SuperSports XEBIO 東海フットサルリーグ 2016【1部リーグ】は9月4日、第3節の5試合を行った。
昨年度覇者の名古屋オーシャンズサテライトはトップチームでも活躍する橋本優也、齋藤 功一の活躍で逆転勝利を収めた。ROBOGATO FCは終盤の加点でXEBRAを突き放した。Force Futsal ISEはDELIZIA磐田に勝利。大和撫子/VIORA藤枝はヴェルデラッソ松阪に1対0で勝ち切った。2連敗同士だったPraia GrandeとNASPA四日市の一戦はドローに終わった。
SuperSports XEBIO 東海フットサルリーグ 2016【1部リーグ】第3節の結果
ROBOGATO FC 7-3 XEBRA
大和撫子/VIORA藤枝 1-0 ヴェルデラッソ松阪
Praia Grande 3-3 NASPA四日市
名古屋オーシャンズサテライト 4-2 MEMBER OF THE GANG
Force Futsal ISE 5-1 DELIZIA磐田
【順位表】
1)名古屋オーシャンズサテライト 勝ち点9 +11
1)ROBOGATO FC 勝ち点9 +17
1)Force Futsal ISE 勝ち点9 +7
4)大和撫子/VIORA藤枝 勝ち点5 +1
5)MEMBER OF THE GANG 勝ち点4 ±0
6)DELIZIA磐田 勝ち点3 -4
7)XEBRA 勝ち点1 -5
7)Praia Grande 勝ち点1 -7
7)NASPA四日市 勝ち点1 -11
8)ヴェルデラッソ松阪 勝ち点0 -9
開催日:2016年9月4日(日)
会場:静岡県・エコパサブアリーナ
試合時間:前後半20分、ハーフタイム10分
写真・文/橋爪充
今年度の「Super Sports XEBIO 静岡県フットサルリーグ / レディースフットサルリーグ2016 with KIRIN」も各カテゴリーがスタートし、すでに熱い戦いが数多く繰り広げられています。
静岡県フットサル連盟では、「with KIRIN」の名称が示す通り、今季もキリンビールマーケティング様からのご支援を受け、「キリン・ドリームプレーヤーオブザデー/DPD」など県リーグを戦うみなさまの活躍を後押しする企画を展開しいます。
そして今回、静岡県フットサル連盟とKIRINによる新たなキャンペーンといたしまして
with KIRIN ~2016 Snap Photo Campaign~
・・・ウィズキリン スナップフォト・キャンペーン・・・
と、題し【あなた】と【フットサル】と【KIRIN】を同時に収めたスナップ写真の募集を行うこととなりました。
ご応募のありました写真は、フットデ静岡または静岡県フットサル連盟公式サイト内にてご紹介させていただくほか、7月、8月、9月それぞれの月の応募の中から毎月1名の方に抽選にて賞品を贈呈いたします。(締め切りは2016年9月30日24:00到着分まで。)
また、今回のキャンペーンの特別企画といたしまして、応募を頂いたすべての方にフットデ静岡ならびにフットサル連盟公式サイト内にて掲載されていますフォトギャラリーなどの中から、お気に入りの1枚にネームを入れてプリントした写真をプレゼントいたします。(原則的に応募写真1枚についてプリント写真1枚をプレゼントいたします。)
「今まで掲載された事ないし・・・」と言うあなた!過去に撮りためたデータの中に、あなたのプレー写真が眠っているかもしれません!「○○チーム、背番号××番、△△ですけど!」とお問い合わせください。探してみます。それでもなければ、撮影に出掛けちゃうかも!?(撮影をお約束するものではございません。)
「県リーグの選手じゃないし・・・」と言うあなた!フットデ静岡では、これまで県リーグはもちろん、支部リーグから東海リーグ、全国大会に至る公式戦の撮影を行ってきました。この際、県リーガー以外の方にも、いやいや他県の方にでさえも、そのリクエストにお答えできるのであればプレゼントはさせていただこうと固く心に誓っております!
余談にはなりますが、フットデ静岡が本格的に公式戦の撮影を始めてから約8年になります。その間にシャッターを押したその数だけで言えば、手持ちのカメラ3台、集合写真も含めて8年間で約50万回にもなります。
ただし、その半分以上はいわゆるピンボケで「ボツ」、残りの中の半分くらいは他の選手や審判、スタッフが狙った被写体にかぶり「ボツ」、いよいよ残った20~30%のうち、エンブレムやチーム名、あるいはスポンサー名など、どれもがはっきり写っていない構図のものもありで、結局、最後は10%程度しか「まぁまぁかな?」と言うものがありません。当然「よし!これは!!」と言う満足度の高いものなど私の撮影技術ではほんの数パーセントと言ったところ、、、。「とほほ」の状況ですが、それでもプレーしている選手に喜んでいただけるのでしたら、恥を忍んで何枚でも差し上げようと思っています。保管しているHD(ハードディスク)やBlu-rayディスク、DVDディスクが逝ってしまったらすべては消えてなくなりますからね!それこそがデジタルの怖いところ、そうなる前に是非とも埋もれている写真を掘り起こしたいと思います。
で、「選手じゃないけど・・・」、と言うあなた!たとえば、親しい選手の誕生日に合わせてこんな写真をプレゼントしてはいかがでしょう?もちろん応募者とのご関係を確認させていただいたうえで、スペシャル版もお作りしますよ!!(キャンペーン規定の範囲でのプレゼントとなります。)
と言うことで、大会の打ち上げの様子や、リーグ戦、練習後のミーティング、またはチームのバーベキューなどなど、選手、スタッフ、ご家族、お友達などとの楽しい飲み会をスナップ写真に収めてご応募ください。
県リーグ参入チームだけでなく、支部リーグや東海リーグの選手、関係者の方でも応募は可能です。 注)写真は無いかも!?(涙)
ご応募、お待ちしています!!
▼応募方法
・応募する写真には必ず、①【あなた】またはあなたを含めた【仲間】と、②【フットサルボール】あるいは【チームユニフォーム】などの【フットサルグッズ】と、③【KIRINビール】(未成年の方はアルコール製品以外の【KIRIN製品】で可)が写っていることとします。
・応募写真は携帯電話、スマートフォンなどでの、いわゆる「写メ」で構いませんが、画像の大きさを [横:1000ピクセル] 程度以上になるよう設定して撮影をお願いします。
・応募はメールによる送付とさせていただきます。撮影した写真を添付し、以下の必要事項を記入し、応募先のアドレスまで送信してください。
a)お名前、フリガナ
b)所属チーム名、(所属チームのある方)
c)ご連絡先、(携帯電話番号)
d)応募写真についてのコメント、フットサルへの想いなど
e)その他、ご意見、ご希望などがありましたらご記入ください。
▼応募先アドレス
2016withkirin_snapphoto(at)fut-de-shizuoka.com ※(at)は@に置き換えてください。
▼以下の応募用QRコードを読み取っても送付先アドレスが表示されます。
▼キャンペーン規定・・・【応募に付いて】
1)応募写真はホームページなどインターネット媒体への掲載をさせていただきます。ご応募に際しては掲載ならびに掲載に関する肖像権などをご了解いただいたものと判断させていただきます。
2)応募写真はキリンビールマーケティング株式会社様へ提供させていただく場合があります。
3)プリント写真のプレゼントは可能な限りお渡しできるよう努力させていただきますが、データが無いなど、やむを得ずご提供できない場合もございます。
4)プリンのサイズは原則的に2Lサイズ程度となります。(元データのサイズなどによります。)
5)プレゼントは原則的にプリント写真のみとさせていただきます。規定を超えるプリントサイズの希望やデータでの受け渡しにつきましてはお問い合わせください。
6)応募締め切りは2016年9月30日、24:00到着分まで有効とします。
7)当選者には直接ご連絡の上、フットデ静岡WEBLOGにて公開します
8)当選した賞品、プリント写真のお渡し方法などは応募者の方とのご相談とさせていただきます。
9)応募内容につきまして、ご本人に確認を取らせていただく場合があります。ご了承ください。
10)おひとり様何枚でもご応募いただけますが、同じ写真(同様の構図と判断される写真を含む)の使い回し(複数応募)は無効とさせていただきます。
11)応募の受理に関してはフットデ静岡内キャンペーン担当者の判断によるものとします。
▼キャンペーン規定・・・【応募に付いてのお願い】
12)飲酒が認められていない場所、他の方の迷惑になるような場所での撮影はご遠慮ください。
13)未成年者のアルコール飲料との撮影応募はご遠慮ください。応募は無効とさせていただきます。
14)飲み過ぎに注意し、楽しく健全なフットサルライフを過ごしましょう。
15)楽しさが伝わる写真、かっこいいポーズでの「決め写真」など、多数のご応募をお待ちしております。
先週末、18日の土曜日はエコパ・メインアリーナで県リーグ1部と2部、さらに中部地域リーグが3面同時に開催された。実は、この日掛川市内で行われたフットサルの公式戦はこれだけではなかった。エコパから車で10~15分ほどの「さんりーな掛川」を会場に「第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会 東海大会」の予選ラウンドが行われていたのだ。
筆者はこの日、エコパアリーナにて終日を過ごしたため、さんりーな掛川へは足を運ぶ事が出来なかったが、翌19日、同じく掛川市内にある掛川南体育館(通称:しーすぽ)にて行われる事になっていた決勝ラウンドには会場準備などの手伝いを兼ね、試合観戦に出掛けることにした。
なんと言っても、準決勝第1試合「名古屋オーシャンズU-18 vs アグレミーナ/エスパッソU-18」のFリーグ下部組織同士の一戦は楽しみだった。
定刻の10時にキックオフされたこの試合は、前半立ち上がりから両チーム激しくプレスをかけ合う見ごたえのある試合を繰り広げた。その後のゲーム展開は、名古屋先制、アグレミーナ逆転で折り返した後半、足が止まり始めたアグレミーナに対し名古屋はしっかりとボールをつなぎ機を伺うと8分過ぎに5番渡邉選手が同点弾、さらに8番川辺選手の2ゴールでアグレミーナを突き放し決勝へ駒を進めることとなった。
アグレミーナ浜松と事業統合を発表したエスパッソは、昨年のこの大会でエスパッソU-18という単独チームとして出場し全国のベスト4に名を連ねた。
もちろんU-18という年齢制限のあるのチームなので毎年その中身は入れ替わる訳だが、この年代のチーム作りに力を注ぐクラブと関係を持った事はアグレミーナ浜松にとっては(今季から県2部リーグへ参戦することも含め)若手選手の育成、さらにはFリーグで戦える戦力の輩出を担う部門の立ち上げにプラスとなる事は間違いないだろう。ただ若い選手や選手を取り巻く保護者や関係者の想いは様々に変化する。そのためにも選手集めからその指導に至るまで、フットサルを教えることもそうだが、人としての振る舞いを身に着けさせることにもFリーグのクラブとして誇りと責任を持ち、一貫して取り組み育てて欲しいと思う。その大役を担うこととなった剣持貴充監督には、自分が少年だった頃までさかのぼって蹴球人生を振り返り、その経験のすべてを注いでもらいたい。そして成長した選手たちを、まずは県リーグの舞台で見せてほしいと切に願うところだ。
名古屋オーシャンズU-18については、トップチームやサテライトチームからの統制のとれたチーム作りの中の1部門として位置づけられている。メンバーの多くは下部(U-15年代)からの持ち上がりやセレクションなどで構成されるそうだが、日本一のプロフットサルクラブの下部組織だけあって有能な選手(に育つだろう人材を含め)がこの日の試合にも数多く出場していた。特にキャプテンとしてチームを引っ張る8番川辺寛悟選手のスキルとキャプテンシーには誰もが注目をしたことだろう。
さらに筆者の気を惹いたのが、高橋優介監督の選手たちへの声掛けだ。タイムアウトの短い時間でも、(たとえばだが)「今、右サイド起点に押し込まれているよね?じゃ、どうしたらいい??」などと、必ず選手たちに考えさせる時間を作っていた。わずか1分間しか与えられないタイムアウト時に、矢継ぎ早に「あれはダメ、これはダメ、ああしろ、こうしろ」と声を荒げる監督やコーチは数多く居るが、この日筆者が耳にした高橋監督の言葉はその顔の表情と同様に優しさすら感じるものだった。常に勝利を期待されたチームにおいて、さらにスコアがビハインドな状況ですらこんなスタイルでコーチングできる高橋監督の言葉の裏には、クラブとして一貫した育成への考え方が流れているのかな、と感じた次第だ。実際に高橋監督にもお話を伺いたかったのだが、結果として全国へのたった1枚の切符を逃した直後のチーム関係者への声掛けをためらってしまった。(まぁ、その事に筆者としての後悔は無いのだが!)次の機会には是非とも、そのあたりのお話も含め、この年代への取り組みについて伺いたいと思う。
もうひとつの準決勝は愛知のフットサルクルービーユニアオと静岡のヒーローFC U-18Fの対戦だった。
共にフットサルへの想いは誰にも負けない!と自負する(しているであろう!)熱いハートを持った代表者が運営するクラブ同士の対戦に、第1試合とは違った興味でカメラを構えた。
そのゲームの入りは、互いのピッチを行き来する回数としたら第1試合の半分にも満たない、おとなしい試合とも感じるものだった。
フットサル競技経験の浅いチームが「まずはディフェンスから。」と教えられた定石どおりに相手の攻撃を構えて守り、攻める側もパスをつないで丁寧にボールを扱うかのように、いわばリスクを恐れる(排除する)傾向が強いゲームの入りだった。対照的だった第1試合は、リスクを恐れるよりイニシアチブを取りに行く事を優先したが故の序盤からの激しい攻防だったとも言える。
しかしながら、だからと言ってこの第2試合が見どころの少ないゲームかと言えば決してそうではない。
ユニアオは中心選手である10番巽選手を軸に、自分たちが練習してきた形での攻撃を実践すべく質の高い動きを目指していた。が、残念なことに、初めて試合を行うこの会場のボールが足に絡まるような独特のサーフェース(床面)や自分たち流に組み立てる縦のスペースの短さなどで選手全員が戸惑っているようにも見えた。
初めてという点ではヒーローも同様だったが、「この初戦をいかに省エネで勝ち上がるか?」と言うテーマで試合に臨んだ八木監督の意向通り、よりシンプルな攻撃を多用した分、やりたい事が出来ているのはヒーローだったと言えるかもしれない。
一進一退の攻防を繰り広げながら試合は後半終了の数秒前、PK決着を誰もが考えていたこの時間、ここでヒーローは左サイドのコーナーキックからの流れで14番福井選手がゴール前へ強いボールを蹴り入れると、これをゴール正面で3番杉山選手が合わせ待望のゴールを奪った。止まったタイマーを見れば残り1秒、まさしく試合を決めるゴールだった。
あれだけ勤勉なディフェンスが出来ていたにもかかわらず一瞬のマークのズレでの失点、ユニアオベンチの誰もが天を仰ぐ魔の一瞬だったに違いない。
・・・さて、個人的な事ではあるが、静岡勢の決勝進出で予定していた実家での私用に目をつむり、決勝の結果を見届けるまで会場に留まることになったのは言うまでもない。
その決勝までの時間、「あの名古屋にどうやって勝つ??」に思考をめぐらすが、ベタではあるが「引いて守って攻撃はピヴォ当て」くらいしか試合を形にする術が思い浮かばなかった。
言い換えれば、第1試合で見た名古屋のパワーが際立っているように思えたからだ。
実際に試合が始まると、ヒーローは想定通り大柄なピヴォの5番木村選手への放り込みを多用した。名古屋もこの攻撃には身体能力も高い8番川辺選手などがマッチアップし、そう簡単には自由にさせない。
ゴールクリアランスからは多くのボールがピヴォめがけて1番ゴレイロの曽根選手から投げられたが、そればかりではなく、フィールドプレーヤーが果敢にドリブルで名古屋ディフェンスへ仕掛ける場面も少なくない。とは言え、やはりポゼッションは名古屋の時間が長く、動くボールに対応する必要からヒーローにとっては体力を消耗する時間が続く。
それでもヒーローの選手たちは、名古屋のボール廻しや人の動きでズレを生じても足が止まる事なく次のアクションでしっかりと喰らい付き、しぶといディフェンスとゴレイロ1番曽根選手のファインセーブでゴールを許さない。
八木監督の思惑通り0-0で折り返した試合だったが、残り時間が7分を切った頃、「すごい選手!あいつにはやられちゃうだろうな。」と八木監督も口にし、最も警戒していた名古屋の8番川辺選手に先制ゴールを奪われてしまった。
1点を追う立場になったヒーローは、引き続きピヴォをターゲットにした攻撃を軸に反撃を見せるも、タイマーに表示される残り時間は刻々と減り1分を切る。と、名古屋もその対応には手慣れたもの、のはずだったのだが、名古屋ベンチが恐れていた同点ゴールが現実となった。
再三繰り返されてきたピヴォへのボールをうまく納めたヒーロー5番木村選手がゴールを背に左へターンしシュートを放つと、ボールは名古屋ゴールの右ポストの内側を叩きそのままネットを大きく揺らしたのだ。
ゴールを決めた5番木村選手は、両こぶしにありったけの力を込め何度も雄叫びをあげた。
結局、前後半の30分間はこのまま終了。
筆者は、この試合に出場している3年生が3年前に鈴鹿で繰り広げた、やはり全国への切符をかけて死闘を繰り広げたファルコ戦に想いをめぐらせた。
あの試合は点の取り合いではあったが、タイムアップのブザーが鳴る瞬間まで、ゲームの流れが行ったり来たりする、観ている者にとってはスリリングな試合だった。もちろん、全国への切符を手にしたのはヒーローの選手たちだった。
その後、一旦フットサルを離れた選手たちがヒーローFC/U-18の結成に伴い集まり始めたのはこの春の事だ。十分な練習が出来ていないことも承知で臨む大会、だが、八木監督には大きな勝算があったのかもしれない。
根拠はこうだ。「こいつら、持ってるんですよ!」
5分ハーフの延長戦に飛び出して行った選手たちに、練習不足の陰などなかった。必死で喰らい付くディフェンスを継続し、時には名古屋ゴールを脅かすようなシュートも放った。
試合時間は残り10数秒。1-1からのPK決着でどちらに勝利の目が転んでも、ヒーローの選手たちの頑張りを称えてあげたい、との筆者の軟(ヤワ)な思考に衝撃が走る瞬間が訪れる。
ハーフライン付近で犯してしまったファールからの名古屋のリプレーのボールを奪った19番西村選手がドリブルで運び、そのまま名古屋ゴールへ蹴り込んだのだ。
タイマーが示す数字は「00:08」。
「何が起こったのか?!」名古屋ベンチの誰もが気持ちの整理がつく前に試合は2-1で終了した。
準決勝の「00:01」そしてこの試合の「00:08」、八木監督の「こいつら、持ってるんですよ!」を説得力ある言葉と感じさせるに十分なふたつのタイマー表示だった。
「20 X 40」のフルコートで戦ったら?そんな議論は全く無意味だ。
何年か前の全日本フットサル選手権のキャッチコピー通り、勝負の世界「強いものが勝つ」のではなく「勝ったものが強い」のだから!
おめでとう!ヒーローのみなさん!! 全国の舞台でも、頑張れ!ヒーロー!!
最後に少しだけ。
U-18カテゴリーの各種大会も活発になってきたとはいえ、単独チームが参加するこの大会に出場した各県の代表チームの予選ラウンドでの試合では相当の力の差があったようだが、まずは何より、この年代のフットサルに本気で取り組む4チームが決勝ラウンドで顔を揃えた事を嬉しく思う。
そして、もし、もう1度この大会を静岡県開催することがあるのならば、当然、「20 X 40」のピッチサイズを用意してあげたい。
本気でそう思っている事をお伝えしレポートを終えることとする。
SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 レポート
Fリーグ2016/2017開幕節第3試合は、フウガドールすみだが9対0でアグレミーナ浜松に完勝した。
すみだは開始早々、渡井博之が先制点を挙げると11分にはハイプレスから西谷良介が自ら持ち込んで2点目。前半は2対0すみだリードで終えた。浜松は3分に松浦勇武の縦パスに山桐正護がヒールで合わせたシュートがポストをたたいたシーンがあったが、全般にパスの精度を欠いた。
後半はすみだのゴールショー。21分、左サイドで前を向いた太見寿人が体のフェイントでマーカーをずらし、狭いシュートコースを射抜いて3点目。22分には太見の戻しを清水和也が豪快に蹴りこんで4点目。浜松は30分ごろから足が止まり、シュート後のセカンドボールについていけない。
30分、ゴール前の跳ね返りにいち早く反応したすみだがシュートを打ち続け、最後は西谷がフィニッシュ。その20秒後、左キックインから諸江剣語が飛び込んで6点目。後半はこの時間まで、浜松は田中智基の強烈なシュートが唯一のチャンスだったか。
試合時間が残り5分を切ってもすみだは攻撃の手をゆるめない。35分、左サイドを突破してマーカーの前に出た岡山和馬の折り返しが田口元気に当たって7点目。36分、浜松が不用意に与えた左サイド深い位置でのFKから右ポスト脇にポジショニングした太見が合わせて8点目。37分、右サイドを突破した岡山が難しい角度から決めて9点目。試合終了まで足を動かしたすみだの選手たちのコンディションの良さが際立った。
シュート数はすみだ44本に対して浜松は17本。試合後、プレスルームでは「すみだは準会員リーグ、地域リーグのチームと対戦しているかのようだった」「Fリーグというリーグそのもののブランド価値を毀損しかねない」など、ワンサイドゲームに対する厳しい意見が相次いだ。反論することは困難だった。
次節以降のゲームで、アグレミーナ浜松のクラブ、チームとしての奮起を促したい。
▼試合結果
フウガドールすみだ 9-0 アグレミーナ浜松
1分 1⊸0 渡井博之(すみだ)
11分 2-0 西谷良介(すみだ)
21分 3-0 太見寿人(すみだ)
22分 4-0 清水和也(すみだ)
30分 5-0 西谷良介(すみだ)
30分 6-0 諸江剣語(すみだ)
35分 7-0 田口元気(すみだ)
36分 8-0 太見寿人(すみだ)
37分 9-0 岡山和馬(すみだ)
▼すみだ須賀雄大監督
「Fリーグの開幕戦はまだ3回目。これまで勝利がなかったので、勝ちたいという意欲がチーム全体にあった。前半はピンチが多かったが、それを補ってあまりあるチャンスを作れた。こういうゲームを続けるのが今季の目標。リスクマネジメントしながらアグレッシブなゲームをし続けたい」
-大黒選手を起用した理由は?また、欠場明けの出場となった渡井選手の状態は?
「内山GKコーチの意向。5試合のトレーニングマッチで結果が見られた。渡井は試合勘やフィジカルコンディションはまだ上がるという印象だが、トップレベルでプレーできていると思う」
-直前の試合で、(優勝候補ともされる)町田が敗れた。何らかの影響はあったか?
「特に何も思わなかった。神戸も今季強いと思っているので、そうなることもあるだろう。同じように、自分たちの試合でも浜松は強いという印象を抱いて入った」
-金川選手の穴は感じるか?
「まだ1試合勝っただけ。金川の必要性のようなものを感じるのは、チームの状況が悪くなったときだろう。今年のチームは若い選手の意識が高い。金川の穴は、一人で埋めることは難しい。全員で関わっていくのが大事。状況が悪くなった時、それを乗り越えることで若い選手は成長する。大きな心配はしていない」
▼すみだ諸江剣語選手
「良いスタートダッシュができたと思う。おごらずに。次の試合が大事なので、しっかり準備したい」
▼浜松保田健二朗監督
「0対9の大敗だ。前半の早い時間帯、ボールキープする前に失点。後半も早い時間帯に失点してしまった。前半終了時で0対2であればあわてることはなかったが、後半の4失点目で、その後のプレーの質が落ちた。昨年と同じ大敗だが、今年はゲームの中で開幕に向けてやったことが出ていた。悲観的にならずにやっていきたい。
-フィジカルベースの差を感じたが、準備は満足のいくものだったか?
「今年新たに入れたトレーニングもある。現段階では不足しているとは思っていない。すみだはFの中でもフィジカルが強い方。これを簡単に埋めることは難しい」
-最初の失点の原因は?
「今シーズン浸透させようとしている強いプレスをかけ続けたゆえに、こういう結果になった。最初の失点はこちらの準備ができていなかった。マークの受け渡しがルーズになった」
▼須藤慎一選手
「正直、やれる部分とやれない部分がはっきりした。相手は決定的な場面で点を決めた。こちらは決められなかった。その差が出た。若手が出場したが、開幕戦ということで緊張もあったし、いい経験になったと思う。次にフウガとやるときはお返ししたい」
-フィジカルの差を感じたが?
「練習試合では結構走れていると思っていた。しかし、今日は早い段階で息が上がってしまった。正直、今日はコンディションが低い日だった。会場の雰囲気にのまれてしまったのかもしれない」
text & photo: Mitsuru Hashizume
Fリーグ2016/2017開幕戦は、新生名古屋オーシャンズが3対0で勝利し好スタートを切った。
橋本優也、安藤良平、関口優志、田村研人、セルジーニョというフレッシュなファーストセットを軸に攻め込む名古屋だが、北海道ゴレイロ鶴岡広之が好セーブを連発し、ゲームはこう着状態が続く。
スコアレスで前半が終わるかと思われた19分、名古屋はシンビーニャが個人技でDF2枚を引っぺがしてシュートを決める。名古屋は1対0リードで前半を終える。
後半開始直後、名古屋は右サイドキックインから橋本のヘディングシュートがオウンゴールを誘発。名古屋は以後の時間でさまざまなセットを試しつつ、ゲームをコントロールする。
北海道は残り2分を切ってからパワープレーを開始。だが名古屋はカウンターからシンビーニャ⇒安藤でダメ押し。新シーズン初戦を快勝で飾った。
▼北海道小野寺隆彦監督
「一発逆転で勝ちに行く気持ちで戦ったが、一つ一つのプレー精度が低かったりプレスが弱かったり、名古屋に一歩リードできる内容ではなかった。チームとして戦うことにはできていたが、頑張っただけではだめだと思う。得点を決め、失点を防ぐというところをやっていかないと成長につながらない。自分たちの力を信じてこれからもやっていきたい」
-ゴレイロ鶴岡選手のナイスセーブが続いた。コンスタントにこうしたプレーができる選手なのか?
「昨シーズンまでは交代ゾーンから出たことはほとんどなかった。関口の陰に隠れてはいたが、1年間で成長していた。ことしは関口がいなくなり自覚、責任が出てきた。三浦も含め、戦えるキーパーに育った」
-相手ゴレイロ関口への対策は?
「特に伝えなかった。ウイークポイントは長年見ているので分かるが、彼は彼で名古屋で成長しているだろうから。ミーティング前に迷ったが、触れなかった」
-名古屋の印象は
「終始ボールを回された。メンバーは変わったがパスの精度が高く、ロストが少ない。貫禄を感じた」
▼名古屋ペドロ・コスタ監督
「大きな一歩を踏み出した試合だった。北海道とお互いに当たり合い、興味深いゲームができた。選手にお礼をいいたい。いい競争がある中で、練習の成果を多く出すことができた。チームとしてわたしの監督1戦目を勝ちとれた」
-どういうところからチーム作りをしたのか?
「今年は大きく若返った。昨シーズンに良い結果を残していたベースの選手が残って、チームを引っ張ってくれる。まずはその選手たちと今シーズンを作り上げていこうと思った。テーマはチームワーク。一人一人の個性を生かせるようなチームを作る。みんなにチャンスを与え、個性を表現できる場を提供しなくてはならない」
-ファーストセットのメンバーは新加入が半分以上を占めた。新チームの意思表明のようにも感じられたが?
「わたし1人でなく、現場スタッフで話して決めた。ゴレイロの関口は、相手が(古巣の)北海道という特別なチームであることを考慮した。田村は昨シーズン、誰よりも頑張っていたが、なかなかチャンスがなかった。今シーズンはチャンスを与えたかった。安藤はオールラウンダーなプレーヤー。チームにパワーを与えてくれる。セルジーニョはブラジル代表という肩書があり、(橋本)優也はスピードがある。全員に期待して出場させた。これまで実績のある選手をセカンドで出すことで、相手の裏をかく意味もあった」
▼北海道本田拓磨選手コメント
「3対0という結果がぼくたちの現状。しっかり受け入れて、今日体験した質を下げずにやっていきたい」
-主力が欠ける序盤戦をどう戦うか?
「チームとして今シーズンは守備の意識を高くやっている。今いるメンバーを中心に前からアグレッシブにやってきた。今日は距離をうまく詰められずに、相手の前線にボールが収まってしまった。開幕戦ということで、勝ちに行っただけに正直悔しい部分がある。長いシーズン、1試合1試合、向上心を忘れずにやっていきたい」
▼名古屋星龍太選手コメント
「新しいチームになり、ゲームの立ち上がりは堅かった。ただ、今年のチームは若い選手が中心になってよく走り、よく声を出す。彼らがチームを引っ張ってくれたおかげで勝てた。これは今までにないオーシャンズのかたち。監督が新しく作り上げようとしている『チーム一丸』というコンセプトを体現できた」
▼名古屋橋本優也選手
「Fリーグのデビュー戦だったが、これまで何度もイメージしていたので緊張することはなかった。家族や友人がスタンドに来てくれていたので、その点だけが異なっていた」
-スターティング5に入ったが、監督からはどんな役割を期待されていたか?
「今シーズンの練習が始まった当初から、スタメンで使ってもらうことが多かった。自分の特徴はスピードなので、動き出しを多くすることを求められた。ドリブルからのシュートが持ち味なので、今後はもっとシュートのシーンを増やしたい。DFの1対1を改善できたらとも思う」
-地域リーグとのフィジカル面やスピードの違いでとまどう点はなかったか?
「昨季もトップチームの練習に参加させてもらっていたので、慣れていた部分はあった。オーシャンズの練習が一番厳しいはずなので」
-平田選手へのピヴォ当てが2回ほどあった。
「サテライトでずっと一緒にやってきた。お互いを見ているので、やりやすい。良い連携を取れたのではないかと思う」
-今季の名古屋はサテライトの卒業生が中核を占める。
「名古屋は育成環境が良いので選手として成長できる。自分もその中の一人でありたい」
▼平田ネト・アントニオ・マサノリ選手
「Fリーグのデビュー戦は最高だった。雰囲気が全然違って、めちゃくちゃ楽しかった。多くの人に見てもらえて本当にうれしかった。緊張は全くなかった。結果を残せたとは言えないが、Fリーグに出場するという夢をひとまず果たせた」
-地域リーグとの差は感じなかったか?
「練習でやっている(トップチームの)人たちがめちゃくちゃ強いので、違和感はなかった」
-体つきが変わったようにも見えるが?
「腰のあたりが絞れて、胸周りが大きくなった。フィジカルコーチに練習メニューを見てもらった成果だと思う。股関節もトレーナーに手伝ってもらって、徐々に良くなってきている」
-監督からはどんなことを要求されたか?
「ピヴォとして前で起点を作る仕事。しっかりキープして、いつもゴールを狙えと言われている。その意識を強く持っていた。前で収める仕事なので、もっと体を作って、ボールを簡単に失わないように。よくシンビーニャにはエゴイストになっていいと言われる。今日の試合でもそこは改善点だと思う」
-橋本選手も含め、サテライト出身の選手が多く出場していた。
「(橋本は)サテライトの時から良い連係で点を取れていた。今日もそれは使えたと思う。サテライト出身の選手とはお互いに競争しながらやっていきたい」
text & photo: Mitsuru Hashizume
2016/06/12写真追加