短くお知らせを。
今年度の全日本女子フットサル選手権への静岡県予選大会となる「第9回 静岡県レディースフットサル選手権」への参加チーム募集が開始されました。
▼実施要項、参加申込書はこちら
第9回 静岡県レディースフットサル選手権 大会要項/参加申込書
ここ2年間、静岡県から全日本女子フットサル選手権の全国大会へ進んだ女子のクラブチームはありません。
「今年こそは!」の想いを強く持っていることはもちろんですが、もうひとつ、「出来るだけ多くの県内チームに、この予選大会に参加して欲しい!」と思います。
第11回東海選抜大会を伝える橋爪レポートはこちら。
▼東海選抜大会/三重県選抜、継続性を生かした3連覇
http://www.futsal-times.com/news_body.php?id=35158
三重県選抜関係者にとっては昨年登りつめる事が出来なかった頂への再挑戦の権利を手にするために絶対に勝たなければならない戦い、そして静岡県関係者にとっては地元開催の東海選抜での3年連続敗退だけは避けたい強い想いが詰まった決勝戦だった。
結末は冒頭でご紹介した橋爪レポートのタイトルや、当ブログでも既報のとおり三重県選抜の3連覇で大会は終了した。
「2度ある事は3度ある!」のか「3度目の正直!」なのか!? それぞれのチームが、それぞれの想いで目指した北の大地「北海道」への1枠を掴み取る戦いを簡単に振り返ってみたい。
三重県選抜は第1試合から、池山隼也に代えて小久保武がベンチ入りした。その小久保だけが、唯一、昨年の全国経験を持たない選手だ。
一方の静岡県選抜は初戦とまったく同じ12名がベンチ入りとなる。負傷の影響が心配されたゴレイロの皆川も先発リストに含まれていた。
試合は静岡県選抜のキックオフで開始。
先制ゴールは今季、三重県選抜のキャプテンを任された本渡幸一が奪う。
決して闘志を前面に出し味方を鼓舞するタイプの選手ではないが、この日の第1試合でも先制ゴールを奪いチームのエネルギーを引き出すきっかけを作っている。
決勝でのこのゴールは、第1試合から決勝戦まで約5時間のインターバルで冷めきった体と頭を甦らせたゴールでもあった。好天に恵まれた屋外で思い思いに時間を費やしていた選手たち、頭ではわかっていても、そのインターバルの長さは目に見えぬ敵となりえるほど選手のコンディションに影響を与えていたのではないだろうか?
対する我等が静岡県選抜、昨年の決勝でも開始早々に先制され、さらに連続失点でペースを握られた苦い経験がある。が、今季、静岡のキャプテンとして「結果を出す!」ことにこだわってきた伊藤豊大が三重の勢いにストップをかけた。
三重ゴール正面、ペナルティエリアライン上からの間接フリーキックを松浦公亮が小さく動かし、伊藤が決め同点に追いついた。
さらに1分後、今季、久しぶりに選抜のリストに名を連ねたベテラン向島雅之の頑張りから松浦が足元の技を披露し逆転ゴールを奪う。
この日の初戦同様に一旦は逆転を許した三重県選抜だったが、試合展開にあせりは見せない。
ギャングセットを軸に静岡にその後の主導権を奪われる事なく試合を進めると、森重則が試合を振り出しに戻すゴールを奪う。
ペナルティーエリア内でボールの処理に各選手間の明確な連携が取れなかったその隙を突かれ、森に押し込まれてしまった。
静岡にとっては、このゴールシーンはもちろん、リードしてからこの時間帯までにもう一押し出来なかったことが悔やまれる。
それでも2-2とある意味、悪くないスコアで折り返した静岡だったが、後半開始直後、三重の峯山宗丈に決められ勝ち越されてしまう。
気を引き締めて入ったはずの後半立ち上がりにしては、あまりにあっけない失点だった。
さらに木村雄一のシュートをきっかけに、そのこぼれ球を石川哲也から石川勝也と丁寧につながれ連続失点。2点のビハインドとなってしまった。
反撃に転じたい静岡は残り10分を切り今季選抜に復帰した門田雄輔のアシストでベテラン野木武臣が1点を返したものの、その後は特に策を施せぬまま時間だけが経過する。
終了間際には木村にとどめの一撃を喰らい万事休す、今年もまた全国大会に静岡の名を進めることが出来なかった。
今年の男子選抜活動を振り返ってみよう。
年度が変わって間もない4月8日、静岡市中央体育館で今年の選抜チームはスタートを切った。
その後、追加招集も行いながら数度の練習、数度のトレーニングマッチを消化し本番に臨んだ静岡県選抜、昨年と比べ活動の中身も雰囲気も間違いなく向上していたと思う。
チーム活動を優先したい時期にあっても選抜としての集まりに時間を割いてくれた選手、スタッフには心からお疲れ様の言葉をかけてあげたい。また今季の選抜活動に施設を提供していただいたデスポルチ・クラップス関係者のみなさんにもお礼をさせて頂きたいと思う。
今年、ベンチ入りを果たした12名の顔ぶれは、昨年の決勝戦から7名が入れ替わっていた。ベンチ入りできなかった中にも選抜初招集を含めた若くのびしろのある選手が多く含まれている。
今年のように豊富な競技経験を持つコーチ陣も含めたベテラン勢と共に活動する事で、若い力がさらに伸びるきっかけになることと思う。
また、昨年の選抜メンバーから、剣持貴充、蓮池紳吾、本田拓磨の3名が今季、Fリーグのステージへと歩みを進めた静岡県選抜。各選手の今季の活躍を願う事はもちろんであるが、今年の選抜メンバーの中からも日本のトップリーグを視野に入れた選手が育つ事を期待したい。
最後に今年の東海選抜大会を終えての筆者なりの想いではあるが・・・3年連続での地域予選敗退に頭を抱えている暇はない。冒頭の橋爪氏のレポートタイトルにも含まれる「継続」の文字、今の静岡にとって必要なものはその二文字に尽きると思う。
◆得点経過(※公式記録による)
▼前半
4分→三重:本渡幸一(11)
8分→静岡:伊藤豊大(9)
9分→静岡:松浦公亮(8)
14分→三重:森重則(13)
▼後半
21分→三重:峯山宗丈(4)
28分→三重:石川勝也(3)
31分→静岡:野木武臣(4)
38分→三重:木村雄一(14)
※以下、第11回東海選抜大会の決勝戦、「静岡 vs 三重」のフォトギャラリーを掲載させて頂きます。
準決勝2試合が終了した後、やや時間を開けて行われた3位-4位決定戦。
岐阜県選抜は新しいユニフォームを着用、愛知県選抜は田中監督自らがピッチに立ったゲームでした。
そのキックオフを待つ間に、バックヤードでは静岡県フットサル連盟の委員長会議、各種打ち合わせが行われました。
この試合については、公式記録からの得点経過、そして会議から戻ってドタバタと撮影した試合の様子をフォトギャラリーにて掲載いたします。
◆得点経過(※公式記録による)
▼前半
10分→愛知:田中勝利(11)
13分→愛知:浦上浩生(16)
▼後半
21分→愛知:西森磨彦(4)
31分→愛知:石野真士(17)
第1試合の熱戦の余韻が冷めやらぬまま、わずかなインターバルを挟み今年の静岡県選抜の初戦の時を迎えた。
岐阜県選抜のキックオフで開始された試合は、直後から静岡県選抜が積極的なプレスでボールを奪いに行く。
そして開始からわずか数十秒、ボールを奪ってからの最初のプレーを先制ゴールに結びつけた。
ゴールスコアラーはこの日のベンチ入りの中で最年少の浦輝だ。奪ったボールをスピードに乗ったドリブルで縦に運び、そのまま思い切り良くシュート。これが岐阜ゴールに突き刺さった。彼らしさを存分に発揮した一連のプレーそしてフィニッシュだった。
昨年、選抜に始めて招集された浦だが、その年は足の故障の影響で練習会ですら一度もボールを蹴る事がなかった。
そして今年の選抜メンバーにも名を連ねた彼は、「今年こそ選抜でプレーする。」という気持ちを強く持っていたに違いない。
まだ23歳と若く、もちろんフットサルの経験値も決して高くはない選手だが、大会まで何度か行われたトレーニングマッチでは、持ち前の身体能力の高さとスピードを発揮した精力的なプレーを見せていた。
そして初めて経験する選抜での公式戦初戦でも「らしさ」をいきなり発揮、彼自身の選抜初ゴールを記録したのだ。
これからの静岡の若い世代の中心選手であることは誰もが認めるだろうし、フットサルプレーヤーとしての伸びしろに大きく期待したいと思う。
さて、この「あっという間」の先制ゴール以降のこの試合の印象を簡単にご紹介したい。
結局、前半は終わってみれば開始直後の浦のゴールが両チームにとって唯一のゴールだった。
岐阜県選抜は開始直後の失点以降はしっかり守ってカウンターの機会を伺う展開に、そして静岡県選抜は先制後もボールを保持する時間が長く、それなりにシュートも放ってはいるのだが、連携やフィニッシュに精度を欠き追加点を奪えなかった。
1-0で折り返した後半開始まもなく、静岡県選抜が追加点を奪う。左コーナーキックから小さく動かしたボールを栗原正翔が角度のない位置からトゥで突付くと、ボールはゴレイロの足元を抜けゴールネットに達した。
やや幸運ではあったが静岡が2-0と点差を広げた。
「このゴールで落ち着きのある試合運びに持ち込めるだろ。」と思ったのも束の間、26分に岐阜県選抜の村瀬智哉に1点を返されると、つまらないファールを積み重ね後半を10分以上残し5ファールを溜め込んでしまう。
その後、第2PKまで献上してしまうがこれはゴレイロの皆川広紀が好セーブ。
振り返れば、このシーンで同点にならなかったことが試合結果に大きく影響したと思う。
その後、やや粘りの足りなくなった岐阜の守備網を、中澤晋平、野木武臣の連続ゴールで破り4-1とリードを広げると、パワープレーに出た岐阜の布陣に対しても終了間際に2点を加え最終的に6-1での勝利となった。
静岡にとっては「点差ほど中身があったゲームではない。」ことは明らかだった。第2PKの場面でもし追い付かれていれば岐阜は勢いを増したであろうし、静岡はファールトラブルでさらに窮地に追い込まれただろう。
それでもトーナメント戦は勝つことがすべて。3年ぶりの全国大会出場へ向け、次につながる結果を残した事だけは間違いはない。
◆得点経過(※公式記録による)
▼前半
1分→静岡:浦輝(3)
▼後半
22分→静岡:栗原正翔(11)
26分→岐阜:村瀬智哉(8)
33分→静岡:中澤晋平(17)
35分→静岡:野木武臣(4)
39分→静岡:門田雄輔(10)
39分→静岡:伊藤豊大(9)
※以下、第11回東海選抜大会の第2試合、「静岡 vs 岐阜」のフォトギャラリーを掲載させて頂きます。
今年の東海選抜大会、第1試合は昨年とまったく同じカード「三重-愛知」で幕を開けることとなった。
ちなみに東海選抜大会は今年度を含め、静岡県開催となってからの3大会すべてで、初戦の対戦カードがまったく同じ組み合わせとなる。これは東海代表の1枠を決めるためのトーナメント戦において、前年度の成績を元に「1位-4位」「2位-3位」の準決勝(初戦)を行うことが定例化されているからだ。
さて、その第1試合だが三重県選抜のベンチには昨年度の全国準優勝を経験したメンバーがずらりと顔を揃えた。
一方の愛知県選抜は、昨年度のこととは言えわずか数ヶ月前の長野オープン(※大会については後述)で全国優勝を果たした選手を中心に、数名のベテラン勢を含めた編成で臨む。
他県同士の一戦ではあるが、筆者にとって非常に楽しみな対戦である事に疑いはなかった。そしてその内容も期待にそぐわぬ非常に白熱した攻防がタイムアップのその瞬間まで繰り広げられた。
キックオフからアグレッシブなプレスと意欲的にゴールを狙う姿勢を見せた愛知県選抜は、三重県選抜の今季のキャプテン本渡幸一に先制点こそ許すもの直後に山本雄志が同点ゴール、そして前半なかば過ぎには最後尾でボールを保持した愛知のキャプテン川畑良介の超ロングシュートが決まり2-1と逆転した。
このシーン、相手陣地、三重県選抜のベンチ前を駆け上がる選手に川畑自らが視線を送り、三重県選手のすべてに「裏を取るパスを出すよ!」を意識させた。
そして、三重県選抜のゴレイロ森恵輔がそのスペースを埋めるべくエリアを飛び出そうと起こしたアクションの逆を突き、一蹴されたボールは川畑の目論見どおり、「味方選手」ではなく「三重県ゴール」へ見事に吸い込まれた。
川畑の「視線のフェイク」が生み出した鮮やかなゴールだった。
このゴールでベンチも含めチーム一体となった盛り上がりを見せた愛知県選抜、「これで勢いづくか!?」と思われたが、そこは経験豊富な三重県選抜、木村雄一→日下敬夫のギャングラインであっさり同点に追いつくと、続けざまに三重のU-23年代の中心選手、松山竜二が右サイドを上手く抜け出し、愛知ゴレイロの遠藤恭史との1対1を落ち着いて決め再び三重県選抜に1点のリードをもたらした。
3-2、三重県リードで折り返した後半、前半立ち上がりに見られた愛知の積極さが影を潜める間に峯山宗丈、石川哲也の連続ゴールで5-2とし「やはり三重県圧勝か!?」を感じはじめた試合残り5分、愛知県選抜の勢いが復活し激しく三重県ゴールを攻め立てる。
そして浦上浩生、近藤友治のゴールで1点差まで詰め寄った後も、「あとわずか!」のシーンを作り出す愛知県選抜。
試合最終盤までお互いがファールカウントを5個まで数える激しい凌ぎ合いが続いたが、最終的には現在の東海王者、三重県選抜が若い世代中心の愛知県選抜を何とか振り切った。
「相手にペースを渡してはいけない時間帯への対応」そして「取れる時間に確実にゴールを奪う決定力」など、試合の流れの掴みの上手さが、若い愛知県選抜の「むらのある勢い」を制したゲームだった。とは言え、終盤の愛知県選抜はオーバーエイジとして加わった近藤友治を中心に三重ゴールを奪う事へ凄まじいエネルギーを発揮した。
そして愛知県フットサル連盟が年間を通して行ってきたU-23年代によるチーム編成での活動の成果をはっきりと感じたゲームでもあった。
後日、愛知県選抜の田中勝利監督に話を伺った。
▼このチームの活動については?
・・・「U-23としてかなり長く活動させてもらっています。名古屋オーシャンズのサテライトとロボガトのメンバーが中心ですが、サテライトからの何名かはトップ昇格もありチームを離れています。年度末の長野オープンで結果を出せた事は、何よりも選手にとって大きな自信になっていると思います。また、エスポラーダやアグレミーナといったFリーグ勢とトレーニングマッチを行うことが出来た事もチームの成長過程では大きかった。その勢いでこのフル選抜にも臨み、やれる自信はあったのですが、三重の上手さ、経験値の高さにやられてしまいました。」
▼試合を振り返ると?
・・・「前半立ち上がりは、思い通り前からのプレスを効果的に発揮できましたが、選手のローテーションなどでピッチ上のエネルギーの持続にやや不安な時間が出来てしまった。後半の立ち上がりもそうですが、選手個々のフィジカル的な耐久時間を自分自身が把握しきれず、そこを三重に突かれてしまったかな、と。」
▼残り5分の猛攻は見事でしたが?
・・・「終盤は選手もやるしかない事を再確認してくれました。前からガンガン行く若いセットで1点。ベテランの近藤を軸にした流れを見極めてから仕掛けるセットでも点が取れました。若い世代には、その近藤や西森さん(チーム最年長)の起点になる動きを見て感じて覚えて欲しいと思います。試合巧者との対戦では勢いだけではどうにもならないものがある。ベテラン勢のその駆け引きを吸収してくれればさらに成長できると思います。結果は残念でしたがよい経験が出来ました。」
自らも現役プレーヤーとして高いレベルでピッチに立てるだけに、ベンチワークでのもどかしさも感じてはいたようだが、これまで続けてきた若い世代を中心とした活動での成果は感じているようだ。
最後に、自らも選手としてピッチに立ち先制点を奪った岐阜県選抜との3位決定戦を振り返り、
・・・「本当は監督がピッチに立つべきではないかな、とも思っていました。ただ、若い世代にピッチに立った選手の責任感や戦う姿を見せたかった。Fリーグ勢との対戦でも点を取っています。もちろんしっかりと準備していますしやれる自信はありましたからね。」
と、今季、選手として戦うための自信に溢れた言葉を聞く事も出来た。1980年生まれと決して若くはないが、優れた身体能力と正確な技術で対戦相手を翻弄する姿を筆者も何度となく目にしている。
そんな彼がピッチの上で活躍する姿を一年を通して見てみたいと思う。
さて、冒頭に紹介している「長野オープン」、長野県フットサル連盟主催による、U-23年代の選抜チームのための全国規模の大会だ。
愛知県U-23選抜が優勝を果たした今年3月の大会結果などの詳細は長野県フットサル連盟公式サイトにて見ることが出来る。
▼長野県フットサル連盟 2012第06回長野オープンU23選抜フットサル大会結果
http://www.nff.gr.jp/reinforcement.html
そして筆者はそのサイトの中にこんな記述を見つけた。
第07回長野オープンU23選抜フットサル大会
2013年02月09日(土)~11日(月) 南長野運動公園,戸倉体育館
次の大会についてのスケジュールの告知だが、静岡県フットサル連盟の年度のスケジュールを見ても特に大きな事業との重複もない時期での大会となるようだ。
静岡県フットサル連盟としても、この大会へ向けた年間を通した活動は出来ないものだろうか?
◆得点経過(※公式記録による)
▼前半
6分→三重:本渡幸一(11)
7分→愛知:山本雄志(5)
16分→愛知:川畑良介(13)
18分→三重:日下敬夫(8)
18分→三重:松山竜二(18)
▼後半
28分→三重:峯山宗丈(4)
30分→三重:石川哲也(9)
35分→愛知:浦上浩生(16)
39分→愛知:近藤友治(10)
※以下、三重県選抜 vs 愛知県選抜の試合の様子をフォトギャラリーにてご紹介いたします。どうぞご覧ください。