイガッ(O×M×G):2

▼11:30
Frontier FC:3
vs(前半:2-2)試合終了
丸岡RUCKレディース:3

▼13:00
atadura:0
vs(前半:0-1) 試合終了
FALCO LADIES:1

▼14:30
golrira shizuoka:4
vs(前半:2-0) 試合終了
estrela/LENDA:1

▼16:00
member of the gang:5
vs(前半:2-0)試合終了
蹴球小娘/ONZE:2

今年の大会は予選ラウンドと決勝ラウンドの2日間に分けて行なわれた。そして、そのどちらもが県リーグと同時開催だった。
広いエコパ・メインアリーナの3面、その2面で県リーグ、残り1面で女子の大会運営となったのだ。

 

県リーグでの記録管理業務などもあり、観戦にしても写真撮影にしても充分な時間をかけて行うことが出来なかったが、応援スタッフのご協力もあり、わずかではあるが大会の様子を記録に残す事が出来ている。
その出来栄えや試合毎の掲載数の違いには目を瞑りご覧いただければと思う。さらに大会終了から掲載までの遅れについても、何卒、ご容赦を!

「あくまでも通過点。もちろん結果にこだわっていますが、全国でピークを迎えるための過程での1試合に過ぎませんから。」

 

7月21日の予選ラウンドそして8月18日の決勝ラウンドと、スコア速報の掲載だけで終わっていた今年度の全日本女子フットサル選手権全国大会へ向けた静岡県予選、「静岡県レディースフットサル選手権」は3年ぶりにFrontier FC(以下、フロンティア)が頂点に返り咲いて幕を閉じた。

 

冒頭のコメントは、そのフロンティアの指揮を執った曽根田かおりコーチに試合直後にうかがった際のものだ。

 

女子の単独チームとして唯一、全国を舞台に戦うことが出来る公式戦「全日本女子フットサル選手権」へ向けた試合はどのチームにとっても最も重要な試合と位置づけられている。
その静岡県代表の座を2年連続で逃していたフロンティアにとって、今年の大会へどれほどの想いを持って臨んだ事だろう。

 

予選ラウンドからのスコアを見る限り「敵なし」の印象を受けるかもしれないが、やはり試合は「やってみなければわからない!」のが事実。それだけに、いくら照準を全国に合わせているとは言え、その結果が出たときには、(強気の指揮官とて)意に反して少々浮かれた言葉の一つも出ておかしくないだろう。
それにもかかわらず、試合後のインタヴューに応じてくれた曽根田コーチがサラッと語った冒頭のコメントに、チームの目線の高さが本物である事をあらためて感じる事となった。

自らが現役を退いた一昨年以降、コーチとして夫である曽根田盛将監督(Fリーグ・湘南ベルマーレ所属)と共にチームの立て直しに取り組んできた。予選ラウンドの試合より。

「自分がコーチとなってから2年でのチーム作りを目標としてきました。まだまだ立て直しの途中ではありますが、今年は結果にこだわる事を強く意識させながら試合に臨んでいます。」
そう語る彼女にチーム作りへの方針を尋ねると「選手ひとり一人の自主性を引き出し、それを大切にしています。選手がチーム戦術に合わせるのではなく、個々のレベルに合わせた役割を与え、選手が試合の中でその役割をきっちりとやり遂げる。今日の試合まででも昨年までのように(選抜招集選手のように)決まった選手の出場時間が極端に長いことはありません。これまでの試合では全員に成長が見られたと感じています。」

 

続けて決勝戦に関して尋ねると「戦術については出来た部分、反省点がありますが、何よりひとり一人があらためて止める蹴るの基本を振り返るきっかけになる試合だったと思います。過程とは言えそれがなければどんな戦術も成り立たないので。」と振り返った。

 

さて、気になる東海大会だが・・・。

 

日程は9月30日(日曜日)、三重県の鈴鹿スポーツガーデンが全国への切符を競い合う舞台となる。
今季、東海地域に与えられた全国出場枠は恐らく「1」、これまでも何度か東海1枠の年があったが、その決定方法は「2枠」を決めるリーグ戦とは違い「負けたら終わり」のトーナメント戦となることが常だ。
そしてその組み合わせが、「前年度の成績を元に割り振られる。」と考える事も合理的だろう。と、言う事は昨年度4位の静岡県代表は初戦で昨年度の優勝チームと対戦することになる、そう考えて良いのではないだろうか。

 

フロンティア vs ギャング

 

東海女子フットサルリーグでも隔年で女王の座を奪い合っている両チームにとって、たとえ初戦でのこの対戦が正式なものとして発表されたとしても選手たちに心の変化は起きないはずだ。
初戦であろうと決勝であろうと、相手が何処であろうと「負けたら終わり」の1試合に過ぎない。

 

2年連続で全国出場から遠ざかっている静岡県、それだけにフロンティアに大きな期待を抱いてしまう事は否定しない。
決してプレッシャーをかけるつもりはないが、今季のフロンティアには全国で戦うにふさわしいタレントが集結していると(個人的には)感じている。曽根田コーチが語った「過程」をさらに進化させ、自分達のプレーを全国の舞台で披露し、そして「頂点」を目指し階段を登り続けて欲しい。

頑張れ!フロンティア!!

 

※以下、決勝トーナメントに勝ち上がった4チームの集合写真を試合毎に、スコアとちょっとした筆者の感想を添えて掲載しておきます。
なお、3位-4位決定戦については割愛させて頂きました。ご了承ください。
また、予選ラウンド、決勝ラウンドの試合の様子につきましては、次回の記事にてフォトギャラリーとして掲載予定です。

 

▼準決勝 第1試合
ROVERS Ladies 0 vs 9 Frontier FC

ROVERS Ladies 

Frontier FC

フロンティアがピッチを広く使った「外から中へ」の攻撃を中心に決定力を発揮。大量9得点を奪い決勝へ駒を進めた。
今季、久しぶり戦力が揃ったローヴァーズだったが、やはり練習量がゲームに正直に反映された結果となった。ただ、個々のスキルは高く、組織的な守りや選手間の連携などチーム力を高める練習が出来れば、県リーグでの結果も付いてくるだろう。

 

▼準決勝 第2試合
Infinito/PROVA清水フットサルコート 1 vs 3 golrira shizuoka

Infinito/PROVA清水フットサルコート 

golrira shizuoka

ディフェンス力が持ち味のインフィニートがオウンゴールとは言え先制点を奪ったこの試合、「もしや?!」の波乱が一瞬だけ頭をよぎるが、自力に勝るゴリラが逆転勝ちを納めた。 ゴリラは移籍や故障者の発生で戦力のやり繰りに多少の不安もあっただろうが、残された主力組の頑張りに新戦力や若手の成長が加わり順当に決勝へ進む事となった。

 

▼3位-4位決定戦
ROVERS Ladies 2 vs 0 Infinito/PROVA清水フットサルコート

 

▼決勝
Frontier FC 4 vs 1 golrira shizuoka

Frontier FC

golrira shizuoka

 

5年連続で同じカードとなった決勝戦はフロンティアがゴリラの3連覇を阻止。久しぶりに東海大会進出を決めた。

しばらく時間が空いてしまってはいるが筆者の率直な感想を記すと、敗れたゴリラの頑張りがいまだに最も印象に残っている。齊藤希の気合の入ったディフェンス、知り尽くされた左足でゴールを奪った青山実苗、そして攻守にわたり1対1への強さを見せつけた松島千佳。正直、現時点ではもう少し(点差に表れるかもしれない)戦力差を感じていた。と同時に、前半を無失点で折り返えし、ロースコアのゲームに持ち込むことができればゴリラに勝機が生まれるかもしれないと感じていたことも事実。
フロンティアの石川春郷でなければ決めることが出来なかっただろう、前半唯一の失点の場面。後半開始直後のセットプレーからの失点の場面。今更、筆者がどうのこうの書くまでもなく、彼女達は現実を振り返り、その結果を受け入れたはずだ。彼女達にとって苦しいシーズンはまだまだ続くわけだが、負けた試合ではあるがこの日のパフォーマンスに自信を持ってシーズン後半に臨んで欲しい。

怪我の手術を控え試合出場が叶わない谷下友希が大会を通しベンチに帯同していた事が印象的だった。

 

今年に限らず過去5年間の熱戦、この2チームが存在しなかったら静岡県代表の座を争う試合の緊張感は観客席まで届かなかっただろう。そして両チーム合わせて10名以上もの静岡県選抜が出場したこの試合、あらためて静岡県女子の選手層の厚さを感じたゲームでもあった。

 

そして気が付けば、まもなく静岡県フットサル連盟として今季のトリムカップへ向けた本格的な活動を開始する時期となる。短期間の選抜活動ではあるが、全国の舞台を目指し選手たちと共に良い準備を行いたいと思う。

毎年、静岡県内各所にて何度か行われる「JFAファミリーフットサルフェスティバル with KIRIN」ですが、今年はすでにエコパアリーナにてスペシャルステージが終了、そして今週末の日曜日には沼津での開催が予定されています。

 

その後の県内開催は、9月29日(土)の静岡(会場:静岡市中央体育館)と11月25日(日)の島田(会場:サンワフィールドばらの丘)の2回となりますが、今回は静岡開催分についての参加チーム募集のお知らせです。

 

  ≫≫2012_JFAファミリーフットサルフェスティバルin静岡_開催案内.pdf
  ≫≫2012_JFAファミリーフットサルフェスティバルin静岡_参加申込書.pdf

 

ご家族、お友達などと是非ご参加ください!

島田開催分も気になる方はお早めに担当委員長までお問い合わせを!!